ゲスト
(ka0000)
奪われた宝物
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/22 22:00
オープニング
『依頼内容:村の空き家に住み着いたコボルド退治』
さっそくハンターたちがこの依頼を引き受け、あっという間に予定の人数が集まった。
時間は少し遡る。
ドラトとヴィヴィ、2人の少年がこそこそと何か話していた。
「おい、見ろよ。これがリアルブルーの『ふぃぎゅあ』だぜ」
「うわっ、ヤバいってコレ。母ちゃんや先生に見つかったら……」
ドラトの手には、15センチほどの大きさの、美少女キャラクターが水着を着ている人形があった。胸も尻も付きだすような、挑発的なポーズをとっている。その程度ではあるが、ようやっと声変りを迎えたばかりの少年たちにとっては非常に扇情的だった。親や教師に見つかったら没収されるだろう、女友達に知られたら軽蔑されるだろう、そんなリスクは十分承知しているが、それらをもねじ伏せさせる魅力があった。
「……なんか、いいニオイがしないか? 甘い……?」
「それがさ、これって、お菓子のオマケらしいんだよ」
「何ッ、オマケでこんなのが付いてくるって!? リアルブルーは天国かよ!!」
フィギュアは何らかの菓子と同じ梱包がなされていたらしく、甘いいい匂いが染みついていた。
「ふんふんふん、本当だ、いいニオイ」
「おいヴィヴィ、どこの匂い嗅いでるんだよ」
「いやいや俺は、純粋に匂いをだな……」
ともかく、この人形については、2人だけの秘密だと、固く約束がなされた。決して、家族にも友人にも存在を知られてはならないと。
そして人形はドラトの部屋の、他にも宝物が隠されているビスケットの空き缶の中に、大事にしまわれることとなったのだ。
その夜のことだ。
何やら物音がするのでベッドから起きあがり、眠い目を擦りながら廊下へ出ると、慌てた様子の父親に腕を掴まれた。
「コボルドが台所に入ってきた、逃げろ!!」
訳の分からないまま、外へ連れ出される。近所の家々を叩き起こし、鍬や鋤を構えた男衆と一緒にもう一度家に戻ったときには、台所はおろか部屋中が荒らされ、コボルドはとうに姿を消していた。
「何が盗られた?」
「食い物や塩とか……毛布も何枚か。ああ、鶏小屋もだ、ちくしょう」
ドラトは愕然とした。自分の部屋にも入り込まれていたのだ。さっきまで寝ていたベッドから毛布が消え、それよりも大事なもの……あのビスケットの缶が無くなっているではないか!!
翌朝になっても、村はまだ騒ぎが収まってなかった。
「おーい、分かったぞ!」
辺りを調べていた若い連中から報せが入った。どうやらコボルドは離れた森の、今は空き家になっている家に住み着いているらしい。見たところ、数は7、8匹ほど。これは放っておいたら、どんどん増えてしまいかねない。
「あの家か……前に住んでた婆さんが死んで、それっきりだったな」
「やっぱり空き家を放置しちゃダメだな、中を掃除してモノは処分するか」
「その前にコボルド退治だ。よし、ハンターに頼みに行くとするか」
大人達の会話を聞いて、ドラトはますます青ざめた。
コボルドに持ち去られたビスケットの缶、あの中にはリアルブルーの人形だけではない。名前の書いてあるゲーム盤や、みんなに自慢して見せた玩具ナイフなんかが入っている。そう、中身を見られれば、持ち主が誰か丸わかりなのだ。
ドラトから泣きながら訴えられ、ヴィヴィも自分のことのように頭を抱える。大事なおっぱい美少女、もとい、親友の危機だ、どうにかしてコボルド屋敷から宝箱を取り返せるだろうか……?
「ここは、俺らもハンターにお願いしよう!!」
「そんなお金、持ってないよ」
「うう……、何とかなる、何とかなるよーー!!」
『依頼内容:村の空き家に住み着いたコボルド退治』
募集が締め切られた古い依頼が外され、新しい依頼が掲示された。
『依頼内容:コボルドのいる屋敷から、宝物を取り返して下さい』
さっそくハンターたちがこの依頼を引き受け、あっという間に予定の人数が集まった。
時間は少し遡る。
ドラトとヴィヴィ、2人の少年がこそこそと何か話していた。
「おい、見ろよ。これがリアルブルーの『ふぃぎゅあ』だぜ」
「うわっ、ヤバいってコレ。母ちゃんや先生に見つかったら……」
ドラトの手には、15センチほどの大きさの、美少女キャラクターが水着を着ている人形があった。胸も尻も付きだすような、挑発的なポーズをとっている。その程度ではあるが、ようやっと声変りを迎えたばかりの少年たちにとっては非常に扇情的だった。親や教師に見つかったら没収されるだろう、女友達に知られたら軽蔑されるだろう、そんなリスクは十分承知しているが、それらをもねじ伏せさせる魅力があった。
「……なんか、いいニオイがしないか? 甘い……?」
「それがさ、これって、お菓子のオマケらしいんだよ」
「何ッ、オマケでこんなのが付いてくるって!? リアルブルーは天国かよ!!」
フィギュアは何らかの菓子と同じ梱包がなされていたらしく、甘いいい匂いが染みついていた。
「ふんふんふん、本当だ、いいニオイ」
「おいヴィヴィ、どこの匂い嗅いでるんだよ」
「いやいや俺は、純粋に匂いをだな……」
ともかく、この人形については、2人だけの秘密だと、固く約束がなされた。決して、家族にも友人にも存在を知られてはならないと。
そして人形はドラトの部屋の、他にも宝物が隠されているビスケットの空き缶の中に、大事にしまわれることとなったのだ。
その夜のことだ。
何やら物音がするのでベッドから起きあがり、眠い目を擦りながら廊下へ出ると、慌てた様子の父親に腕を掴まれた。
「コボルドが台所に入ってきた、逃げろ!!」
訳の分からないまま、外へ連れ出される。近所の家々を叩き起こし、鍬や鋤を構えた男衆と一緒にもう一度家に戻ったときには、台所はおろか部屋中が荒らされ、コボルドはとうに姿を消していた。
「何が盗られた?」
「食い物や塩とか……毛布も何枚か。ああ、鶏小屋もだ、ちくしょう」
ドラトは愕然とした。自分の部屋にも入り込まれていたのだ。さっきまで寝ていたベッドから毛布が消え、それよりも大事なもの……あのビスケットの缶が無くなっているではないか!!
翌朝になっても、村はまだ騒ぎが収まってなかった。
「おーい、分かったぞ!」
辺りを調べていた若い連中から報せが入った。どうやらコボルドは離れた森の、今は空き家になっている家に住み着いているらしい。見たところ、数は7、8匹ほど。これは放っておいたら、どんどん増えてしまいかねない。
「あの家か……前に住んでた婆さんが死んで、それっきりだったな」
「やっぱり空き家を放置しちゃダメだな、中を掃除してモノは処分するか」
「その前にコボルド退治だ。よし、ハンターに頼みに行くとするか」
大人達の会話を聞いて、ドラトはますます青ざめた。
コボルドに持ち去られたビスケットの缶、あの中にはリアルブルーの人形だけではない。名前の書いてあるゲーム盤や、みんなに自慢して見せた玩具ナイフなんかが入っている。そう、中身を見られれば、持ち主が誰か丸わかりなのだ。
ドラトから泣きながら訴えられ、ヴィヴィも自分のことのように頭を抱える。大事なおっぱい美少女、もとい、親友の危機だ、どうにかしてコボルド屋敷から宝箱を取り返せるだろうか……?
「ここは、俺らもハンターにお願いしよう!!」
「そんなお金、持ってないよ」
「うう……、何とかなる、何とかなるよーー!!」
『依頼内容:村の空き家に住み着いたコボルド退治』
募集が締め切られた古い依頼が外され、新しい依頼が掲示された。
『依頼内容:コボルドのいる屋敷から、宝物を取り返して下さい』
解説
まず、これは子供からの依頼です、報酬が払えません。
ドラトたちの依頼と平行して、村の大人達がコボルド退治の依頼を別のハンターに出しています。これよりも先に屋敷へ入り、ドラトの宝箱を捜して取り返して下さい。
しかし、ここでコボルド退治をしてしまうと、大人の依頼を先に受けているハンターたちの仕事を横取りする形になりかねないので注意が必要ですし、仮に退治をしたとしても報酬は貰えません。
コボルドは7、8匹。これ以上増える様子は今のところ無いようです。
住み処にしている家は空き家で、中の家具類は後々処分される予定。
以下、家の解説。
※2階建て7部屋
1階『田』の形、左上、右上、左下、右下と順にA・B・C・D。
A・Bの間上に玄関、C・Dの間下に裏口、玄関から裏口まで廊下で繋がっています。
B・Dの間に階段、2階へ続きます。
2階『L』の形、左上、左下、右下と順にE・F・G。
右上部分には何もなく、1階部屋(B)の屋根があるだけです。
各部屋、外周に面した壁に窓があります。
ビスケットの缶は、A~Gのいずれかの部屋に放置されています。
ドラトたちの依頼と平行して、村の大人達がコボルド退治の依頼を別のハンターに出しています。これよりも先に屋敷へ入り、ドラトの宝箱を捜して取り返して下さい。
しかし、ここでコボルド退治をしてしまうと、大人の依頼を先に受けているハンターたちの仕事を横取りする形になりかねないので注意が必要ですし、仮に退治をしたとしても報酬は貰えません。
コボルドは7、8匹。これ以上増える様子は今のところ無いようです。
住み処にしている家は空き家で、中の家具類は後々処分される予定。
以下、家の解説。
※2階建て7部屋
1階『田』の形、左上、右上、左下、右下と順にA・B・C・D。
A・Bの間上に玄関、C・Dの間下に裏口、玄関から裏口まで廊下で繋がっています。
B・Dの間に階段、2階へ続きます。
2階『L』の形、左上、左下、右下と順にE・F・G。
右上部分には何もなく、1階部屋(B)の屋根があるだけです。
各部屋、外周に面した壁に窓があります。
ビスケットの缶は、A~Gのいずれかの部屋に放置されています。
マスターより
正直、今どき食玩フィギュアって古いかな、と思ってます。まあ異世界の少年達が喜んでるならいいじゃないか。
あとぶっちゃけ、道義を通すか通さないかは自由だー。でも秘密厳守でお願いします。
それでは、(タダ働き)頑張って下さい。
あとぶっちゃけ、道義を通すか通さないかは自由だー。でも秘密厳守でお願いします。
それでは、(タダ働き)頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/21 23:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/12 22:00:18 |
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![]() |
相談卓 小鳥遊 蘇芳(ka2743) 人間(クリムゾンウェスト)|13才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/13 20:18:17 |