ゲスト
(ka0000)
【RH】黄金のがちょう
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在5 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/07 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/03/16 07:30
オープニング
研究施設「アスガルド」から失踪した強化人間達が現れたのは、ダンバー。
かつてイングランドの内戦にて戦場となったドゥーン・ヒルと呼ばれる小高い丘の上であった。
強化人間達は、何故このドゥーン・ヒルへ現れたのか。
強化人間達は、一体今まで何をしていたのか。
未だ少年少女の年齢である強化人間の子供達は沈黙を続けている。
そう、未だすべては謎に包まれたままなのだ。
事態収拾に駆り出されたラズモネ・シャングリラの面々が呼びかけを行っているものの、それに答えようとする素振りすら見せない。
――違和感。
強化人間達を前に感じた率直な感覚。
それは強化人間達を前にしたものならば、誰もが抱いたものだ。
おかしい、と口にしようとした直後――静寂は動乱へと移り変わる。
強化人間達は、一斉にラズモネ・シャングリラとハンター達に襲い掛かったのだ。
●
「総員、防御態勢。敵は新型のCAMだ……備えろ」
八重樫 敦(kz0056)は、魔導型ドミニオンで強化人間達と対峙していた。
試作型対VOID砲壁盾を構え、新型CAM「コンフェッサー カスタム」の襲撃を受け止めるつもりだ。
強化人間達は失踪する前に訓練でも使用していたCAMを奪っていた。
それがコンフェッサーの強化人間専用機――悪条件下での戦闘や格闘を視野にパイロットの行動をコンピュータが支援する事で覚醒者が操縦する機体に近付けたCAMだ。
性能は函館や鎌倉の歪虚CAMとは大きく異なると見るべきだろう。
「八重樫、後方にはラズモネ・シャングリラがある。こいつら、狙いはそれだ」
ハンターの一人がトランシーバーで八重樫に伝えてきた。
強化人間が進もうとする先には、ラズモネ・シャングリラが存在している。
ラズモネ・シャングリラが損傷すれば、特殊部隊「スワローテイル」の作戦行動にも大きな影響があるだろう。
「やはりか。直感的にシャングリラを狙ったのか?」
八重樫は自問自答する。
強化人間達が単に戦うだけなら、目の前の八重樫達を襲えばいい。
だが、強化人間達は八重樫達の防衛線を突破してラズモネ・シャングリラを狙っている。
それが意味する事は――何か。
「艦長、ラズモネ・シャングリラで反撃するのは待って下さい」
ハンターの一人がラズモネ・シャングリラ艦長森山 恭子()へ呼び掛けた。
八重樫が抱いた違和感を、ハンターも感じ取ったのだろう。
ラズモネ・シャングリラが強化人間達に反撃をすれば新型CAMであっても抵抗はできるだろう。
だが、それはCAMに乗っている強化人間達が死亡する可能性が飛躍的に上がる。
既に統一地球連合宙軍からも強化人間が攻撃してきた場合は、反撃しても良いという命令は出ている。
その命令があったとしても、恭子は一縷の望みをハンター達に託したかった。
「分かってるザマス。皆さんを信じているザマス。
ですが、皆さんもそのまま防戦一方という訳にはいかないザマス。……中尉、聞こえているザマスね?」
恭子は、戦車型CAM「ヨルズ」に騎乗するジェイミー・ドリスキル中尉へ通信を入れた。
最悪の事態に備えて、恭子は既に手を打っていた。
八重樫が強化人間と交戦を開始した段階で、側面へ回り込んでいたドリスキルが森林地帯からヨルズで強化人間を砲撃。
当たらなくても構わない。命中しても操縦席でなければ即死は免れるはずだ。重要な事は、ヨルズの砲撃で強化人間を別方向から攻撃する事だ。
前方への注意が逸れた段階で、八重樫達が攻勢に転じて強化人間達の無力化を狙うというものだ。可能な限り強化人間に被害を出さず、取り押さえる方針なのだが……。
「……ああ、聞こえてるよ」
「元気がないザマスね。大丈夫ザマスか?」
ドリスキルの声の調子を聞いて、恭子はその身を案じた。
ドリスキルも強化人間。アスガルドから失踪した子供達同様、強化人間化の手術を受けている。何らかの影響があると考えても不思議ではない。
だが、恭子の心配をドリスキルは否定する。
「いや、心配ねぇよ。女性に心配かけるなんて、俺らしくねぇな。妙齢を随分前に通り越した婆さんだけどよ」
「婆さんじゃないザマス。まだ還暦前ザマス。
……まあ、その調子なら大丈夫ザマスね。作戦通り頼んだザマスよ」
「…………」
ドリスキルは、恭子の通信に沈黙を持って答えた。
●
「団長、前方から猛スピードで接近する機体があります!」
ハンターの一人が八重樫に報告する。
八重樫が顔を上げると、一機のコンフェッサーが八重樫の目前にまで迫っていた。
既にコンフェッサーは大きく右腕を振りかぶっている。
「邪魔だーーー!」
疑似マテリアルフィストが壁盾に直撃。
ドミニオンの機体に伝わる振動が、一撃の重さを物語る。
明らかに――この一機だけが、特殊だ。
「この防御ラインを突破する気か? かなり無茶をする奴だな」
「どけー! 俺があのデッカい奴をぶっ叩くんだ! それで、お前らを地球から追い出してやる!」
コンフェッサーから聞こえてくるのは、子供の声。
やはり、行方不明となった強化人間であるのは間違いない。
どうやら、八重樫達を歪虚だと思い込んでいるようだ。
そこへ恭子が八重樫へ通信を入れてくる。
「その機体は、エース機のようザマス」
「エース機?」
「強化人間の中でも優秀な子には特別な機体を与えられていると財団から情報が入っているザマス。その子は……マルコスって名前みたいザマスね」
恭子によれば、一部の強化人間にはエース機として特別な機体を用意されていたようだ。マルコスには接近戦に特化した機体であり、ブーストと強化されたマテリアルフィスト、マテリアルナイフ等が主要武器のようだ。
「なるほど。いずれにしても、マルコスという子を無力化しなければならんようだな」
覚悟を決める八重樫。
森林地帯からドリスキルが砲撃してくれれば、マルコスの隙もできるはずなのだが……。
「見てろよ! 絶対お前達を倒してやるんだからな!」
かつてイングランドの内戦にて戦場となったドゥーン・ヒルと呼ばれる小高い丘の上であった。
強化人間達は、何故このドゥーン・ヒルへ現れたのか。
強化人間達は、一体今まで何をしていたのか。
未だ少年少女の年齢である強化人間の子供達は沈黙を続けている。
そう、未だすべては謎に包まれたままなのだ。
事態収拾に駆り出されたラズモネ・シャングリラの面々が呼びかけを行っているものの、それに答えようとする素振りすら見せない。
――違和感。
強化人間達を前に感じた率直な感覚。
それは強化人間達を前にしたものならば、誰もが抱いたものだ。
おかしい、と口にしようとした直後――静寂は動乱へと移り変わる。
強化人間達は、一斉にラズモネ・シャングリラとハンター達に襲い掛かったのだ。
●
「総員、防御態勢。敵は新型のCAMだ……備えろ」
八重樫 敦(kz0056)は、魔導型ドミニオンで強化人間達と対峙していた。
試作型対VOID砲壁盾を構え、新型CAM「コンフェッサー カスタム」の襲撃を受け止めるつもりだ。
強化人間達は失踪する前に訓練でも使用していたCAMを奪っていた。
それがコンフェッサーの強化人間専用機――悪条件下での戦闘や格闘を視野にパイロットの行動をコンピュータが支援する事で覚醒者が操縦する機体に近付けたCAMだ。
性能は函館や鎌倉の歪虚CAMとは大きく異なると見るべきだろう。
「八重樫、後方にはラズモネ・シャングリラがある。こいつら、狙いはそれだ」
ハンターの一人がトランシーバーで八重樫に伝えてきた。
強化人間が進もうとする先には、ラズモネ・シャングリラが存在している。
ラズモネ・シャングリラが損傷すれば、特殊部隊「スワローテイル」の作戦行動にも大きな影響があるだろう。
「やはりか。直感的にシャングリラを狙ったのか?」
八重樫は自問自答する。
強化人間達が単に戦うだけなら、目の前の八重樫達を襲えばいい。
だが、強化人間達は八重樫達の防衛線を突破してラズモネ・シャングリラを狙っている。
それが意味する事は――何か。
「艦長、ラズモネ・シャングリラで反撃するのは待って下さい」
ハンターの一人がラズモネ・シャングリラ艦長森山 恭子()へ呼び掛けた。
八重樫が抱いた違和感を、ハンターも感じ取ったのだろう。
ラズモネ・シャングリラが強化人間達に反撃をすれば新型CAMであっても抵抗はできるだろう。
だが、それはCAMに乗っている強化人間達が死亡する可能性が飛躍的に上がる。
既に統一地球連合宙軍からも強化人間が攻撃してきた場合は、反撃しても良いという命令は出ている。
その命令があったとしても、恭子は一縷の望みをハンター達に託したかった。
「分かってるザマス。皆さんを信じているザマス。
ですが、皆さんもそのまま防戦一方という訳にはいかないザマス。……中尉、聞こえているザマスね?」
恭子は、戦車型CAM「ヨルズ」に騎乗するジェイミー・ドリスキル中尉へ通信を入れた。
最悪の事態に備えて、恭子は既に手を打っていた。
八重樫が強化人間と交戦を開始した段階で、側面へ回り込んでいたドリスキルが森林地帯からヨルズで強化人間を砲撃。
当たらなくても構わない。命中しても操縦席でなければ即死は免れるはずだ。重要な事は、ヨルズの砲撃で強化人間を別方向から攻撃する事だ。
前方への注意が逸れた段階で、八重樫達が攻勢に転じて強化人間達の無力化を狙うというものだ。可能な限り強化人間に被害を出さず、取り押さえる方針なのだが……。
「……ああ、聞こえてるよ」
「元気がないザマスね。大丈夫ザマスか?」
ドリスキルの声の調子を聞いて、恭子はその身を案じた。
ドリスキルも強化人間。アスガルドから失踪した子供達同様、強化人間化の手術を受けている。何らかの影響があると考えても不思議ではない。
だが、恭子の心配をドリスキルは否定する。
「いや、心配ねぇよ。女性に心配かけるなんて、俺らしくねぇな。妙齢を随分前に通り越した婆さんだけどよ」
「婆さんじゃないザマス。まだ還暦前ザマス。
……まあ、その調子なら大丈夫ザマスね。作戦通り頼んだザマスよ」
「…………」
ドリスキルは、恭子の通信に沈黙を持って答えた。
●
「団長、前方から猛スピードで接近する機体があります!」
ハンターの一人が八重樫に報告する。
八重樫が顔を上げると、一機のコンフェッサーが八重樫の目前にまで迫っていた。
既にコンフェッサーは大きく右腕を振りかぶっている。
「邪魔だーーー!」
疑似マテリアルフィストが壁盾に直撃。
ドミニオンの機体に伝わる振動が、一撃の重さを物語る。
明らかに――この一機だけが、特殊だ。
「この防御ラインを突破する気か? かなり無茶をする奴だな」
「どけー! 俺があのデッカい奴をぶっ叩くんだ! それで、お前らを地球から追い出してやる!」
コンフェッサーから聞こえてくるのは、子供の声。
やはり、行方不明となった強化人間であるのは間違いない。
どうやら、八重樫達を歪虚だと思い込んでいるようだ。
そこへ恭子が八重樫へ通信を入れてくる。
「その機体は、エース機のようザマス」
「エース機?」
「強化人間の中でも優秀な子には特別な機体を与えられていると財団から情報が入っているザマス。その子は……マルコスって名前みたいザマスね」
恭子によれば、一部の強化人間にはエース機として特別な機体を用意されていたようだ。マルコスには接近戦に特化した機体であり、ブーストと強化されたマテリアルフィスト、マテリアルナイフ等が主要武器のようだ。
「なるほど。いずれにしても、マルコスという子を無力化しなければならんようだな」
覚悟を決める八重樫。
森林地帯からドリスキルが砲撃してくれれば、マルコスの隙もできるはずなのだが……。
「見てろよ! 絶対お前達を倒してやるんだからな!」
解説
目的:強化人間達を可能な限り無力化する。
概要:強化人間達が現れたドゥーン・ヒルと呼ばれる小高い丘。ハンターと八重樫は丘の中腹付近で敵と交戦します。序盤は防戦を中心として後方にあるラズモネ・シャングリラへの進軍を食い止めます。側面の森林地帯にはドリスキルのヨルズが潜んでおり、砲撃の数発撃った後に攻勢へ転じて無力化を狙います。統一連合宙軍からは強化人間の死亡も止む無しという判断ですが、恭子は可能な限り生きたまま保護したい考えです。
敵:
・新型CAM「コンフェッサー カスタム」エース機×1
強化人間マルコスが登場する機体。コンフェッサーをさらに改良した機体であり、マルコスは接近戦に特化した機体となっている。肩に赤い三本のラインが入っているのが特徴。改良ブーストに加え、強化マテリアルフィスト、マテリアルナイフ、胸部バルカン砲を主要武器としている。
・新型CAM「コンフェッサー カスタム」×5
強化人間用にムーンリーフ財団で改修が進められてきた機体。
性能の高いコンフェッサーを強化人間へ特化させた機体。パイロットへの負担も大きいが、悪状況下での戦闘や格闘戦を視野に入れ、パイロットの行動をコンピュータが支援する事で覚醒者が操縦する機体に近い戦闘力を確立させている。
利用スキルは【疑似マテリアルネット】、【疑似マテリアルフィスト】
味方:
・魔導型ドミニオン
八重樫が登場する機体。標準的な装備だが、今回は防御に徹する事から試作型対VOID砲壁盾を装備。武器はアサルトライフル。
備考:
・強化人間達はラズモネ・シャングリラへ攻撃を仕掛けるつもりです。ラズモネ・シャングリラへ被害が出ないように防衛する必要があります。
・マルコス以外のコンフェッサーを操縦する強化人間は9歳から12歳の子供です。ですが、戦闘訓練は受けている為、油断は禁物です。
<PL情報>
強化人間への説得は通じません。
概要:強化人間達が現れたドゥーン・ヒルと呼ばれる小高い丘。ハンターと八重樫は丘の中腹付近で敵と交戦します。序盤は防戦を中心として後方にあるラズモネ・シャングリラへの進軍を食い止めます。側面の森林地帯にはドリスキルのヨルズが潜んでおり、砲撃の数発撃った後に攻勢へ転じて無力化を狙います。統一連合宙軍からは強化人間の死亡も止む無しという判断ですが、恭子は可能な限り生きたまま保護したい考えです。
敵:
・新型CAM「コンフェッサー カスタム」エース機×1
強化人間マルコスが登場する機体。コンフェッサーをさらに改良した機体であり、マルコスは接近戦に特化した機体となっている。肩に赤い三本のラインが入っているのが特徴。改良ブーストに加え、強化マテリアルフィスト、マテリアルナイフ、胸部バルカン砲を主要武器としている。
・新型CAM「コンフェッサー カスタム」×5
強化人間用にムーンリーフ財団で改修が進められてきた機体。
性能の高いコンフェッサーを強化人間へ特化させた機体。パイロットへの負担も大きいが、悪状況下での戦闘や格闘戦を視野に入れ、パイロットの行動をコンピュータが支援する事で覚醒者が操縦する機体に近い戦闘力を確立させている。
利用スキルは【疑似マテリアルネット】、【疑似マテリアルフィスト】
味方:
・魔導型ドミニオン
八重樫が登場する機体。標準的な装備だが、今回は防御に徹する事から試作型対VOID砲壁盾を装備。武器はアサルトライフル。
備考:
・強化人間達はラズモネ・シャングリラへ攻撃を仕掛けるつもりです。ラズモネ・シャングリラへ被害が出ないように防衛する必要があります。
・マルコス以外のコンフェッサーを操縦する強化人間は9歳から12歳の子供です。ですが、戦闘訓練は受けている為、油断は禁物です。
<PL情報>
強化人間への説得は通じません。
マスターより
近藤豊です。
【RH】連動、今までお楽しみいただけたでしょうか。ですが、ここからが本番です。相手は皆様が交流を深めた強化人間の子供達です。彼らが一体何故牙を剥いたのか。それは未だ分かりません。ですが、彼らはこちらの心配を無視するかのように攻撃を仕掛けてきました。今は、最悪の事態を避けながら彼らを無力化する他ありません。
なお、別依頼「【RH】死神の名付け親」と密接な関係があります。シナリオ結果が影響致しますのでご注意下さい。
それでは、イングリッシュブレックファーストを肴にお待ちしています。
【RH】連動、今までお楽しみいただけたでしょうか。ですが、ここからが本番です。相手は皆様が交流を深めた強化人間の子供達です。彼らが一体何故牙を剥いたのか。それは未だ分かりません。ですが、彼らはこちらの心配を無視するかのように攻撃を仕掛けてきました。今は、最悪の事態を避けながら彼らを無力化する他ありません。
なお、別依頼「【RH】死神の名付け親」と密接な関係があります。シナリオ結果が影響致しますのでご注意下さい。
それでは、イングリッシュブレックファーストを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/10 11:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アニス・テスタロッサ(ka0141) 人間(リアルブルー)|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/03/07 03:22:08 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/02 22:14:15 |