ゲスト
(ka0000)
珈琲サロンとぱぁずと常連
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/08 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/17 22:00
オープニング
●
自由都市同盟工場都市フマーレ、その商業区画の一角に佇む喫茶店珈琲サロンとぱぁず。
店長代理の代理、ローレンツ・ロンベルク。旧知の男、エーレンフリートが始めたこの店でコーヒーを煎れて、もう長い。
今日は、怪我で隠居した彼の見舞いに彼の孫娘、現在店長代理としてこの二階に住み込んでいるユリア・エーレンフリートが出掛けている為、彼女を見送った朝から忙しなく店にコーヒーの香りを広げていた。
「やあ、ロロさん。ユリアちゃんはお休みかい?」
「…………ふん」
賑わっていた客が捌けた頃、カウンターの真ん中の席に座った常連客が笑いながら尋ねた。
ロロ、というのは幼い頃のユリアに呼ばせていたエーレンフリートが付けた愛称だ。
ユリアが長じてからはそう呼ばれることもなくなったが、彼女がこの店で働くようになってから、ローレンツの仏頂面を揶揄するように、彼女がまたそう呼び始めた。
ローレンツは眉間の皺を更に深く、薄い唇をへの字に結んだままで、細い鷲鼻を鳴らす。
「なんだ、寂しいのかい」
「バカ言うんじゃ無いよ――ほれ、いつものだ。さっさと飲んで、帰っとくれ」
「やだやだ、爺さんは……なぁ、店長は――ユリアちゃんじゃ無い方の」
「今日、ユリアが見舞いに行ってるよ」
ローレンツが溜息交じりに丸椅子を引き寄せ、シンクの縁に頬杖を突く。
目つきの鋭い目に皺の増えた瞼を伏せて店内に甲高い声を聞く。
●
「仕事だから仕方ないって言っているだろ」
「どうして何でも1人で勝手に決めちゃうのよ」
2人掛けのテーブルで向き合う男女の諍いは、聞いていればどうやら男が明日にも遠い街へと発つらしい。女はそれを知らずに、危ない道中も構わず着いていくと言い張っている。
しかし、男は仕事仲間と乗り合いで既に馬車も護衛の依頼も済ませてしまった、今から人は増やせないと首を横に振っている。
「――だったら、私も勝手に着いていくわ」
「危ないよ、君は……この街で待っていて? 半年も掛からない。すぐ帰ってくるよ」
細面の女は顔を顰めて押し黙る。
常連の男がちらりと振り返るのを、ローレンツは濯いだ皿を拭いながらうんざりと眺めた。
彼らの話は纏まりを見せず、ついに女が声を震わせて顔を伏せた。
常連の男は頬杖を突いてローレンツを見遣り、
「ユリアちゃんならこんな時は地図を広げて、行き先は? って。あの優しい声でハンターオフィスに取り次いでくれるんだろうね」
「…………ふん。――――地図なら奥の8人掛けに広げっぱなしさ。あのお節介め」
ローレンツが奥のテーブルを顎でしゃくる。
ユリアが広げていったという地図は、隅にピンを打ち付けて、これまでの覚え書きが幾つか小さく書き残されている。常連の男は人好きのする目をにやりと細めて笑った。
「片付けないのはロロさんだろうに。――やあ、そこのお2人…………」
もしかしたら、上手くいくかも知れないよ。
行き先は?
低く太い、大人の声でそう尋ねる。
自由都市同盟工場都市フマーレ、その商業区画の一角に佇む喫茶店珈琲サロンとぱぁず。
店長代理の代理、ローレンツ・ロンベルク。旧知の男、エーレンフリートが始めたこの店でコーヒーを煎れて、もう長い。
今日は、怪我で隠居した彼の見舞いに彼の孫娘、現在店長代理としてこの二階に住み込んでいるユリア・エーレンフリートが出掛けている為、彼女を見送った朝から忙しなく店にコーヒーの香りを広げていた。
「やあ、ロロさん。ユリアちゃんはお休みかい?」
「…………ふん」
賑わっていた客が捌けた頃、カウンターの真ん中の席に座った常連客が笑いながら尋ねた。
ロロ、というのは幼い頃のユリアに呼ばせていたエーレンフリートが付けた愛称だ。
ユリアが長じてからはそう呼ばれることもなくなったが、彼女がこの店で働くようになってから、ローレンツの仏頂面を揶揄するように、彼女がまたそう呼び始めた。
ローレンツは眉間の皺を更に深く、薄い唇をへの字に結んだままで、細い鷲鼻を鳴らす。
「なんだ、寂しいのかい」
「バカ言うんじゃ無いよ――ほれ、いつものだ。さっさと飲んで、帰っとくれ」
「やだやだ、爺さんは……なぁ、店長は――ユリアちゃんじゃ無い方の」
「今日、ユリアが見舞いに行ってるよ」
ローレンツが溜息交じりに丸椅子を引き寄せ、シンクの縁に頬杖を突く。
目つきの鋭い目に皺の増えた瞼を伏せて店内に甲高い声を聞く。
●
「仕事だから仕方ないって言っているだろ」
「どうして何でも1人で勝手に決めちゃうのよ」
2人掛けのテーブルで向き合う男女の諍いは、聞いていればどうやら男が明日にも遠い街へと発つらしい。女はそれを知らずに、危ない道中も構わず着いていくと言い張っている。
しかし、男は仕事仲間と乗り合いで既に馬車も護衛の依頼も済ませてしまった、今から人は増やせないと首を横に振っている。
「――だったら、私も勝手に着いていくわ」
「危ないよ、君は……この街で待っていて? 半年も掛からない。すぐ帰ってくるよ」
細面の女は顔を顰めて押し黙る。
常連の男がちらりと振り返るのを、ローレンツは濯いだ皿を拭いながらうんざりと眺めた。
彼らの話は纏まりを見せず、ついに女が声を震わせて顔を伏せた。
常連の男は頬杖を突いてローレンツを見遣り、
「ユリアちゃんならこんな時は地図を広げて、行き先は? って。あの優しい声でハンターオフィスに取り次いでくれるんだろうね」
「…………ふん。――――地図なら奥の8人掛けに広げっぱなしさ。あのお節介め」
ローレンツが奥のテーブルを顎でしゃくる。
ユリアが広げていったという地図は、隅にピンを打ち付けて、これまでの覚え書きが幾つか小さく書き残されている。常連の男は人好きのする目をにやりと細めて笑った。
「片付けないのはロロさんだろうに。――やあ、そこのお2人…………」
もしかしたら、上手くいくかも知れないよ。
行き先は?
低く太い、大人の声でそう尋ねる。
解説
●目的地
港湾都市ポルトワール以南の漁村
●道中
ポルトワールまでは整備された街道、ポルトワールからは馬車で数時間。
・ポルトワールを出た辺りで武装したゴブリン
・漁村近くで甲殻類系の歪虚の目撃情報有り
●依頼人
・男性
目的地とその近辺へ視察と商談に向かう漁具の商人
・女性
その恋人
●協力者
・ローレンツ
店長代理の代理、珈琲を煎れることが可能
・常連
店の常連、特にできることは無い
(なお、店長代理のユリアは、店長の見舞いの為不在)
●エネミー(遭遇しない可能性有り)
・ゴブリン
脆い鎧と銛で武装している
3匹以上の集団を従えているリーダーらしい個体が存在している
・巨大蟹
カニ型の歪虚、幅1~2メートル程の大型で片方だけ肥大した鋭い鋏で攻撃する
硬い甲羅で覆われている
同時に目撃されるのは最大5匹
・巨大シャコ
シャコ型の歪虚、丈2メートル程の大型で水属性の魔法の矢で攻撃する
歪な甲羅で覆われている
同時に目撃されるのは最大3匹
(※なお、カニとシャコの同時目撃例は無し)
●その他
基本的に、ポルトワール到達後から描写がスタートします
それまでの道中で話したいことがありましたら、プレイングでご指定ください
港湾都市ポルトワール以南の漁村
●道中
ポルトワールまでは整備された街道、ポルトワールからは馬車で数時間。
・ポルトワールを出た辺りで武装したゴブリン
・漁村近くで甲殻類系の歪虚の目撃情報有り
●依頼人
・男性
目的地とその近辺へ視察と商談に向かう漁具の商人
・女性
その恋人
●協力者
・ローレンツ
店長代理の代理、珈琲を煎れることが可能
・常連
店の常連、特にできることは無い
(なお、店長代理のユリアは、店長の見舞いの為不在)
●エネミー(遭遇しない可能性有り)
・ゴブリン
脆い鎧と銛で武装している
3匹以上の集団を従えているリーダーらしい個体が存在している
・巨大蟹
カニ型の歪虚、幅1~2メートル程の大型で片方だけ肥大した鋭い鋏で攻撃する
硬い甲羅で覆われている
同時に目撃されるのは最大5匹
・巨大シャコ
シャコ型の歪虚、丈2メートル程の大型で水属性の魔法の矢で攻撃する
歪な甲羅で覆われている
同時に目撃されるのは最大3匹
(※なお、カニとシャコの同時目撃例は無し)
●その他
基本的に、ポルトワール到達後から描写がスタートします
それまでの道中で話したいことがありましたら、プレイングでご指定ください
マスターより
お久しぶりです。
若い2人からのお願いなので報酬は少なめとなっております。
クリア条件は依頼人2人の無事です。よろしくお願いします。
若い2人からのお願いなので報酬は少なめとなっております。
クリア条件は依頼人2人の無事です。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/17 00:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 コリーヌ・エヴァンズ(ka0828) エルフ|17才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/12/08 20:25:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/08 00:05:22 |