ゲスト
(ka0000)
【東幕】その灯、道を照らす光
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/02/06 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/02/15 19:00
オープニング
●紅葉
大江 紅葉(kz0163)はハンターに手紙を持たせて、天ノ都に帰らせた。そのあと、里人が止めるのを聞かず、南の方を見に行ってきた。
道は獣道にどころか荒れ果てた大地なため、道がないに等しい。ただし、南へ抜けるのに皆が使う街道につながっている推測はできた。一定距離で進むのはやめたが、飛べる、海をこらえる敵以外が来る可能性は否定できない。過去のことを考えれば、ここから来ていたというのは想定できた。
里やその周辺を守るために、ここにある資材で砦を作り上げるのは難しい。時間もない。
「武家がしっかりしていればとか言っていられません……光頼殿に頼むというのも一つでしょうか……でもあの方も『家』があります……」
紅葉は親しくしている武家の松永 光頼を思い出すが、頼ることはできないと理解している。だからこそ、自分がしっかりしないとならない。
父や叔父が、住民が守ろうとした里を再興に導かないとならない。
手助けしてくれるハンターもいる。
生き延びるにはどうするのがいいのか。
「里に居を構えましょう……資材が来るまで、人が来るまで」
魔導トラックや刻令ゴーレム「Gnome」を紅葉はハンターとして借りている。それらを利用すれば各段に作業は上がるはずだ。それには紅葉が一度戻る必要もあるが、順番に作業はすればいい。
都に避難していることも終わりにしないとならないだろう。紅葉自身は陰陽寮にいる為、都に残る必要はあるが。
「状況に尻を叩かれたと考えて、前に進むしかありませんね」
胸騒ぎは押しとどめ、見回りに努める。
里を見れば、犬猫驢馬に囲まれて、鬼の里から預かっているテユカが世話をしている。
「こちらに軸を移すとして、どうやって屋敷の者や物をうつすかですね……徐々にでしょうか」
テユカは紅葉に気づいて叫んでいる。緊急事態ではないのはわかるが、向かう。
「どうかしたのですか?」
「紅葉さま、これ、これ見て!」
梅の木を見るとつぼみがあった。
「ああ……花が咲きそうなのですね」
「そうだよ! まだ元気はないみたいだけど、少しずつ元気になるんだよ!」
「そうですね」
紅葉は幼いころその木に登って怒られたことを思い出していた。
●手紙から
ハンターからの手紙を受け取った紅葉の上司であり師匠であり兄弟子の吉備 灯世は目を細めた。
「紅葉が外にいるのが救いだな……物資を持って、吉備家と大江家の移動だな」
灯世が気がかりなことは妻子をはじめとした家の者や、紅葉との約束についてだった。その上で、紅葉とできれば収まってほしいとか勝手に考えている相手である光頼のことが気になる。
「武家だからあいつは逃げられないか」
まだ、問題がない状況だった。だからこそ、灯世は物資の手配を行い、妻子と大江家に紅葉の下に行くように指示を出した。
そのあとふらりと武家の詰める所に向かう。
光頼いる所は知り合いから聞いているため、そこに真っ直ぐ向かった。
対面したことはないが、光頼らしい人物を見つけた。初対面であっても彼が周囲の混乱の中、泰然自若としているようにうかがえる。ただし、疲労と困惑の色は強い。
(どこも同じだよな)
灯世自身、情報収集や自身の行動について考えないとならず、疲労はしている。
「君が松永君かい?」
灯世に声を掛けられて光頼はびくりと身を震わせる。その手は刀の柄に伸び、いつでも引き抜ける状態になった。
「貴殿は」
「話をしたいのもやまやまなのだけど、要点だけにしたほうがいいな。俺は大江 紅葉の兄みたいなもので、上司の吉備 灯世だ」
「なるほど……お初にお目にかかります」
光頼は刀から手を放し、頭を下げた。
「丁寧に済まないな……で、要件なんだが、大江の実家があるところに物資を運ぶんだが手伝ってもらえないか?」
光頼は目を見開く。首を横に振った。
「まあそうだね……うん、わかっているよ」
灯世は寂しそうに笑う。
「では、御武運を祈るが……無茶はなさるな」
「……それは貴殿も一緒でしょう?」
「そうだな……紅葉が無事なのが俺は嬉しいが」
「……大江殿がのびのびしているのがよくわかります」
二人は黙る。沈黙を破るように灯世が立ち去った。
●依頼
オフィスの職員は荷物の量と守るべき人数を見て眉をひそめた。
「大八車や牛車や馬車……歩みは遅いですね……」
大江家の決断と同郷の者たちの決意、吉備家の動き。
「……吉備の方は出身は……都住まいですよね……それでも、離れるんですか……」
都を離れることで安全が確保されるわけではない。
「……その移動を守ること……ただし、標的化を避けるためにユニットはダメですか」
あれば荷物を多く運べるが、今回は後回しとなったようだ。
移動中にありうる危険は、妖怪との戦いに巻き込まれることだった。
「……貸与品に関してはこちらで何とか回収したほうがいいんでしょう」
このことは依頼とは関係ない。ただ、ここの状況を考えると紅葉に伝わると良いことでもあった。
大江 紅葉(kz0163)はハンターに手紙を持たせて、天ノ都に帰らせた。そのあと、里人が止めるのを聞かず、南の方を見に行ってきた。
道は獣道にどころか荒れ果てた大地なため、道がないに等しい。ただし、南へ抜けるのに皆が使う街道につながっている推測はできた。一定距離で進むのはやめたが、飛べる、海をこらえる敵以外が来る可能性は否定できない。過去のことを考えれば、ここから来ていたというのは想定できた。
里やその周辺を守るために、ここにある資材で砦を作り上げるのは難しい。時間もない。
「武家がしっかりしていればとか言っていられません……光頼殿に頼むというのも一つでしょうか……でもあの方も『家』があります……」
紅葉は親しくしている武家の松永 光頼を思い出すが、頼ることはできないと理解している。だからこそ、自分がしっかりしないとならない。
父や叔父が、住民が守ろうとした里を再興に導かないとならない。
手助けしてくれるハンターもいる。
生き延びるにはどうするのがいいのか。
「里に居を構えましょう……資材が来るまで、人が来るまで」
魔導トラックや刻令ゴーレム「Gnome」を紅葉はハンターとして借りている。それらを利用すれば各段に作業は上がるはずだ。それには紅葉が一度戻る必要もあるが、順番に作業はすればいい。
都に避難していることも終わりにしないとならないだろう。紅葉自身は陰陽寮にいる為、都に残る必要はあるが。
「状況に尻を叩かれたと考えて、前に進むしかありませんね」
胸騒ぎは押しとどめ、見回りに努める。
里を見れば、犬猫驢馬に囲まれて、鬼の里から預かっているテユカが世話をしている。
「こちらに軸を移すとして、どうやって屋敷の者や物をうつすかですね……徐々にでしょうか」
テユカは紅葉に気づいて叫んでいる。緊急事態ではないのはわかるが、向かう。
「どうかしたのですか?」
「紅葉さま、これ、これ見て!」
梅の木を見るとつぼみがあった。
「ああ……花が咲きそうなのですね」
「そうだよ! まだ元気はないみたいだけど、少しずつ元気になるんだよ!」
「そうですね」
紅葉は幼いころその木に登って怒られたことを思い出していた。
●手紙から
ハンターからの手紙を受け取った紅葉の上司であり師匠であり兄弟子の吉備 灯世は目を細めた。
「紅葉が外にいるのが救いだな……物資を持って、吉備家と大江家の移動だな」
灯世が気がかりなことは妻子をはじめとした家の者や、紅葉との約束についてだった。その上で、紅葉とできれば収まってほしいとか勝手に考えている相手である光頼のことが気になる。
「武家だからあいつは逃げられないか」
まだ、問題がない状況だった。だからこそ、灯世は物資の手配を行い、妻子と大江家に紅葉の下に行くように指示を出した。
そのあとふらりと武家の詰める所に向かう。
光頼いる所は知り合いから聞いているため、そこに真っ直ぐ向かった。
対面したことはないが、光頼らしい人物を見つけた。初対面であっても彼が周囲の混乱の中、泰然自若としているようにうかがえる。ただし、疲労と困惑の色は強い。
(どこも同じだよな)
灯世自身、情報収集や自身の行動について考えないとならず、疲労はしている。
「君が松永君かい?」
灯世に声を掛けられて光頼はびくりと身を震わせる。その手は刀の柄に伸び、いつでも引き抜ける状態になった。
「貴殿は」
「話をしたいのもやまやまなのだけど、要点だけにしたほうがいいな。俺は大江 紅葉の兄みたいなもので、上司の吉備 灯世だ」
「なるほど……お初にお目にかかります」
光頼は刀から手を放し、頭を下げた。
「丁寧に済まないな……で、要件なんだが、大江の実家があるところに物資を運ぶんだが手伝ってもらえないか?」
光頼は目を見開く。首を横に振った。
「まあそうだね……うん、わかっているよ」
灯世は寂しそうに笑う。
「では、御武運を祈るが……無茶はなさるな」
「……それは貴殿も一緒でしょう?」
「そうだな……紅葉が無事なのが俺は嬉しいが」
「……大江殿がのびのびしているのがよくわかります」
二人は黙る。沈黙を破るように灯世が立ち去った。
●依頼
オフィスの職員は荷物の量と守るべき人数を見て眉をひそめた。
「大八車や牛車や馬車……歩みは遅いですね……」
大江家の決断と同郷の者たちの決意、吉備家の動き。
「……吉備の方は出身は……都住まいですよね……それでも、離れるんですか……」
都を離れることで安全が確保されるわけではない。
「……その移動を守ること……ただし、標的化を避けるためにユニットはダメですか」
あれば荷物を多く運べるが、今回は後回しとなったようだ。
移動中にありうる危険は、妖怪との戦いに巻き込まれることだった。
「……貸与品に関してはこちらで何とか回収したほうがいいんでしょう」
このことは依頼とは関係ない。ただ、ここの状況を考えると紅葉に伝わると良いことでもあった。
解説
天ノ都から出る集団の護衛
●NPC
・吉備家の者 灯世の妻と息子二人(十歳未満)、家令や護衛など含め二十五人ほど。
・大江家の者 家令など高齢者が多い。一方で、戦力として大人の鬼が二人いる。ペットを含め……ないで、三十人未満。ペットのことは気にしないでください、ややこしいので。
・大江家の周辺の家の者 二十世帯百人ほど。
※何かあると代表者に話をするとなると思ってください。
●状況
灯世が依頼を出した後、皆さんが出発時に悪化し、妖怪が都に押し寄せた状態。
資材運びの馬車四台と牛車六台、家庭ごとに大八車を持ち出している。屋敷持ち(大江と吉備)はそれ相応の荷物量。移動の時に列が長くなることは必至。
通常の徒歩で途中で一泊入れる道のりであり、移動手段によっては前後する。
道は舗装されていないため、ぬかるみとかあると車が轍にとられる可能性もある。
なお、里の方での収穫物はないため、食料は持って行かないとならない。
●PL情報
今回、妖怪の襲撃が多いところは天ノ都を出てから、里に続く街道に向かうところまでとなります。
里への移動の通常の日程「一日目」の行動がカギとなります。
襲撃に現れる妖怪は以下のような物。
・イノシシ型の雑魔(サイズ1) 噛みついたり、突進してくる。
・クマ型の雑魔(サイズ2) 攻撃が当たると痛い。
※相談期間中、もし質問があればできる限り大江 紅葉が答えます。ただし、現状を把握できているとは限らないことをご了承ください。
●NPC
・吉備家の者 灯世の妻と息子二人(十歳未満)、家令や護衛など含め二十五人ほど。
・大江家の者 家令など高齢者が多い。一方で、戦力として大人の鬼が二人いる。ペットを含め……ないで、三十人未満。ペットのことは気にしないでください、ややこしいので。
・大江家の周辺の家の者 二十世帯百人ほど。
※何かあると代表者に話をするとなると思ってください。
●状況
灯世が依頼を出した後、皆さんが出発時に悪化し、妖怪が都に押し寄せた状態。
資材運びの馬車四台と牛車六台、家庭ごとに大八車を持ち出している。屋敷持ち(大江と吉備)はそれ相応の荷物量。移動の時に列が長くなることは必至。
通常の徒歩で途中で一泊入れる道のりであり、移動手段によっては前後する。
道は舗装されていないため、ぬかるみとかあると車が轍にとられる可能性もある。
なお、里の方での収穫物はないため、食料は持って行かないとならない。
●PL情報
今回、妖怪の襲撃が多いところは天ノ都を出てから、里に続く街道に向かうところまでとなります。
里への移動の通常の日程「一日目」の行動がカギとなります。
襲撃に現れる妖怪は以下のような物。
・イノシシ型の雑魔(サイズ1) 噛みついたり、突進してくる。
・クマ型の雑魔(サイズ2) 攻撃が当たると痛い。
※相談期間中、もし質問があればできる限り大江 紅葉が答えます。ただし、現状を把握できているとは限らないことをご了承ください。
マスターより
こんにちは。
全行程だとプレイングも辛いし、私も辛いので、リプレイは都出てから一日目の状況と言うことしてあります。その状況によっては「無事つきました」となるか「じいやが!」となったりするかもしれません。それは皆さん次第です。
紅葉が所有しているのは魔導トラックと刻令ゴーレム「Gnome」という実用性を目指す結果になりました。以前のシナリオで「何借りるか悩ん」でいたのですが、状況が変化してこのような状況に。第六商会からリースしていたよねとか……ありますけれど……まあ、仕方がないです、この状況。
よろしくお願いします。
全行程だとプレイングも辛いし、私も辛いので、リプレイは都出てから一日目の状況と言うことしてあります。その状況によっては「無事つきました」となるか「じいやが!」となったりするかもしれません。それは皆さん次第です。
紅葉が所有しているのは魔導トラックと刻令ゴーレム「Gnome」という実用性を目指す結果になりました。以前のシナリオで「何借りるか悩ん」でいたのですが、状況が変化してこのような状況に。第六商会からリースしていたよねとか……ありますけれど……まあ、仕方がないです、この状況。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/13 21:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ロジャー=ウィステリアランド(ka2900) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/02/06 17:38:59 |
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【質問卓】 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/02/04 15:10:35 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/04 19:54:08 |