ゲスト
(ka0000)
【幻兆】Happy Time
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/10 22:00
オープニング
辺境巫女リムネラ(kz0018)がリアルブルーから戻って数日が経過した。
この間に小さな白龍ヘレが倒れた理由は未だに不明となっていた。大巫女ディエナ (kz0219)によれば、辺境巫女の間で伝わる伝承にそのような話は伝わっていないらしい。
そもそもクリムゾンウェストにおいて龍の存在は、特別だ。
辺境巫女の伝承でも失われた部分や意図して伝承して来なかった部分があるのかもしれない。
――だが、まだ諦めるのは早い。
白龍の事を知る可能性もある者が、存在するのだ。
●
「お手紙だホー」
モフロウの大幻獣であるモフロウ博士は、パシュパティ砦の窓枠に止まった。
足に結ばれているのは一通の手紙。どうやら、モフロウ博士はどこかから手紙を預かってきたようだ。
そんなモフロウ博士に対して、窓を背にして椅子に座っていた男が一人。
立ち上がってモフロウ博士の方に振り向く。
「ふふ、ありがとうございます」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は感謝の言葉を述べながら、モフロウ博士が持参した手紙を足から取り外す。
モフロウ博士は、ヴェルナーの依頼を受けてある者へ連絡を取っていたのだ。
「小生は伝書鳩ではないホー」
「まあ、そう言わずに。あの人の元へ手紙を届けられる人は、それ程多くありませんから。特に私は嫌われていますからね……」
そう言いながら、ヴェルナーは手紙を開いた。
そこには短い文でこう書かれている。
『ボクにとって白龍がどうなろうが、関係ないよね?
これは辺境巫女の仕事だ。その辺境巫女が自分で何とかするべきでしょ。
ボクは忙しいから、もうそんな用事で手紙を寄越さないでくれるかな。
イクタサ』
「なるほど、これは想像以上ですね」
イクタサ(kz0246)の手紙を目にしたヴェルナーは、特に驚く様子もなかった。
むしろ、このような返事が返ってくる事は予想ができた。
先日、チュプ大神殿が青木 燕太郎(kz0166)によって襲撃された。ハンターの活躍で青木の攻撃をある程度は軽減したものの、遺跡にも被害が出ていた。
遺跡は元々、四大精霊の一人であるイクタサを祀ったものだ。
その遺跡が青木相手とはいえ、破壊されたとあってはイクタサも面白くない。
早い話、イクタサはヘソを曲げているのだ。
「本当、困った人ですね。ですが……どうしたものでしょうか。
ここでファリフさんの名前を出すのは簡単ですが、それはイクタサさんも想定の範囲内。おそらく、ヘソを曲げているだけあっていつも通りには行かないでしょう。
ならば……ハンターの皆さんにも一肌脱いでいただきましょうか」
そう言いながら、ヴェルナーは机に向かって手紙を書き始める。
紙面の上で滑らかに踊る万年筆は、瞬く間にイクタサ宛のメッセージを生み出していく。
「さて、博士さん。お願いがあるのですが」
「また小生に手紙を届けろというかホー? もう疲れたホー」
「そう言わずに……あ、そういえば今日捕まえたばかりのネズミがあると庭師が言ってましたね」
「早速届けるホー」
ネズミで簡単に買収されるモフロウ博士。
どうやら、博士もどっかの穀潰し幻獣と同じ系譜にいるようだ。
●
「ふぅん、ボクの所へハンターと共にお詫びねぇ」
ヴェルナーの手紙を見ながら、イクタサは考えを巡らせる。
単純にお気に入りのファリフ・スコール(kz0009)の名前を出して懐柔を図ると読んでいた。毎度同じような手を使ってくるのであれば、イクタサも簡単に許す気はなかった。
だが、ヴェルナーは敢えてそれ以外の行動に出た。
ハンターと共にお詫びを兼ねた茶会を開きたいというのだ。
「何を仕掛けてくるつもりかは分からないけど……ま、謝るというのなら、会ってあげてもいいかな」
モフロウ博士の手紙を風にはためかせながら、イクタサは数日後に開催される茶会を待つ事にした。
この間に小さな白龍ヘレが倒れた理由は未だに不明となっていた。大巫女ディエナ (kz0219)によれば、辺境巫女の間で伝わる伝承にそのような話は伝わっていないらしい。
そもそもクリムゾンウェストにおいて龍の存在は、特別だ。
辺境巫女の伝承でも失われた部分や意図して伝承して来なかった部分があるのかもしれない。
――だが、まだ諦めるのは早い。
白龍の事を知る可能性もある者が、存在するのだ。
●
「お手紙だホー」
モフロウの大幻獣であるモフロウ博士は、パシュパティ砦の窓枠に止まった。
足に結ばれているのは一通の手紙。どうやら、モフロウ博士はどこかから手紙を預かってきたようだ。
そんなモフロウ博士に対して、窓を背にして椅子に座っていた男が一人。
立ち上がってモフロウ博士の方に振り向く。
「ふふ、ありがとうございます」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は感謝の言葉を述べながら、モフロウ博士が持参した手紙を足から取り外す。
モフロウ博士は、ヴェルナーの依頼を受けてある者へ連絡を取っていたのだ。
「小生は伝書鳩ではないホー」
「まあ、そう言わずに。あの人の元へ手紙を届けられる人は、それ程多くありませんから。特に私は嫌われていますからね……」
そう言いながら、ヴェルナーは手紙を開いた。
そこには短い文でこう書かれている。
『ボクにとって白龍がどうなろうが、関係ないよね?
これは辺境巫女の仕事だ。その辺境巫女が自分で何とかするべきでしょ。
ボクは忙しいから、もうそんな用事で手紙を寄越さないでくれるかな。
イクタサ』
「なるほど、これは想像以上ですね」
イクタサ(kz0246)の手紙を目にしたヴェルナーは、特に驚く様子もなかった。
むしろ、このような返事が返ってくる事は予想ができた。
先日、チュプ大神殿が青木 燕太郎(kz0166)によって襲撃された。ハンターの活躍で青木の攻撃をある程度は軽減したものの、遺跡にも被害が出ていた。
遺跡は元々、四大精霊の一人であるイクタサを祀ったものだ。
その遺跡が青木相手とはいえ、破壊されたとあってはイクタサも面白くない。
早い話、イクタサはヘソを曲げているのだ。
「本当、困った人ですね。ですが……どうしたものでしょうか。
ここでファリフさんの名前を出すのは簡単ですが、それはイクタサさんも想定の範囲内。おそらく、ヘソを曲げているだけあっていつも通りには行かないでしょう。
ならば……ハンターの皆さんにも一肌脱いでいただきましょうか」
そう言いながら、ヴェルナーは机に向かって手紙を書き始める。
紙面の上で滑らかに踊る万年筆は、瞬く間にイクタサ宛のメッセージを生み出していく。
「さて、博士さん。お願いがあるのですが」
「また小生に手紙を届けろというかホー? もう疲れたホー」
「そう言わずに……あ、そういえば今日捕まえたばかりのネズミがあると庭師が言ってましたね」
「早速届けるホー」
ネズミで簡単に買収されるモフロウ博士。
どうやら、博士もどっかの穀潰し幻獣と同じ系譜にいるようだ。
●
「ふぅん、ボクの所へハンターと共にお詫びねぇ」
ヴェルナーの手紙を見ながら、イクタサは考えを巡らせる。
単純にお気に入りのファリフ・スコール(kz0009)の名前を出して懐柔を図ると読んでいた。毎度同じような手を使ってくるのであれば、イクタサも簡単に許す気はなかった。
だが、ヴェルナーは敢えてそれ以外の行動に出た。
ハンターと共にお詫びを兼ねた茶会を開きたいというのだ。
「何を仕掛けてくるつもりかは分からないけど……ま、謝るというのなら、会ってあげてもいいかな」
モフロウ博士の手紙を風にはためかせながら、イクタサは数日後に開催される茶会を待つ事にした。
解説
目的:イクタサの家であるシンタチャシの小屋でお詫びを兼ねた茶会に参加する。
概要:今回はただの茶会ではなく、先日チュプ大神殿で一部破壊された事に対して謝罪、及び白龍のヘレが倒れた事について知っている情報を引き出す事です。現在、イクタサはヘソを曲げています。気紛れなイクタサに交渉を持ちかけ、宥め賺しながら謝罪を受け入れさせる事が重要となります。
備考:
・お茶菓子は持参でもOKです。またイクタサの小屋で作成も可能です。但し、イクタサの小屋には小さな囲炉裏があるだけです。台所と呼べそうなものは小屋の外にある切り株ぐらいです。
・飲み物も持参可能です。お酒を出しても構いませんが、イクタサは酒を飲ませておけば安心という相手でもありません。むしろ単に勧めてもヘソを曲げている事からそのままでは飲まないでしょう。
・イクタサは最近甘い物に興味があるようです。甘い物とそれに合う飲み物を出せば、機嫌が改善するかもしれません。
・ヴェルナーからこのようなコメントが寄せられました。
「イクタサさんはヘソを曲げていますから、褒める所は褒めて、ダメな所はダメとはっきり申し上げた方が良いかもしれません。でも、気分を害する事は厳禁です。イクタサさんへお菓子やお茶を提供するのは、謝罪やトーク合間がベストですね」
当日は、ヴェルナーに加えて様子を見に来たモフロウ博士も同席しています。特にモフロウ博士は食べるだけですが、イクタサにストレスを感じたらモフロウ博士のもふもふな胸毛で癒される事は可能です。
なお、イクタサやヴェルナーに質問があれば問いかける事も可能です。
概要:今回はただの茶会ではなく、先日チュプ大神殿で一部破壊された事に対して謝罪、及び白龍のヘレが倒れた事について知っている情報を引き出す事です。現在、イクタサはヘソを曲げています。気紛れなイクタサに交渉を持ちかけ、宥め賺しながら謝罪を受け入れさせる事が重要となります。
備考:
・お茶菓子は持参でもOKです。またイクタサの小屋で作成も可能です。但し、イクタサの小屋には小さな囲炉裏があるだけです。台所と呼べそうなものは小屋の外にある切り株ぐらいです。
・飲み物も持参可能です。お酒を出しても構いませんが、イクタサは酒を飲ませておけば安心という相手でもありません。むしろ単に勧めてもヘソを曲げている事からそのままでは飲まないでしょう。
・イクタサは最近甘い物に興味があるようです。甘い物とそれに合う飲み物を出せば、機嫌が改善するかもしれません。
・ヴェルナーからこのようなコメントが寄せられました。
「イクタサさんはヘソを曲げていますから、褒める所は褒めて、ダメな所はダメとはっきり申し上げた方が良いかもしれません。でも、気分を害する事は厳禁です。イクタサさんへお菓子やお茶を提供するのは、謝罪やトーク合間がベストですね」
当日は、ヴェルナーに加えて様子を見に来たモフロウ博士も同席しています。特にモフロウ博士は食べるだけですが、イクタサにストレスを感じたらモフロウ博士のもふもふな胸毛で癒される事は可能です。
なお、イクタサやヴェルナーに質問があれば問いかける事も可能です。
マスターより
近藤豊です。
辺境連動【幻兆】がスタートしました。今回は少々変わった調査依頼が複数本登場しています。本依頼は精霊イクタサからどう会話で機嫌を直し、情報を引き出すかが鍵となります。ヘソを曲げている所は、反抗期の男子中学生といった具合でしょうか。
皆様であれやこれやとトークを仕掛けてみると面白い反応をするかもしれませんよ。
それでは、トマトアクアパッツァを肴にお待ちしています。
辺境連動【幻兆】がスタートしました。今回は少々変わった調査依頼が複数本登場しています。本依頼は精霊イクタサからどう会話で機嫌を直し、情報を引き出すかが鍵となります。ヘソを曲げている所は、反抗期の男子中学生といった具合でしょうか。
皆様であれやこれやとトークを仕掛けてみると面白い反応をするかもしれませんよ。
それでは、トマトアクアパッツァを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/03 15:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/26 18:03:22 |
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相談卓 羊谷 めい(ka0669) 人間(リアルブルー)|15才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/02/25 22:41:44 |