ゲスト
(ka0000)
【RH】猪口齢糖! 熱戦・烈戦・超激戦
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/02/21 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/02 12:00
オープニング
強化人間研究施設「アスガルド」での歓迎会から数日後。
ムーンリーフ財団が管理するこの施設では、日々強化人間研究が進められている。
リアルブルーでも真面目な研究機関なのだが、時折おかしな企画が立ち上がる。
その原因は、すべて――総帥の一言から始まる。
「ユーキ、巷ではバレンタインの準備で色めき立っているらしいな」
ムーンリーフ財団総帥トモネ・ムーンリーフは、自分の背丈よりも少し高い椅子に腰掛けながら呟いた。
この一言にユーキは思わず身を奮わせる。
大抵の場合、このような話の始まり方はトモネが何かを考えている証拠だからだ。
だが、ユーキはトモネの世話役兼補佐役。冷静にトモネからの問いを返す。
「左様にございます」
「私は思うのだが、強化人間もかようなイベントを大事にしてやるべきではないのか?」
「お言葉ですが、彼らは普通の人間とは異なります。彼らはあくまでも対歪虚の戦力……」
「そうかもしれぬが、彼らも年齢は未だ幼い。息抜きも必要ではないか?」
ユーキの言葉を遮るトモネ。
既にトモネの中ではユーキの反論を聞く気はないようだ。
「……そうかもしれませんが、既に訓練メニューが決められております。訓練を行いその結果を研究に生かさなければなりません」
「ほほぅ」
ニヤリと笑みを浮かべるトモネ。
その笑みがロクでも無い結果を生む。
ユーキは、それを経験で学んでいた。
「ならば、訓練とすれば良いのだろう? 良かろう。私がバレンタインをモチーフにした訓練メニューを考えてやろう。それならば問題なあるまい」
●
「で、なんで俺がこんな所に呼び出されているんだ?」
ジェイミー・ドリスキル(kz0231)中尉が呼び出されたのは、アスガルドのとある訓練施設であった。
そこにはドリスキルの他にトモネと強化人間の子供達が数名立っている。
「理由を知りたいか。それはこの子達の訓練に付き合って欲しいのだ」
「あん? 俺ぁてっきり子守りをしろって事かと思ったよ」
「少々聞き捨てならん単語も聞こえたが、聞き流してやろう。
どうせ、お前はバレンタインにチョコレートなど貰えぬのであろう? だから私が訓練に参加させてチョコレートをくれてやろうというのだ。ありがたく思うがいい」
「はぁ?」
トモネの言葉を理解できないドリスキル。
無理もない。バレンタインと訓練がまったく結びつかないのだ。
ただ、ドリスキルに現時点で分かる事は、この訓練に参加させられた事を不運だと諦めるしかない事だ。
「まずは、これを見るがいい」
トモネが合図をすると天井から何かが降ってきた。
雪? いや、それにしては色が茶色い。
雪に似た茶色い綿のような物体が、地面を覆っていく。
周囲は銀世界ならぬ、茶色の世界だ。
「なんだこりゃ?」
「ふふん。実はこの部屋は雪原訓練をする部屋なのだが、特別仕様に変えさせてもらった。
天井から降ってくるこれは我が財団が研究開発を進めている新型チョコレートだ。なんと、雪の特製を持っておる。これを実用化すれば、チョコレートは新たなる進化を遂げるのだが、今日はこのチョコレートを使って雪原戦闘訓練を行う」
「雪原って、これチョコレートなんだろ?」
「……細かい事を言うでない。訓練と言ったら訓練なのだ」
「分かった分かった。で、訓練って何をするんだ?」
ため息をつくドリスキル。
下手な反論をすれば面倒な事になる。ドリスキルは一刻も早くこの不毛な時間を終えたかった。
だが、それに気付かないトモネは胸を張る。
「うむ。この雪を球状にして相手にぶつけるのだ」
「わーい、雪合戦だ!」
「…………」
トモネの発表に子供達は大喜びだ。
だが、ドリスキルの嫌な予感は的中していた。
いい年したおっさんが、チョコレートで子供達と雪合戦。ラズモネ・シャングリラのクルー達に知られれば冷やかされるのは間違いなしだ。
「拒否権はどうせねぇんだろ? さっさと終わらせちまおう。俺はお姫様を守るナイトでいいのか?」
「おぬしには私のチョコレートをくれてやると言ったであろう。子供達と一緒に私を攻撃する側で構わぬ」
「いいのか?」
「遠慮する事はない。その代わりチームにはハンターを入れさせてもらう。……さぁ、参るが良い」
トモネが入り口へ呼び掛ける。
その呼び掛けに応じるように扉が開き、二人の男が室内へ入ってきた。
一人は何故か段ボールの鎧に身を包む熱血漢だ。
「任せておけ、巫女。霊闘士ソイヤが必ず守ってみせる!」
反カップル同盟『自由の鐘(ベルリバティ)』。
かつて冒険都市リゼリオにいてクリスマスを楽しむカップルを襲撃する暴挙を起こした集団があった。
その集団の中に、青銅霊闘士である事を誇りとするソイヤがいた。
毒パルムの霊闘士を名乗ってカップル達に毒パルムを投げつける嫌がらせを繰り返していた。
「こいつはソイヤというハンターらしくてな。リアルブルーへ来たが依頼がないと困っていてな。私が時給832円で雇ってやる事にしたのだ」
「スライム座の青銅霊闘士ソイヤだ。君は、マテリアルを感じた事はあるか?」
「スラ……なんだって?」
ドリスキルは早くも頭痛を感じていた。
この場から一刻も立ち去りたい。
しかし、問題児はもう一人存在していた。
「ひやぁ、スゲェ景色だなぁ! オラ、たまげたぞ!」
尖った頭にオレンジの胴着を着た男だ。
見るからに筋肉質な男だが、何故か残念なオーラが漏れ出ている。
「オッス! オラ、剛空。よろしくな! ここで天下一格闘会をやってるって聞いてやってきた! オラ、わくわくしてきたぞ」
トモネによれば、剛空もソイヤ同様に自由の鐘のメンバーらしい。
強い奴と戦う事に喜びを感じる格闘士だが、ソイヤによれば何らかの流派を修めているらしい……。
「良いか。私とソイヤと剛空でドリスキルと子供達を迎え撃つ。見事、私にチョコレートを命中させればお前達の勝ちだ。褒美に菓子をくれてやろう」
「やったー! 頑張ろうぜ!」
歓喜に溢れる子供達であったが、ドリスキルは呆然とする他無かった。
今日は久しぶりの休日。
酒場でゆっくりと飲むつもりだったのだが、まさかこんな形で踏みにじられるとは――。
そんな気持ちを踏みにじるように、トモネは開幕時間を告げる。
「開始は三十分後。それまでしっかり準備をするのだぞ、皆の者」
ムーンリーフ財団が管理するこの施設では、日々強化人間研究が進められている。
リアルブルーでも真面目な研究機関なのだが、時折おかしな企画が立ち上がる。
その原因は、すべて――総帥の一言から始まる。
「ユーキ、巷ではバレンタインの準備で色めき立っているらしいな」
ムーンリーフ財団総帥トモネ・ムーンリーフは、自分の背丈よりも少し高い椅子に腰掛けながら呟いた。
この一言にユーキは思わず身を奮わせる。
大抵の場合、このような話の始まり方はトモネが何かを考えている証拠だからだ。
だが、ユーキはトモネの世話役兼補佐役。冷静にトモネからの問いを返す。
「左様にございます」
「私は思うのだが、強化人間もかようなイベントを大事にしてやるべきではないのか?」
「お言葉ですが、彼らは普通の人間とは異なります。彼らはあくまでも対歪虚の戦力……」
「そうかもしれぬが、彼らも年齢は未だ幼い。息抜きも必要ではないか?」
ユーキの言葉を遮るトモネ。
既にトモネの中ではユーキの反論を聞く気はないようだ。
「……そうかもしれませんが、既に訓練メニューが決められております。訓練を行いその結果を研究に生かさなければなりません」
「ほほぅ」
ニヤリと笑みを浮かべるトモネ。
その笑みがロクでも無い結果を生む。
ユーキは、それを経験で学んでいた。
「ならば、訓練とすれば良いのだろう? 良かろう。私がバレンタインをモチーフにした訓練メニューを考えてやろう。それならば問題なあるまい」
●
「で、なんで俺がこんな所に呼び出されているんだ?」
ジェイミー・ドリスキル(kz0231)中尉が呼び出されたのは、アスガルドのとある訓練施設であった。
そこにはドリスキルの他にトモネと強化人間の子供達が数名立っている。
「理由を知りたいか。それはこの子達の訓練に付き合って欲しいのだ」
「あん? 俺ぁてっきり子守りをしろって事かと思ったよ」
「少々聞き捨てならん単語も聞こえたが、聞き流してやろう。
どうせ、お前はバレンタインにチョコレートなど貰えぬのであろう? だから私が訓練に参加させてチョコレートをくれてやろうというのだ。ありがたく思うがいい」
「はぁ?」
トモネの言葉を理解できないドリスキル。
無理もない。バレンタインと訓練がまったく結びつかないのだ。
ただ、ドリスキルに現時点で分かる事は、この訓練に参加させられた事を不運だと諦めるしかない事だ。
「まずは、これを見るがいい」
トモネが合図をすると天井から何かが降ってきた。
雪? いや、それにしては色が茶色い。
雪に似た茶色い綿のような物体が、地面を覆っていく。
周囲は銀世界ならぬ、茶色の世界だ。
「なんだこりゃ?」
「ふふん。実はこの部屋は雪原訓練をする部屋なのだが、特別仕様に変えさせてもらった。
天井から降ってくるこれは我が財団が研究開発を進めている新型チョコレートだ。なんと、雪の特製を持っておる。これを実用化すれば、チョコレートは新たなる進化を遂げるのだが、今日はこのチョコレートを使って雪原戦闘訓練を行う」
「雪原って、これチョコレートなんだろ?」
「……細かい事を言うでない。訓練と言ったら訓練なのだ」
「分かった分かった。で、訓練って何をするんだ?」
ため息をつくドリスキル。
下手な反論をすれば面倒な事になる。ドリスキルは一刻も早くこの不毛な時間を終えたかった。
だが、それに気付かないトモネは胸を張る。
「うむ。この雪を球状にして相手にぶつけるのだ」
「わーい、雪合戦だ!」
「…………」
トモネの発表に子供達は大喜びだ。
だが、ドリスキルの嫌な予感は的中していた。
いい年したおっさんが、チョコレートで子供達と雪合戦。ラズモネ・シャングリラのクルー達に知られれば冷やかされるのは間違いなしだ。
「拒否権はどうせねぇんだろ? さっさと終わらせちまおう。俺はお姫様を守るナイトでいいのか?」
「おぬしには私のチョコレートをくれてやると言ったであろう。子供達と一緒に私を攻撃する側で構わぬ」
「いいのか?」
「遠慮する事はない。その代わりチームにはハンターを入れさせてもらう。……さぁ、参るが良い」
トモネが入り口へ呼び掛ける。
その呼び掛けに応じるように扉が開き、二人の男が室内へ入ってきた。
一人は何故か段ボールの鎧に身を包む熱血漢だ。
「任せておけ、巫女。霊闘士ソイヤが必ず守ってみせる!」
反カップル同盟『自由の鐘(ベルリバティ)』。
かつて冒険都市リゼリオにいてクリスマスを楽しむカップルを襲撃する暴挙を起こした集団があった。
その集団の中に、青銅霊闘士である事を誇りとするソイヤがいた。
毒パルムの霊闘士を名乗ってカップル達に毒パルムを投げつける嫌がらせを繰り返していた。
「こいつはソイヤというハンターらしくてな。リアルブルーへ来たが依頼がないと困っていてな。私が時給832円で雇ってやる事にしたのだ」
「スライム座の青銅霊闘士ソイヤだ。君は、マテリアルを感じた事はあるか?」
「スラ……なんだって?」
ドリスキルは早くも頭痛を感じていた。
この場から一刻も立ち去りたい。
しかし、問題児はもう一人存在していた。
「ひやぁ、スゲェ景色だなぁ! オラ、たまげたぞ!」
尖った頭にオレンジの胴着を着た男だ。
見るからに筋肉質な男だが、何故か残念なオーラが漏れ出ている。
「オッス! オラ、剛空。よろしくな! ここで天下一格闘会をやってるって聞いてやってきた! オラ、わくわくしてきたぞ」
トモネによれば、剛空もソイヤ同様に自由の鐘のメンバーらしい。
強い奴と戦う事に喜びを感じる格闘士だが、ソイヤによれば何らかの流派を修めているらしい……。
「良いか。私とソイヤと剛空でドリスキルと子供達を迎え撃つ。見事、私にチョコレートを命中させればお前達の勝ちだ。褒美に菓子をくれてやろう」
「やったー! 頑張ろうぜ!」
歓喜に溢れる子供達であったが、ドリスキルは呆然とする他無かった。
今日は久しぶりの休日。
酒場でゆっくりと飲むつもりだったのだが、まさかこんな形で踏みにじられるとは――。
そんな気持ちを踏みにじるように、トモネは開幕時間を告げる。
「開始は三十分後。それまでしっかり準備をするのだぞ、皆の者」
解説
目的:トモネ、強化人間と共にチョコレート雪原訓練に参加する。
概要:四方15メートル程の大きさの部屋で、障害物となる壁がランダムに点在している。障害物は大きくて二人の大人が姿を隠す事ができる。
ルール:
・ドリスキルチーム
子供達と共にトモネを攻撃。制限時間10分以内にトモネへチョコレートを的中させられれば勝利。
・トモネチーム
トモネを制限時間10分間防衛できれば勝利。自由の鐘がトモネを護衛します。
・禁止事項
刃物の持ち込みや暴力行為は禁止です。銃器については希望すればチョコレート仕様に改造された武器が貸与されます。
強化人間の子供達:
・マルコス ドミニカ出身
リーダーシップでみんなを引っ張る少年。意外と熱血漢。
・ランディ アメリカ出身
大柄で力持ちだが、比較的大人しい少年。
自由の鐘:
・ソイヤ
自称「スライム座の青銅霊闘士」。魔導由来のチョコレート色スライムを武器に戦う。スライム流星拳は、武器のスライムにチョコレートを纏わせていっぱい投げつける必殺技。スライムは当たると気持ち悪い。
・剛空
自称「裸旋流格闘士」で、オレンジ色の道着を着ている。脱げば脱ぐ程強くなると言っているセクハラ格闘士だが、素っ裸になる前に勝手に自爆する傾向がある。倫理の敵。必殺技はチョコレートはめはめ派。
注意:チョコレート仕様の武器を持ち込み可能ですが、それは相手も同じです。トモネが何かを持ち出す可能性があります。なお、どちらのチームにも参加可能です。参加したいチーム名をプレイングに記載して下さい。
概要:四方15メートル程の大きさの部屋で、障害物となる壁がランダムに点在している。障害物は大きくて二人の大人が姿を隠す事ができる。
ルール:
・ドリスキルチーム
子供達と共にトモネを攻撃。制限時間10分以内にトモネへチョコレートを的中させられれば勝利。
・トモネチーム
トモネを制限時間10分間防衛できれば勝利。自由の鐘がトモネを護衛します。
・禁止事項
刃物の持ち込みや暴力行為は禁止です。銃器については希望すればチョコレート仕様に改造された武器が貸与されます。
強化人間の子供達:
・マルコス ドミニカ出身
リーダーシップでみんなを引っ張る少年。意外と熱血漢。
・ランディ アメリカ出身
大柄で力持ちだが、比較的大人しい少年。
自由の鐘:
・ソイヤ
自称「スライム座の青銅霊闘士」。魔導由来のチョコレート色スライムを武器に戦う。スライム流星拳は、武器のスライムにチョコレートを纏わせていっぱい投げつける必殺技。スライムは当たると気持ち悪い。
・剛空
自称「裸旋流格闘士」で、オレンジ色の道着を着ている。脱げば脱ぐ程強くなると言っているセクハラ格闘士だが、素っ裸になる前に勝手に自爆する傾向がある。倫理の敵。必殺技はチョコレートはめはめ派。
注意:チョコレート仕様の武器を持ち込み可能ですが、それは相手も同じです。トモネが何かを持ち出す可能性があります。なお、どちらのチームにも参加可能です。参加したいチーム名をプレイングに記載して下さい。
マスターより
近藤豊です。
猫又さんにバレンタインを誘われたので依頼を公案してみたのですが、結果バレンタイン要素はチョコレートしか残りませんでした。きっと猫又さんの陰謀ですよ。
力を抜きまくって、抜きすぎてヨガ師範のような脱力系コメディ依頼ですが、余裕があれば是非参加して下さいませ。途中まで猫又さんでも担当できるようにしていたのが敗因です。始まる前だけど。
それでは、モレを肴にお待ちしています。
猫又さんにバレンタインを誘われたので依頼を公案してみたのですが、結果バレンタイン要素はチョコレートしか残りませんでした。きっと猫又さんの陰謀ですよ。
力を抜きまくって、抜きすぎてヨガ師範のような脱力系コメディ依頼ですが、余裕があれば是非参加して下さいませ。途中まで猫又さんでも担当できるようにしていたのが敗因です。始まる前だけど。
それでは、モレを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/24 13:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
訓練会場控室(相談卓) 玄武坂 光(ka4537) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/02/20 23:47:09 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/19 08:16:03 |