ゲスト
(ka0000)
【命魔】三十年前の悪夢
マスター:剣崎宗二

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 8~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2014/12/08 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/22 15:00
オープニング
――天よりマフォジョなる善神来たりて、我らに守りもたらさん
――其の神、光り輝く銀光放ち
――其の神、銀の鎧で民守り
――其の神、無限なる力で地を削りて道作り
――其の神、千里を一日にして駆ける
――天よりイシャなる悪神来たりて、我らに災厄もたらさん
――其の神、命無き物に邪悪なる命与え
――其の神、触れる者より時間奪い
――其の神、傷通して災い広げ
――其の神、全ての物より動き奪う
――イシャの脅威より民守るため、マフォジョ、傷つく体押し立ちはだかる
――全ての命込めしマフォジョの一撃が、イシ退け民を救う
――されどマフォジョ力尽き、共に向かう者もその半還らず
――イシ敗れど力尽きず、其の行方今知れず
――還りし者たちもまた、イシの呪いにより短命なりて
●不安の正体
「――と、以上が、マフォジョ族に伝わる、伝承でございますな」
ゆっくりと、マフォジョ族族長、ガルヴァン・マフォジョが目を開ける。
「伝承って…初代マフォジョさんが倒れたのは、30年前なんじゃ?」
とあるギルド職員が、周囲のハンターたちの疑問を代弁する。
「ええ…私でもう既に、マフォジョの名を継ぐ者は5代目ですな。……伝承の、通りです」
「え?」
「…4代目までは、何れも、最後の戦に参加した方々でした。…私は、初めての『あの戦に参加していない』マフォジョです」
つまりは、それまでのマフォジョは、全て死した…そういう意味だ。
「族内での男子は私が最年長ですな。我らの父の輩は、全て死にました」
「じゃあ、女性の方々から何か情報は…」
「生き残っている方は全て、直接戦闘に巻き込まれなかった者ばかり。…帰って来た父の輩も、全て口を閉ざしておりました。……それが、我らを救ってくれたマフォジョ様への敬意である、と申しましてな」
――偶然、ガルヴァンがハンターオフィスを訪れた際に、とあるハンターが彼に、マフォジョの歴史を教えてもらえないかとねだったのである。苦笑いして、『私も知る部分は少ないのですが』と話してくれたガルヴァンは、最後に『故に残るのは僅かな伝承と、その教えだけですが』と付け加える。
と、その時、息を切らした一人の職員が駆け込んでくる。
「どうしました?」
「大変です!遺跡調査に向かった、学者のお二方が――!」
●甦る悪夢
「はぁ…はぁ…もうだめじゃ、わしゃもう持たん…!」
「頑張って、先生…!」
二人は森の中を逃げていた。
その後ろをのらりくらりと追うのは、白衣を着た、ずぼらそうな男。
「あーあ、ちょっと話を聞こうと思っただけなのに。…おいおい、そんなに逃げるなよ」
遺跡から出てきたその者を見た瞬間、二人は本能的に逃げ出していた。
何か明確な理由がある訳ではない。だが、ただの人間がこの歪虚が出入りする遺跡から出てくる訳もないだろう。
そして何よりも――二人は男の纏う空気には、極めて不吉な感覚を覚えていた。
それはまるで、表情を変えずに人を大量に虐殺できる、サイコパス、或いはモンスターのような――
「ったく、これ以上追いかけっこは御免なんだがな。…力は半数しか使えねぇが、仕方ねぇ」
そこまで発した所で、白衣の男は目の前に立ちはだかる者たちに気づく。
「で、あんたたちは…まともに話してくれるのか?」
にやりと笑う。
「この世界の情勢が今、どうなってるのかを――」
捕まらなくて正解だった。目の前の男が目的を聞き出せば。若しくは、目的の情報を得られないと分かれば。遠慮なく彼は『邪魔物』を消し去るだろう。
助けを求めるように、二人はハンターの方へ這い這いの体で、逃げていった。
――其の神、光り輝く銀光放ち
――其の神、銀の鎧で民守り
――其の神、無限なる力で地を削りて道作り
――其の神、千里を一日にして駆ける
――天よりイシャなる悪神来たりて、我らに災厄もたらさん
――其の神、命無き物に邪悪なる命与え
――其の神、触れる者より時間奪い
――其の神、傷通して災い広げ
――其の神、全ての物より動き奪う
――イシャの脅威より民守るため、マフォジョ、傷つく体押し立ちはだかる
――全ての命込めしマフォジョの一撃が、イシ退け民を救う
――されどマフォジョ力尽き、共に向かう者もその半還らず
――イシ敗れど力尽きず、其の行方今知れず
――還りし者たちもまた、イシの呪いにより短命なりて
●不安の正体
「――と、以上が、マフォジョ族に伝わる、伝承でございますな」
ゆっくりと、マフォジョ族族長、ガルヴァン・マフォジョが目を開ける。
「伝承って…初代マフォジョさんが倒れたのは、30年前なんじゃ?」
とあるギルド職員が、周囲のハンターたちの疑問を代弁する。
「ええ…私でもう既に、マフォジョの名を継ぐ者は5代目ですな。……伝承の、通りです」
「え?」
「…4代目までは、何れも、最後の戦に参加した方々でした。…私は、初めての『あの戦に参加していない』マフォジョです」
つまりは、それまでのマフォジョは、全て死した…そういう意味だ。
「族内での男子は私が最年長ですな。我らの父の輩は、全て死にました」
「じゃあ、女性の方々から何か情報は…」
「生き残っている方は全て、直接戦闘に巻き込まれなかった者ばかり。…帰って来た父の輩も、全て口を閉ざしておりました。……それが、我らを救ってくれたマフォジョ様への敬意である、と申しましてな」
――偶然、ガルヴァンがハンターオフィスを訪れた際に、とあるハンターが彼に、マフォジョの歴史を教えてもらえないかとねだったのである。苦笑いして、『私も知る部分は少ないのですが』と話してくれたガルヴァンは、最後に『故に残るのは僅かな伝承と、その教えだけですが』と付け加える。
と、その時、息を切らした一人の職員が駆け込んでくる。
「どうしました?」
「大変です!遺跡調査に向かった、学者のお二方が――!」
●甦る悪夢
「はぁ…はぁ…もうだめじゃ、わしゃもう持たん…!」
「頑張って、先生…!」
二人は森の中を逃げていた。
その後ろをのらりくらりと追うのは、白衣を着た、ずぼらそうな男。
「あーあ、ちょっと話を聞こうと思っただけなのに。…おいおい、そんなに逃げるなよ」
遺跡から出てきたその者を見た瞬間、二人は本能的に逃げ出していた。
何か明確な理由がある訳ではない。だが、ただの人間がこの歪虚が出入りする遺跡から出てくる訳もないだろう。
そして何よりも――二人は男の纏う空気には、極めて不吉な感覚を覚えていた。
それはまるで、表情を変えずに人を大量に虐殺できる、サイコパス、或いはモンスターのような――
「ったく、これ以上追いかけっこは御免なんだがな。…力は半数しか使えねぇが、仕方ねぇ」
そこまで発した所で、白衣の男は目の前に立ちはだかる者たちに気づく。
「で、あんたたちは…まともに話してくれるのか?」
にやりと笑う。
「この世界の情勢が今、どうなってるのかを――」
捕まらなくて正解だった。目の前の男が目的を聞き出せば。若しくは、目的の情報を得られないと分かれば。遠慮なく彼は『邪魔物』を消し去るだろう。
助けを求めるように、二人はハンターの方へ這い這いの体で、逃げていった。
解説
森林地帯が戦場となります。周囲は木々が多く、障害物が多い地形となっております。
敵の得体は知れません。外見は白衣を着た男性。髪はぼさぼさで、ずぼらそうな姿をしています。
普通条件(最低限条件)が『学者二名の救出』(敵から400m以上距離を離せば救出成功として扱われます)
成功条件が『ある程度の交戦を行い、敵に攻撃を行わせその能力の程を測る事』
大成功条件が『ある程度敵にダメージを与える事』
学者の二方は、初期状態で既に皆様の開始位置と隣接している、と言う扱いにして頂いて構いません。
他に質問があれば、質問卓を作ってガルヴァンに聞いてみて下さい。
尚、彼は依頼開始直後更なる資料を調べるためにマフォジョ族に戻るため、参戦しません。
また、回答できるのも、彼(及びハンターオフィス)が把握している事実となります。
(尚、PL情報ですが、今回の敵は確かにマフォジョ族を滅族の危機に追い込み、初代マフォジョをほぼ相打ちと言う形で殺害した歪虚の堕落者です)
敵の得体は知れません。外見は白衣を着た男性。髪はぼさぼさで、ずぼらそうな姿をしています。
普通条件(最低限条件)が『学者二名の救出』(敵から400m以上距離を離せば救出成功として扱われます)
成功条件が『ある程度の交戦を行い、敵に攻撃を行わせその能力の程を測る事』
大成功条件が『ある程度敵にダメージを与える事』
学者の二方は、初期状態で既に皆様の開始位置と隣接している、と言う扱いにして頂いて構いません。
他に質問があれば、質問卓を作ってガルヴァンに聞いてみて下さい。
尚、彼は依頼開始直後更なる資料を調べるためにマフォジョ族に戻るため、参戦しません。
また、回答できるのも、彼(及びハンターオフィス)が把握している事実となります。
(尚、PL情報ですが、今回の敵は確かにマフォジョ族を滅族の危機に追い込み、初代マフォジョをほぼ相打ちと言う形で殺害した歪虚の堕落者です)
マスターより
どうも、こんにちわ。剣崎です。
さて、長い一連の遺跡を巡る闘争が、終に更なる展開を迎えました。
剣崎が普段隠している大成功条件を明確に公開すると言う事は、それがそれだけ困難だという事でもあります。
くれぐれも自分たちの望む結果と、自分たちの考えうる作戦を突き合わせ、悔いのない決定を行ってくださいませ。
さて、長い一連の遺跡を巡る闘争が、終に更なる展開を迎えました。
剣崎が普段隠している大成功条件を明確に公開すると言う事は、それがそれだけ困難だという事でもあります。
くれぐれも自分たちの望む結果と、自分たちの考えうる作戦を突き合わせ、悔いのない決定を行ってくださいませ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/08 21:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/02 08:29:47 |
|
![]() |
仕事の時間です 真田 天斗(ka0014) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/08 00:49:56 |
|
![]() |
質問卓 真田 天斗(ka0014) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/04 02:38:46 |