ゲスト
(ka0000)
【CF】聖なるツリーを作ろう 【陶曲】
マスター:のどか

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/10 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/12/19 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
リゼリオの広場に、2台のゴツい魔導トラックが乗り入れる。
何事かと足を止める通行人や近くの家々の人々が視線を向けると、真っ先に目に飛び込んでくるのは、それぞれのトラックが牽引する大きな台車に横たわり防雨塵用のシートを掛けられた2体の魔導型CAM。
シートの真ん中にはでかでかと同盟陸軍のエンブレムがペイントされ、12月の寒空の下に意気揚々とした輝きを放つ。
そんなトラックの常用シートから降りてくるでこぼことした身長差の3人を、広場の中央で羊皮紙片手に駆け回っていたルミ・ヘヴンズドア(kz0060)が、清々しい笑顔で出迎える。
「や、どうも。陸軍から来ました、“特殊機体操縦部隊”隊長のダニエル・コレッティです」
「隊員のジーナ・サルトリオです!」
「同じく、ヴィットリオ・フェリーニです」
そんな彼女へ1人は気だるげに、1人はキビキビ元気いっぱいに、1人は精練された様式美を携えて、ピシリと手を額に掲げた。
「特機隊の皆さん、お待ちしてました! 今日はよろしくお願いしますね♪」
ウインク交じりに可愛らしく敬礼を真似て返したルミに、ダニエルはまったりとした笑みを浮かべて礼を解いた。
「うわ~、すごい! もうこんなに準備が進んでる!」
同じく礼を解くや否や、いつもとは違う賑わいを見せるリゼリオ広場の姿に、ジーナは目を輝かせてその視線を巡らせた。
リゼリオは現在、来る聖輝節の準備の真っ最中だ。
パーティ会場となるこの広場では、街路樹に魔導イルミネーションの設置や、通りの至る所にキャンドル台の設置などが業者の手によって忙しなく行われているところで、さながら祭りの前の活気ある喧騒に包まれていた。
「えっと、ルミちゃんで良いかな」
「はいっ。呼びやすいようにどうぞ☆」
「じゃあ、ルミちゃん。俺もさ、今回の任務は上に言われるがままの事しか知らなくってさ。始まる前に少し詳しいところ、教えてもらっていいかな?」
「はい、もちろんですっ」
小芝居打つように肩を竦めて見せたダニエルに、ルミは広場の片隅の方を指差し答えた。
「あそこに見えるひときわ大きな街路樹に、聖輝節へ向けた飾りつけのお手伝いをしていただきたいんです。あの辺りに、雑多に準備されたテーブルが見えますよね?」
指差された方向には簡素な長テーブルとそれを取り囲むように椅子がいくつも立ち並び、その上に次々と大小さまざまな木箱が運ばれているのが見える。
「あそこで、本日これからツリーを飾るためのオーナメントを作成するワークショップを開催します。あの、いろいろ道具を運んでくださっているのは協賛のフマーレ手工業ギルドの皆さんです」
「うん、そのようだ」
知り合いでも居たのか、フラフラと手を振りながら答えるダニエル。
「そこで作ったオーナメントと天辺に飾る用の『星』を、午後から特機隊の皆さんに協力していただきながら、皆で飾り付けようというのが大まかな流れです」
「ふむ。その時に、アレを使いたいってわけね」
彼が後ろ手に指差すのは、後方の台車の上に控えるCAMたち。
ルミがにこやかに首を縦に振ると、ダニエルもまたひとしきり納得したように首を振った。
「しかし、まさか特機隊の方々にご協力いただけるとは思ってませんでしたよ。今って、歪虚事件で軍の方も忙しいんじゃないんですか?」
「ん~、まぁほら、ウチの専門ってアレでしょ? 使う必要がある事件ってのが起こらなきゃ、お鉢は回ってこない。だからと言って、高い経費掛かってるんだから腐らせとくわけにもいかない。ちょっとでもアピールできる場があるんなら、良い顔を見せておきたいわけよ。こっちとしてもさ。次の予算案とかに響くし。ま、要するにさ。あっちはあっちの仕事、こっちは俺らの仕事――ってワケ」
「は、はぁ……」
眉を潜めながら、遠く空の彼方を見つめて語る彼にルミは何とも曖昧な表情を浮かべて口ごもる。
「どうせなら、ディアナさんも来られれば良かったのになぁ」
「2台ほど、というのはオフィスのオーダーだ。溜息ついても仕方がないだろう」
「だって、軍のCAM3台並ぶ機会なんてめったにないんですよ! 普段は倒壊した建物の撤去とか、崩れた土砂とか大木の撤去とか、流れ着いた難破船の撤去とか――」
「任務は任務だ」
「もー、問題はそういうことじゃなくってですね!」
ほっとくと熱く語り始めるジーナに、ヴィットリオは眉間を抑えながら深いため息をつく。
そんな光景にルミもまた困ったような笑みを浮かべると、宥めるように彼女の肩に手を置いた。
「あの、よかったら特機隊の皆さんもオーナメント作成に参加されてくださいね。1個でも多くの飾りがあったほうが、賑やかで楽しいですから」
「えっ、良いんですか!? やったー!」
一転、コロリと目を輝かせたジーナの姿に足元が滑り掛けた他3人は、一様に取り繕うように頭を掻きながら、小さく咳払いをしてみせたのだった。
やがて時間がやってきてワークショップの参加者が広場へと集まって来る。
ほんのり不安も募る中だったが、どうにも異色のイベントが始まろうとしていた。
リゼリオの広場に、2台のゴツい魔導トラックが乗り入れる。
何事かと足を止める通行人や近くの家々の人々が視線を向けると、真っ先に目に飛び込んでくるのは、それぞれのトラックが牽引する大きな台車に横たわり防雨塵用のシートを掛けられた2体の魔導型CAM。
シートの真ん中にはでかでかと同盟陸軍のエンブレムがペイントされ、12月の寒空の下に意気揚々とした輝きを放つ。
そんなトラックの常用シートから降りてくるでこぼことした身長差の3人を、広場の中央で羊皮紙片手に駆け回っていたルミ・ヘヴンズドア(kz0060)が、清々しい笑顔で出迎える。
「や、どうも。陸軍から来ました、“特殊機体操縦部隊”隊長のダニエル・コレッティです」
「隊員のジーナ・サルトリオです!」
「同じく、ヴィットリオ・フェリーニです」
そんな彼女へ1人は気だるげに、1人はキビキビ元気いっぱいに、1人は精練された様式美を携えて、ピシリと手を額に掲げた。
「特機隊の皆さん、お待ちしてました! 今日はよろしくお願いしますね♪」
ウインク交じりに可愛らしく敬礼を真似て返したルミに、ダニエルはまったりとした笑みを浮かべて礼を解いた。
「うわ~、すごい! もうこんなに準備が進んでる!」
同じく礼を解くや否や、いつもとは違う賑わいを見せるリゼリオ広場の姿に、ジーナは目を輝かせてその視線を巡らせた。
リゼリオは現在、来る聖輝節の準備の真っ最中だ。
パーティ会場となるこの広場では、街路樹に魔導イルミネーションの設置や、通りの至る所にキャンドル台の設置などが業者の手によって忙しなく行われているところで、さながら祭りの前の活気ある喧騒に包まれていた。
「えっと、ルミちゃんで良いかな」
「はいっ。呼びやすいようにどうぞ☆」
「じゃあ、ルミちゃん。俺もさ、今回の任務は上に言われるがままの事しか知らなくってさ。始まる前に少し詳しいところ、教えてもらっていいかな?」
「はい、もちろんですっ」
小芝居打つように肩を竦めて見せたダニエルに、ルミは広場の片隅の方を指差し答えた。
「あそこに見えるひときわ大きな街路樹に、聖輝節へ向けた飾りつけのお手伝いをしていただきたいんです。あの辺りに、雑多に準備されたテーブルが見えますよね?」
指差された方向には簡素な長テーブルとそれを取り囲むように椅子がいくつも立ち並び、その上に次々と大小さまざまな木箱が運ばれているのが見える。
「あそこで、本日これからツリーを飾るためのオーナメントを作成するワークショップを開催します。あの、いろいろ道具を運んでくださっているのは協賛のフマーレ手工業ギルドの皆さんです」
「うん、そのようだ」
知り合いでも居たのか、フラフラと手を振りながら答えるダニエル。
「そこで作ったオーナメントと天辺に飾る用の『星』を、午後から特機隊の皆さんに協力していただきながら、皆で飾り付けようというのが大まかな流れです」
「ふむ。その時に、アレを使いたいってわけね」
彼が後ろ手に指差すのは、後方の台車の上に控えるCAMたち。
ルミがにこやかに首を縦に振ると、ダニエルもまたひとしきり納得したように首を振った。
「しかし、まさか特機隊の方々にご協力いただけるとは思ってませんでしたよ。今って、歪虚事件で軍の方も忙しいんじゃないんですか?」
「ん~、まぁほら、ウチの専門ってアレでしょ? 使う必要がある事件ってのが起こらなきゃ、お鉢は回ってこない。だからと言って、高い経費掛かってるんだから腐らせとくわけにもいかない。ちょっとでもアピールできる場があるんなら、良い顔を見せておきたいわけよ。こっちとしてもさ。次の予算案とかに響くし。ま、要するにさ。あっちはあっちの仕事、こっちは俺らの仕事――ってワケ」
「は、はぁ……」
眉を潜めながら、遠く空の彼方を見つめて語る彼にルミは何とも曖昧な表情を浮かべて口ごもる。
「どうせなら、ディアナさんも来られれば良かったのになぁ」
「2台ほど、というのはオフィスのオーダーだ。溜息ついても仕方がないだろう」
「だって、軍のCAM3台並ぶ機会なんてめったにないんですよ! 普段は倒壊した建物の撤去とか、崩れた土砂とか大木の撤去とか、流れ着いた難破船の撤去とか――」
「任務は任務だ」
「もー、問題はそういうことじゃなくってですね!」
ほっとくと熱く語り始めるジーナに、ヴィットリオは眉間を抑えながら深いため息をつく。
そんな光景にルミもまた困ったような笑みを浮かべると、宥めるように彼女の肩に手を置いた。
「あの、よかったら特機隊の皆さんもオーナメント作成に参加されてくださいね。1個でも多くの飾りがあったほうが、賑やかで楽しいですから」
「えっ、良いんですか!? やったー!」
一転、コロリと目を輝かせたジーナの姿に足元が滑り掛けた他3人は、一様に取り繕うように頭を掻きながら、小さく咳払いをしてみせたのだった。
やがて時間がやってきてワークショップの参加者が広場へと集まって来る。
ほんのり不安も募る中だったが、どうにも異色のイベントが始まろうとしていた。
解説
▼概要
リゼリオで聖輝節に向けた巨大ツリーを作るワークショップが開かれます。
広場にある大きな木をクリスマスデコレーションするため、そのオーナメントを参加者の手で作り、飾りつけまでを行うというものです。
同盟都市フマーレが協力するこのワークショップは、昨今の歪虚騒動で物損的にも心理的にもダメージを負った同盟の活気を多少でも取り戻すことも目的とされております。
また高所作業が想定されるため、同盟陸軍から特機隊の2名がCAMを引き連れて動員されています。
それらの機体を足場代わりにして、協力してツリー完成を目指してください。
材料は木や布、ガラスや銀など一般的なものは揃っています。
上記の材料以外でも高価なものや世界観的に存在しないもの以外は準備できますが、不安があれば質問卓でご相談ください。
また、ツリーの天辺に飾る「星」も希望者で協力して作成いたします。
オフィスからは『友好』というテーマだけが提示されており、完成した星は今年のパーティのシンボルとされる予定です。
作成に携わりたい方は「どんな星にしたいか」の案をプレイングに記載してください。
事前に相談卓で意見交換を行って、ある程度纏まった形で提案して頂いただいても構いません。
それらをMS側ですり合わせて、完成した星をリプレイでお披露目します。
提案に矛盾が生じてしまった場合は解釈の変更、またはより見た人の心に訴えかける提案を取捨選択させていただく場合もあるので、あらかじめご了承ください。
呼称としての「星」ですので、必ずしも星の形をしていなくても構いません。
また、通常のワークショップとの平行作業も可能です。
▼当日の日程
午前中はオーナメントと星の作成とし、昼食を挟んで午後はツリーへの飾りつけとなります。
午前と午後の動きを中心にリプレイは描写しますので、昼食はプレで触れる必要はありません。
リゼリオで聖輝節に向けた巨大ツリーを作るワークショップが開かれます。
広場にある大きな木をクリスマスデコレーションするため、そのオーナメントを参加者の手で作り、飾りつけまでを行うというものです。
同盟都市フマーレが協力するこのワークショップは、昨今の歪虚騒動で物損的にも心理的にもダメージを負った同盟の活気を多少でも取り戻すことも目的とされております。
また高所作業が想定されるため、同盟陸軍から特機隊の2名がCAMを引き連れて動員されています。
それらの機体を足場代わりにして、協力してツリー完成を目指してください。
材料は木や布、ガラスや銀など一般的なものは揃っています。
上記の材料以外でも高価なものや世界観的に存在しないもの以外は準備できますが、不安があれば質問卓でご相談ください。
また、ツリーの天辺に飾る「星」も希望者で協力して作成いたします。
オフィスからは『友好』というテーマだけが提示されており、完成した星は今年のパーティのシンボルとされる予定です。
作成に携わりたい方は「どんな星にしたいか」の案をプレイングに記載してください。
事前に相談卓で意見交換を行って、ある程度纏まった形で提案して頂いただいても構いません。
それらをMS側ですり合わせて、完成した星をリプレイでお披露目します。
提案に矛盾が生じてしまった場合は解釈の変更、またはより見た人の心に訴えかける提案を取捨選択させていただく場合もあるので、あらかじめご了承ください。
呼称としての「星」ですので、必ずしも星の形をしていなくても構いません。
また、通常のワークショップとの平行作業も可能です。
▼当日の日程
午前中はオーナメントと星の作成とし、昼食を挟んで午後はツリーへの飾りつけとなります。
午前と午後の動きを中心にリプレイは描写しますので、昼食はプレで触れる必要はありません。
マスターより
おはようございます、のどかです。
お祭りに向けて、みんなでツリーを作りませんか?
質問がございましたら、別途卓を立ててご用命ください。
以下、のどか名義でない関連NPCのプロフィールです。
→ダニエル・コレッティ(kz0102)
特機隊隊長。階級は中佐。飄々とした食えない男。
→ジーナ・サルトリオ(kz0103)
特機隊隊員。階級は軍曹。CAM大好きの元気娘。
お祭りに向けて、みんなでツリーを作りませんか?
質問がございましたら、別途卓を立ててご用命ください。
以下、のどか名義でない関連NPCのプロフィールです。
→ダニエル・コレッティ(kz0102)
特機隊隊長。階級は中佐。飄々とした食えない男。
→ジーナ・サルトリオ(kz0103)
特機隊隊員。階級は軍曹。CAM大好きの元気娘。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/21 01:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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雑談と相談 エステル・クレティエ(ka3783) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/12/09 23:23:57 |
|
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ワークショップの質問 朱鷺戸るみ(kz0060) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/12/08 18:04:39 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/09 13:44:01 |