ゲスト
(ka0000)
山へお帰りレア妖精
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/02/11 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/02/20 19:00
オープニング
ここはドワーフ、ベムブルの花屋。
寒さ厳しい季節にも色とりどりの花が店舗を飾り、道行く人々の足を止めさせている。
時折トイプードル型コボルドコボちゃんがお手伝いにも来るこの店には、今、ちょっとした問題が起きていた。
店主のベムブルはハンターたちの前に、観葉植物の鉢を持ってきた。
静かにねという注意を交え、大きな木の葉をそっとめくる。
するとそこには小さなコウモリが3匹、羽を畳んでぶら下がっていた――いや、よくよく見ればコウモリではない。羽と足以外はパルムめかしたぽてぽての人型。妖精だ。
葉を持ち上げられていることに気づいたのか、1匹が迷惑そうにチーチー鳴いた。
ベムブルはそっと葉を戻し、改めて説明をした。
「これは妖精谷っていう場所にしか生息していない妖精なんだ。夜行性でね、昼はこうやって寝ているんだ――この前用事があって生息地の近辺へ行ったんだけど、その時どういう弾みか荷物に紛れてついてきちゃったみたいで……この子たちを元の住処に戻してやってきてくれないかな? 本当は僕がやるのがいいんだろうけど、どうも暇が取れなくて」
「いいですよ。で、その場所というのはどのあたりなんですか?」
問うハンターたちにベムブルは、地図を示し教えてくれた。
そこは高冷にして急峻な山岳地帯。
ハンターたちは今現在該当地がどうなっているかを想像しつつ、ベムブルに聞いた。
「ベムブルさん、今の季節はこのあたり一輪の花も無さそうですけど……妖精たち放して大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。本来この子たち、冬は休眠しているものなんだ。こうやって起きているほうが問題なんだよ。現地に着いたらドームみたいなものがある。この子たちの仲間が作ったものだよ。そこに皆固まって寝ているはずだから、中に押し込んであげて。そうしたらすぐ一緒になって休眠しちゃうはずだから」
●
ハンターたちは雪に埋もれた山道を進んでいた。
彼らが手にしているのはがっちり防水布で包んだ鳥籠。その中に止まり木ごと妖精が入っているのだ。
暗いので夜になったと勘違いしているのか、中でチーチー不満そうな声を上げている。
隊列の先頭はカチャ。後続のため故郷の郷から借りてきたアーマーを使い、雪かきしながら進んでいる。これの修繕改装費のローンはいつ払い終わるのだろうと心ひそかに憂えながら。
そのアシストをしているのは八橋杏子。
妖精谷を直に訪れたことがある彼女は今回、道案内役を勤めている。
「あの時は、このあたりにゴブリンの盗賊団がいたのよね。それが一掃された後は、もう似たようなのが住み着くことはなかったそうだけど……」
山の天気は変わりやすい。さっき晴れていたかと思えばにわかに暗くなり粉雪がぱらつき出す。
とはいえ、歩けないほど天候が大幅に崩れることはなかった。
さしたる変化のない山道をひたすら進んで行く。
「……なにかこう、単調ですね」
「しりとりでもしましょうか」
「じゃあ最初はりんご」
「ゴリラ」
「ランプ」
「ぷ……プードル」
「ルンバ」
「バーサーカー」
「蚊取り線香」
「馬」
「ママ」
「マンゴープリン――の入ったパフェ」
「ちょっと待った、今のは駄目でしょ、今のは」
「いいじゃない、『ん』で終わってないんだから」
「駄目でしょう。今のやり方許したら、なんでも通っちゃうことになりますよ」
軽くもめ始めたその時、間近でバサッと雪が落ちる音がした。
皆いっせいに身構える。
行く手の木から大きな蛇がするする降りてきた。こんな季節に蛇が動き回れるわけはない。まして頭が2つもあるわけはない。明白に歪虚である。
どうやら餌の匂いを嗅ぎ付けて出てきたらしい。赤い舌をちらちらさせ、滑るように向かってくる。
カチャは仲間から鳥籠を受け取り、座席の下へ入れ込んだ。万一にも歪虚から襲われないようにするために。
●
コウモリ妖精の一団は草で編んだドームの中。仲良くぶら下り、寝ている。
ドームの壁は厚い。降り注いでくる雪にもびくともしない。
うとうとしながら起きた1匹は、ふと隣に寝ていたはずの数匹がいないことに気づく。どこに行ったのかなと訝しんでいるうち、またうとうと寝入ってしまう。
花咲く春はまだまだ先なのだ。
寒さ厳しい季節にも色とりどりの花が店舗を飾り、道行く人々の足を止めさせている。
時折トイプードル型コボルドコボちゃんがお手伝いにも来るこの店には、今、ちょっとした問題が起きていた。
店主のベムブルはハンターたちの前に、観葉植物の鉢を持ってきた。
静かにねという注意を交え、大きな木の葉をそっとめくる。
するとそこには小さなコウモリが3匹、羽を畳んでぶら下がっていた――いや、よくよく見ればコウモリではない。羽と足以外はパルムめかしたぽてぽての人型。妖精だ。
葉を持ち上げられていることに気づいたのか、1匹が迷惑そうにチーチー鳴いた。
ベムブルはそっと葉を戻し、改めて説明をした。
「これは妖精谷っていう場所にしか生息していない妖精なんだ。夜行性でね、昼はこうやって寝ているんだ――この前用事があって生息地の近辺へ行ったんだけど、その時どういう弾みか荷物に紛れてついてきちゃったみたいで……この子たちを元の住処に戻してやってきてくれないかな? 本当は僕がやるのがいいんだろうけど、どうも暇が取れなくて」
「いいですよ。で、その場所というのはどのあたりなんですか?」
問うハンターたちにベムブルは、地図を示し教えてくれた。
そこは高冷にして急峻な山岳地帯。
ハンターたちは今現在該当地がどうなっているかを想像しつつ、ベムブルに聞いた。
「ベムブルさん、今の季節はこのあたり一輪の花も無さそうですけど……妖精たち放して大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。本来この子たち、冬は休眠しているものなんだ。こうやって起きているほうが問題なんだよ。現地に着いたらドームみたいなものがある。この子たちの仲間が作ったものだよ。そこに皆固まって寝ているはずだから、中に押し込んであげて。そうしたらすぐ一緒になって休眠しちゃうはずだから」
●
ハンターたちは雪に埋もれた山道を進んでいた。
彼らが手にしているのはがっちり防水布で包んだ鳥籠。その中に止まり木ごと妖精が入っているのだ。
暗いので夜になったと勘違いしているのか、中でチーチー不満そうな声を上げている。
隊列の先頭はカチャ。後続のため故郷の郷から借りてきたアーマーを使い、雪かきしながら進んでいる。これの修繕改装費のローンはいつ払い終わるのだろうと心ひそかに憂えながら。
そのアシストをしているのは八橋杏子。
妖精谷を直に訪れたことがある彼女は今回、道案内役を勤めている。
「あの時は、このあたりにゴブリンの盗賊団がいたのよね。それが一掃された後は、もう似たようなのが住み着くことはなかったそうだけど……」
山の天気は変わりやすい。さっき晴れていたかと思えばにわかに暗くなり粉雪がぱらつき出す。
とはいえ、歩けないほど天候が大幅に崩れることはなかった。
さしたる変化のない山道をひたすら進んで行く。
「……なにかこう、単調ですね」
「しりとりでもしましょうか」
「じゃあ最初はりんご」
「ゴリラ」
「ランプ」
「ぷ……プードル」
「ルンバ」
「バーサーカー」
「蚊取り線香」
「馬」
「ママ」
「マンゴープリン――の入ったパフェ」
「ちょっと待った、今のは駄目でしょ、今のは」
「いいじゃない、『ん』で終わってないんだから」
「駄目でしょう。今のやり方許したら、なんでも通っちゃうことになりますよ」
軽くもめ始めたその時、間近でバサッと雪が落ちる音がした。
皆いっせいに身構える。
行く手の木から大きな蛇がするする降りてきた。こんな季節に蛇が動き回れるわけはない。まして頭が2つもあるわけはない。明白に歪虚である。
どうやら餌の匂いを嗅ぎ付けて出てきたらしい。赤い舌をちらちらさせ、滑るように向かってくる。
カチャは仲間から鳥籠を受け取り、座席の下へ入れ込んだ。万一にも歪虚から襲われないようにするために。
●
コウモリ妖精の一団は草で編んだドームの中。仲良くぶら下り、寝ている。
ドームの壁は厚い。降り注いでくる雪にもびくともしない。
うとうとしながら起きた1匹は、ふと隣に寝ていたはずの数匹がいないことに気づく。どこに行ったのかなと訝しんでいるうち、またうとうと寝入ってしまう。
花咲く春はまだまだ先なのだ。
解説
補足説明
これは歪虚を片付け、妖精を山へ返すだけの簡単なお仕事です。
雑魚歪虚データ
長さ:3メートル
形:2つ頭の蛇
攻撃方法:巻き付く、噛む
知能:蛇
備考:牙には毒がある。毒が体に入った際は、強烈な痺れに襲われる。
見てのとおり大した歪虚ではありません。数分でカタがつくと思われます。
PCのレベルによっては、下手したら1分持たないかも知れません。
その後また山登りをして目的地まで行きます。出てくる歪虚はもういません。
しりとりの続きをしてみたり歌を歌ってみたり、近況を伝え合ってみたりしてください。
山の麓には町があります。仕事が終わりましたら、そこで暖かいココアなど飲み疲れと寒さを癒してください。
なおこの妖精谷の詳細については、あまりに前過ぎて覚えていらっしゃる方はほとんどおられないと思いますが、リプレイ「レア妖精を探しに」に載っています。
これは歪虚を片付け、妖精を山へ返すだけの簡単なお仕事です。
雑魚歪虚データ
長さ:3メートル
形:2つ頭の蛇
攻撃方法:巻き付く、噛む
知能:蛇
備考:牙には毒がある。毒が体に入った際は、強烈な痺れに襲われる。
見てのとおり大した歪虚ではありません。数分でカタがつくと思われます。
PCのレベルによっては、下手したら1分持たないかも知れません。
その後また山登りをして目的地まで行きます。出てくる歪虚はもういません。
しりとりの続きをしてみたり歌を歌ってみたり、近況を伝え合ってみたりしてください。
山の麓には町があります。仕事が終わりましたら、そこで暖かいココアなど飲み疲れと寒さを癒してください。
なおこの妖精谷の詳細については、あまりに前過ぎて覚えていらっしゃる方はほとんどおられないと思いますが、リプレイ「レア妖精を探しに」に載っています。
マスターより
KINUTAです。
ここのところやや重めの話ばかりが続いていたので、息抜き的な依頼を入れたいかなと思います。
半日常依頼といった気持ちで、お気軽にご参加ください。
ここのところやや重めの話ばかりが続いていたので、息抜き的な依頼を入れたいかなと思います。
半日常依頼といった気持ちで、お気軽にご参加ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/17 00:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/10 21:17:19 |
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相談卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/02/10 20:48:45 |