ゲスト
(ka0000)
【初夢】ぴこふぇりす
マスター:愁水

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2018/01/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/01/27 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
とある朝だった。
慣れ親しんだ声音に揺り動かされ、意識を夢の途中から引き摺り上げる。
焦点の定まらない目を手の甲で擦りながら声の発信源を見やると、
「いつまで寝てんの? いいかげん起きないとオレ達も遅れるんだけど」
「ハクはおねぼうしゃんだねー……」
弟のクロ――黒亜(kz0238)と、妹の紅亜(kz0239)が、ベッド脇に立っていた。
――幼い頃の姿で。
寝起き故か、夢と現実の区別がつかないまま、俺は弾かれるように上半身を起こした。
眠気の残る視界に重く張られていた蜘蛛の巣が、掻き集められた意識に一瞬で壊される。
俺は思わず室内を見渡した。色の乏しさに見慣れた部屋は、何時もと変わりはない。
泳いだ視線を一度、固く閉ざす。目頭を押さえ、乱れた呼吸を整え、そして、ゆっくりと瞼を開いた。その先には、やはり――
「……なに。どうかしたの? 鳩が豆鉄砲食ったような顔してるけど」
「う……? ハク、ハトしゃんだったの……?」
クロと、紅亜がいる。
今となっては、記憶と夢の中でしか出会えないその姿で。
――……夢の、中?
「片づかないからはやく朝ご飯食べちゃってよね。ほら、クーもまだ終わってないでしょ。ちゃんと卵食べておいで」
「えー……くーちゃん、たまごはおめめのやつがよかったなー……」
「は? クーがオムレツ食べたいって言ったんだよね? 卵はもう買い物いかないとないの。諦めてあるもん食べてきな」
「はーい……」
「ハク兄もいつまでぼーっとしてんの? その乱れた髪なおして早く仕度しないと、あいつらの方が先に着いちゃうよ?」
独り置いてけぼりの俺が、この状況の理解に追いつくわけがない。
無意識に反復した言葉がクロへの問いとなる。
「“あいつら”……?」
クロのこの容貌は六つか七つくらいだったか。この頃から変わらない仏頂面を俺に遠慮もなく向けながら、クロが胡乱に片眉を上げた。
「なに、まだ寝ぼけてんの? 今日は登園日でしょ。園児のあいつらが先に幼稚園着いたら、先生として示しつくの?」
「幼稚園?」
「都市の郊外に建てたでしょ。忘れたの?」
「“先生”とは、誰だ?」
「あ ん た だ よ」
閉じておいた袋の緒が切れたようだ。クロは“いい加減にしろ”というオーラを背に、俺の部屋を後にした。
「…………」
ああ、そうか。
わかった。
――これは夢だ。
夢なんだ。
でなければ、説明がつかない。
天鵞絨サーカス団の天幕は、この世界では幼稚園であり。
クロと紅亜はその園の園児であり。
俺は園の教諭である――なんていうことは、夢の世界以外では有り得ない。
何よりも先ず、紅亜のあの舌足らずさな年齢を考えると、クロと年の差がずれているような。……いや、そもそも、俺の外見だけが全く変わっていないことの方が、夢ならではの皮肉と見て取れる。
部屋の姿見に映った自分の姿が、苦い微笑みを浮かべていた。
「幼稚園の教諭……一体何をすればいいんだ?」
クロの急かす声を籠耳に、俺は無意識の習慣で壁に下げていた何時ものハンガーを手にしていた。掛けられていたのは軍服ではなく――
シャツとエプロンだった。
●
とある朝だった。
慣れ親しんだ声音に揺り動かされ、意識を夢の途中から引き摺り上げる。
焦点の定まらない目を手の甲で擦りながら声の発信源を見やると、
「いつまで寝てんの? いいかげん起きないとオレ達も遅れるんだけど」
「ハクはおねぼうしゃんだねー……」
弟のクロ――黒亜(kz0238)と、妹の紅亜(kz0239)が、ベッド脇に立っていた。
――幼い頃の姿で。
寝起き故か、夢と現実の区別がつかないまま、俺は弾かれるように上半身を起こした。
眠気の残る視界に重く張られていた蜘蛛の巣が、掻き集められた意識に一瞬で壊される。
俺は思わず室内を見渡した。色の乏しさに見慣れた部屋は、何時もと変わりはない。
泳いだ視線を一度、固く閉ざす。目頭を押さえ、乱れた呼吸を整え、そして、ゆっくりと瞼を開いた。その先には、やはり――
「……なに。どうかしたの? 鳩が豆鉄砲食ったような顔してるけど」
「う……? ハク、ハトしゃんだったの……?」
クロと、紅亜がいる。
今となっては、記憶と夢の中でしか出会えないその姿で。
――……夢の、中?
「片づかないからはやく朝ご飯食べちゃってよね。ほら、クーもまだ終わってないでしょ。ちゃんと卵食べておいで」
「えー……くーちゃん、たまごはおめめのやつがよかったなー……」
「は? クーがオムレツ食べたいって言ったんだよね? 卵はもう買い物いかないとないの。諦めてあるもん食べてきな」
「はーい……」
「ハク兄もいつまでぼーっとしてんの? その乱れた髪なおして早く仕度しないと、あいつらの方が先に着いちゃうよ?」
独り置いてけぼりの俺が、この状況の理解に追いつくわけがない。
無意識に反復した言葉がクロへの問いとなる。
「“あいつら”……?」
クロのこの容貌は六つか七つくらいだったか。この頃から変わらない仏頂面を俺に遠慮もなく向けながら、クロが胡乱に片眉を上げた。
「なに、まだ寝ぼけてんの? 今日は登園日でしょ。園児のあいつらが先に幼稚園着いたら、先生として示しつくの?」
「幼稚園?」
「都市の郊外に建てたでしょ。忘れたの?」
「“先生”とは、誰だ?」
「あ ん た だ よ」
閉じておいた袋の緒が切れたようだ。クロは“いい加減にしろ”というオーラを背に、俺の部屋を後にした。
「…………」
ああ、そうか。
わかった。
――これは夢だ。
夢なんだ。
でなければ、説明がつかない。
天鵞絨サーカス団の天幕は、この世界では幼稚園であり。
クロと紅亜はその園の園児であり。
俺は園の教諭である――なんていうことは、夢の世界以外では有り得ない。
何よりも先ず、紅亜のあの舌足らずさな年齢を考えると、クロと年の差がずれているような。……いや、そもそも、俺の外見だけが全く変わっていないことの方が、夢ならではの皮肉と見て取れる。
部屋の姿見に映った自分の姿が、苦い微笑みを浮かべていた。
「幼稚園の教諭……一体何をすればいいんだ?」
クロの急かす声を籠耳に、俺は無意識の習慣で壁に下げていた何時ものハンガーを手にしていた。掛けられていたのは軍服ではなく――
シャツとエプロンだった。
解説
OPと同様に、リプレイも白亜目線の語り口調となります。
《目的》
・幼稚園児を満喫しましょう。
白亜は「これは夢だ」という認識でいますが、PC目線では「日常」です。今日も楽しい幼稚園日和だー、という認識でお願い致します。
《場所・天気・時間》
・自由都市の郊外にある天鵞絨幼稚園。
・薄曇り。前日に降ったのか、外には雪が積もっている。
・10:00~16:00まで。
《遊具・玩具》
・外には滑り台、ブランコ、ジャングルジム、砂場。
・積み木、お人形、絵本、ミニピアノ、お絵かき帳やクレヨン、おままごとセット、子供用のシャベルやスコップ、バケツ、おもちゃの刀、ボール、しゃぼん玉、etc…。大抵のものはある。
《その他》
・服装は自由。
・お昼と15時のおやつは白亜先生の手作り。
・PCの口調、共に思考は、幼くしても変わりないままでもどちらでも可(明記必須)
《NPC》
白亜:
天鵞絨幼稚園の教諭。
夢でも三十路。夢の設定に多少戸惑ってはいるものの、やることはやる男。
女性恐怖症だが、子供相手なら平気。
黒亜:
天鵞絨幼稚園の園児。
年齢は六歳くらい。生意気だが、何でもそつなくこなす。
紅亜の子守係。時々放任。
紅亜:
白亜と黒亜の妹。
年齢は三歳くらい。恐れ知らずの幼児。
人見知りはしない。
※質問は白亜先生が答えてくれます。
《目的》
・幼稚園児を満喫しましょう。
白亜は「これは夢だ」という認識でいますが、PC目線では「日常」です。今日も楽しい幼稚園日和だー、という認識でお願い致します。
《場所・天気・時間》
・自由都市の郊外にある天鵞絨幼稚園。
・薄曇り。前日に降ったのか、外には雪が積もっている。
・10:00~16:00まで。
《遊具・玩具》
・外には滑り台、ブランコ、ジャングルジム、砂場。
・積み木、お人形、絵本、ミニピアノ、お絵かき帳やクレヨン、おままごとセット、子供用のシャベルやスコップ、バケツ、おもちゃの刀、ボール、しゃぼん玉、etc…。大抵のものはある。
《その他》
・服装は自由。
・お昼と15時のおやつは白亜先生の手作り。
・PCの口調、共に思考は、幼くしても変わりないままでもどちらでも可(明記必須)
《NPC》
白亜:
天鵞絨幼稚園の教諭。
夢でも三十路。夢の設定に多少戸惑ってはいるものの、やることはやる男。
女性恐怖症だが、子供相手なら平気。
黒亜:
天鵞絨幼稚園の園児。
年齢は六歳くらい。生意気だが、何でもそつなくこなす。
紅亜の子守係。時々放任。
紅亜:
白亜と黒亜の妹。
年齢は三歳くらい。恐れ知らずの幼児。
人見知りはしない。
※質問は白亜先生が答えてくれます。
マスターより
お世話になっております。シリアスとコメディの差があり過ぎるとよく言われる愁水です。
本年も何卒よろしくお願い致します。
今回は【初夢】ということで、当方の大好きなちびっ子ものを。
コメディ要素が多いプレですと容赦なくボンバーするのでご注意下さい。折角の機会ですので白亜もボンバーさせられたら……とも思いましたが、それやったら当方の心臓がブチ抜か(ry
本年も何卒よろしくお願い致します。
今回は【初夢】ということで、当方の大好きなちびっ子ものを。
コメディ要素が多いプレですと容赦なくボンバーするのでご注意下さい。折角の機会ですので白亜もボンバーさせられたら……とも思いましたが、それやったら当方の心臓がブチ抜か(ry
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/01/21 02:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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天鵞絨幼稚園のそうだんたく 浅生 陸(ka7041) 人間(リアルブルー)|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/01/13 11:50:58 |
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質問のお部屋 白藤(ka3768) 人間(リアルブルー)|28才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/01/07 21:52:59 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/01/09 09:00:16 |