※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●ある日
　精輝節。広場で催しが開かれ街の彼方此方も賑やかに飾られて。
　市場にも、この時期独特の装飾品やケーキを売る屋台が出ている。
　勿論、ここ、洋菓子店マグノリアクッキージェオルジ支店も、それに倣ってピスタチオの緑とフレーズの赤をあしらうマカロンを並べていたりもする。

　店に設けられた喫茶スペースの、３つだけのテーブル。
　その１番奥が、どうやら今日は、酷く静かだ。

●
　向かい合って座る２人の男性、２０手前だろうか、片方は短く刈った黒髪、もう片方は癖の強い赤毛。
　２人のテーブルにはコーヒーカップが２つだけ置かれている。
　短髪の方が、深い溜息を吐いた。
「あー、決まらねぇ……」
　それに相槌を打つ赤毛の青年。
「なあ、女って何が好きなんだよ」
　それそれ首を横に振って、項垂れ、天井を仰いで、また、溜息を吐く。
　華やいだ季節に似つかわしくない、憂鬱そうな表情で肩を落としている。
「ホントだよ。何がプレゼント交換でダブルデートだよ……お前決まった」
　肘を天板に突いて、組んだ指で口許を隠して、短髪の青年が目だけを向かいに座る友人に向ける。
「決まるわけないだろ。もうさ、適当に……適当に……あの辺の菓子とかでいいんじゃね？」
　赤毛の青年は苛立ったように答えて、店の販売コーナーを振り向いた。
　焼き菓子を包んだ色取り取りの包みが並んでいる。
　ポピュラーな物から、季節限定の物まで様々だ。大きさも、手に乗る物から抱えるほどの物まで揃っている。
「あの辺って、……どの辺だよ」
　友人にそこを突っ込まれると、赤毛の青年は小さく唸って黙り込んだ。

「…………あー、彼奴等絶対気合入れてくるよな」
　だよなあ、と、同意の声。
「何着てくるんだろうな」
　さあな、と。そして、何度目かの溜息を吐きながら、
「……俺等は？」
　そう尋ねれば、友人はひらりと手を揺らし、こう答える。
「……さあ？」

　からんと店のベルが鳴った。
　どうやら新たな来客らしい。
　悩める２人の目が、そちらへ向いて、じっと彼等を見詰めた。

目的　ティータイムを楽しむ／２人の男性客の悩みを解決する

●内装
クッキーショップ内に設けられた余り広くない喫茶スペース
２人掛けのテーブルセットが３つ
白が多く使われた明るい雰囲気で、クッキーを始め様々な焼き菓子の甘い香りが漂っている

●メニュー
ティータイムのセット　１０００
好きなドリンク１杯、好きなパウンドケーキ１つ、アイスボックスクッキー一掴み

ティータイムのセット・ペア　２５００
好きなドリンク２杯、好きなパウンドケーキ２つ、季節のクッキー２枚、アイスボックスクッキー籠に一盛り

パウンドケーキ（単品）　６００
プレーン　シンプルなパウンドケーキです。懐かしい風味をお楽しみ下さい
チョコレート　生地に練り込んだチョコレートと、チョコチップ
アップル　フレッシュアップルとシナモンの香りと食感が人気です
ナッツ　ざくざく、ごろごろしたアーモンド、カシューナッツ、ウォールナッツ
ドライフルーツ　季節のドライフルーツを使用した月替わりのケーキです
（今月はクッキーと同じ三種の柑橘果物を使用しております）

季節のクッキー　５００
レモン、ユズ、オレンジ、三種の柑橘系の爽やかな香りとチョコチップの甘さと食感を楽しめる一品

アイスボックスクッキー　５００
籠に盛った格子と渦巻き模様のクッキー、気軽に摘まめる大きさと程よい甘さが人気

ドリンク　５００
コーヒー、カフェオレ、紅茶、オレンジジュース、アップルジュース、ミルク

マカロンの喫茶スペースでの取り扱いはありません。

●ＮＰＣ
男性客×２
数日後のダブルデートのプレゼントと服に悩んでいる、交流可能

支店長
販売スペースの店番をしている、交流可能

●マグノリギフトクッキー
お土産用に１人１つまで購入が可能（７００Ｇ）
月替わりのマグノリアクッキー１枚と、いつものアイスボックスクッキーの詰め合わせ。
詳しくは支店長の設定１をご覧下さい。
必要な場合はプレイングに【購入】と記入をお願いします。

よろしくお願いします。

彼等を悩ませている彼女サイドは１３日にリリースを予定しております。