ゲスト
(ka0000)
【幻兆】JOY TO THE WORLD
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/10 19:00
オープニング
ノアーラ・クンタウ要塞管理者ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)が、四大精霊イクタサ(kz0246)と交渉している頃。
その裏では、また別の動きがあった。
「おらっ! おめぇら、キリキリ働きやがれ!」
大幻獣テルル(kz0218)は、愛機カマキリと共に地下道で瓦礫の撤去を行っていた。
先日、歪虚の青木燕太郎(kz0166)がチュプ大神殿を急襲。部族会議にとって唯一の入口であった地下が崩壊してしまった。
イクタサがへそを曲げた原因でもある遺跡入口の崩壊。部族会議としても放置する訳にはいかず、瓦礫の撤去作業が続いていた。
テルルも古代文明の遺跡を調査したいが為に、せっせとカマキリで岩を破壊している。
「休んでる暇はねぇぞ! おら、砕いた岩を持っていきやがれ!」
一緒に瓦礫を片付けるドワーフ達に発破を掛けるテルル。自分はカマキリに乗って瓦礫撤去するだけだが、ドワーフ達の多くは肉体使って掘り進めている。
「テルルさんはその魔導アーマーに乗っているからいいじゃないですか。俺達もその魔導アーマーが欲しいです」
「馬鹿野郎! カマキリは一機しかねぇんだよ。前にヨアキムの奴が改造した魔導アーマーがあったろ! アレ持って来い!」
「あれは鉱石採掘用なんですよ」
「だったら、代わりを持って来いよ! ハンターに言えば何とかしてくれんだろ!」
ドワーフへ無理難題を言い放つテルル。
遺跡への興味と渇望が強すぎて、他の事はどうでも良くなっている。既に目が血走るテルルを前に、ドワーフは恐れ戦く他なかった。
「あれ? そういや、ヨアキムはどうした?」
「ああ、兄貴なら地上へ行きましたよ?」
ドワーフの返答にテルルの短い導火線に火が付いた。
「ふざけんなっ! 早く連れ戻して来いっ!」
●
「おい、給仕」
「給仕じゃありません。執事のキュジィです。それより、いいんですか? 瓦礫の片付けを放置して……」
辺境ドワーフ王のヨアキム(kz0011)と執事のキュジィ(kz0078)は、アルナス湖の湖畔にいた。
ここは未だに怠惰が現れる可能性もある場所だ。歴戦のハンターでもなければ、あまり長居して良い場所では無い。湖にそって生い茂る森を西に向かって歩き続けている。
「テルルさんも怒り出すので、早く地下道へ戻った方が……」
「給仕、おかしいと思わねぇか? 大神殿ってぇなら、人がやってくるはずだろ? なんで入口が地下にあるんだ?
あの入口だって、ロックワンが作った道に面してた。どう考えてもあれが正式な入口とは思えねぇ」
「……あっ」
ヨアキムの一言でキュジィは気付いた。
あの瓦礫の山を退かせば遺跡には入れるだろう。だが、考えてみればあの入口は正式な入口なのだろうか。
ロックワンが掘った道に面した遺跡の壁が破壊されて出来たイレギュラーの道と見るのが自然だ。
「確かにそうですね」
「どっかに正式な入口があってもおかしくはねぇよな」
「でも、その入口は地面に埋まっているかもしれませんよ?」
「かもしれねぇ。だが、遺跡が発見された後で遺跡に現れた『歪虚』がいやがったろ」
キュジィの脳裏に浮かぶ一人の歪虚。
そいつは地下の入口を部族会議の戦士が守っていたにも関わらず、瞬く間に遺跡を制圧している。もし、地下道から侵入していれば戦士達も助けを早く呼ぶことができたはずだ。
「コーリアスですね」
「ああ。奴は地下道を使ってねぇ。別の道を使ってるはずだ。
考えられるとすれば、遺跡の正門ってとこか? そうでなけりゃ、あんなに簡単に遺跡を制圧できねぇはずだ。うちの連中も守ってたんだ。そこまで柔に鍛えちゃいねぇよ」
ヨアキムの指摘に、キュジィは震えた。
この徘徊も遺跡への入口を探しているのだ。コーリアスが本当に入口を使っているなら、入口はまだ使えるに違いない。
「ヨアキム様……本当にヨアキム様ですよね? 歪虚じゃないですよね?」
「あん? 当たり前じゃねぇか。ワシはドワーフ王だ。強いて言えば酒を……ん? なんだ、ありゃ?」
ヨアキムの視界に入ったのはアルナス湖畔に佇む石のモニュメント。
大きな石が複数立てられ、円を描くように配置されている。
「石、ですね。この場所は部族会議にも報告はありません」
「ただの石じゃねぇぞ。これ、見てみろ」
ヨアキムに指し示された石を、キュジィは覗き込んだ。
そこには石の正面に文字が刻まれている。
『力ある者よ。
我を見よ。
大自然の力を借りて見極めた者にのみ道は開かれる』
「何の事でしょう?」
「分からねぇ。だが、この石の文字を見ろよ。雨風に晒されてきたはずなのに、全く劣化してねぇ。まるで、昨日今日刻んだみてぇだ」
それはキュジィも気になっていた。
考えられる事は、この石が古代文明の産物であるという事。ならば、ここが入口である可能性は高い。
「地下道から侵入したのとは訳が違うからな。ここから入れば、何か新しい事が分かるかもな」
ヨアキムは石に彫られた文字をじっと見つめていた。
その裏では、また別の動きがあった。
「おらっ! おめぇら、キリキリ働きやがれ!」
大幻獣テルル(kz0218)は、愛機カマキリと共に地下道で瓦礫の撤去を行っていた。
先日、歪虚の青木燕太郎(kz0166)がチュプ大神殿を急襲。部族会議にとって唯一の入口であった地下が崩壊してしまった。
イクタサがへそを曲げた原因でもある遺跡入口の崩壊。部族会議としても放置する訳にはいかず、瓦礫の撤去作業が続いていた。
テルルも古代文明の遺跡を調査したいが為に、せっせとカマキリで岩を破壊している。
「休んでる暇はねぇぞ! おら、砕いた岩を持っていきやがれ!」
一緒に瓦礫を片付けるドワーフ達に発破を掛けるテルル。自分はカマキリに乗って瓦礫撤去するだけだが、ドワーフ達の多くは肉体使って掘り進めている。
「テルルさんはその魔導アーマーに乗っているからいいじゃないですか。俺達もその魔導アーマーが欲しいです」
「馬鹿野郎! カマキリは一機しかねぇんだよ。前にヨアキムの奴が改造した魔導アーマーがあったろ! アレ持って来い!」
「あれは鉱石採掘用なんですよ」
「だったら、代わりを持って来いよ! ハンターに言えば何とかしてくれんだろ!」
ドワーフへ無理難題を言い放つテルル。
遺跡への興味と渇望が強すぎて、他の事はどうでも良くなっている。既に目が血走るテルルを前に、ドワーフは恐れ戦く他なかった。
「あれ? そういや、ヨアキムはどうした?」
「ああ、兄貴なら地上へ行きましたよ?」
ドワーフの返答にテルルの短い導火線に火が付いた。
「ふざけんなっ! 早く連れ戻して来いっ!」
●
「おい、給仕」
「給仕じゃありません。執事のキュジィです。それより、いいんですか? 瓦礫の片付けを放置して……」
辺境ドワーフ王のヨアキム(kz0011)と執事のキュジィ(kz0078)は、アルナス湖の湖畔にいた。
ここは未だに怠惰が現れる可能性もある場所だ。歴戦のハンターでもなければ、あまり長居して良い場所では無い。湖にそって生い茂る森を西に向かって歩き続けている。
「テルルさんも怒り出すので、早く地下道へ戻った方が……」
「給仕、おかしいと思わねぇか? 大神殿ってぇなら、人がやってくるはずだろ? なんで入口が地下にあるんだ?
あの入口だって、ロックワンが作った道に面してた。どう考えてもあれが正式な入口とは思えねぇ」
「……あっ」
ヨアキムの一言でキュジィは気付いた。
あの瓦礫の山を退かせば遺跡には入れるだろう。だが、考えてみればあの入口は正式な入口なのだろうか。
ロックワンが掘った道に面した遺跡の壁が破壊されて出来たイレギュラーの道と見るのが自然だ。
「確かにそうですね」
「どっかに正式な入口があってもおかしくはねぇよな」
「でも、その入口は地面に埋まっているかもしれませんよ?」
「かもしれねぇ。だが、遺跡が発見された後で遺跡に現れた『歪虚』がいやがったろ」
キュジィの脳裏に浮かぶ一人の歪虚。
そいつは地下の入口を部族会議の戦士が守っていたにも関わらず、瞬く間に遺跡を制圧している。もし、地下道から侵入していれば戦士達も助けを早く呼ぶことができたはずだ。
「コーリアスですね」
「ああ。奴は地下道を使ってねぇ。別の道を使ってるはずだ。
考えられるとすれば、遺跡の正門ってとこか? そうでなけりゃ、あんなに簡単に遺跡を制圧できねぇはずだ。うちの連中も守ってたんだ。そこまで柔に鍛えちゃいねぇよ」
ヨアキムの指摘に、キュジィは震えた。
この徘徊も遺跡への入口を探しているのだ。コーリアスが本当に入口を使っているなら、入口はまだ使えるに違いない。
「ヨアキム様……本当にヨアキム様ですよね? 歪虚じゃないですよね?」
「あん? 当たり前じゃねぇか。ワシはドワーフ王だ。強いて言えば酒を……ん? なんだ、ありゃ?」
ヨアキムの視界に入ったのはアルナス湖畔に佇む石のモニュメント。
大きな石が複数立てられ、円を描くように配置されている。
「石、ですね。この場所は部族会議にも報告はありません」
「ただの石じゃねぇぞ。これ、見てみろ」
ヨアキムに指し示された石を、キュジィは覗き込んだ。
そこには石の正面に文字が刻まれている。
『力ある者よ。
我を見よ。
大自然の力を借りて見極めた者にのみ道は開かれる』
「何の事でしょう?」
「分からねぇ。だが、この石の文字を見ろよ。雨風に晒されてきたはずなのに、全く劣化してねぇ。まるで、昨日今日刻んだみてぇだ」
それはキュジィも気になっていた。
考えられる事は、この石が古代文明の産物であるという事。ならば、ここが入口である可能性は高い。
「地下道から侵入したのとは訳が違うからな。ここから入れば、何か新しい事が分かるかもな」
ヨアキムは石に彫られた文字をじっと見つめていた。
解説
目的:チュプ大神殿の入口を発見して遺跡を探索する。
概要:今まで遺跡に入っていた場所は地下道に近い遺跡の壁が崩落して出来た穴から『侵入』したに過ぎないのでは無いか。そう考えたヨアキム。馬鹿なりに知恵を絞った結果、珍しく大当たりを引いたようだ。アルナス湖畔に佇む石のモニュメント。そこに刻まれたメッセージは、遺跡へ誘う道標なのか……。
情報:
ヨアキムとキュジィがモニュメント周辺で入手した情報です。一部は推測も混じっています。
・モニュメントに何からの行動、おそらくマテリアルを用いた技やスキルが鍵。
・コーリアスはこのメッセージを無視して入口を「こじ開けた」と考えられる。つまり、入口から正規の手続きで入っていない。
・正規の方法で入る事で遺跡に変化が生じる可能性がある。
・石は硬く傷付いた様子はなし。武器で斬りつけられてはいない事から、鍵は攻撃する事では無い。
・この日、ヨアキムは絶好調。娘のカペラからも別人と疑われた。
《PL情報》
ヨアキムは偶然酒を飲まなかった為に、ちょっと冴えてます。酒を飲んだ途端にいつもの馬鹿の金メダリストに戻ります。
概要:今まで遺跡に入っていた場所は地下道に近い遺跡の壁が崩落して出来た穴から『侵入』したに過ぎないのでは無いか。そう考えたヨアキム。馬鹿なりに知恵を絞った結果、珍しく大当たりを引いたようだ。アルナス湖畔に佇む石のモニュメント。そこに刻まれたメッセージは、遺跡へ誘う道標なのか……。
情報:
ヨアキムとキュジィがモニュメント周辺で入手した情報です。一部は推測も混じっています。
・モニュメントに何からの行動、おそらくマテリアルを用いた技やスキルが鍵。
・コーリアスはこのメッセージを無視して入口を「こじ開けた」と考えられる。つまり、入口から正規の手続きで入っていない。
・正規の方法で入る事で遺跡に変化が生じる可能性がある。
・石は硬く傷付いた様子はなし。武器で斬りつけられてはいない事から、鍵は攻撃する事では無い。
・この日、ヨアキムは絶好調。娘のカペラからも別人と疑われた。
《PL情報》
ヨアキムは偶然酒を飲まなかった為に、ちょっと冴えてます。酒を飲んだ途端にいつもの馬鹿の金メダリストに戻ります。
マスターより
近藤豊です。
ヘレに関する調査が行われている裏で、チュプ大神殿に纏わる調査が行われています。ヨアキムが珍しく人の役に立つのか? そして、チュプ大神殿の秘密とは……。
それでは、カキフライを肴にお待ちしております。
ヘレに関する調査が行われている裏で、チュプ大神殿に纏わる調査が行われています。ヨアキムが珍しく人の役に立つのか? そして、チュプ大神殿の秘密とは……。
それでは、カキフライを肴にお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/03 15:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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遺跡探索相談卓!! クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/03/01 07:46:12 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/25 14:59:37 |