ゲスト
(ka0000)
図書館いこう
マスター:有坂参八

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2014/11/28 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/07 22:00
オープニング
「にゃぁぁぁぁ、コレ超怖いですにゃ〜。一人で来るんじゃにゃかったですにゃ〜」
暗闇に閉ざされた回廊に、少女の声が反響する。
石造りの壁や床は冷たく硬く、土と草を歩き慣れた辺境部族出身の少女にとってはすこぶる歩き心地が悪い。
手にした微かな明かりでは回廊の先の先は照らされず、ただ奥の方から吹き付けてくる弱々しい風が、却って少女の足取りを重くした。
「こんな所にお使いとか無茶ぶりですにゃ〜。絶対なんか出てきますにゃ〜。『ふらぐ』が立ってますにゃ〜」
ここは辺境中部のとある森の奥地。かつて何世代も前のドワーフの一派によって打ち建てられるも、しかし歪虚の侵攻によって放棄された、地下壕だ。
長く長く続く回廊は、本来は歪虚の侵攻に対するシェルターの役割を期待してのものだったが……残念ながら、その効果の程は今ひとつだったらしい。
歪虚との戦いが重なり、旗色が悪くなるにつれ……当時のドワーフ達はここをあっさりと放棄し、辺境南部へと戦線を下げていた。
そんな見捨てられた場所に、どうして少女はただ一人やってきたのか……その理由は、この回廊の奥にあった。
少女は足音とその振動を極力殺し、周囲を用心深く警戒しながら少しずつ前に進む。その歩みはまるで猫か何かの獣の様にしなやかで、そのあどけなさとは裏腹、まがりなりにも彼女が辺境の伝統を受け継ぐ霊闘士である事を証明するかの様だった。
「お」
薄明かりの向こう、回廊の右手に、ぼんやりと扉の形が浮かび上がる。
少女はおっかなびっくりな様子で扉をちょんちょんとつっついて、それからゆっくりと扉を押し開いた。
「おおおっ」
少女が感嘆の息を漏らす。
扉の向こうにあったのは、本の山だった。丁寧に書棚に詰め込まれたものから、無造作に平積みされたもの、薄いのから分厚いのと、兎に角、狭くないであろう部屋を埋め尽くす、大量の書物である。
それらがとても有用な情報を記した貴重な物であるらしい事を、少女はあらかじめ、自分をここに遣わした師から聞かされていた。
地下壕は本来、ドワーフ達が集めた書物を一箇所に集積する書庫の役割も担っていたのだ。そして、その書物こそ、少女が捜索を申し付けられたお宝だった。
「ビンゴですにゃぁ! らくしょうでしたにゃぁ!」
と、少女が諸手を挙げて書物に近づこうとしたとき。
『ギシャァァァァアァァァァァァアァアァッ!』
「ぎにゃぁぁぁぁぁッ!」
巨大な金切り声の様な咆哮が、静寂を引き裂くかのように響き渡った。
空気さえ震わす怪音に取り乱した少女は、思わず明かりを取り落とす。
そして闇の中に浮かびあがる、八つの紅色の光。次いで、じゃきん、と刃物が擦れ合う様な音が鳴った。
「わ、わ、あわわわわわ」
暗闇で正体が判らずとも、それが危険な存在である事は察して余りある。歪虚かどうかさえ、少女にとっては最早関係のないことだ。
「お助けですにゃーッ!」
脱兎のごとく身を翻し、今きた道をーー何度か派手にすっ転びながらーー引き返していく少女。
彼女は辺境要塞ノアーラ・クンタウに戻るやいなや、ハンターズソサエティに駆け込み、職員に泣きついた。
「このままじゃお使い失敗ですにゃぁ、お師匠様に怒られますにゃぁ、助けてくださいにゃぁー!」
暗闇に閉ざされた回廊に、少女の声が反響する。
石造りの壁や床は冷たく硬く、土と草を歩き慣れた辺境部族出身の少女にとってはすこぶる歩き心地が悪い。
手にした微かな明かりでは回廊の先の先は照らされず、ただ奥の方から吹き付けてくる弱々しい風が、却って少女の足取りを重くした。
「こんな所にお使いとか無茶ぶりですにゃ〜。絶対なんか出てきますにゃ〜。『ふらぐ』が立ってますにゃ〜」
ここは辺境中部のとある森の奥地。かつて何世代も前のドワーフの一派によって打ち建てられるも、しかし歪虚の侵攻によって放棄された、地下壕だ。
長く長く続く回廊は、本来は歪虚の侵攻に対するシェルターの役割を期待してのものだったが……残念ながら、その効果の程は今ひとつだったらしい。
歪虚との戦いが重なり、旗色が悪くなるにつれ……当時のドワーフ達はここをあっさりと放棄し、辺境南部へと戦線を下げていた。
そんな見捨てられた場所に、どうして少女はただ一人やってきたのか……その理由は、この回廊の奥にあった。
少女は足音とその振動を極力殺し、周囲を用心深く警戒しながら少しずつ前に進む。その歩みはまるで猫か何かの獣の様にしなやかで、そのあどけなさとは裏腹、まがりなりにも彼女が辺境の伝統を受け継ぐ霊闘士である事を証明するかの様だった。
「お」
薄明かりの向こう、回廊の右手に、ぼんやりと扉の形が浮かび上がる。
少女はおっかなびっくりな様子で扉をちょんちょんとつっついて、それからゆっくりと扉を押し開いた。
「おおおっ」
少女が感嘆の息を漏らす。
扉の向こうにあったのは、本の山だった。丁寧に書棚に詰め込まれたものから、無造作に平積みされたもの、薄いのから分厚いのと、兎に角、狭くないであろう部屋を埋め尽くす、大量の書物である。
それらがとても有用な情報を記した貴重な物であるらしい事を、少女はあらかじめ、自分をここに遣わした師から聞かされていた。
地下壕は本来、ドワーフ達が集めた書物を一箇所に集積する書庫の役割も担っていたのだ。そして、その書物こそ、少女が捜索を申し付けられたお宝だった。
「ビンゴですにゃぁ! らくしょうでしたにゃぁ!」
と、少女が諸手を挙げて書物に近づこうとしたとき。
『ギシャァァァァアァァァァァァアァアァッ!』
「ぎにゃぁぁぁぁぁッ!」
巨大な金切り声の様な咆哮が、静寂を引き裂くかのように響き渡った。
空気さえ震わす怪音に取り乱した少女は、思わず明かりを取り落とす。
そして闇の中に浮かびあがる、八つの紅色の光。次いで、じゃきん、と刃物が擦れ合う様な音が鳴った。
「わ、わ、あわわわわわ」
暗闇で正体が判らずとも、それが危険な存在である事は察して余りある。歪虚かどうかさえ、少女にとっては最早関係のないことだ。
「お助けですにゃーッ!」
脱兎のごとく身を翻し、今きた道をーー何度か派手にすっ転びながらーー引き返していく少女。
彼女は辺境要塞ノアーラ・クンタウに戻るやいなや、ハンターズソサエティに駆け込み、職員に泣きついた。
「このままじゃお使い失敗ですにゃぁ、お師匠様に怒られますにゃぁ、助けてくださいにゃぁー!」
解説
●依頼内容
廃墟となったドワーフの地下壕から、可能な限り多くの本を回収する。
以上
●地下壕
かつて放棄されたドワーフの地下壕の一室に、古い書物が大量に遺された書庫があります。
ここに遺された書物を、辺境部族の少女とともに回収してください。
壕内部の構造は複雑ではありませんが、件の書庫まではそれなりの距離を歩かねばならず、また非常に暗いです。
回廊の道幅は狭く、横に並んで歩くと3人くらいでも窮屈に感じます。
書庫も同様で、ある程度の広さはありますが、大量の本があるため動きづらいです。
●本
過去のドワーフ達が蒐集したと思われる大量の本。
ドワーフの嗜好に縛られず、極めて広範な種類の本が存在し、その多くが貴重な資料たりうるそうです。
依頼人は自分の目当ての本を探しますが、ハンターの皆様も、各自で持てるだけの本を回収し、ハンターズソサエティまで持ち帰って下さい。
ジャンルのチョイスは一任されます。
●歪虚?
依頼人は書庫内部の暗闇で、歪虚らしき何かに遭遇し一度逃げ帰っています。
現時点での正体は不明、戦闘になる可能性が高いので注意してください。
●依頼人
名前はテト。いろいろ猫っぽい辺境部族出身の少女。
師にあたる人物から、書庫内部の本の回収を命じられており、依頼中はハンターに同行します。
一応覚醒者ながらも超絶弱いので、基本的に戦力外。
逃げ隠れするのだけは上手く、何とか自分の身を守る程度の能力はあります。
廃墟となったドワーフの地下壕から、可能な限り多くの本を回収する。
以上
●地下壕
かつて放棄されたドワーフの地下壕の一室に、古い書物が大量に遺された書庫があります。
ここに遺された書物を、辺境部族の少女とともに回収してください。
壕内部の構造は複雑ではありませんが、件の書庫まではそれなりの距離を歩かねばならず、また非常に暗いです。
回廊の道幅は狭く、横に並んで歩くと3人くらいでも窮屈に感じます。
書庫も同様で、ある程度の広さはありますが、大量の本があるため動きづらいです。
●本
過去のドワーフ達が蒐集したと思われる大量の本。
ドワーフの嗜好に縛られず、極めて広範な種類の本が存在し、その多くが貴重な資料たりうるそうです。
依頼人は自分の目当ての本を探しますが、ハンターの皆様も、各自で持てるだけの本を回収し、ハンターズソサエティまで持ち帰って下さい。
ジャンルのチョイスは一任されます。
●歪虚?
依頼人は書庫内部の暗闇で、歪虚らしき何かに遭遇し一度逃げ帰っています。
現時点での正体は不明、戦闘になる可能性が高いので注意してください。
●依頼人
名前はテト。いろいろ猫っぽい辺境部族出身の少女。
師にあたる人物から、書庫内部の本の回収を命じられており、依頼中はハンターに同行します。
一応覚醒者ながらも超絶弱いので、基本的に戦力外。
逃げ隠れするのだけは上手く、何とか自分の身を守る程度の能力はあります。
マスターより
この依頼をご紹介いたします、有坂参八と申します。
ドワーフの図書館?で本探し。
不確定要素がやや多めですので、柔軟な対処力が求められるでしょう。
悪しからず、今回は質問にお答えする事もできませんのでご注意下さい。
それでは、皆様のご活躍に期待いたします。
ドワーフの図書館?で本探し。
不確定要素がやや多めですので、柔軟な対処力が求められるでしょう。
悪しからず、今回は質問にお答えする事もできませんのでご注意下さい。
それでは、皆様のご活躍に期待いたします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/06 08:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イェルバート(ka1772) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/11/28 21:27:02 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/25 20:11:37 |