ゲスト
(ka0000)
とある村の怪異
マスター:小林 左右也

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/01/29 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/02/10 07:30
オープニング
●何とかを呪わば穴二つ?
こんなはずじゃなかった……。
クリムゾンウェストにはクリスマスもバレンタインもないはずじゃなかったの!
磐田恵、29歳。名前からもわかるようにリアルブルー出身者だ。
おかしい。こんなはずじゃなかったのに!
髪を掻き毟り、ぎりぎりと唇を噛む。たちまち鉄の味が口の中に広がる。
グラムズヘイム王国の、片隅の片隅にある辺鄙な村に住まいを決めたのは、リアルブルーに蔓延るリア充イベントから逃れるためだといっても過言ではない。
だというのに、しっかりとリア充イベントは根付いていた。彼氏いない歴=年齢の恵にとっては、そんなイベントなど苦痛というか地獄だ。
どこかヨーロッパの雰囲気に惹かれて、グラズヘイム王国を選択したのが、そもそもの間違いだったのだ。
この間のクリスマスは、ずっと家に閉じこもって、悪夢が過ぎ去るのをひたすら耐えるしかなかった。
悪のイベントは通り過ぎたが、毎年のようにクリスマス・ツリーとして使われているモミの木すら憎たらしい。
そうだ。まだどこかにリア充イベントの魔の手が届いていない場所があるかもしれない。
どこかへ逃げよう……。
恵は無意識のうちに荷造りを始めていた。手あたり次第に鞄に荷物を突っ込んでいくが、ふと気が付く。
待ってよ。どうしてあたしが逃げないといけないわけ?
荷物の整理の際に出てきた五寸釘と金槌。その二つを手に取った。
これはリアルブルーから持ってきた、恵の愛用品である。何度これを使って、鬱憤を晴らす……いや心を癒してきたことだろう。
鞄をひっくり返し、儀式に使う一式を並べて、にっこりと微笑んだ。
そうだ人形を作らなきゃ。どこかで藁を貰ってこなきゃ……。
恵は肩を震わせて笑う。これでクリムゾンウェストのリア充どもを呪ってやろう。
ああ……夜が楽しみだわ。
●村に響く不気味な音
「ここ数日、真夜中に変な音がするんです」
依頼があったのは、グラズヘイム王国の片隅にある小さな村からだった。深夜になると、広場の方からコーン、コーンと堅いものを打ち付けるような音がするという。
その音は村中に響き渡り、村人に不安を与えているようだ。
さっそく数人のハンターたちが、村へ調査に向かった。
問題の広場には、大きなモミの木が立っていた。昨年のクリスマスも、このモミの木に子供たちお手製のオーナメントを飾ったという話だ。
クリスマスだけではない。村の祭りや市場といったイベントごとは、ほぼこの広場で行われ、このモミの木は様々なイベントの象徴的な存在であるという。
「ねえ、あれ……何かな?」
モミの木の中央に、片手で持てる程度の大きさの藁人形が無数に打ち付けられていた。藁人形は太い釘で幹に磔にされている。
「人形を飾ったってわけじゃなさそうですよね」
顔もない人形は十字架のような形をしていた。人形には書きなぐった似顔絵や、名前が書かれた紙片が一緒に釘で打ちつけられている。どういうものかわからないが、禍々しい気配すら感じる。
今回の依頼者であるセリナは、藁の人形を指さした。
「わたしの推測ですが、真夜中の変な音は、これが原因だと思うのです。いいえ、これに違いありません」
今回の依頼者であるセリナは、自信を持って言い放つ。
セリナは古今東西のオカルトの研究をしているということだ。彼女もまた、この怪異を解決するために呼び寄せられた人物であった。
リアルブルーの文化はずいぶんとクリムゾンウェストにも伝わっていたが、さすがに呪いの藁人形を知るものは少ないようだ。そもそもリアルブルー出身者でも、オカルト好きでもない限り興味を持たないであろう。
「ご存知ないようなら、教えて差し上げましょう」
まだ誰も何も言っていない。だが言いたくて堪らないのだろう。彼女は勝手に話を進める。
「これは明らかに『うしのこくまいり』が行われた証拠なのです。丑の刻参り。それは聖なる木に、呪いたい相手に見立てた藁人形を釘で打つという、リアルブルーの日本という国に古くから伝わる人を呪うための儀式なのです!」
「こ、怖!」
ハンターたちは、声を揃えて叫ぶ。
「この村でリアルブルーの方はひとりしかいないので、恐らく彼女に間違いないのです。でも昼間訪ねても出てきてくれませんし、深夜は……怖くてとてもじゃないですが確かめになんていけません。なんせ儀式は人に見られてはいけないそうで、うっかり彼女に会いに行ったりしたら殺されかねません」
物騒なことを、セリナは淡々と告げる。
犯人だと思われる人物の名は、磐田恵という女性だという。
「そもそも呪いなんて信じてはいませんが、このままじゃ気味が悪くて村の方々は夜も眠れないと訴えています」
まあ、私は面白いからいいのですけどね、とセリナは目を細める。
「村の方々のために、取り敢えず深夜の儀式をやめるよう、彼女を止めてもらえませんか? お願いします」
こんなはずじゃなかった……。
クリムゾンウェストにはクリスマスもバレンタインもないはずじゃなかったの!
磐田恵、29歳。名前からもわかるようにリアルブルー出身者だ。
おかしい。こんなはずじゃなかったのに!
髪を掻き毟り、ぎりぎりと唇を噛む。たちまち鉄の味が口の中に広がる。
グラムズヘイム王国の、片隅の片隅にある辺鄙な村に住まいを決めたのは、リアルブルーに蔓延るリア充イベントから逃れるためだといっても過言ではない。
だというのに、しっかりとリア充イベントは根付いていた。彼氏いない歴=年齢の恵にとっては、そんなイベントなど苦痛というか地獄だ。
どこかヨーロッパの雰囲気に惹かれて、グラズヘイム王国を選択したのが、そもそもの間違いだったのだ。
この間のクリスマスは、ずっと家に閉じこもって、悪夢が過ぎ去るのをひたすら耐えるしかなかった。
悪のイベントは通り過ぎたが、毎年のようにクリスマス・ツリーとして使われているモミの木すら憎たらしい。
そうだ。まだどこかにリア充イベントの魔の手が届いていない場所があるかもしれない。
どこかへ逃げよう……。
恵は無意識のうちに荷造りを始めていた。手あたり次第に鞄に荷物を突っ込んでいくが、ふと気が付く。
待ってよ。どうしてあたしが逃げないといけないわけ?
荷物の整理の際に出てきた五寸釘と金槌。その二つを手に取った。
これはリアルブルーから持ってきた、恵の愛用品である。何度これを使って、鬱憤を晴らす……いや心を癒してきたことだろう。
鞄をひっくり返し、儀式に使う一式を並べて、にっこりと微笑んだ。
そうだ人形を作らなきゃ。どこかで藁を貰ってこなきゃ……。
恵は肩を震わせて笑う。これでクリムゾンウェストのリア充どもを呪ってやろう。
ああ……夜が楽しみだわ。
●村に響く不気味な音
「ここ数日、真夜中に変な音がするんです」
依頼があったのは、グラズヘイム王国の片隅にある小さな村からだった。深夜になると、広場の方からコーン、コーンと堅いものを打ち付けるような音がするという。
その音は村中に響き渡り、村人に不安を与えているようだ。
さっそく数人のハンターたちが、村へ調査に向かった。
問題の広場には、大きなモミの木が立っていた。昨年のクリスマスも、このモミの木に子供たちお手製のオーナメントを飾ったという話だ。
クリスマスだけではない。村の祭りや市場といったイベントごとは、ほぼこの広場で行われ、このモミの木は様々なイベントの象徴的な存在であるという。
「ねえ、あれ……何かな?」
モミの木の中央に、片手で持てる程度の大きさの藁人形が無数に打ち付けられていた。藁人形は太い釘で幹に磔にされている。
「人形を飾ったってわけじゃなさそうですよね」
顔もない人形は十字架のような形をしていた。人形には書きなぐった似顔絵や、名前が書かれた紙片が一緒に釘で打ちつけられている。どういうものかわからないが、禍々しい気配すら感じる。
今回の依頼者であるセリナは、藁の人形を指さした。
「わたしの推測ですが、真夜中の変な音は、これが原因だと思うのです。いいえ、これに違いありません」
今回の依頼者であるセリナは、自信を持って言い放つ。
セリナは古今東西のオカルトの研究をしているということだ。彼女もまた、この怪異を解決するために呼び寄せられた人物であった。
リアルブルーの文化はずいぶんとクリムゾンウェストにも伝わっていたが、さすがに呪いの藁人形を知るものは少ないようだ。そもそもリアルブルー出身者でも、オカルト好きでもない限り興味を持たないであろう。
「ご存知ないようなら、教えて差し上げましょう」
まだ誰も何も言っていない。だが言いたくて堪らないのだろう。彼女は勝手に話を進める。
「これは明らかに『うしのこくまいり』が行われた証拠なのです。丑の刻参り。それは聖なる木に、呪いたい相手に見立てた藁人形を釘で打つという、リアルブルーの日本という国に古くから伝わる人を呪うための儀式なのです!」
「こ、怖!」
ハンターたちは、声を揃えて叫ぶ。
「この村でリアルブルーの方はひとりしかいないので、恐らく彼女に間違いないのです。でも昼間訪ねても出てきてくれませんし、深夜は……怖くてとてもじゃないですが確かめになんていけません。なんせ儀式は人に見られてはいけないそうで、うっかり彼女に会いに行ったりしたら殺されかねません」
物騒なことを、セリナは淡々と告げる。
犯人だと思われる人物の名は、磐田恵という女性だという。
「そもそも呪いなんて信じてはいませんが、このままじゃ気味が悪くて村の方々は夜も眠れないと訴えています」
まあ、私は面白いからいいのですけどね、とセリナは目を細める。
「村の方々のために、取り敢えず深夜の儀式をやめるよう、彼女を止めてもらえませんか? お願いします」
解説
●依頼内容
磐田恵の奇行を止める。
(プロフィール)
氏名:磐田恵(いわた めぐみ)
年齢:29歳
性別:女性
クラス:一般人
体型:がりがり
髪:黒(ロング)
・引っ込み思案で、人前だと緊張してしまう恥ずかしがりやさん。
・夢中になると、まっしぐらに突き進む熱血漢。
・クリスマスやバレンタインといった、幸せいっぱいなイベントが大嫌い。
・そんなリア充イベントから逃れるためにリアルブルーから逃れてきた。
・クリムゾンウェストには友人がいない。
(昼間の様子)
ずっと家に閉じこもっている。
夜に備えて眠っている模様。
(夜の様子)
活動時間:午前2~4時
格好:白装束、高下駄、頭には火を点けた2本の蝋燭、胸には鏡を装着
所持品:藁人形数体、五寸釘と金槌
儀式は他人に見られては意味をなさないどころか、呪いが跳ね返ってくるという。
だから儀式の最中に彼女の前に姿を晒せば、抹殺しようと襲い掛かってくる。
覚醒者の資質があるせいもあり、引き籠りの割には体力がある。
武器:金槌、五寸釘、刃渡りの長い包丁
磐田恵の奇行を止める。
(プロフィール)
氏名:磐田恵(いわた めぐみ)
年齢:29歳
性別:女性
クラス:一般人
体型:がりがり
髪:黒(ロング)
・引っ込み思案で、人前だと緊張してしまう恥ずかしがりやさん。
・夢中になると、まっしぐらに突き進む熱血漢。
・クリスマスやバレンタインといった、幸せいっぱいなイベントが大嫌い。
・そんなリア充イベントから逃れるためにリアルブルーから逃れてきた。
・クリムゾンウェストには友人がいない。
(昼間の様子)
ずっと家に閉じこもっている。
夜に備えて眠っている模様。
(夜の様子)
活動時間:午前2~4時
格好:白装束、高下駄、頭には火を点けた2本の蝋燭、胸には鏡を装着
所持品:藁人形数体、五寸釘と金槌
儀式は他人に見られては意味をなさないどころか、呪いが跳ね返ってくるという。
だから儀式の最中に彼女の前に姿を晒せば、抹殺しようと襲い掛かってくる。
覚醒者の資質があるせいもあり、引き籠りの割には体力がある。
武器:金槌、五寸釘、刃渡りの長い包丁
マスターより
こんにちは、はじめまして。小林左右也(こばやし そうや)と申します。
少々こじらせ気味の恵さんの奇行を止めてください。
説得するもあり、力ずくなら死なない程度にお願いします。
皆さまのご参加、お待ちしております!
少々こじらせ気味の恵さんの奇行を止めてください。
説得するもあり、力ずくなら死なない程度にお願いします。
皆さまのご参加、お待ちしております!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/09 14:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/01/28 09:26:31 |
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相談卓 空蝉(ka6951) オートマトン|20才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/01/29 00:13:18 |