ゲスト
(ka0000)
私は何という蟲を産みだしてしまったのか!
マスター:文ノ字律丸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/02/18 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/02/27 07:30
オープニング
――記念すべき、一〇〇体目の魔法生物はこいつだあああああああああっ!!!
地下。
実験室。
空気の出入りがなく陰気な影が惑い渦巻き、虚空にランタンの光が明かりを灯す。壁は石造り。地面は露出し、岩石がそのままの姿を現している。そんな密閉空間に一人の男の声が響き渡った。
その男の名前は、DR.ミカゲシ。
彼は自称『神に到達せし究極のヒューマン』。
その実、団体行動や規則というモノに馴染めなかった魔術師で、誰も寄りつかない辺境の片隅に居を構えて日夜独自の研究に勤しんでいた。
そんなミカゲシには唯一の助手であり、弟子とも言える少女がいる。
「博士、またっすか? その頭の悪いハイテンションやめてくれないっすか? ちょっと気分悪くなったんで百メートル離れてくれないっすか? 臭い、キモい」
少女の名前は、ユキゼ。
彼女がミカゲシという男の助手をしているのは、彼の研究成果を将来、自分の手柄として世に発表し、魔術教会などに取り入るためであるが、それはミカゲシの与り知らぬところである。
「ユキゼ君。良く見たまえ、この経年したドラゴンともおぼしき翼、肥えたミノタウロスのような胴体、毒々しきスライムの核のような双眸――これを傑作と言わなくて何と言う」
「蛾っすね。めっちゃでっかい蛾っすね。キモい」
「うおおおおおおおおおおん、蛾ではない。我が最高傑作の……そうだな、言うならば、神への反逆者――その名もデウスリベリア!」
「ふーん」
「臆するな、その名を呼べ!」
「デカ蛾スリしちゃった」
「デウスリベリア! スリしない!」
「はいはい。もうそれでいいっすよ」
「……ユキゼ君。前々から思っていたが、君、師匠である私のこと、あまり尊敬していないな?」
「えーしてますよ」
「なんで爪をいじりながら言うんだい?」
「すみません。聞いてませんでした。で、いつスリするんですか? その蛾」
「しないの!」
そんな漫才をしていたところ、甲高く凶悪な音が聞こえた。
それは巨大な蛾、デウスリベリアの羽音だった。
ミカゲシが気づき、尊大に顔を向ける。
「デウスリベリアよ。創造主たる、このDR.ミカゲシになんの用だ」
巨大な蛾の頭にカパッと割れる。
その割れ目には無数の歯が覗き、涎のような粘液がボタボタと垂れ流れた。
「食事か。……ふむ」
ミカゲシは助手に向き直った。
「……蛾ってなにを食べるんだっけ、ユキゼ君」
「やっぱ蛾なんじゃん」
「蛾ではない。デウスリベリアだ」
不遜じみた助手の姿にため息をつき、ミカゲシはデウスリベリアに尋ねた。
「デウスリベリアよ。お前はなにを食べるのだ? アブラムシか? 花の蜜か?」
「にんげ……ん」
「へ?」
ばさり。
デウスリベリアが羽を羽ばたかせると鱗粉が舞った。
それは密閉空間にことごとく広がる。
そして――爆発が起きた。
「これは粉塵爆発! 大丈夫か、ユキゼ君」
爆発の瞬間、ミカゲシは防御壁を張って衝撃をこらえた。
「大丈夫っすよ。バカドクターミカゲシ」
どうやら、ユキゼも同じようにして衝撃をこらえたようだった。
地下実験室は粉々に吹き飛び、上を見上げれば空が見える。
デウスリベリアはそこに舞い上がっていた。西の空へと飛び去る様子が見える。
「バドミ」
「バドミ?」
「バカドクターミカゲシの略」
「なんと!」
「いいから早く行くっすよ! このままじゃ、あの蛾、村の人間を襲っちゃうっての」
「い……行くってどこに」
「ハンターオフィス」
「そうか。そうだな。私の力では、あれは倒せない!」
「知ってる!」
かくして、二人の迷惑な研究者はハンターオフィスに出向いた。
●ハンターオフィス
「ええ。さきほど、DR.ミカゲシから泣きつかれました。魔法生物……ええと、スリ? まあ、大きな肉食蛾を討伐して欲しいとのことです。これは緊急の依頼なので、すぐに出発してください」
ハンター達は、迷惑な魔術師もいたものだと、討伐に向かう。
地下。
実験室。
空気の出入りがなく陰気な影が惑い渦巻き、虚空にランタンの光が明かりを灯す。壁は石造り。地面は露出し、岩石がそのままの姿を現している。そんな密閉空間に一人の男の声が響き渡った。
その男の名前は、DR.ミカゲシ。
彼は自称『神に到達せし究極のヒューマン』。
その実、団体行動や規則というモノに馴染めなかった魔術師で、誰も寄りつかない辺境の片隅に居を構えて日夜独自の研究に勤しんでいた。
そんなミカゲシには唯一の助手であり、弟子とも言える少女がいる。
「博士、またっすか? その頭の悪いハイテンションやめてくれないっすか? ちょっと気分悪くなったんで百メートル離れてくれないっすか? 臭い、キモい」
少女の名前は、ユキゼ。
彼女がミカゲシという男の助手をしているのは、彼の研究成果を将来、自分の手柄として世に発表し、魔術教会などに取り入るためであるが、それはミカゲシの与り知らぬところである。
「ユキゼ君。良く見たまえ、この経年したドラゴンともおぼしき翼、肥えたミノタウロスのような胴体、毒々しきスライムの核のような双眸――これを傑作と言わなくて何と言う」
「蛾っすね。めっちゃでっかい蛾っすね。キモい」
「うおおおおおおおおおおん、蛾ではない。我が最高傑作の……そうだな、言うならば、神への反逆者――その名もデウスリベリア!」
「ふーん」
「臆するな、その名を呼べ!」
「デカ蛾スリしちゃった」
「デウスリベリア! スリしない!」
「はいはい。もうそれでいいっすよ」
「……ユキゼ君。前々から思っていたが、君、師匠である私のこと、あまり尊敬していないな?」
「えーしてますよ」
「なんで爪をいじりながら言うんだい?」
「すみません。聞いてませんでした。で、いつスリするんですか? その蛾」
「しないの!」
そんな漫才をしていたところ、甲高く凶悪な音が聞こえた。
それは巨大な蛾、デウスリベリアの羽音だった。
ミカゲシが気づき、尊大に顔を向ける。
「デウスリベリアよ。創造主たる、このDR.ミカゲシになんの用だ」
巨大な蛾の頭にカパッと割れる。
その割れ目には無数の歯が覗き、涎のような粘液がボタボタと垂れ流れた。
「食事か。……ふむ」
ミカゲシは助手に向き直った。
「……蛾ってなにを食べるんだっけ、ユキゼ君」
「やっぱ蛾なんじゃん」
「蛾ではない。デウスリベリアだ」
不遜じみた助手の姿にため息をつき、ミカゲシはデウスリベリアに尋ねた。
「デウスリベリアよ。お前はなにを食べるのだ? アブラムシか? 花の蜜か?」
「にんげ……ん」
「へ?」
ばさり。
デウスリベリアが羽を羽ばたかせると鱗粉が舞った。
それは密閉空間にことごとく広がる。
そして――爆発が起きた。
「これは粉塵爆発! 大丈夫か、ユキゼ君」
爆発の瞬間、ミカゲシは防御壁を張って衝撃をこらえた。
「大丈夫っすよ。バカドクターミカゲシ」
どうやら、ユキゼも同じようにして衝撃をこらえたようだった。
地下実験室は粉々に吹き飛び、上を見上げれば空が見える。
デウスリベリアはそこに舞い上がっていた。西の空へと飛び去る様子が見える。
「バドミ」
「バドミ?」
「バカドクターミカゲシの略」
「なんと!」
「いいから早く行くっすよ! このままじゃ、あの蛾、村の人間を襲っちゃうっての」
「い……行くってどこに」
「ハンターオフィス」
「そうか。そうだな。私の力では、あれは倒せない!」
「知ってる!」
かくして、二人の迷惑な研究者はハンターオフィスに出向いた。
●ハンターオフィス
「ええ。さきほど、DR.ミカゲシから泣きつかれました。魔法生物……ええと、スリ? まあ、大きな肉食蛾を討伐して欲しいとのことです。これは緊急の依頼なので、すぐに出発してください」
ハンター達は、迷惑な魔術師もいたものだと、討伐に向かう。
解説
●達成目標
・デウスリベリアの討伐(村に到達した場合、村人が捕食されてしまうのでそれまでに討伐してください)
●敵情報
・魔法生物デウスリベリア
データ:
大きな蛾の姿をした魔法生物。
理性的ではなく、本能に従って行動している。
肉食で、最も好ましい食材は『人間』らしい。
3メートル上空を飛んでいる。そこまで高くは飛べない。
速度は遅いです。
攻撃方法:
主に鱗粉による攻撃。風による吹き飛ばし。
スキル:
・火鱗粉 火属性の鱗粉をまき散らす。
・電撃 体を震わせて静電気を帯び、それを放出する。
・吹き飛ばし 5スクエアまで吹き飛ばした上で、ダメージ。
●フィールド情報
研究室から村まで直線距離で飛んでいます。
村までは20ターンで到達します。
草原→森→村
という、道順。
●NPC情報
・DR.ミカゲシ
三十歳。男。
孤独な魔術師。誰からも理解されない変人。
魔法生物ばかりを作っている。
しかし、どれも失敗作。
(100体目と言っているが、ほとんど出来損ないのスライムで、まともに形を保っている魔法生物を生みだしたことはほとんどない)
・ユキゼ助手
十八歳の少女。身長140センチで子供体型。
ミカゲシの助手で、彼がまともな研究成果を作り出した時に、それを奪うことを目的としている。
怠惰で、したたかな性格。
・デウスリベリアの討伐(村に到達した場合、村人が捕食されてしまうのでそれまでに討伐してください)
●敵情報
・魔法生物デウスリベリア
データ:
大きな蛾の姿をした魔法生物。
理性的ではなく、本能に従って行動している。
肉食で、最も好ましい食材は『人間』らしい。
3メートル上空を飛んでいる。そこまで高くは飛べない。
速度は遅いです。
攻撃方法:
主に鱗粉による攻撃。風による吹き飛ばし。
スキル:
・火鱗粉 火属性の鱗粉をまき散らす。
・電撃 体を震わせて静電気を帯び、それを放出する。
・吹き飛ばし 5スクエアまで吹き飛ばした上で、ダメージ。
●フィールド情報
研究室から村まで直線距離で飛んでいます。
村までは20ターンで到達します。
草原→森→村
という、道順。
●NPC情報
・DR.ミカゲシ
三十歳。男。
孤独な魔術師。誰からも理解されない変人。
魔法生物ばかりを作っている。
しかし、どれも失敗作。
(100体目と言っているが、ほとんど出来損ないのスライムで、まともに形を保っている魔法生物を生みだしたことはほとんどない)
・ユキゼ助手
十八歳の少女。身長140センチで子供体型。
ミカゲシの助手で、彼がまともな研究成果を作り出した時に、それを奪うことを目的としている。
怠惰で、したたかな性格。
マスターより
こんにちは、文ノ字です。
お騒がせNPC『DR.ミカゲシ』がお騒がせしています。
皆さんで騒ぎを止めてください。
お騒がせNPC『DR.ミカゲシ』がお騒がせしています。
皆さんで騒ぎを止めてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/02/19 12:15
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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お騒がせ博士 龍宮 アキノ(ka6831) 人間(リアルブルー)|26才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/02/17 23:07:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/17 11:29:28 |