ゲスト
(ka0000)
楽しいパーティーの作り方
マスター:一要・香織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 6~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/04 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/13 12:00
オープニング
「どうしてもやらないとダメなの?」
執務室の机に突っ伏しながら、レイナ・エルト・グランツ(kz0253)は泣きそうな声を上げた。
「はい、お嬢様。領主となる者、皆が通る道でございます」
その側に佇んだ白髭の初老の男は、レイナを一喝するようにピシャリと言い放つ。
「でも、私はきちんと受け継いだ訳ではありませんし……」
「そんなことは関係ございません」
「っ………」
ここは王国の片田舎。
父親の突然の死により領主の座を継いだレイナは、―――ある問題を抱えていた。
従来、この領地では親から子へと領主の座が渡されてきた。
新たな領主が就任すると、それを報告するためのパーティーが開かれる。
参列者は、近隣の村長や付き合いのある貴族、この土地を管轄する王国の官僚などだ。
通例、前領主が次の領主を紹介し、今後の変わらぬ友好をお願いしていたのだが、今回は……例外だった。
先日領内に出没した雑魔によって父親は殺され、急遽レイナがその後を継ぐことになったのだが……、前領主が居ない……気弱なレイナにとってそれは心の支えを失ったも同然だった。
「お嬢様。ただご挨拶をすればいいのですから……深く考える必要はありません」
そう心配する初老の男性は、幼少のころからレイナを世話する執事のジル。
「……きっと私がご挨拶しても、楽しんでもらえないよ……」
父親の勇ましさの欠片を一つも引き継いでいないレイナに、ジルは内心ため息を吐いた。
「確かに、楽しんで頂くことは大事な事ですが、報告のパーティーを開かない事の方が心象が悪くなると思いますぞ」
その言葉に、レイナはガバッと頭を上げた。
「えぇ……どうしよう……」
レイナの瞳には涙が滲み、引き結んだ唇は小さく震えた。
困り焦るレイナを尻目に、ジルは抱えていた紙の束を机に置いた。
「先々代の頃から付き合いのある方々のリストです。招待状を書いておいてください」
「…………………」
しかし、レイナは何か思案しているようで、ジルの言葉は耳に入っていない。
「ハァ……」
呆れた様にジルがため息を吐いた途端、
「そうよ! 私が出来ないなら、手伝って貰えばいいのよ」
どの様な思考回路の末に辿りついた結論なのかは知らないが、レイナは笑みを取り戻すと勢いよく立ち上がった。
「ジル、ちょっと出掛けてきます!」
レイナはそう言うと掛けてあったジャケットを手に部屋を出て行った。
「まったく……。こういう事にだけは行動力があるんですから……」
苦笑を浮かべるものの、ジルはどこか安心したような表情だった。
一刻後、ハンターオフィスにはレイナの姿があった。
「こんな事をお願いするのは筋違いだとわかっています。ですが、どうか力を貸してくださいませんか?」
頭を下げるレイナに受付の女性はおろおろするばかりだ。
「一人でもいいのです、お力を貸していただける方を探してくださいませんか?」
「しかし、パーティーを盛り上げてほしいなんて依頼、今まで受けたことが無くて……」
「ええ……そうですよね。でも、なんでも構いません。特技でも、冒険していて見聞きした面白い話でも……何か披露して盛り上げて下さる方は居ないでしょうか?」
レイナは折れそうな気持ちを堪え、再び頭を下げた。
すると、
「へえ、面白そうじゃない! パーティーを盛り上げろだなんて」
「ああ、パーティーの主役は俺が頂くぜ」
レイナの話を聞いていたハンターが口元に笑みを浮かべ集まった。
「楽しそうだから、力になってあげるわ」
「っ!! ありがとうございます」
レイナは安堵の笑みを浮かべ、ハンターに頭を下げた。
執務室の机に突っ伏しながら、レイナ・エルト・グランツ(kz0253)は泣きそうな声を上げた。
「はい、お嬢様。領主となる者、皆が通る道でございます」
その側に佇んだ白髭の初老の男は、レイナを一喝するようにピシャリと言い放つ。
「でも、私はきちんと受け継いだ訳ではありませんし……」
「そんなことは関係ございません」
「っ………」
ここは王国の片田舎。
父親の突然の死により領主の座を継いだレイナは、―――ある問題を抱えていた。
従来、この領地では親から子へと領主の座が渡されてきた。
新たな領主が就任すると、それを報告するためのパーティーが開かれる。
参列者は、近隣の村長や付き合いのある貴族、この土地を管轄する王国の官僚などだ。
通例、前領主が次の領主を紹介し、今後の変わらぬ友好をお願いしていたのだが、今回は……例外だった。
先日領内に出没した雑魔によって父親は殺され、急遽レイナがその後を継ぐことになったのだが……、前領主が居ない……気弱なレイナにとってそれは心の支えを失ったも同然だった。
「お嬢様。ただご挨拶をすればいいのですから……深く考える必要はありません」
そう心配する初老の男性は、幼少のころからレイナを世話する執事のジル。
「……きっと私がご挨拶しても、楽しんでもらえないよ……」
父親の勇ましさの欠片を一つも引き継いでいないレイナに、ジルは内心ため息を吐いた。
「確かに、楽しんで頂くことは大事な事ですが、報告のパーティーを開かない事の方が心象が悪くなると思いますぞ」
その言葉に、レイナはガバッと頭を上げた。
「えぇ……どうしよう……」
レイナの瞳には涙が滲み、引き結んだ唇は小さく震えた。
困り焦るレイナを尻目に、ジルは抱えていた紙の束を机に置いた。
「先々代の頃から付き合いのある方々のリストです。招待状を書いておいてください」
「…………………」
しかし、レイナは何か思案しているようで、ジルの言葉は耳に入っていない。
「ハァ……」
呆れた様にジルがため息を吐いた途端、
「そうよ! 私が出来ないなら、手伝って貰えばいいのよ」
どの様な思考回路の末に辿りついた結論なのかは知らないが、レイナは笑みを取り戻すと勢いよく立ち上がった。
「ジル、ちょっと出掛けてきます!」
レイナはそう言うと掛けてあったジャケットを手に部屋を出て行った。
「まったく……。こういう事にだけは行動力があるんですから……」
苦笑を浮かべるものの、ジルはどこか安心したような表情だった。
一刻後、ハンターオフィスにはレイナの姿があった。
「こんな事をお願いするのは筋違いだとわかっています。ですが、どうか力を貸してくださいませんか?」
頭を下げるレイナに受付の女性はおろおろするばかりだ。
「一人でもいいのです、お力を貸していただける方を探してくださいませんか?」
「しかし、パーティーを盛り上げてほしいなんて依頼、今まで受けたことが無くて……」
「ええ……そうですよね。でも、なんでも構いません。特技でも、冒険していて見聞きした面白い話でも……何か披露して盛り上げて下さる方は居ないでしょうか?」
レイナは折れそうな気持ちを堪え、再び頭を下げた。
すると、
「へえ、面白そうじゃない! パーティーを盛り上げろだなんて」
「ああ、パーティーの主役は俺が頂くぜ」
レイナの話を聞いていたハンターが口元に笑みを浮かべ集まった。
「楽しそうだから、力になってあげるわ」
「っ!! ありがとうございます」
レイナは安堵の笑みを浮かべ、ハンターに頭を下げた。
解説
招待状
ハンターの皆様、ごきげんよう。
この度領主として就任致しました、レイナ・エルト・グランツと申します。
来る満月の夜、我が屋敷にて就任報告のパーティーを開催いたします。
どうかご参列頂けませんでしょうか?
皆様には是非、パーティーを盛り上げるために皆様のスキルを華やかに演出して披露して頂きたく存じます。
もちろん、わたくしの友人に扮して、別の方法で会場の雰囲気を明るくしてくださる方も歓迎です。
しかしながら、ご招待している他のお客様に危険が及ぶスキル、行為は禁止とさせていただきます。
会場では、我が屋敷の料理人が腕によりをかけた料理と、領内で作った自慢の葡萄酒をお楽しみください。
ドレスコード・顔を覆う兜や、露出が極端に多い服はご遠慮ください。
皆様とお会いできることを楽しみにお待ちしております。
ハンターの皆様、ごきげんよう。
この度領主として就任致しました、レイナ・エルト・グランツと申します。
来る満月の夜、我が屋敷にて就任報告のパーティーを開催いたします。
どうかご参列頂けませんでしょうか?
皆様には是非、パーティーを盛り上げるために皆様のスキルを華やかに演出して披露して頂きたく存じます。
もちろん、わたくしの友人に扮して、別の方法で会場の雰囲気を明るくしてくださる方も歓迎です。
しかしながら、ご招待している他のお客様に危険が及ぶスキル、行為は禁止とさせていただきます。
会場では、我が屋敷の料理人が腕によりをかけた料理と、領内で作った自慢の葡萄酒をお楽しみください。
ドレスコード・顔を覆う兜や、露出が極端に多い服はご遠慮ください。
皆様とお会いできることを楽しみにお待ちしております。
マスターより
グランツ領の領主からパーティーの招待状が届きました!
ですが・・・・・・んんん?
こんにちは、最近目が痒くて、鼻がムズムズして、くしゃみを連発している、一要・香織です。
とうとうこの時期が来ましたね・・・・・・花粉!!
しっかりと対策をして乗り切りましょう!
それはそうと、楽しいパーティーの主役に成るべく、華やかなプレイングをお持ちしています。
ですが・・・・・・んんん?
こんにちは、最近目が痒くて、鼻がムズムズして、くしゃみを連発している、一要・香織です。
とうとうこの時期が来ましたね・・・・・・花粉!!
しっかりと対策をして乗り切りましょう!
それはそうと、楽しいパーティーの主役に成るべく、華やかなプレイングをお持ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/08 22:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イヴ(ka6763) エルフ|21才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/03/04 02:10:25 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/02 16:19:12 |