ゲスト
(ka0000)
【CF】臨時サンタ、募集中
マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- ユニット参加人数
- 現在3 / 0~4
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/24 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/01/04 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
サンタクロースは一年良い子にしていた子供の元にプレゼントを持ってやってくる。
その話を信じて、少年は毎日いい子に過ごした。元々華やかな都会部から離れた場所に住んでいるからサンタに願いが届きにくいのだろうと幼ながらに理解していた。けれど、噂に聞いたサンタというのはとても不思議な力を持っていて、どんな離れた場所にもプレゼントを届けに来るのだとそう記されていたから、少年はその話を信じたのだ。だけど…去年もその前の年も彼の元にサンタは現れない。
「やっぱり嘘っぱちだったんだ…」
大事にしていたサンタ伝説が記された本。その本を抱える手に力が籠る。
床に投げつけてしまいたいと思うものの、どうしてかそれが出来ない。
もし、投げつけたらもう本当にサンタが来てくれないかもしれない…。
嘘だったんだと自分に言い聞かせても、もう一方には信じていたい自分も存在する。
「どうしてうちにはサンタは来てくれないの?」
その問いに両親は曖昧な表情を返す。
「さて、どうしてだろうねぇ。道に迷っているのかもねぇ」
そうして困った様に紡がれる答えはそんなもので、少年を納得させるには至らない。
(不思議な力があるのに道に迷うの? 違う…きっとうちが貧乏だから来てくれないんだ)
サンタが来ない理由を考えて、少年が出した結論は実に現実的だった。
都会部ならまだしもこんな場所にいたら、サンタだって面倒な筈だ。幼いながらに旅費が頭を過る。
山深くの山小屋に住む少年の両親は木こりである。山小屋周辺の木を切り、それを売って生計を立てているのだが、土地自体は彼等のものではないから地主に売上の一部を返上しなくてはならない。それに街までの移動にも時間とお金がかかるから買い出しも一苦労。親子三人食べて行くのがやっとなのだ。
「お小遣いを使えば来てくれるかな…」
サンタ宛の手紙を書きながら少年は机に置いた瓶を手に取る。
そこには微々たる量の硬貨が重なり入っている。少年はそこで決意した。
(少しだけだけど…これがあればきっと)
手紙に瓶の中にあった硬貨を入れる。そうして、願い事を書き記して父にその手紙を託す。
「絶対絶対届けてよっ」
少年が必死に頼み込む。その手紙を受け取って、父はハッとした。
中の硬貨に気付いたのだろう。何とも言えない心情を必死に隠す。
「ああ、わかったよ。じゃあ、街に行ってくるから」
父は少年の頭をそっと撫でて玄関を後にした。
そうして…彼は街に向かう中、必死に考えを巡らせる。
息子がここまでしているのだ。何とか息子の願いを叶えてあげたい。
たった一度でいい。サンタクロースに会わせてやりたい。
けれど、一般的にいうサンタクロースの正体を父は知っている。
正確に言えば実際にサンタクロースという存在もいるらしいのだが、彼等に出会うのは難しいだろう。
だから自分はどうすればいい? プレゼントを用意したいが、そんな余裕はないのだ。
「あぁ…神よ。私はどうすれば…」
途方に暮れて、ふらふらしているとふと小さな教会に辿り着いて、その扉の前には一匹の猫――ぼさぼさの毛並みの仏頂面だ。だが、何故かひかれて近付けば教会の中には大きなツリー。この教会のものらしい。
「おじさん、どうかした?」
声を掛けられて視線を移すと、そこにはさっきの猫を抱いた少女がいる。
「あ、いや…少しね」
そういう彼を少女は中へと促して、シスターの言葉が彼を救う事となる。
「事情はよく判りました。私達で預かっている子供達にもクリスマス休暇で帰る子供さん達がいるんです。そういう子達にも贈り物をしようという企画が上がってまして…よしければ住所を聞いても?」
「え、ええ…構いませんが、その企画というのは」
「サンタクロースです。本物じゃないけど、ハンターさん達にサンタになって貰ってプレゼントを届けて貰おうって」
少女が言う。どうやら彼女は既にサンタのそれを知っていると見える。
「どうですか? 一か所行く所が増えてもきっと彼等なら快く引き受けて下さる筈ですよ」
にこやかな笑顔でシスターの一人が尋ねる。
「そ、それは願ってもない事…宜しくお願いしますっ!」
少年の父はそう言って深々と頭を下げるのであった。
サンタクロースは一年良い子にしていた子供の元にプレゼントを持ってやってくる。
その話を信じて、少年は毎日いい子に過ごした。元々華やかな都会部から離れた場所に住んでいるからサンタに願いが届きにくいのだろうと幼ながらに理解していた。けれど、噂に聞いたサンタというのはとても不思議な力を持っていて、どんな離れた場所にもプレゼントを届けに来るのだとそう記されていたから、少年はその話を信じたのだ。だけど…去年もその前の年も彼の元にサンタは現れない。
「やっぱり嘘っぱちだったんだ…」
大事にしていたサンタ伝説が記された本。その本を抱える手に力が籠る。
床に投げつけてしまいたいと思うものの、どうしてかそれが出来ない。
もし、投げつけたらもう本当にサンタが来てくれないかもしれない…。
嘘だったんだと自分に言い聞かせても、もう一方には信じていたい自分も存在する。
「どうしてうちにはサンタは来てくれないの?」
その問いに両親は曖昧な表情を返す。
「さて、どうしてだろうねぇ。道に迷っているのかもねぇ」
そうして困った様に紡がれる答えはそんなもので、少年を納得させるには至らない。
(不思議な力があるのに道に迷うの? 違う…きっとうちが貧乏だから来てくれないんだ)
サンタが来ない理由を考えて、少年が出した結論は実に現実的だった。
都会部ならまだしもこんな場所にいたら、サンタだって面倒な筈だ。幼いながらに旅費が頭を過る。
山深くの山小屋に住む少年の両親は木こりである。山小屋周辺の木を切り、それを売って生計を立てているのだが、土地自体は彼等のものではないから地主に売上の一部を返上しなくてはならない。それに街までの移動にも時間とお金がかかるから買い出しも一苦労。親子三人食べて行くのがやっとなのだ。
「お小遣いを使えば来てくれるかな…」
サンタ宛の手紙を書きながら少年は机に置いた瓶を手に取る。
そこには微々たる量の硬貨が重なり入っている。少年はそこで決意した。
(少しだけだけど…これがあればきっと)
手紙に瓶の中にあった硬貨を入れる。そうして、願い事を書き記して父にその手紙を託す。
「絶対絶対届けてよっ」
少年が必死に頼み込む。その手紙を受け取って、父はハッとした。
中の硬貨に気付いたのだろう。何とも言えない心情を必死に隠す。
「ああ、わかったよ。じゃあ、街に行ってくるから」
父は少年の頭をそっと撫でて玄関を後にした。
そうして…彼は街に向かう中、必死に考えを巡らせる。
息子がここまでしているのだ。何とか息子の願いを叶えてあげたい。
たった一度でいい。サンタクロースに会わせてやりたい。
けれど、一般的にいうサンタクロースの正体を父は知っている。
正確に言えば実際にサンタクロースという存在もいるらしいのだが、彼等に出会うのは難しいだろう。
だから自分はどうすればいい? プレゼントを用意したいが、そんな余裕はないのだ。
「あぁ…神よ。私はどうすれば…」
途方に暮れて、ふらふらしているとふと小さな教会に辿り着いて、その扉の前には一匹の猫――ぼさぼさの毛並みの仏頂面だ。だが、何故かひかれて近付けば教会の中には大きなツリー。この教会のものらしい。
「おじさん、どうかした?」
声を掛けられて視線を移すと、そこにはさっきの猫を抱いた少女がいる。
「あ、いや…少しね」
そういう彼を少女は中へと促して、シスターの言葉が彼を救う事となる。
「事情はよく判りました。私達で預かっている子供達にもクリスマス休暇で帰る子供さん達がいるんです。そういう子達にも贈り物をしようという企画が上がってまして…よしければ住所を聞いても?」
「え、ええ…構いませんが、その企画というのは」
「サンタクロースです。本物じゃないけど、ハンターさん達にサンタになって貰ってプレゼントを届けて貰おうって」
少女が言う。どうやら彼女は既にサンタのそれを知っていると見える。
「どうですか? 一か所行く所が増えてもきっと彼等なら快く引き受けて下さる筈ですよ」
にこやかな笑顔でシスターの一人が尋ねる。
「そ、それは願ってもない事…宜しくお願いしますっ!」
少年の父はそう言って深々と頭を下げるのであった。
解説
内容
サンタクロースとなり、地方に住む子供達にプレゼントを配る事
貧しい家庭にはサンタクロースは来ない、そんなの可哀想ではありませんか
そういう訳で教会のシスター達が遠方に帰ってしまう子供達にもプレゼントが届くよう
ハンターに一日サンタをやってくれないかと依頼を出すそうです
その話に乗っかって、木こりの少年のお父さんもサンタの訪問をお願いする事に
プレゼント自体は教会のシスター達が作ったり買ったりして用意しますので
ハンターの皆様には配達の程、宜しくお願いします
配達先について
主に険しい道やら結構山奥やら、とにかく大変な場所に向かう事になります
そういう訳でユニット有依頼としておりますので、揮って活用頂けたらと思います
配達先の数についてはそれ程多くない、廻り切れる数(一人ノルマ三人位)ですので御安心下さい
配達の際は正体がばれても構いませんが、
夢を壊さないような対応で宜しくお願いします
【補足】
ギャグ設定はしておりませんが、行動次第では微ギャグになる可能性があります
どうしてもシリアス路線を希望する場合は一筆頂けたらと思います
サンタクロースとなり、地方に住む子供達にプレゼントを配る事
貧しい家庭にはサンタクロースは来ない、そんなの可哀想ではありませんか
そういう訳で教会のシスター達が遠方に帰ってしまう子供達にもプレゼントが届くよう
ハンターに一日サンタをやってくれないかと依頼を出すそうです
その話に乗っかって、木こりの少年のお父さんもサンタの訪問をお願いする事に
プレゼント自体は教会のシスター達が作ったり買ったりして用意しますので
ハンターの皆様には配達の程、宜しくお願いします
配達先について
主に険しい道やら結構山奥やら、とにかく大変な場所に向かう事になります
そういう訳でユニット有依頼としておりますので、揮って活用頂けたらと思います
配達先の数についてはそれ程多くない、廻り切れる数(一人ノルマ三人位)ですので御安心下さい
配達の際は正体がばれても構いませんが、
夢を壊さないような対応で宜しくお願いします
【補足】
ギャグ設定はしておりませんが、行動次第では微ギャグになる可能性があります
どうしてもシリアス路線を希望する場合は一筆頂けたらと思います
マスターより
思ったよりシリアスなOPになりました、奈華里です。
そして教会で出会った少女と猫の名前を出していませんでしたが、
以前出した依頼に登場しているリブと船長だったりします。
ここのところ出番がなかったのでちょいだし…知らなくても全く問題ありません
皆様の御参加お待ちしています(^^)
そして教会で出会った少女と猫の名前を出していませんでしたが、
以前出した依頼に登場しているリブと船長だったりします。
ここのところ出番がなかったのでちょいだし…知らなくても全く問題ありません
皆様の御参加お待ちしています(^^)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/01/04 00:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 根国・H・夜見(ka7051) オートマトン|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/12/23 18:09:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/23 18:08:12 |