ゲスト
(ka0000)
青竜紅刃流~温泉の絶対防衛線
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/01/12 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/01/26 07:30
オープニング
「これが暗器にもなる簪だ」
イ寺鑑(kz0175)が畳敷きの大広間ですいと包みを差し出した。
囲む者たち――男性女性とも東方風の着物を纏っている――のうちの一人がそれを丁寧に広げた。
中には細く長い簪が一つ入っていた。切っ先が鋭い。
「これ、危なくねぇですか?」
「刃は付いてない。刺突用だ。髪を束ねて差すときだけ注意すれば問題ない。……青竜紅刃流とはいえ、銃を常に持ち歩くわけにはいかないし、何かあればこれを投擲武器にすればいいんじゃないかと思ってね」
鑑がそういうのは、村土着の護衛流派として立ち上げた銃剣流派の青竜紅刃流だが、実際に村人たちが武装して日々生活するわけにはいかなかったから。さりとて剣の方は棒きれでもなんとかなる。加えて、銃を加えたのは「危険度の増す接近戦ではなく遠距離攻撃で牽制し戦闘を避けたい」との思いがあるから。
「その辺の物を投げてもいいんだけど、それじゃ威嚇にならないからね。その点、簪なら専用武器を携帯していることになるし、簪を抜いた時に髪が乱れる。雰囲気が変わることで敵が警戒するってことは多い」
ハンターも覚醒することで能力全開となる。見た目が変わって力が上がる、というのはこの世界の常識と言っていい。もちろん、イクシードして外見の変わらない者もいるが。
「相手は鬼ザルだから見た目が変わるのは有効かもしれん」
着物の者たちはそう納得する。
ここは、タスカービレ村の奥にある温泉宿。
数年前に枯れていた源泉を復活させ、温泉宿に整備した。東洋風の村づくりに合うよう、従業員は着物を着ている。これまでに鬼ザルからもちょっかいを出されたがハンターたちがいずれも返り討ちにしていた。見た目が変わることで警戒するのは間違いない。
「ここには陶器を焼く窯もあるし、先を尖らせるだけなら鉄を打つことができる環境もある。早速取り組んでほしい」
というわけで、投擲簪の製作が始まる。
「私達でも大丈夫かしら?」
「まあ、実際に投げることはないと思う。ただ護身用にあるかないかで違うし、抜いて髪が乱れた時に「覚悟」が表情に現れれば十分威嚇になる。……使い慣れた簪を抜いても目つきや構えなんかは変わらないけどね。ほら、覚悟を纏った色っぽさ、ってのはあるから」
不安がる女性従業員には、「女性としての魅力向上」という切り口で口説きにかかった。
「覚悟?」
「ええと……旦那が浮気した時にあんたを殺して私も死ぬ、みたいなのでしょうか?」
「いや、そういう例はいいから……」
思わぬ展開に慌てる鑑。
「へえ……鑑さんはそういうのに女性の魅力を感じるんですか?」
ここで、同席していた女性の役人フィーネ・リスパルミオがからかった。
「修羅場の好きな男性なんていませんよ」
鑑がそう言ったとき、どこかで声がした。
「わあっ、鬼ザルの襲撃じゃあ!」
続いて男が駆けこんで来た。
「鑑さん、鬼ザルじゃ。すごい数が鬼気迫る勢いで迫っておる!」
この頃にはキーキーという声が屋内からも聞こえた。
「運がいい!」
皆が不安がる中、鑑がそう言って立ち上がったのは従業員のほぼすべてを宿一階のこの部屋に集めていたから。
「私や連れのハンターが来ている時とはまた都合がいい。みんなは風呂か? まあ奇襲とはいえ声は聞こえただろう。個別対応に任せる。女性はまず二階に避難して」
たちまちきゃーきゃーと女性陣が二階へ。男性従業員たちは剣と銃を取りに行った。
「男性は屋内から出ないように。銃で近付かせないようにしろ!」
「鑑さんは?」
フィーネが二階に避難しかけて聞いた。
「出る!」
覚悟の表情で答え、だっと玄関へ向かった。
鑑と一緒に温泉旅行と門下生への稽古指導に訪れていた参加者も、この襲撃に巻き込まれることになる。
温泉に浸かっていたり、二階の個室で銃の手入れをしていたりと、この時に何をしていたのかは自由だ。
イ寺鑑(kz0175)が畳敷きの大広間ですいと包みを差し出した。
囲む者たち――男性女性とも東方風の着物を纏っている――のうちの一人がそれを丁寧に広げた。
中には細く長い簪が一つ入っていた。切っ先が鋭い。
「これ、危なくねぇですか?」
「刃は付いてない。刺突用だ。髪を束ねて差すときだけ注意すれば問題ない。……青竜紅刃流とはいえ、銃を常に持ち歩くわけにはいかないし、何かあればこれを投擲武器にすればいいんじゃないかと思ってね」
鑑がそういうのは、村土着の護衛流派として立ち上げた銃剣流派の青竜紅刃流だが、実際に村人たちが武装して日々生活するわけにはいかなかったから。さりとて剣の方は棒きれでもなんとかなる。加えて、銃を加えたのは「危険度の増す接近戦ではなく遠距離攻撃で牽制し戦闘を避けたい」との思いがあるから。
「その辺の物を投げてもいいんだけど、それじゃ威嚇にならないからね。その点、簪なら専用武器を携帯していることになるし、簪を抜いた時に髪が乱れる。雰囲気が変わることで敵が警戒するってことは多い」
ハンターも覚醒することで能力全開となる。見た目が変わって力が上がる、というのはこの世界の常識と言っていい。もちろん、イクシードして外見の変わらない者もいるが。
「相手は鬼ザルだから見た目が変わるのは有効かもしれん」
着物の者たちはそう納得する。
ここは、タスカービレ村の奥にある温泉宿。
数年前に枯れていた源泉を復活させ、温泉宿に整備した。東洋風の村づくりに合うよう、従業員は着物を着ている。これまでに鬼ザルからもちょっかいを出されたがハンターたちがいずれも返り討ちにしていた。見た目が変わることで警戒するのは間違いない。
「ここには陶器を焼く窯もあるし、先を尖らせるだけなら鉄を打つことができる環境もある。早速取り組んでほしい」
というわけで、投擲簪の製作が始まる。
「私達でも大丈夫かしら?」
「まあ、実際に投げることはないと思う。ただ護身用にあるかないかで違うし、抜いて髪が乱れた時に「覚悟」が表情に現れれば十分威嚇になる。……使い慣れた簪を抜いても目つきや構えなんかは変わらないけどね。ほら、覚悟を纏った色っぽさ、ってのはあるから」
不安がる女性従業員には、「女性としての魅力向上」という切り口で口説きにかかった。
「覚悟?」
「ええと……旦那が浮気した時にあんたを殺して私も死ぬ、みたいなのでしょうか?」
「いや、そういう例はいいから……」
思わぬ展開に慌てる鑑。
「へえ……鑑さんはそういうのに女性の魅力を感じるんですか?」
ここで、同席していた女性の役人フィーネ・リスパルミオがからかった。
「修羅場の好きな男性なんていませんよ」
鑑がそう言ったとき、どこかで声がした。
「わあっ、鬼ザルの襲撃じゃあ!」
続いて男が駆けこんで来た。
「鑑さん、鬼ザルじゃ。すごい数が鬼気迫る勢いで迫っておる!」
この頃にはキーキーという声が屋内からも聞こえた。
「運がいい!」
皆が不安がる中、鑑がそう言って立ち上がったのは従業員のほぼすべてを宿一階のこの部屋に集めていたから。
「私や連れのハンターが来ている時とはまた都合がいい。みんなは風呂か? まあ奇襲とはいえ声は聞こえただろう。個別対応に任せる。女性はまず二階に避難して」
たちまちきゃーきゃーと女性陣が二階へ。男性従業員たちは剣と銃を取りに行った。
「男性は屋内から出ないように。銃で近付かせないようにしろ!」
「鑑さんは?」
フィーネが二階に避難しかけて聞いた。
「出る!」
覚悟の表情で答え、だっと玄関へ向かった。
鑑と一緒に温泉旅行と門下生への稽古指導に訪れていた参加者も、この襲撃に巻き込まれることになる。
温泉に浸かっていたり、二階の個室で銃の手入れをしていたりと、この時に何をしていたのかは自由だ。
解説
青竜紅刃流の門下生に稽古をつけるため農業推進地「ジェオルジ」の寒村「タスカービレ」を訪れていましたが、稽古後に静養にきた温泉旅館でケモノ「鬼ザル」の襲撃を受けました。返り討ちにしてください。
鬼ザルは、身軽ですばしっこい半面、力はあまりありません。
強さは、駆け出しハンターの一対一でも余裕です。が、それはあくまで一対一での逆に特殊な状況下の話です。
足場があれば立体攻撃をしてきます。武器は棍棒。非常に硬い樹木「リグナムバイタ」製ですので普通の棍棒より攻撃力があります。予備の棒を投げることもあります。
防衛する温泉旅館は、二階建て。一階が宴会などできる大広間がメーン。前が芝生広場で、背後が絶壁(こちらからの襲撃はない)。左右は、一方が露天温泉(男女別の大浴場の合計2つと、小さな家族湯の1つ)で、もう片方が陶器の窯などがある作業所です。2階は、洋室の個室。
敵は芝生広場側から侵攻してきて幅広く展開するでしょう。
参加者は入浴中でもいいし、個室でのんびりしていてもいいです。
門下生への稽古は、村の方で終わっています。ここには来ていない扱いですが、好みにより追加特訓で「数人」連れて来ていた扱いで、この戦いでそれらの指揮を取ってもいいです。門下生は男女ともいます。
鬼ザルの数は、五十匹程度。これまでにない、異常な数です。
鑑は敵の侵攻を食い止めるべくわざと正面芝生広場に出て目立って戦います。が、敵は五匹程度で囲んで時間の掛かる戦法を取り、多くが旅館へ押し寄せるでしょう。鑑、ここで逆に足止めを食らうとも言います。
鬼ザルは、身軽ですばしっこい半面、力はあまりありません。
強さは、駆け出しハンターの一対一でも余裕です。が、それはあくまで一対一での逆に特殊な状況下の話です。
足場があれば立体攻撃をしてきます。武器は棍棒。非常に硬い樹木「リグナムバイタ」製ですので普通の棍棒より攻撃力があります。予備の棒を投げることもあります。
防衛する温泉旅館は、二階建て。一階が宴会などできる大広間がメーン。前が芝生広場で、背後が絶壁(こちらからの襲撃はない)。左右は、一方が露天温泉(男女別の大浴場の合計2つと、小さな家族湯の1つ)で、もう片方が陶器の窯などがある作業所です。2階は、洋室の個室。
敵は芝生広場側から侵攻してきて幅広く展開するでしょう。
参加者は入浴中でもいいし、個室でのんびりしていてもいいです。
門下生への稽古は、村の方で終わっています。ここには来ていない扱いですが、好みにより追加特訓で「数人」連れて来ていた扱いで、この戦いでそれらの指揮を取ってもいいです。門下生は男女ともいます。
鬼ザルの数は、五十匹程度。これまでにない、異常な数です。
鑑は敵の侵攻を食い止めるべくわざと正面芝生広場に出て目立って戦います。が、敵は五匹程度で囲んで時間の掛かる戦法を取り、多くが旅館へ押し寄せるでしょう。鑑、ここで逆に足止めを食らうとも言います。
マスターより
ふらっと、深夜です。
新年ですので温泉依頼、と思いきや戦闘依頼です。
温泉に入ってて襲われてもいいですし、戦闘後にゆっくりしてもいいです。
巻き込まれ型で、最初は青竜紅刃流門下生の稽古指導依頼となっていますが、指導しない人は「ちょっと門下生を見てやれば温泉に入れると聞いて」くらいの認識で大丈夫です。
では、よろしくお願いします。
新年ですので温泉依頼、と思いきや戦闘依頼です。
温泉に入ってて襲われてもいいですし、戦闘後にゆっくりしてもいいです。
巻き込まれ型で、最初は青竜紅刃流門下生の稽古指導依頼となっていますが、指導しない人は「ちょっと門下生を見てやれば温泉に入れると聞いて」くらいの認識で大丈夫です。
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/01/27 00:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/01/11 00:44:50 |
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お風呂からの出撃? ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/01/11 23:59:02 |