ゲスト
(ka0000)
【東幕】粋な男を叩いてみれば
マスター:紺堂 カヤ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/18 19:00
オープニング
エトファリカ連邦国・詩天。
少年商人・史郎(kz0242)は、街をゆく人々の顔が明るく安堵に満ちているのを眺め、自らも安堵していた。
(まあ、ひとまず、というところではあるけど、安心できる状態にはなったもんな)
この一連の戦いに、実は史郎も一枚かんでいたということを知る者は少ない。史郎も、わざわざ宣伝したりはしない。商売の足しになるならまだしも、荒事に関するうわさは、それがたとえ良いものだとしても商売にとっては邪魔になることが多いのだ。
「さあって、稼ぎますかねえ」
せっかく街の人々の表情が明るいのだ、ここを逃す手はない。詩天での取引が済んだら、また天ノ都へ戻らなければならないし、と考えつつ歩いていると。
「おっ、なんだお前、その帽子」
「カッコいいだろ? 西の地のものなんだってよ。ちょっと高かったが、思い切って買ったんだ」
そんな会話が、史郎の耳に飛び込んできた。ふと見れば、洒落た中折れハットをかぶる若い男の姿がある。
(ん、あの帽子……、この前俺がトオヤマ商店に卸したやつだな)
「似合うぜ。……さてはお前、それでめかしこんで、あのコの気を引こうってつもりじゃ……」
「そ、そんなんじゃねえよ」
そんなんじゃねえはずねえだろう、と史郎は内心で呟いてニヤリとした。これだ、と。
男性向けのお洒落用品を充実させては、という史郎の営業に、トオヤマ商店の若旦那はすぐ乗ってきた。このところ、男性の衣服への意識も変わってきている、と肌で感じていたらしい。
「着物だけではなく、小物や靴にもこだわりたい若者は、増えているんですよ。たぶん、そうしていかないと……、女性にモテない」
「なるほど」
史郎は若旦那と顔を見合わせて笑った。
「男子たるもの、やっぱりモテたいと思いますからねえ」
「わかります」
と返事はしたものの、モテたい、という感情は白皙の美少年・史郎にはイマイチ理解できないものであった。それはともかく。
「しかし史郎さん、単純に男性物を充実させる、というのは、少し問題があるのですよ」
「そうですよね。女性物とは違いますからね」
「さすが、よくわかっておられる」
女性物は、流行に乗る、もしくは流行を作り出してしまえば、似たような柄や仕立てのものがたくさん売れる。つまり、大量に仕入れてもさばききることができる。しかし、男性物はそうはいかず、売れ行きを計算することが難しいのだ。
「そこでですね、若旦那。ひとつ、提案があります。ファッション講座を開いてはいかがでしょう」
「ふぁっしょん講座?」
史郎の提案は、こうだ。
モテたい男子を集めて、どんなものを着るのがカッコいいのか、どんな小物を持つのが粋か、を教える講座を開く。そこで紹介した着物や小物に、その場で予約を受け付け、予約の数を目安にして仕入れを行うのだ。
「なるほど、受注制ですね。そこで予約の多かったものを、少し多めに仕入れるようにすれば」
「はい。店頭にどれを置くと売れやすいかも把握できます。無駄も少なくて済むかと」
「いいですね、是非、やりましょう」
「講師は若旦那がやっていただけますか」
「いいですとも」
話はまとまり、史郎は早速準備に取りかかった。大々的に宣伝し、講座の参加募集をかけると、予想以上の人数が集まることとなった。
「これは、講師が私だけではちょっと心配ですね。史郎さん、お願いできませんか」
若旦那に言われ、史郎はふむ、と首をひねった。講師をすることが嫌なのではないが、史郎のような少年が講師、となると反感を抱かれる可能性も低くはない。
「ここはひとつ、助っ人を頼みましょう。会場規模も大きくなってしまったことだし、準備にも人出がいるでしょう」
講座参加者が予想より多かったことで、受講料だけでも儲けが出る。もう少し、投資してみてもいいだろう、という考えだった。
「粋な男を叩いてみれば、金儲けの音がする、ってね」
史郎は形の良い唇を、すいっと持ち上げて見せた。
少年商人・史郎(kz0242)は、街をゆく人々の顔が明るく安堵に満ちているのを眺め、自らも安堵していた。
(まあ、ひとまず、というところではあるけど、安心できる状態にはなったもんな)
この一連の戦いに、実は史郎も一枚かんでいたということを知る者は少ない。史郎も、わざわざ宣伝したりはしない。商売の足しになるならまだしも、荒事に関するうわさは、それがたとえ良いものだとしても商売にとっては邪魔になることが多いのだ。
「さあって、稼ぎますかねえ」
せっかく街の人々の表情が明るいのだ、ここを逃す手はない。詩天での取引が済んだら、また天ノ都へ戻らなければならないし、と考えつつ歩いていると。
「おっ、なんだお前、その帽子」
「カッコいいだろ? 西の地のものなんだってよ。ちょっと高かったが、思い切って買ったんだ」
そんな会話が、史郎の耳に飛び込んできた。ふと見れば、洒落た中折れハットをかぶる若い男の姿がある。
(ん、あの帽子……、この前俺がトオヤマ商店に卸したやつだな)
「似合うぜ。……さてはお前、それでめかしこんで、あのコの気を引こうってつもりじゃ……」
「そ、そんなんじゃねえよ」
そんなんじゃねえはずねえだろう、と史郎は内心で呟いてニヤリとした。これだ、と。
男性向けのお洒落用品を充実させては、という史郎の営業に、トオヤマ商店の若旦那はすぐ乗ってきた。このところ、男性の衣服への意識も変わってきている、と肌で感じていたらしい。
「着物だけではなく、小物や靴にもこだわりたい若者は、増えているんですよ。たぶん、そうしていかないと……、女性にモテない」
「なるほど」
史郎は若旦那と顔を見合わせて笑った。
「男子たるもの、やっぱりモテたいと思いますからねえ」
「わかります」
と返事はしたものの、モテたい、という感情は白皙の美少年・史郎にはイマイチ理解できないものであった。それはともかく。
「しかし史郎さん、単純に男性物を充実させる、というのは、少し問題があるのですよ」
「そうですよね。女性物とは違いますからね」
「さすが、よくわかっておられる」
女性物は、流行に乗る、もしくは流行を作り出してしまえば、似たような柄や仕立てのものがたくさん売れる。つまり、大量に仕入れてもさばききることができる。しかし、男性物はそうはいかず、売れ行きを計算することが難しいのだ。
「そこでですね、若旦那。ひとつ、提案があります。ファッション講座を開いてはいかがでしょう」
「ふぁっしょん講座?」
史郎の提案は、こうだ。
モテたい男子を集めて、どんなものを着るのがカッコいいのか、どんな小物を持つのが粋か、を教える講座を開く。そこで紹介した着物や小物に、その場で予約を受け付け、予約の数を目安にして仕入れを行うのだ。
「なるほど、受注制ですね。そこで予約の多かったものを、少し多めに仕入れるようにすれば」
「はい。店頭にどれを置くと売れやすいかも把握できます。無駄も少なくて済むかと」
「いいですね、是非、やりましょう」
「講師は若旦那がやっていただけますか」
「いいですとも」
話はまとまり、史郎は早速準備に取りかかった。大々的に宣伝し、講座の参加募集をかけると、予想以上の人数が集まることとなった。
「これは、講師が私だけではちょっと心配ですね。史郎さん、お願いできませんか」
若旦那に言われ、史郎はふむ、と首をひねった。講師をすることが嫌なのではないが、史郎のような少年が講師、となると反感を抱かれる可能性も低くはない。
「ここはひとつ、助っ人を頼みましょう。会場規模も大きくなってしまったことだし、準備にも人出がいるでしょう」
講座参加者が予想より多かったことで、受講料だけでも儲けが出る。もう少し、投資してみてもいいだろう、という考えだった。
「粋な男を叩いてみれば、金儲けの音がする、ってね」
史郎は形の良い唇を、すいっと持ち上げて見せた。
解説
■成功条件
ファッション講座を盛り上げ、成功させる
■依頼状況
主な依頼内容は「ファッション講座の会場設営を手伝うこと」である。
椅子を並べる、掃除をする、などの準備のあとは、以下のふたつから行動を選択。
全員の選択肢が偏っても問題ない(講師が0人の場合、史郎が講師をする)
A:ファッション講座の講師
持ち時間10~15分で、着こなしや髪型についてトーク、レクチャーする。
トオヤマ商店が販売を考えている「黒い紳士ステッキ」「螺鈿ネクタイピン」「鳥打帽」の中からひとつ選び、コーディネートに使用することも可能(必須ではない)。
複数名でチームを組んで行うことも可能(同行者の明記を必ずお願いします)。
マネキンの貸し出しあり。
なお、講師をすることによる報酬増額はない。
B:ファッション講座の受講者
一般受講者に混ざって受講。
講座には質問タイムがもうけられるため、自分のファッションの悩みを相談することが可能。
ただし、質問はひとりひとつまで。
なお、受講料3000Gを徴収する。
※依頼参加を男性に限るものではありません。性別年齢関係なくご参加いただけます。
※一般受講者は約30名を予定。会場はトオヤマ商店から徒歩圏内の公民館の講堂。
※質問には可能な範囲で史郎が対応します。
ファッション講座を盛り上げ、成功させる
■依頼状況
主な依頼内容は「ファッション講座の会場設営を手伝うこと」である。
椅子を並べる、掃除をする、などの準備のあとは、以下のふたつから行動を選択。
全員の選択肢が偏っても問題ない(講師が0人の場合、史郎が講師をする)
A:ファッション講座の講師
持ち時間10~15分で、着こなしや髪型についてトーク、レクチャーする。
トオヤマ商店が販売を考えている「黒い紳士ステッキ」「螺鈿ネクタイピン」「鳥打帽」の中からひとつ選び、コーディネートに使用することも可能(必須ではない)。
複数名でチームを組んで行うことも可能(同行者の明記を必ずお願いします)。
マネキンの貸し出しあり。
なお、講師をすることによる報酬増額はない。
B:ファッション講座の受講者
一般受講者に混ざって受講。
講座には質問タイムがもうけられるため、自分のファッションの悩みを相談することが可能。
ただし、質問はひとりひとつまで。
なお、受講料3000Gを徴収する。
※依頼参加を男性に限るものではありません。性別年齢関係なくご参加いただけます。
※一般受講者は約30名を予定。会場はトオヤマ商店から徒歩圏内の公民館の講堂。
※質問には可能な範囲で史郎が対応します。
マスターより
ごきげんいかがでございましょうか。紺堂カヤです。
集まれ!!モテたい男子!!
……っていうタイトルにしようかちょっと迷いましたがやめました(笑)
ファッションスキルをお持ちの方もそうでない方も、是非ご参加ください!お待ちしております!
集まれ!!モテたい男子!!
……っていうタイトルにしようかちょっと迷いましたがやめました(笑)
ファッションスキルをお持ちの方もそうでない方も、是非ご参加ください!お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/15 21:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ユリウス・ベルク(ka6832) 人間(クリムゾンウェスト)|26才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/03/09 17:31:37 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/09 17:29:14 |