ゲスト
(ka0000)
世界で一番お嬢様
マスター:篠崎砂美

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/08 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/17 12:00
オープニング
「はははははは、お宝は確かにいただいた」
美女を小脇にかかえた怪盗アルコバレーノが、高い位置から被害者の商人にむかって笑いかけました。どうやら、またも何かを盗みに来ていたようです。
「きゃあ、助けて、お父様!」
「それでは、チヴェディアーモ!」
美女をかかえたまま、アルコバレーノが夜の闇の中へと姿を消しました。
「ああ、わしの娘が……。誰か、誰か奴を捕まえてくれ! そうだ、すぐにハンターを呼べ、ハンターだ!」
商人は、慌てて使用人たちにむかって叫びました。
「さてと、それじゃ、お嬢様。ここでお別れだ」
かかえてきたお嬢様を、路地裏の地面にストンと下ろすと、アルコバレーノが言いました。
「へっ?」
盗まれた美女であるお嬢様が、きょとんとした顔になります。
「わたくしを、連れて逃げていったくださるのではなかったのですか?」
なんだか、誘拐されたというのに、お嬢様はちょっと嬉しそうです。
「いや、盗み出したから、もう目的は果たしたし。身代金とかには興味ないしなあ。だいたい、お嬢さんを連れて逃げるのは面倒くさい」
きっぱりと、アルコバレーノが言いました。
彼としては、今回は厳重な警備の裏をかいて盗み出すことが目的であって、お宝であるお嬢様にはこれっぽっちも興味はないようでした。
これには、自称ヴァリオス一の美人、極彩色の街の女王の呼ばれも高いお嬢様としては屈辱でした。まあ、取り巻きたちにちやほやされていただけで、本当にヴァリオス一の美人かどうかだなんて、もの凄く怪しいわけですが。
それでも、美人というカテゴリには入ると思っていただけに、あっさりとポイされるというのはショックです。
一応、乙女としては、自分を攫いに来てくれる白馬の王子様というのは、ロマンの一つでありますし。自分を家という籠の中から盗み出して自由にしてくれる怪盗というのも、りっぱなロマンです。
でも、そのロマンが、あっという間に崩れ去りました。せっかく、イケメンらしい怪盗が、自分を盗み出してくれたというのに……。これを逃がす手はありません。
「それでは、お嬢さん、チヴェディ……」
ぎゅっ。
さっさととんずらしようとしたアルコバレーノでしたが、いきなりお嬢様にマントの端を握られてしまいました。
「逃がしませんわ!」
「えっ!?」
「せっかく盗み出したのですから、最後まで面倒をみていただかないと」
「勘弁してくれ」
アルコバレーノが、慌ててお嬢様の手を払いのけました。その隙を突いて、お嬢様が小瓶に入った液体をアルコバレーノにかけました。
「何だ、これは!?」
液体の臭いをかいで、アルコバレーノがうげっという顔をしました。凄い臭いです。
「賞味期限切れの香水の原液ですわ。こんなこともあろうかと、忍ばせて参りました」
「こんなことって、どんなことだあ」
「さあ、これで、今日一日はどこに隠れていても臭いで分かりますわよ。捕まらないうちに、私を連れて逃げてください」
「じょ、冗談じゃない!」
「あっ、待ってー」
あわてて逃げだすアルコバレーノをお嬢様は追いかけていきました。
「というわけで、お嬢様を取り戻してきてほしい」
商人が、急遽集めたハンターたちに言いました。
「今ごろ、盗人にどんな目に遭わされているかと思うと……。ああ、早く助け出してくれ」
まさか、お嬢様の方が怪盗を追い回しているとは知らずに、商人がハンターたちに懇願しました。
「分かりました。私たちにお任せを!」
美女を小脇にかかえた怪盗アルコバレーノが、高い位置から被害者の商人にむかって笑いかけました。どうやら、またも何かを盗みに来ていたようです。
「きゃあ、助けて、お父様!」
「それでは、チヴェディアーモ!」
美女をかかえたまま、アルコバレーノが夜の闇の中へと姿を消しました。
「ああ、わしの娘が……。誰か、誰か奴を捕まえてくれ! そうだ、すぐにハンターを呼べ、ハンターだ!」
商人は、慌てて使用人たちにむかって叫びました。
「さてと、それじゃ、お嬢様。ここでお別れだ」
かかえてきたお嬢様を、路地裏の地面にストンと下ろすと、アルコバレーノが言いました。
「へっ?」
盗まれた美女であるお嬢様が、きょとんとした顔になります。
「わたくしを、連れて逃げていったくださるのではなかったのですか?」
なんだか、誘拐されたというのに、お嬢様はちょっと嬉しそうです。
「いや、盗み出したから、もう目的は果たしたし。身代金とかには興味ないしなあ。だいたい、お嬢さんを連れて逃げるのは面倒くさい」
きっぱりと、アルコバレーノが言いました。
彼としては、今回は厳重な警備の裏をかいて盗み出すことが目的であって、お宝であるお嬢様にはこれっぽっちも興味はないようでした。
これには、自称ヴァリオス一の美人、極彩色の街の女王の呼ばれも高いお嬢様としては屈辱でした。まあ、取り巻きたちにちやほやされていただけで、本当にヴァリオス一の美人かどうかだなんて、もの凄く怪しいわけですが。
それでも、美人というカテゴリには入ると思っていただけに、あっさりとポイされるというのはショックです。
一応、乙女としては、自分を攫いに来てくれる白馬の王子様というのは、ロマンの一つでありますし。自分を家という籠の中から盗み出して自由にしてくれる怪盗というのも、りっぱなロマンです。
でも、そのロマンが、あっという間に崩れ去りました。せっかく、イケメンらしい怪盗が、自分を盗み出してくれたというのに……。これを逃がす手はありません。
「それでは、お嬢さん、チヴェディ……」
ぎゅっ。
さっさととんずらしようとしたアルコバレーノでしたが、いきなりお嬢様にマントの端を握られてしまいました。
「逃がしませんわ!」
「えっ!?」
「せっかく盗み出したのですから、最後まで面倒をみていただかないと」
「勘弁してくれ」
アルコバレーノが、慌ててお嬢様の手を払いのけました。その隙を突いて、お嬢様が小瓶に入った液体をアルコバレーノにかけました。
「何だ、これは!?」
液体の臭いをかいで、アルコバレーノがうげっという顔をしました。凄い臭いです。
「賞味期限切れの香水の原液ですわ。こんなこともあろうかと、忍ばせて参りました」
「こんなことって、どんなことだあ」
「さあ、これで、今日一日はどこに隠れていても臭いで分かりますわよ。捕まらないうちに、私を連れて逃げてください」
「じょ、冗談じゃない!」
「あっ、待ってー」
あわてて逃げだすアルコバレーノをお嬢様は追いかけていきました。
「というわけで、お嬢様を取り戻してきてほしい」
商人が、急遽集めたハンターたちに言いました。
「今ごろ、盗人にどんな目に遭わされているかと思うと……。ああ、早く助け出してくれ」
まさか、お嬢様の方が怪盗を追い回しているとは知らずに、商人がハンターたちに懇願しました。
「分かりました。私たちにお任せを!」
解説
目的は、お嬢様の身柄確保です。怪盗の逮捕は二の次となっています。
とはいえ、逃げる怪盗、追いかけるお嬢様。怪盗も、今回ばかりは被害者のような気もしますが。
好奇心旺盛なお嬢様は、家出してでも怪盗を追いかける気満々ですから、たとえ見つけだせたとしても、素直に戻ってきてくれそうにありません。うまく説得する必要があるでしょう。
二人は町中を逃げ回っていますが、怪盗は臭いをつけられているのですぐに見つかるでしょう。ただし、変装しまくってくると思われますので、正体は分かりません。
お嬢様が護身用に香水を持っていたことは、商人に聞いていたでかまいません。
また、町のどの辺で怪盗を見つけるかは指定してもらってかまいません。
とはいえ、逃げる怪盗、追いかけるお嬢様。怪盗も、今回ばかりは被害者のような気もしますが。
好奇心旺盛なお嬢様は、家出してでも怪盗を追いかける気満々ですから、たとえ見つけだせたとしても、素直に戻ってきてくれそうにありません。うまく説得する必要があるでしょう。
二人は町中を逃げ回っていますが、怪盗は臭いをつけられているのですぐに見つかるでしょう。ただし、変装しまくってくると思われますので、正体は分かりません。
お嬢様が護身用に香水を持っていたことは、商人に聞いていたでかまいません。
また、町のどの辺で怪盗を見つけるかは指定してもらってかまいません。
マスターより
コメディですから、相変わらず怪盗は理不尽に逃げ回ります。
もし捕まえたら、陸軍なりに引き渡してください。まあ、たいてい、騒ぎがあれば駆けつけてくることでしょう。
でも、基本は、お嬢様の確保ですので、お忘れなきよう。
基本スラップスティックコメディですから、ドタバタと楽しんでください。俺最強で敵と戦うよりも、どれだけ目立てるかが大事となります。
もし捕まえたら、陸軍なりに引き渡してください。まあ、たいてい、騒ぎがあれば駆けつけてくることでしょう。
でも、基本は、お嬢様の確保ですので、お忘れなきよう。
基本スラップスティックコメディですから、ドタバタと楽しんでください。俺最強で敵と戦うよりも、どれだけ目立てるかが大事となります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/10 16:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/02 22:49:43 |
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相談卓 水城もなか(ka3532) 人間(リアルブルー)|22才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/08 00:37:44 |