ゲスト
(ka0000)
【CF】龍園より愛をこめて~本番編~
マスター:鮎川 渓

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/31 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/01/14 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●クリスマスが今年はやって来る
リグ・サンガマ北部に位置する、龍園ヴリトラルカ。
この龍の園で、初めてのクリスマスが行われようとしていた。
「やっぱり素敵だなぁ……」
龍騎士隊隊長・シャンカラ(kz0226)は、広場に聳える高さ10m程のもみの木を見上げていた。
濃緑の葉が茂る立派な樹形のもみの木は、ウッドビーズを彩色して作られたオブジェや、色とりどりの輪飾りなどで飾られている。そして天辺には金色の星。そう、龍園初のクリスマスツリーだ。
シャンカラが龍園でクリスマスをしようと決めたのは――楽しそうだからというのも勿論あるが――日頃お世話になっているハンター達に喜んでもらいたいという思いからだった。けれどこのもみの木も、ひとつひとつ手作りされた飾りの数々も、自分達だけではとても用意できなかった。何せ龍園の民はクリスマスも聖輝節も知らずにいたのだから。ハンター達が協力してくれたお陰で、今こうしてここにある。
結局また頼ってしまったけれど、ハンター達と龍園の民とが協力し作ったものだからこそ、シャンカラにはこの素朴で温かみのあるツリーが一層愛おしく感じられるのだった。
折紙でできた飛龍の飾りを指でつつき、ひとり頬を緩めていると、
「……随分デカい子供がいるなと思えば、お前か」
背中から呆れたような声がかかる。龍園ハンターオフィス代表・サヴィトゥール(kz0228)だ。
「もうじきハンター達が来る時間だ、そっちの準備は終わったのか?」
「えっ、もうそんな時間!?」
気付けば、空には冬の星々が掛かり始めていた。
「いけない、ダルマさんに任せっきりだ、怒られる……! ごめんサヴィ君、広場の支度はお願いするよ! 僕は氷原の方を見てくるから!」
碧い外套を翻し、慌てて駆け去る幼馴染に、サヴィトゥールは深々と息を吐く。
「クリスマスの挨拶くらい覚えておけば良いものを……まあ、奴にそこまで求めるのは酷か」
そうして小さくなった背中へ、"メリークリスマス”と唇の内で呟いた。
●氷原にて
飛龍に乗り、大急ぎで龍園を飛び出したシャンカラは、郊外の氷原地帯を目指していた。
弾む息が白く烟り、冷たい夜気に溶ける。それを目で追いつつ頭上を仰ぐと、星空の天蓋に淡い光の靄が現れ始めていた。シャンカラはほっと胸を撫で下ろす。
「良かった、今夜は綺麗に出てくれそうだね」
今はまだ朧げな靄だが、ハンター達が氷原を訪れる頃には美しい極光――オーロラが、氷原の上いっぱいに広がっていることだろう。
冬、北方王国では場所によってオーロラを見ることができる。天候の影響を強く受けるので、今夜出てくれるか心配だったが、この分なら大丈夫そうだ。
更に飛龍を急かして行くと、氷原の一角が仄明るくなっていた。照らしているのは、氷細工のカバーを被せられた無数の蝋燭。一帯には切り出した氷を積み上げて作られたアイスドームが立ち並び、半透明の壁は揺らめく炎の光を映し煌めいている。
飛龍を降り進んでいくと、ふわりと鼻先をくすぐる甘酸っぱい匂い。大小のアイスドームの中心にはテントが設営されており、中では新米龍騎士達が、龍園特製のコケモモ酒やコケモモジュースを温めていた。冷やして飲むのも美味しいが、温めると酸味が飛び、まろやかな甘さが味わえる。思わずシャンカラの喉が鳴った。
――と、
「隊長殿ぉ、テメェこの野郎っ! こんな時間までどこほっつき歩いてやがった!?」
傍らのアイスドームから、年長龍騎士・ダルマがすっ飛んできた。厚い革の手袋をはめた手には、今の今まで作業していたのだろう、氷を切り出す用の長刃鋸が握られている。
「ご、ごめんねダルマさん、任せっきりにしちゃって」
「おうおう、隊長殿からその台詞聞くの早何度目だこの野郎ッ」
握り込んだ拳にハーッと息を吐きかけるダルマの傍らを、黄色い歓声をあげながら龍園の子供達が駆けていった。少し遅れて、親と思しき夫婦が歩いてくる。
「氷のおうち! 氷のおうち!」
「ほら、そんなに走ると危ないよ」
地元民である龍園の民も、初めてのクリスマスに興味を示し、雰囲気を味わおうとそぞろ歩いているのだった。
子供の声ですっかり毒気を抜かれたダルマは、拳を下ろし夜空を見上げた。
「まぁ折角のクリスマスだ、勘弁してやらァ。……お、出始めたぜ」
釣られて見れば、先程の光の靄が今では緑光を放つドレープとなり、星空にたなびいている。
「あぁ、本当に良かった」
広大な氷の原に、氷で拵えたアイスドーム。そして、夜空を彩るオーロラ。これが、シャンカラなりに考えたハンター達へのもてなしだった。
蒼界、あるいは西方の聖輝節に寄せて飾った龍園内の広場と、極寒の北方でしか見ることのできない幻想的な氷原の風景。
訪れたハンター達に、龍園での時間を思い思いに楽しんでもらえたら――そう願い、ふたつの場を準備したのだ。
刻一刻と姿を変える光のドレープを仰ぎ、シャンカラは目を細める。
「――どうか訪れる皆さんにとって、素敵な一夜になりますように」
●クリスマスが今年はやって来る
リグ・サンガマ北部に位置する、龍園ヴリトラルカ。
この龍の園で、初めてのクリスマスが行われようとしていた。
「やっぱり素敵だなぁ……」
龍騎士隊隊長・シャンカラ(kz0226)は、広場に聳える高さ10m程のもみの木を見上げていた。
濃緑の葉が茂る立派な樹形のもみの木は、ウッドビーズを彩色して作られたオブジェや、色とりどりの輪飾りなどで飾られている。そして天辺には金色の星。そう、龍園初のクリスマスツリーだ。
シャンカラが龍園でクリスマスをしようと決めたのは――楽しそうだからというのも勿論あるが――日頃お世話になっているハンター達に喜んでもらいたいという思いからだった。けれどこのもみの木も、ひとつひとつ手作りされた飾りの数々も、自分達だけではとても用意できなかった。何せ龍園の民はクリスマスも聖輝節も知らずにいたのだから。ハンター達が協力してくれたお陰で、今こうしてここにある。
結局また頼ってしまったけれど、ハンター達と龍園の民とが協力し作ったものだからこそ、シャンカラにはこの素朴で温かみのあるツリーが一層愛おしく感じられるのだった。
折紙でできた飛龍の飾りを指でつつき、ひとり頬を緩めていると、
「……随分デカい子供がいるなと思えば、お前か」
背中から呆れたような声がかかる。龍園ハンターオフィス代表・サヴィトゥール(kz0228)だ。
「もうじきハンター達が来る時間だ、そっちの準備は終わったのか?」
「えっ、もうそんな時間!?」
気付けば、空には冬の星々が掛かり始めていた。
「いけない、ダルマさんに任せっきりだ、怒られる……! ごめんサヴィ君、広場の支度はお願いするよ! 僕は氷原の方を見てくるから!」
碧い外套を翻し、慌てて駆け去る幼馴染に、サヴィトゥールは深々と息を吐く。
「クリスマスの挨拶くらい覚えておけば良いものを……まあ、奴にそこまで求めるのは酷か」
そうして小さくなった背中へ、"メリークリスマス”と唇の内で呟いた。
●氷原にて
飛龍に乗り、大急ぎで龍園を飛び出したシャンカラは、郊外の氷原地帯を目指していた。
弾む息が白く烟り、冷たい夜気に溶ける。それを目で追いつつ頭上を仰ぐと、星空の天蓋に淡い光の靄が現れ始めていた。シャンカラはほっと胸を撫で下ろす。
「良かった、今夜は綺麗に出てくれそうだね」
今はまだ朧げな靄だが、ハンター達が氷原を訪れる頃には美しい極光――オーロラが、氷原の上いっぱいに広がっていることだろう。
冬、北方王国では場所によってオーロラを見ることができる。天候の影響を強く受けるので、今夜出てくれるか心配だったが、この分なら大丈夫そうだ。
更に飛龍を急かして行くと、氷原の一角が仄明るくなっていた。照らしているのは、氷細工のカバーを被せられた無数の蝋燭。一帯には切り出した氷を積み上げて作られたアイスドームが立ち並び、半透明の壁は揺らめく炎の光を映し煌めいている。
飛龍を降り進んでいくと、ふわりと鼻先をくすぐる甘酸っぱい匂い。大小のアイスドームの中心にはテントが設営されており、中では新米龍騎士達が、龍園特製のコケモモ酒やコケモモジュースを温めていた。冷やして飲むのも美味しいが、温めると酸味が飛び、まろやかな甘さが味わえる。思わずシャンカラの喉が鳴った。
――と、
「隊長殿ぉ、テメェこの野郎っ! こんな時間までどこほっつき歩いてやがった!?」
傍らのアイスドームから、年長龍騎士・ダルマがすっ飛んできた。厚い革の手袋をはめた手には、今の今まで作業していたのだろう、氷を切り出す用の長刃鋸が握られている。
「ご、ごめんねダルマさん、任せっきりにしちゃって」
「おうおう、隊長殿からその台詞聞くの早何度目だこの野郎ッ」
握り込んだ拳にハーッと息を吐きかけるダルマの傍らを、黄色い歓声をあげながら龍園の子供達が駆けていった。少し遅れて、親と思しき夫婦が歩いてくる。
「氷のおうち! 氷のおうち!」
「ほら、そんなに走ると危ないよ」
地元民である龍園の民も、初めてのクリスマスに興味を示し、雰囲気を味わおうとそぞろ歩いているのだった。
子供の声ですっかり毒気を抜かれたダルマは、拳を下ろし夜空を見上げた。
「まぁ折角のクリスマスだ、勘弁してやらァ。……お、出始めたぜ」
釣られて見れば、先程の光の靄が今では緑光を放つドレープとなり、星空にたなびいている。
「あぁ、本当に良かった」
広大な氷の原に、氷で拵えたアイスドーム。そして、夜空を彩るオーロラ。これが、シャンカラなりに考えたハンター達へのもてなしだった。
蒼界、あるいは西方の聖輝節に寄せて飾った龍園内の広場と、極寒の北方でしか見ることのできない幻想的な氷原の風景。
訪れたハンター達に、龍園での時間を思い思いに楽しんでもらえたら――そう願い、ふたつの場を準備したのだ。
刻一刻と姿を変える光のドレープを仰ぎ、シャンカラは目を細める。
「――どうか訪れる皆さんにとって、素敵な一夜になりますように」
解説
龍園で初めてのクリスマスが催されます。とは言え、特別なイベントなどはありません
恋人と、お友達と、あるいはおひとりでゆっくりと、思い思いの時間を過ごしてください
●会場
・龍園内の広場……10m程の生木のクリスマスツリーが飾られています。普段とは違った龍園の風景が見られることでしょう
・龍園郊外の氷原……オーロラが美しく見える地点です。設営されたアイスドームは自由に使用することができます
両会場へは、龍騎士達が運行するシャトルバスならぬシャトル飛龍便で行き来します
温かいコケモモ酒とコケモモジュースを無料で振る舞うテントがあります。おかわり無制限
飲食物の持ち込みなど特に制限はありません。どうぞご自由に
●NPC
・シャンカラ
氷原にて、何か問題が起きないか巡回しています
・ダルマ
龍園と氷原を結ぶ飛龍便担当。行ったり来たりしています
・リブ始め新米龍騎士達
氷原のテントでコケモモ酒などを振る舞っています
*彼らはプレイングで交流を希望される事がなければ、基本的に登場しません
●おやくそく
・クリスマスは平和的なイベントです。ケンカ、ダメ、絶対
・アイスドームは1グループ(あるいは個人)で1つ貸し切る事ができます。つまり個室
が、氷の壁は半透明、蔵倫という名の壁は限りなく透明なので気をつけましょう
●その他
・基本的にグループ、あるいは個人ごとの描写を予定しています
お連れ様がいる場合には、必ず同行者タグと関係をご記入ください(例:【同行者】シャンカラ(kz0226) 親友)
複数人での場合はグループタグでも結構です
・北方の雪は基本的に粉雪なため、雪遊びには不向きです
・ご質問があればシャンカラがお答えします。出発の24時間前までにお願いいたします
恋人と、お友達と、あるいはおひとりでゆっくりと、思い思いの時間を過ごしてください
●会場
・龍園内の広場……10m程の生木のクリスマスツリーが飾られています。普段とは違った龍園の風景が見られることでしょう
・龍園郊外の氷原……オーロラが美しく見える地点です。設営されたアイスドームは自由に使用することができます
両会場へは、龍騎士達が運行するシャトルバスならぬシャトル飛龍便で行き来します
温かいコケモモ酒とコケモモジュースを無料で振る舞うテントがあります。おかわり無制限
飲食物の持ち込みなど特に制限はありません。どうぞご自由に
●NPC
・シャンカラ
氷原にて、何か問題が起きないか巡回しています
・ダルマ
龍園と氷原を結ぶ飛龍便担当。行ったり来たりしています
・リブ始め新米龍騎士達
氷原のテントでコケモモ酒などを振る舞っています
*彼らはプレイングで交流を希望される事がなければ、基本的に登場しません
●おやくそく
・クリスマスは平和的なイベントです。ケンカ、ダメ、絶対
・アイスドームは1グループ(あるいは個人)で1つ貸し切る事ができます。つまり個室
が、氷の壁は半透明、蔵倫という名の壁は限りなく透明なので気をつけましょう
●その他
・基本的にグループ、あるいは個人ごとの描写を予定しています
お連れ様がいる場合には、必ず同行者タグと関係をご記入ください(例:【同行者】シャンカラ(kz0226) 親友)
複数人での場合はグループタグでも結構です
・北方の雪は基本的に粉雪なため、雪遊びには不向きです
・ご質問があればシャンカラがお答えします。出発の24時間前までにお願いいたします
マスターより
鮎川と申します。
葉槻SSDとの龍園クリスマスぷち連動第2弾、本番編のお届けです。
準備編でのハンターさん達の頑張りにより、無事龍園へクリスマスがやって来ました。
とはいえ、こちらのシナリオではクリスマスチックな、あるいは北方らしい『場』があるのみです。
自由に龍園でのひとときをお過ごしください。「こんなことできる?」などのご質問はお気軽にどうぞ。
皆様のご参加・プレイング、心よりお待ちしております。
今年もあとわずか、どうぞ皆様良いお年を!
葉槻SSDとの龍園クリスマスぷち連動第2弾、本番編のお届けです。
準備編でのハンターさん達の頑張りにより、無事龍園へクリスマスがやって来ました。
とはいえ、こちらのシナリオではクリスマスチックな、あるいは北方らしい『場』があるのみです。
自由に龍園でのひとときをお過ごしください。「こんなことできる?」などのご質問はお気軽にどうぞ。
皆様のご参加・プレイング、心よりお待ちしております。
今年もあとわずか、どうぞ皆様良いお年を!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/01/14 14:09