ゲスト
(ka0000)
犬の餌
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/14 19:00
オープニング
この村に住んでいる犬は、誰かが「うちの犬」と言わなければ、「村の犬」だ。
あちこちで餌を貰い歩いている、黒くて足と鼻の先が茶色いこの犬もそうだ。「クロ」とか「ポチ」とか「ジョン」とか色んな名前で呼ばれ、気が向いた場所で寝るが、餌は決まったところで食べていた。あの家と、この家と、その家と、そして少し遠いが村はずれにある、シボ婆の家だ。なにせシボ婆には街の肉屋に嫁いだ娘がおり、その娘が月に3、4度ほど来ては肉と骨を置いて帰る。この骨にありつけるのなら、黒犬は少々の距離の遠さなど苦にもしないのだった。
「おお、チビ、来たのか」
シボ婆の家では、チビと呼ばれていた。チビと呼ばれるほど黒犬は小さくは無いのだが、小さい頃から通っていたのだから仕方がない。何年もずっと、だいたい昼頃の決まった時間にチビは顔を出す。それに合わせてシボ婆は餌を庭先に用意しておく。
シボ婆は一人で住んでいる。夫は先立ち、娘は離れて住む。近所の人間といってもそれほど近くなく、時々様子を見に来てはくれるが頻繁ではない。だから、チビが唯一、毎日通ってくる客だったのだ。
ある時、チビが来なかった。
どうかしたのだろうか、と心配になったが、夕方頃に庭で物音がし、見てみると餌皿が空っぽになっていたので、ああ、ちゃんと来るには来たのだと一安心した。
次の日も来なかった。けれど、夕方には餌皿はきれいに片付いている。
なかなかタイミングが悪いなあ、と、残念そうにシボ婆は呟いた。
さてその頃。
いつもならシボ婆の家の方を歩いているはずの黒犬が逆の場所にいたのを見つけた村人が声をかけた。
「おお、クロ。どうした、今日はシボ婆さんのところで骨を貰ってこないのか?」
けれど黒犬は知らん顔をして、どこかへ行ってしまった。
変だな、と思った村人は、もしやシボ婆に何かあったのかと、様子を見に行くことにした。そこで彼は、恐ろしいものを見た。
シボ婆の庭先に、コボルドが4、5匹集まっているではないか!
黒犬に用意された餌皿にある骨を嬉しそうにつまみ上げ、キャンディのように口に放り込む。ばりばりと噛み砕いて舌なめずりをし、餌皿が空っぽになると立ち去ってしまった。
何ということだ、シボ婆は黒犬に餌をあげているつもりが、コボルドを呼び寄せてしまっていたのだ! すぐに教えて止めさせなけば……。
と思ったが、村人は思いとどまった。
もし、これで急に餌を止めたとして、コボルドは大人しく引き返すだろうか? 逆上してシボ婆の家に入り込み、他の食べ物を捜したりしないだろうか?
どう対応するのが正しいか分からず、ともかく第一はコボルド退治だと、村人はハンターズソサエティに相談した。
あちこちで餌を貰い歩いている、黒くて足と鼻の先が茶色いこの犬もそうだ。「クロ」とか「ポチ」とか「ジョン」とか色んな名前で呼ばれ、気が向いた場所で寝るが、餌は決まったところで食べていた。あの家と、この家と、その家と、そして少し遠いが村はずれにある、シボ婆の家だ。なにせシボ婆には街の肉屋に嫁いだ娘がおり、その娘が月に3、4度ほど来ては肉と骨を置いて帰る。この骨にありつけるのなら、黒犬は少々の距離の遠さなど苦にもしないのだった。
「おお、チビ、来たのか」
シボ婆の家では、チビと呼ばれていた。チビと呼ばれるほど黒犬は小さくは無いのだが、小さい頃から通っていたのだから仕方がない。何年もずっと、だいたい昼頃の決まった時間にチビは顔を出す。それに合わせてシボ婆は餌を庭先に用意しておく。
シボ婆は一人で住んでいる。夫は先立ち、娘は離れて住む。近所の人間といってもそれほど近くなく、時々様子を見に来てはくれるが頻繁ではない。だから、チビが唯一、毎日通ってくる客だったのだ。
ある時、チビが来なかった。
どうかしたのだろうか、と心配になったが、夕方頃に庭で物音がし、見てみると餌皿が空っぽになっていたので、ああ、ちゃんと来るには来たのだと一安心した。
次の日も来なかった。けれど、夕方には餌皿はきれいに片付いている。
なかなかタイミングが悪いなあ、と、残念そうにシボ婆は呟いた。
さてその頃。
いつもならシボ婆の家の方を歩いているはずの黒犬が逆の場所にいたのを見つけた村人が声をかけた。
「おお、クロ。どうした、今日はシボ婆さんのところで骨を貰ってこないのか?」
けれど黒犬は知らん顔をして、どこかへ行ってしまった。
変だな、と思った村人は、もしやシボ婆に何かあったのかと、様子を見に行くことにした。そこで彼は、恐ろしいものを見た。
シボ婆の庭先に、コボルドが4、5匹集まっているではないか!
黒犬に用意された餌皿にある骨を嬉しそうにつまみ上げ、キャンディのように口に放り込む。ばりばりと噛み砕いて舌なめずりをし、餌皿が空っぽになると立ち去ってしまった。
何ということだ、シボ婆は黒犬に餌をあげているつもりが、コボルドを呼び寄せてしまっていたのだ! すぐに教えて止めさせなけば……。
と思ったが、村人は思いとどまった。
もし、これで急に餌を止めたとして、コボルドは大人しく引き返すだろうか? 逆上してシボ婆の家に入り込み、他の食べ物を捜したりしないだろうか?
どう対応するのが正しいか分からず、ともかく第一はコボルド退治だと、村人はハンターズソサエティに相談した。
解説
シボ婆の家の庭先に入り込み、餌皿に用意された骨を漁っているコボルドを退治して下さい。
シボ婆は、コボルドに黒犬チビの餌が横取りされていることを知りません、毎日律儀に餌を補充しています。
コボルドの数は、目撃情報によれば最大5匹。今のところは、餌を食べては立ち去るだけで、シボ婆に直接的な被害は出ていません。
シボ婆の家は村はずれ、近隣に他の家はありません。庭は、少々の畑がある他は特になにもなく、戦闘において重大な破損が心配されるものはありません。庭を外れると、雑木林です。
シボ婆は、コボルドに黒犬チビの餌が横取りされていることを知りません、毎日律儀に餌を補充しています。
コボルドの数は、目撃情報によれば最大5匹。今のところは、餌を食べては立ち去るだけで、シボ婆に直接的な被害は出ていません。
シボ婆の家は村はずれ、近隣に他の家はありません。庭は、少々の畑がある他は特になにもなく、戦闘において重大な破損が心配されるものはありません。庭を外れると、雑木林です。
マスターより
先にネタバレをします。コボルドは5匹以上は増えません。
あと、クロとかポチとかジョンとか呼んでますが、皆様にはぜひチビと呼んで頂きたく。
それでは、頑張って下さい。
あと、クロとかポチとかジョンとか呼んでますが、皆様にはぜひチビと呼んで頂きたく。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/13 11:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クラリッサ=W・ソルシエール(ka0659) 人間(リアルブルー)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/12/04 21:43:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/02 00:34:49 |