• 日常

新酒が売れなくて困っています!

マスター:小林 左右也

このシナリオは3日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在5人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/12/08 19:00
リプレイ完成予定
2017/12/20 19:00

オープニング

●新酒できました、が
「あらレインマンさん、いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
 この日、ハンターオフィスを訪れたのは、ひとりの青年であった。一見学生のようにも見えるが、立ち振る舞いは堂々としたもので、身なりや仕草に品がある。
「ご無沙汰しております、リィさん。今日はお時間作っていただいてありがとうございます」
 青年の名はウォルト・レインマン。「妖精の丘」と呼ばれる高原や森が広がる土地でで、ワイナリーとホテルを所有する若き経営者である。
「それで、今回の依頼というのは? 歪虚関係ではないとのことですが……」
 広大な敷地ゆえ、雑魔が潜む手つかずの土地も多いと聞いている。しかし今回は雑魔退治の類ではないらしい。
 詳しくはハンターオフィスで説明すると言われ、今に至る。
「リィさんは、ボジョレー・ヌーボーをご存じですか?」
「ええ、名前だけは存じております。詳しいことは知りませんが、確かリアルブルーにあるイベントのひとつ、でしたよね?」
「その通りです。今年の新酒を楽しむイベントです。リアルブルーの友人から話を聞いて面白いと思いまして、数年前から秋に今年で来たばかりの新酒を売り出しているんですよ」
 ですが、とウォルトは肩を落とす。
 どうやら、街の住人の浸透率がイマイチらしい。
 ボジョレー・ヌーボー、いや妖精の丘・ヌーボーは新酒であるゆえ、熟成されたワインのような味わいは無い。軽くてフルーティだから飲みやすいが、古くからワインに親しんでいる住人たちには物足りなさもあるのかもしれない。
「地元の皆さんにも広めたいのです。ゆくゆくは業界全体の活性化にも繋げていきたいのですが、最初の段階でつまずいてしまっている状態です」
「色々大変なのですね」
「お恥ずかしい話ですが、オーナーと言いましても、古参の方々には親の権威を笠に着た若造くらいの認識しかないのですよ」
 確かにレインマン氏は実年齢より若く見える。今年三十歳を迎えたとはとても思えない。
 はあ、と溜息を吐きつつも、ウォルトは続けた。
「なのでここはぜひ、ハンターの皆さんのご協力を得たいと思い、この度ご相談に上がったのです」
「はい……?」
 しかし、なぜその依頼をハンターオフィスに? コウ・リィは首を傾げた。

●レインマン氏の依頼とは?
「それで、ワインの新酒が売れないっていうのと、ハンターオフィスの関係って何だったんです?」
 うっかりコウ・リィの愚痴を聞く羽目になった年若いハンターだが、あまりない依頼に興味をもって訊ねる。
「ハンターにはリアルブルー出身者が多いから、ボジョレー・ヌーボーという新酒に慣れ親しんでいると思われたみたいなの。だから、今回の依頼にも協力して貰える人が多いんじゃないかって」
 レインマン氏の依頼。それは今年できたばかりの新酒ワイン「妖精の丘・ヌーボー」の売り上げアップ。
 先代の頃から付き合いのあるリカーショップに置かせて貰っているが、まったく売れないという話だ。
 売れるようアピールをして欲しいと要望するものの、店主はなかなか頑固者で気難しく、レインマン氏をいまだに若造扱いして、話に耳も傾けようとしない。
 だから街の住民からも信頼の厚いハンターの協力とあれば、頑固な店主も、街の人々もきっと受け入れてくれるはず……というのがレインマン氏の言い分である。
「信頼が厚いとまで言われたら、引き下がれなくなってしまったのよ……」
 しょんぼりと項垂れるコウ・リィを、まあまあと女性ハンターは慰める。
「悪い気はしないもんねー。それにリィさん付け込まれやすそうだし」
「申し訳ありません……」
「本題に戻るけど、新酒の販売促進に、出身ってあんまり関係ないんじゃない? あたし、リアルブルー出身だけど、ワインとか興味ないし。ボジョレー・ヌーボーだって、ああやってるなーくらい?」
「そうですか…………」
「でもさ、売れない商品を売れるように仕向けるって、ちょっと面白そうじゃない?」
「ほ、本当ですか?」
 彼女の発言に勇気づけられて、コウ・リィは顔を上げる。
「では! 『妖精の丘・ヌーボー』売り上げアップ大作戦! いってみましょうか!」

解説

○依頼内容
今年できたワインの新酒、ボジョレ-・ヌーボーならぬ「妖精の丘・ヌーボー」の売り上げアップの手伝い。
週末二日間に、商店街は地元の人々や観光客で賑わいます。
その週末に向けて、売り上げアップのお手伝いをお願いします。
店舗のディスプレイや、販売方法や接客のアドバイス、頑固な店主を説得しつつ「妖精の丘・ヌーボー」の売り上げがアップできれば依頼は成功です。

○現在の状況
・リカーショップ店主のドルイド氏は56歳、悪い人間ではないが頑固で新しいものを取り入れるのを面倒臭がる傾向がある。
・店舗スタッフはドルイド夫人(48歳)と、娘のマリー(18歳)。ハンターたちの協力者。頑固な夫と父のワンマンに困っている様子。
・新酒を扱うのは、唯一このドルイド氏のリカーショップのみ。
・店舗は広く、様々な種類の酒類と酒に合う食材を扱っている。
・中でも一番ワインのスペースが多いが、新酒は商品名と値段が付いているだけで特に目立ったディスプレイなどはされていない。
・値段は日本円に換算すると赤ワイン、ロゼワインが一種類ずつ約3000円。

○新酒の特徴
赤…明るいルビー色。ブラックベリーやブルーベリーの濃い香りが特徴で、軽い渋みがありつつフルーティな味わい。
ロゼ…淡いピンク色。ストロベリーやラズベリーようなの甘い香りが特徴で、軽やかでフルーティな味わい

マスターより

こんにちは、はじめまして小林です。
今回依頼は、頑固な親父さんをいかに説得するかがカギです。
夫人と娘さんの協力のもと、レインマン氏の念願を叶えてあげてください。
なお、未成年の方でも参加可能です。
皆さまのご参加お待ちしております!
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/12/19 13:12

参加者一覧

  • 矛盾に向かう理知への敬意
    初月 賢四郎(ka1046
    人間(蒼)|29才|男性|機導師
  • 天鵞絨ノ空木
    白藤(ka3768
    人間(蒼)|28才|女性|猟撃士
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士
  • Schwarzwald
    浅生 陸(ka7041
    人間(蒼)|26才|男性|機導師

  • ルリ(ka7068
    人間(紅)|16才|女性|聖導士
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
初月 賢四郎(ka1046
人間(リアルブルー)|29才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2017/12/08 02:03:48
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/12/04 22:30:57