ゲスト
(ka0000)
英霊マゴイは不調です
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/02/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/02 22:00
オープニング
●魔術師協会。
「マゴイと連絡がとれへんやと?」
「はい。例の通信機で何度交信してみても出ないんです……一応書簡送信機で文書は送れるんですけど、そっちもまた返信がなくて。まあ、忙しいだけかもしれないのですが……気掛かりでして。先だって行われました異界探索の報告からしますに、彼女、明らかに様子がいつもと違っていたそうですし」
「……うーん、まあ、そうやったらしいな。マゴイがそこまで情緒不安定になるとか、今一つ信じられけんけど」
「α・ステーツマンとマゴイさんとは、親しかったんですか?」
「まあ親しいっちゃ親しいやろな。マゴイはαの直属やったから」
「そうですか……」
「それにしても連絡とれへんちゅうのは気になるな。仕事が人生のあいつが」
「そうなんですよねえ……上層部も気にしてまして。これだけ長期間連絡が取れないということは、また島で何か起きているのではないかと。で、直接確かめてこいということになりまして。スペットさんも、一緒に来てくださいますか?」
「そら、行くわ。あいつがどうにかなりでもしたら、俺の顔戻る当てが一切なくなるさかいな」
猫鼻をひくひくさせるスペットは、急にガタンと立ち上がった。足元で声がしたからだ。
『さよーか、よかったのじゃ。βも一緒に行くなら安心じゃ。なにしろわし一人では、心細いでのう』
足元をのぞき込めば、しゃがみ潜んでいる黒うさぐるみ――英霊ぴょこにして、θ。そしてコボルドコボちゃん。
『わしもな、いささか気掛かりでな、マゴイが。一応、ほれ、英霊仲間じゃしな。あまり近づくのはまだちょっと、あれじゃけど。そうそう、通訳にコボも行くぞよ』
「わし!」
●ユニゾン島。クリオン島。もしくはマゴイ島。
コボルドたちは大変心配であった。どこかに出掛けていたマゴイが、とても元気を無くし帰ってきたからだ。
最近ずっと地下深い自分の巣穴へこもりがち。見回りには出てくるが、よく立ち止まり休んでいる。そして時折ぶわりと涙を浮かばせる。
白い服には血が付いたまま。どこか怪我しているらしい。そこが痛むのかもしれない。
マゴイは自分たちにとてもよくしてくれるとてもよいボスである。自分たちはボスが好きである。だから元気がないなら元気になれるようなことをしたい。何か力になれるようなことをしたい。
というわけで、彼らは集まって相談をした。
「まごい、げんきにするにはどうしたらいいとおもうか」
「げんきがないときおいしいものたべると、げんきがでる。まごいにもなにかごちそうすればいいとおもう」
「いいあんだけど、だめでないかな。まごいはなにもたべないから」
「あ、そうか」
「ぼす・まごいはしろいふくがよごれたままなので、かなしいのではないか? あらってあげたらふく、またしろくなってよろこぶとおもう」
「いいあんだけど、だめでないかな。ぼくらまごいにさわれないから」
「あ、そうか」
「しろいはなをあつめておくるのはどうだろう? たしかこのまえしまにきたおきゃくさんからしろいはなかごをもらって、よろこんでいたようなきがする」
「あ、それならできそう」
「やってみようか」
「でも、どこからはなをもってくる?」
「かんたん。かだんにいっぱいある」
「かだんのはなはかだんでさいてないとだめなのではないかな」
「あ、そうか」
これはという手立てがなかなか見つからないコボルドたち。車座になってああでもないこうでもないと話を続ける。
●島の周辺。
島にしょっちゅう出入りしている人魚たちもまた、マゴイについて話し合っていた。
彼女たちはコボルドよりも精霊という存在に詳しい。
マゴイの服が汚れたままなのは、負のマテリアルによる汚染を自分で除去出来ない位弱っているからである。人間に例えるなら、免疫力が著しく下がっているのである。安静にしているだけではなかなか元の状態まで回復しにくいだろう。外部から何らか働きかける必要がある――というところまでは分かっている。
「なんでも、とても環境の悪いところに行かれたみたいよ」
「それで体調を崩されたのね」
「皆で歌ってあげましょうか。そうしたら精霊というのは、元気になるものよ」
「そうね。でもあの方、最近ずっと寝込まれているみたいで、なかなか海まで出てきてくれないわ」
「じゃあ、こちらから行ってみましょうか」
結論がまとまりかけたところで彼女たちは、水平線を見る。
「あら、船が来た」
「グリークさんの船が来たわ」
●マゴイさんは不調です。
市民生産機関会議室。
白い花籠が傍らに置かれた席でマゴイは、ぼそぼそ言った。
『……今日の会議を始めます……』
体が重い。だるい。すぐ疲れる。わけもなく涙が出る。これすなわち皆不安定の兆候である。
まことによろくない。
それが分かっているのにマゴイは、自分ではどうにも出来なかった。
調整室へ行ってセルフ調整をかければその当座はすっきりするのだが、しばらくするとまた元の状態に戻ってしまう。亜空間で休んでみても同じことだ。
『……前はこんなことはなかったのに……』
新しいユニオンをちゃんと管理してやらなければ。ワーカーが待っている。
そう思って気持ちを奮い立たせようとするのだが、そのつど虚無内で起きたことが頭をよぎり、がくっと士気が落ちる。
α・ステーツマンがいれば留保案件がすぐ片付くと思っていたのに。
ユニオンをもっとよくしてくれると思っていたのに。
それがあんなことを言うなんて。あんなことをするなんて。
ウテルス。かわいそうなウテルス。苦しんで死んでしまった。そして今も苦しみ続けている。あの世界で。
『……何故こうなっているのか意見を……』
それだけ言ってマゴイは、力つきたように机に伏した。答える声はどこにもない。
当然だ、1人会議をしているのだから。
異界の中にはあんなにたくさんマゴイがいたのにここには私だけ。
マゴイは初めて、1人で会議は出来ないのだということをひしひしと実感した。
解説
補足説明
これは元気がなくなった英霊マゴイさんを元気づけるミッションです。
マゴイさんがどうして元気がないかは、『【反影】イントゥ・ザ・ユニオン』に記してあります。
マゴイさんは正のマテリアルを大幅に削られた上、気持ちも落ち込み気味です。
会議してもちっとも話が進まないので、この後気分を変えようと見回りに出てきます。
島に来たPC、NPCとは、そこで出会う手筈となります。
彼女が元気を取り戻せるよう、色々試してみてください。
今回のマゴイ様子見ツアーに参加するNPCはスペット、ぴょこ。タモン、コボちゃん。
彼らには協力を求めることが出来ます。
島の概要は『南海の島を探れ』に記してあります。
これは元気がなくなった英霊マゴイさんを元気づけるミッションです。
マゴイさんがどうして元気がないかは、『【反影】イントゥ・ザ・ユニオン』に記してあります。
マゴイさんは正のマテリアルを大幅に削られた上、気持ちも落ち込み気味です。
会議してもちっとも話が進まないので、この後気分を変えようと見回りに出てきます。
島に来たPC、NPCとは、そこで出会う手筈となります。
彼女が元気を取り戻せるよう、色々試してみてください。
今回のマゴイ様子見ツアーに参加するNPCはスペット、ぴょこ。タモン、コボちゃん。
彼らには協力を求めることが出来ます。
島の概要は『南海の島を探れ』に記してあります。
マスターより
KINUTAです。
マゴイさん、弱ってます。
マゴイさん、弱ってます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/26 23:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/21 19:05:11 |
|
![]() |
相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/02/21 19:53:05 |