バレンタインデー、それは普段女性にモテない男性も義理チョコという名の好意を受け取ることが出来る日である。
つまり、モテない男性こそバレンタインはドキドキ☆ビッグイベントと言っても過言ではないのだ。

※※※

「な、なんだってーーーー！？」

ハンターズソサエティに一人の男性の声が響き渡った。
彼の名は「チョコホ・シイ」という、強くもなければ弱くもないという平々凡々なハンターである。
彼は誰よりもバレンタインを楽しみにしていた。
それは、甘いもの好きということだけではなく、バレンタインに義理チョコという名の好意が貰えるからだ。

「お、俺が依頼で寝込んでいた間に……バレンタインが終わっていた、だと？」

そう、彼はバレンタイン前に受けた依頼によって重症を負ってしまい、数日前に目覚めたばかり。
つまり、バレンタイン中は意識不明の重体だったということだ。

「俺がどれだけバレンタインを楽しみにしていたか……おまえに分かるか！？　俺は１年間、バレンタインを待っていたんだ！」

チョコホは案内人に詰め寄るのだが、彼女に取ってみれば「知るか、そんなこと」状態だ。

「くそう、この鬱憤を雑魔にぶつけてやるーーーーーーっ！」

そう叫びながら、まだ怪我も酷いはずなのに彼はハンターズソサエティを飛び出して行ってしまった。

「……すみませんけど、彼だけでは雑魔退治は厳しいと思うので追いかけてもらえませんか？」

申し訳なさそうに話しかけてくる案内人に、数名のハンターたちがため息をつくのだった。

●今回は「雑魔退治＆チョコホの確保」シナリオです。
　※万全の状態のハンターであれば苦労しない雑魔ですが、現在のチョコホは重症に限りなく近い状態です。
　※そのため、今回の雑魔退治には役に立たないハンターと考えて下さい。
　※チョコホの（バレンタイン不参加の）無念を晴らしてやるか、お説教をするかはハンターの皆さまの自由です。
　※ギャグ系のシナリオですが、あまり時間をかけすぎるとチョコホ死亡で失敗になってしまう可能性があるのでご注意下さい。

●今回の雑魔については、以下の情報を参考にしてください。
　※鳥型の雑魔です。
　※特別な能力はなく、飛行能力を持っている以外は特に厄介な部分はありません。
　※場所は荒野（昼）なので、チョコホ探しは比較的簡単ではないかと思われます。

今回はギャグシナリオなので、リプレイ中にもギャグ系の描写が出ることが想定されます。
皆さまからお預かりする大切なPCなので、どの程度までギャグに傾倒させていいかをお知らせくださると嬉しいです。
≪１≫…弄られるのは嫌！　私（俺）は真面目なんだ！
≪２≫…ちょっとだけなら、弄られるのも興味あるかな？
≪３≫…その程度で弄ってるつもり？　まだまだ弄ってくれていいんだぜ？
≪４≫…大きなキャラブレは困るけど、ある程度なら許してやらんこともないんだぞ？
≪５≫…常にヒャッハー！　性格違う？　細かいこたぁ気にすんじゃねーよ！
☆プレイングにご記載下さるのは≪１≫など、カッコと数字だけで大丈夫です。
（数字の後ろの文章は、弄り具合の参考にしてください）

こんにちは、水貴透子です。
今回はギャグ系のシナリオになります。
コメディ色が強い内容になっていますが、油断は禁物です。
ですが、よほどの油断をしない限りは失敗にはならないかと思われます。
雑魔もどちらかというと弱い部類に入るので、気軽に戦闘したい方にオススメ……かな？

それでは、皆さまのご参加をお待ちしています。