ゲスト
(ka0000)
森に棲むもの
マスター:三田村 薫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 5~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/02/19 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/02/28 09:00
オープニング
●森の中で
放たれた矢が鋭く飛んで行く。風を切る音は小さいが、カンのいい小動物たちは逃げ出していた。逃げ遅れたのは狙われていた獲物、畑を荒らすイノシシだ。小動物に比べて的としては大きい。それでも、わずかな動きを予測して、確実に当たるよう矢を放つのが狩人と言うものだ。
綺麗に命中した。それを見て、狩人ウスターシュは満足そうな笑みを浮かべる。イノシシは、畑を荒らす一方で貴重な食料でもあった。とどめをさして、持ち帰ろう。隣のじいさんには久しぶりに食いでのあるものが振る舞える。
ウスターシュが倒れたイノシシに近づいたそのときだった。脇でがさがさと音がする。仲間のイノシシだろうか。ウスターシュはナイフを持って振り返った。
「シカ、か……?」
しかし、様子がおかしい。狩人としての鍛えられた五感が、そのシカの異常をウスターシュに伝える。
雑魔だ!
そのことに気がついたウスターシュは、踵を返して走り出した。彼がやることは、できることは一つだった。ナイフを振るうことでも弓を構えることでもない。集落に戻ってハンターに……森の狩人ではない、この世界の異変を狩るハンターに助けを求めることだ。
狩人が逃げ出したのを見て、シカはゆっくりとその後を追う。ふと、足下にマテリアルの存在を感じて視線を下ろした。先ほど、ウスターシュが矢を当てたイノシシが、倒れたまま胸を上下させている。とどめの前に狩人が逃げ出したため、まだ息があったのだ。
シカはためらわなかった。そのわずかな生命力を食いつぶすと、もう用はないとばかりに再びウスターシュの匂いを辿る。一つの個体が逃げた先には、同じ種族がたくさんいるだろう。野生のセオリーだ。その後を、小動物の雑魔が従うように追い掛けた。
ハンターオフィスへの通報と、シカ型雑魔の到着はほとんど同時だった。
●集落での戦闘
「一般人が巻き込まれる可能性があります」
ハンターオフィスの職員は眉間にしわを寄せて告げる。
「小規模集落ですが、人が住んでいることには間違いありません。依頼があった時点で集落外への避難を呼びかけてはいますが、病気や高齢、あるは幼く避難が難しい住人もいらっしゃいます。そこも加味した上で行動してください。大型のものはシカ型が一体ですが、他にもリスやキツネの歪虚も報告されています」
職員はその集落で目撃される野生動物のリストを見せた。
「森の中にそれなりの時間、歪虚がいたようです。他にも発生している可能性はあります。時間差の襲撃には十分気をつけて」
●新たな脅威
ハンターオフィスで説明がされている丁度その頃。
イノシシの死骸を横に、のそのそと集落に向かう影があった……。
放たれた矢が鋭く飛んで行く。風を切る音は小さいが、カンのいい小動物たちは逃げ出していた。逃げ遅れたのは狙われていた獲物、畑を荒らすイノシシだ。小動物に比べて的としては大きい。それでも、わずかな動きを予測して、確実に当たるよう矢を放つのが狩人と言うものだ。
綺麗に命中した。それを見て、狩人ウスターシュは満足そうな笑みを浮かべる。イノシシは、畑を荒らす一方で貴重な食料でもあった。とどめをさして、持ち帰ろう。隣のじいさんには久しぶりに食いでのあるものが振る舞える。
ウスターシュが倒れたイノシシに近づいたそのときだった。脇でがさがさと音がする。仲間のイノシシだろうか。ウスターシュはナイフを持って振り返った。
「シカ、か……?」
しかし、様子がおかしい。狩人としての鍛えられた五感が、そのシカの異常をウスターシュに伝える。
雑魔だ!
そのことに気がついたウスターシュは、踵を返して走り出した。彼がやることは、できることは一つだった。ナイフを振るうことでも弓を構えることでもない。集落に戻ってハンターに……森の狩人ではない、この世界の異変を狩るハンターに助けを求めることだ。
狩人が逃げ出したのを見て、シカはゆっくりとその後を追う。ふと、足下にマテリアルの存在を感じて視線を下ろした。先ほど、ウスターシュが矢を当てたイノシシが、倒れたまま胸を上下させている。とどめの前に狩人が逃げ出したため、まだ息があったのだ。
シカはためらわなかった。そのわずかな生命力を食いつぶすと、もう用はないとばかりに再びウスターシュの匂いを辿る。一つの個体が逃げた先には、同じ種族がたくさんいるだろう。野生のセオリーだ。その後を、小動物の雑魔が従うように追い掛けた。
ハンターオフィスへの通報と、シカ型雑魔の到着はほとんど同時だった。
●集落での戦闘
「一般人が巻き込まれる可能性があります」
ハンターオフィスの職員は眉間にしわを寄せて告げる。
「小規模集落ですが、人が住んでいることには間違いありません。依頼があった時点で集落外への避難を呼びかけてはいますが、病気や高齢、あるは幼く避難が難しい住人もいらっしゃいます。そこも加味した上で行動してください。大型のものはシカ型が一体ですが、他にもリスやキツネの歪虚も報告されています」
職員はその集落で目撃される野生動物のリストを見せた。
「森の中にそれなりの時間、歪虚がいたようです。他にも発生している可能性はあります。時間差の襲撃には十分気をつけて」
●新たな脅威
ハンターオフィスで説明がされている丁度その頃。
イノシシの死骸を横に、のそのそと集落に向かう影があった……。
解説
●目的
集落にやって来た雑魔を討伐してください。
●敵情報
シカ型雑魔:1体
体長1.8メートルほどの大きさです。
攻撃されなければ歩く程度の移動速度ですが、戦闘になるとシカの本領を発揮して素早く動きます。
角による攻撃や後ろ足のキック、前足で踏みつぶそうとするなどの攻撃をしてきます。
リス型雑魔:5体
体長15センチほどの大きさです。
ちょろちょろと走り周り、噛みついたりして攻撃してきます。
攻撃力そのものは高くありませんが、気を取られると他の歪虚に攻撃される可能性があります。
キツネ型雑魔:1体
体長50センチほどの大きさです。
噛みついたりひっかいたりして攻撃してきます。
リスと同じく気を取られないように注意です。
クマ型雑魔:1体
あとからやってくるクマです。ある程度戦闘が進むと登場します。
体長1メートルほどの大きさです。
体当たりと爪、噛みつきで攻撃してきます。
●その他
集落について
南北方向に長い集落です。南半分が森に面しています。
この内南東の方角から歪虚たちはやって来ます。
またOPにあるとおり、動ける住人たちは北側の山や高台などに避難していますが、高齢や病気で動けない住人やその世話をしている住人は屋内避難として集会場にいます。全12世帯中、3世帯が残留しているようです。
集落にやって来た雑魔を討伐してください。
●敵情報
シカ型雑魔:1体
体長1.8メートルほどの大きさです。
攻撃されなければ歩く程度の移動速度ですが、戦闘になるとシカの本領を発揮して素早く動きます。
角による攻撃や後ろ足のキック、前足で踏みつぶそうとするなどの攻撃をしてきます。
リス型雑魔:5体
体長15センチほどの大きさです。
ちょろちょろと走り周り、噛みついたりして攻撃してきます。
攻撃力そのものは高くありませんが、気を取られると他の歪虚に攻撃される可能性があります。
キツネ型雑魔:1体
体長50センチほどの大きさです。
噛みついたりひっかいたりして攻撃してきます。
リスと同じく気を取られないように注意です。
クマ型雑魔:1体
あとからやってくるクマです。ある程度戦闘が進むと登場します。
体長1メートルほどの大きさです。
体当たりと爪、噛みつきで攻撃してきます。
●その他
集落について
南北方向に長い集落です。南半分が森に面しています。
この内南東の方角から歪虚たちはやって来ます。
またOPにあるとおり、動ける住人たちは北側の山や高台などに避難していますが、高齢や病気で動けない住人やその世話をしている住人は屋内避難として集会場にいます。全12世帯中、3世帯が残留しているようです。
マスターより
こんにちは三田村薫です。
前回が水辺だったので今回は森です。パニックムービー……と言うほどではありませんが、脅威を前にした人の営みを守る様な話が好きなので書いてみました。
皆様の手で、避難した人たちの帰る場所、避難したくてもできなかった人たちのいる場所を守ってください。
前回が水辺だったので今回は森です。パニックムービー……と言うほどではありませんが、脅威を前にした人の営みを守る様な話が好きなので書いてみました。
皆様の手で、避難した人たちの帰る場所、避難したくてもできなかった人たちのいる場所を守ってください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/25 01:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用スレッド デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013) 人間(リアルブルー)|34才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/02/19 07:09:30 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/18 08:56:35 |