ゲスト
(ka0000)
妖精の里の守護者のお願い
マスター:真太郎

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/12 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/12/21 12:00
オープニング
辺境のとある森の奥深くには妖精の里がある。
そしてその里は1人の年老いた人間の女性が守護していた。
その女性、ケイトはリアルブルーからの転移者だ。
しかし足が不自由であったため自分以外の人間がいる事すら知らず、40年間ずっとたった1人で妖精と暮らしていたのだった。
だがつい最近、この世界にも自分以外に人がいる事を知った。
ケイトは自分が事を記した手紙を妖精に託し、人が来てくれる事を願った。
そして妖精は長い旅路の経て、ケイトの願い通り人を連れて来てくれたのである。
40年ぶりの人との邂逅であった。
深い森の奥で暮らしていたケイトは不自由で原始的な生活を余儀なくされていたのだが、邂逅したハンター達のお陰で生活水準がかなり向上した。
今では人里と手紙を使ったやり取りもできるようになり、森では手に入らない物を代わりに買ってくれるとまで言ってくれている。
とはいえ、長く森暮らしをしていたケイトは金銭を全く持ち合わせていない。
そのため支払いは物々交換で行うしかなかった。
しかし足の悪いケイトが森で手に入れられる物で物々交換に適した品は非常に少ない。
「私が持っている物でお金になりそうな物……何があるかしら?」
ケイトは考えた末、妖精の取ってきてくれる『ハチミツ』を交換品にする事にした。
ハチミツが交換品として認められるか不安があったが、辺境は元々食料品の自給率が低く、ハチミツも上質なものであったためすぐに認められた。
ケイトがハミチミと引き換えに欲した物は、酒の『シードル「エルフハイム」』。
以前出会ったハンターの1人から貰った時、一緒に飲んだ妖精がとても気に入って、今も時折飲みたいとせがまれていたからだ。
自分も他に欲しい物はあったが、ハチミツは元々妖精が取ってきたものだから、妖精が欲しがる物のために使おうと思ったのである。
商人が算出してくれた交換レートは、ハチミツ1瓶につきシードル1瓶だった。
だがこれは商品同士だけの価値を見た交換レートである。
ケイトの住んでいる妖精の里までは野生動物や歪虚も出没する危険な森の中を進む必要がある。
そのため荷物の運搬にはどうしてもハンターに頼る必要があった。
しかしハンターの賃料は非常に高額である。
最低でも4人は雇う必要があり、最低賃金で雇ったとしても総額で25万Gは必要になると教えられた。
「えぇ! ハンターってそんなに高かったの?」
前回ほぼ無償でハンターに来てもらった上に様々な施しを受けた事をケイトは申し訳なく思った。
そして追加で25万G分ものハチミツを集めるなどケイトには不可能だった。
金銭を用意する事はできない。
そうなると金銭やハチミツ以外でハンターに支払える物を用意する必要がある。
「でも何を用意すればいいのかしら? ハンターって何が必要なの? そもそもそれを私が手に入れられる?」
悩み、考えたが、浮世離れしてた生活をずっと続けていたケイトはリアルブルーの世情に詳しくなく、ハンターが何を欲しがるかも分からない。
なので手紙で商人に相談したところ、最近のハンターは『イクシード・プライム』という物を欲していると分かった。
イクシード・プライムにはケイトは心当たりがあった。
以前、森の精霊がハンター達に渡しているのを見た事がある。
森の精霊ならまだ持っているかもしれない。
「でもくれるかしら? それにこんな事で精霊に頼ってもいいの?」
悩んでいたら数日経った。
今日は久しぶりに妖精の1人がシードルをせがんできた。
「まだないのよ、ごめんね。精霊がイクシード・プライムって物をくれたら手に入るかもしれないんだけど……」
妖精に言っても分からないだろうと思って気楽に話す。
それを聞いた妖精はふらっと何処かに飛んでいった。
そして戻ってきた時には手に煌めく鉱石を持っていた。
「えっ!?」
以前に見たものより小さいが、イクシード・プライムに見えた。
「それ、どうしたの?」
聞くと、どうやら精霊に欲しいと言ったら貰えたらしい。
「そんなに簡単に貰える物なのね……」
ケイトは使ってもよいかどうか迷ったが、精霊が妖精に与えた物である。妖精の欲しがっている物を買うのに使うのなら問題ないだろうと考えた。
「でも、本当にこんなので引き受けてくれるハンターがいるのかしら?」
ともかくイクシード・プライムは手に入ったので、それで依頼を引き受けてくれるハンターがいるかどうか手紙で尋ねてみた。
返事には一応それで依頼してみると書かれていた。
「上手く行けばいいけれど……」
しかしケイトにはまだ悩みがあった。
仮に今回の取引が上手くいっても、時期的にもうハチミツは採れないため、次の取引に使える交換品がもうない事だ。
おそらく妖精は今後もシードル欲しがるだろう。
妖精達のためにもできれば里との取引は続けたかった。
すぐに思いつく交換品は魚の干物ぐらいだが、これとシードルを交換するにはかなりの数を揃える必要がありそうだった。
そうすると自分の食べる分までなくなってしまう。
自分が飢えてしまう事は流石にできない。
「何かないかしら……」
焼いた干魚に塩をかけながら考える。
そこでふと思いついた事があった。
「これ……もっとないのかしら?」
『これ』とは今干魚かけた塩である。
塩分は人間が生きてゆく上で欠かせないものだ。
それはクリムゾンウェストでも変わらないはずだから、需要はあるだろう。
ケイトが森で40年間1人で生きてこられたのは、妖精が何処かから岩塩を持ってきてくれているからだ。
「きっと近くに岩塩の採れる所があるんだわ」
問題は岩塩がどのくらいの量あるか。
妖精を呼んで尋ねてみた。
身振り手振りから、大量にありそうなのは分かった。
「それならいっぱい取ってくる事はできない?」
そう尋ねるとブンブン首を振られた。
どうやら近くに大きな生き物の巣があって、巣から遠くにある小さい物しか取ってこれないらしい。
「困ったわね……」
ケイト自身が取りに行ければいいのだが、動けない身の上では不可能だ。
「ハンターにお願いして……。でもこれ以上甘えるのも……」
ケイトの悩みは尽きなかった。
そしてその里は1人の年老いた人間の女性が守護していた。
その女性、ケイトはリアルブルーからの転移者だ。
しかし足が不自由であったため自分以外の人間がいる事すら知らず、40年間ずっとたった1人で妖精と暮らしていたのだった。
だがつい最近、この世界にも自分以外に人がいる事を知った。
ケイトは自分が事を記した手紙を妖精に託し、人が来てくれる事を願った。
そして妖精は長い旅路の経て、ケイトの願い通り人を連れて来てくれたのである。
40年ぶりの人との邂逅であった。
深い森の奥で暮らしていたケイトは不自由で原始的な生活を余儀なくされていたのだが、邂逅したハンター達のお陰で生活水準がかなり向上した。
今では人里と手紙を使ったやり取りもできるようになり、森では手に入らない物を代わりに買ってくれるとまで言ってくれている。
とはいえ、長く森暮らしをしていたケイトは金銭を全く持ち合わせていない。
そのため支払いは物々交換で行うしかなかった。
しかし足の悪いケイトが森で手に入れられる物で物々交換に適した品は非常に少ない。
「私が持っている物でお金になりそうな物……何があるかしら?」
ケイトは考えた末、妖精の取ってきてくれる『ハチミツ』を交換品にする事にした。
ハチミツが交換品として認められるか不安があったが、辺境は元々食料品の自給率が低く、ハチミツも上質なものであったためすぐに認められた。
ケイトがハミチミと引き換えに欲した物は、酒の『シードル「エルフハイム」』。
以前出会ったハンターの1人から貰った時、一緒に飲んだ妖精がとても気に入って、今も時折飲みたいとせがまれていたからだ。
自分も他に欲しい物はあったが、ハチミツは元々妖精が取ってきたものだから、妖精が欲しがる物のために使おうと思ったのである。
商人が算出してくれた交換レートは、ハチミツ1瓶につきシードル1瓶だった。
だがこれは商品同士だけの価値を見た交換レートである。
ケイトの住んでいる妖精の里までは野生動物や歪虚も出没する危険な森の中を進む必要がある。
そのため荷物の運搬にはどうしてもハンターに頼る必要があった。
しかしハンターの賃料は非常に高額である。
最低でも4人は雇う必要があり、最低賃金で雇ったとしても総額で25万Gは必要になると教えられた。
「えぇ! ハンターってそんなに高かったの?」
前回ほぼ無償でハンターに来てもらった上に様々な施しを受けた事をケイトは申し訳なく思った。
そして追加で25万G分ものハチミツを集めるなどケイトには不可能だった。
金銭を用意する事はできない。
そうなると金銭やハチミツ以外でハンターに支払える物を用意する必要がある。
「でも何を用意すればいいのかしら? ハンターって何が必要なの? そもそもそれを私が手に入れられる?」
悩み、考えたが、浮世離れしてた生活をずっと続けていたケイトはリアルブルーの世情に詳しくなく、ハンターが何を欲しがるかも分からない。
なので手紙で商人に相談したところ、最近のハンターは『イクシード・プライム』という物を欲していると分かった。
イクシード・プライムにはケイトは心当たりがあった。
以前、森の精霊がハンター達に渡しているのを見た事がある。
森の精霊ならまだ持っているかもしれない。
「でもくれるかしら? それにこんな事で精霊に頼ってもいいの?」
悩んでいたら数日経った。
今日は久しぶりに妖精の1人がシードルをせがんできた。
「まだないのよ、ごめんね。精霊がイクシード・プライムって物をくれたら手に入るかもしれないんだけど……」
妖精に言っても分からないだろうと思って気楽に話す。
それを聞いた妖精はふらっと何処かに飛んでいった。
そして戻ってきた時には手に煌めく鉱石を持っていた。
「えっ!?」
以前に見たものより小さいが、イクシード・プライムに見えた。
「それ、どうしたの?」
聞くと、どうやら精霊に欲しいと言ったら貰えたらしい。
「そんなに簡単に貰える物なのね……」
ケイトは使ってもよいかどうか迷ったが、精霊が妖精に与えた物である。妖精の欲しがっている物を買うのに使うのなら問題ないだろうと考えた。
「でも、本当にこんなので引き受けてくれるハンターがいるのかしら?」
ともかくイクシード・プライムは手に入ったので、それで依頼を引き受けてくれるハンターがいるかどうか手紙で尋ねてみた。
返事には一応それで依頼してみると書かれていた。
「上手く行けばいいけれど……」
しかしケイトにはまだ悩みがあった。
仮に今回の取引が上手くいっても、時期的にもうハチミツは採れないため、次の取引に使える交換品がもうない事だ。
おそらく妖精は今後もシードル欲しがるだろう。
妖精達のためにもできれば里との取引は続けたかった。
すぐに思いつく交換品は魚の干物ぐらいだが、これとシードルを交換するにはかなりの数を揃える必要がありそうだった。
そうすると自分の食べる分までなくなってしまう。
自分が飢えてしまう事は流石にできない。
「何かないかしら……」
焼いた干魚に塩をかけながら考える。
そこでふと思いついた事があった。
「これ……もっとないのかしら?」
『これ』とは今干魚かけた塩である。
塩分は人間が生きてゆく上で欠かせないものだ。
それはクリムゾンウェストでも変わらないはずだから、需要はあるだろう。
ケイトが森で40年間1人で生きてこられたのは、妖精が何処かから岩塩を持ってきてくれているからだ。
「きっと近くに岩塩の採れる所があるんだわ」
問題は岩塩がどのくらいの量あるか。
妖精を呼んで尋ねてみた。
身振り手振りから、大量にありそうなのは分かった。
「それならいっぱい取ってくる事はできない?」
そう尋ねるとブンブン首を振られた。
どうやら近くに大きな生き物の巣があって、巣から遠くにある小さい物しか取ってこれないらしい。
「困ったわね……」
ケイト自身が取りに行ければいいのだが、動けない身の上では不可能だ。
「ハンターにお願いして……。でもこれ以上甘えるのも……」
ケイトの悩みは尽きなかった。
解説
目的1:ケイトに『シードル「エルフハイム」』を配達し、『ハチミツ』を持って帰る。
目的2:ケイトのお願いで岩塩を取りに行く。
目的3:ケイトに手紙を渡す。(渡さない事も可)
報酬は『なし』になっていますが、ゴールドの代わりに『イクシード・プライム(小)』が貰えます。
・ケイト
下半身が不自由な60代の女性。
40年前に辺境の森の奥に転移したため、ずっと1人で妖精と暮らしていました。
今は住まいも整い、日用品も揃っていて生活には不自由していません。
一応覚醒者で、霊闘士のスキル『ファミリアアタック』だけ使えます。
目的1はプレイングに何の記述もなくても完了します。
目的2の岩塩の採れる岩場の近くにはグリフォンの巣があり、4体のグリフォンがいます。
地面には小粒の岩塩しかなく、大きな物は岩場から採掘しないと採れません。
岩場の周囲200mくらいは見晴らしのよい平地です。
以下PL情報
巣に近づいたり採掘を始めたりすると、グリフォンは巣を荒らしに来たと思って襲ってきます。
ある程度巣から離れると追ってきません。
グリフォンを傷つけると森の精霊が怒り、報酬の『イクシード・プライム(小)』が貰えなくなります。
目的3の手紙は、ケイトがリアルブルーの故郷に帰る事ができるかを尋ねた手紙の返事です。
手紙には
『リアルブルーに帰る事は可能だが、今はクリムゾンウェストからの帰還者は地球への立ち入りを禁じられており、居住も月の崑崙しか認められていない』
と書かれていて、それを知ったケイトは酷いショックを受けます。
なぜなら40年前の地球しか知らないケイトにとって月はクリムゾンウェストよりも更に未知で遠い異世界だからです。
そしてもう二度と家族には会えないのだと悲嘆します。
手紙を渡さなければ、この事実をケイトはずっと知らないままにできます。
手紙を渡さなくても依頼は失敗にはなりません。
質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ね下さい。
目的2:ケイトのお願いで岩塩を取りに行く。
目的3:ケイトに手紙を渡す。(渡さない事も可)
報酬は『なし』になっていますが、ゴールドの代わりに『イクシード・プライム(小)』が貰えます。
・ケイト
下半身が不自由な60代の女性。
40年前に辺境の森の奥に転移したため、ずっと1人で妖精と暮らしていました。
今は住まいも整い、日用品も揃っていて生活には不自由していません。
一応覚醒者で、霊闘士のスキル『ファミリアアタック』だけ使えます。
目的1はプレイングに何の記述もなくても完了します。
目的2の岩塩の採れる岩場の近くにはグリフォンの巣があり、4体のグリフォンがいます。
地面には小粒の岩塩しかなく、大きな物は岩場から採掘しないと採れません。
岩場の周囲200mくらいは見晴らしのよい平地です。
以下PL情報
巣に近づいたり採掘を始めたりすると、グリフォンは巣を荒らしに来たと思って襲ってきます。
ある程度巣から離れると追ってきません。
グリフォンを傷つけると森の精霊が怒り、報酬の『イクシード・プライム(小)』が貰えなくなります。
目的3の手紙は、ケイトがリアルブルーの故郷に帰る事ができるかを尋ねた手紙の返事です。
手紙には
『リアルブルーに帰る事は可能だが、今はクリムゾンウェストからの帰還者は地球への立ち入りを禁じられており、居住も月の崑崙しか認められていない』
と書かれていて、それを知ったケイトは酷いショックを受けます。
なぜなら40年前の地球しか知らないケイトにとって月はクリムゾンウェストよりも更に未知で遠い異世界だからです。
そしてもう二度と家族には会えないのだと悲嘆します。
手紙を渡さなければ、この事実をケイトはずっと知らないままにできます。
手紙を渡さなくても依頼は失敗にはなりません。
質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ね下さい。
マスターより
今回のシナリオは『【血盟】妖精に託された40年の想い』の続編です。
前回の内容を知らなくてもシナリオ的には問題ありませんが、知っていた方がケイトの身の上は分かりやすいと思います。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
前回の内容を知らなくてもシナリオ的には問題ありませんが、知っていた方がケイトの身の上は分かりやすいと思います。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/19 14:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/10 23:22:33 |
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相談卓 保・はじめ(ka5800) 鬼|23才|男性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/12/11 20:37:17 |