ゲスト
(ka0000)
アイテム返せ泥棒
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/03/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/25 22:00
オープニング
●モンキチ、雌伏
去年の12月頃ハンターたちから、手に入れたばかりのCAMごとコテンパンにされた嫉妬の歪虚モンキチ。
彼は現在その雪辱を晴らすため、さいきょうのCAM作りに勤しんでいた。
「おーし、これでボディーは完成だー」
我ながら最高の出来であると自画自賛しつつ、自作CAMを見上げ振り向く。
「後は武器だな、武器。うんとすげーのいっぱいくっつけるんだ!」
と言って振り向いた先には無数の、円盤ぽい飛行機械。
これはラルヴァが彼によこしたものだ。なんでもカッツォがエバーグリーンであれこれ漁っているついでに見つけた玩具だとか。
モンキチは見かけによらず高位の歪虚である。であれば、無機物を支配し動かすことが出来る。
「よーし、それじゃアイテム取りに行くぞ」
飛行機械は命令に従い動き出した。その身についているプロペラを動かし宙に浮き、隊列を組み飛び始める。モンキチを乗せて。
●
フマーレ界隈では、近ごろ盗難事件が頻発している。
狙われているのは工場。持ち去られているのはCAM回りのアイテム。
武器、防具、補正装置、等々。
納品間近の品を盗まれ大損害を被った工場主たちは、当局へいち早く犯人を捕まえるよう要請した。
当局は捜査本部を作り捜査を始めた。
しかし今に至るまで、芳しい成果を出せていない。
被害を受けた工場主たちとしてはまことに憤懣やるかたなし。
まだ被害に遭っていない工場主たちは我先に警備体制を強化した。
●
暦の上ではもう春であるが、朝晩はやはり冷える。
カチャはハンター仲間たちと工場の見回りをしていた。
点々と並んだ照明に照らされているのは、工場の倉庫。
小さな窓、頑丈な壁、分厚い扉の周囲をぐるぐる囲んだ鉄鎖とこれ見よがしな南京錠。
倉庫の中にはユニット用のアイテムが多数保管されている。
引き取り相手に納品するのは明日――それまで絶対に盗まれないようにしてくれ、というのが今回カチャたちの受けた依頼の内容だ。
「それにしても一体誰が盗んでるんですかね、あんな大きいものを」
「さあなあ。素人じゃないのは確かだろうけど。出来心で盗んでいける大きさじゃないからな」
「大型馬車とか魔導トラックとか、そういうものが必要ですよね絶対」
「持って行ったとしてどうにもなりませんしね。家に飾っておくわけにもいかないでしょうし」
「盗んでるの、同業者なんじゃない? どこの業界でもよくあるじゃない、そういうこと。案外盗まれたもの、隣の工場にあったりしてね」
「そうか? 俺はこれは改造マニアによる犯罪だと思う。凝る奴は本当に凝るからな」
「そう決めつけるのも早計では。盗んだものをなにもそのままの形で売る必要はないわけですから。いったんばらして出所不明にし、改めて市場ルートに乗せるということも考えられるでしょう?」
「とにかくこんな大それたこと、単独では出来ませんね。組織的犯行と見てほぼ間違いないでしょう」
「とすると、闇ギルドの線も……」
それぞれ声高に推理を披露しあうのは、眠気ざましのためだ。
現在午前0時を切ったところ。
これまでのところ周囲に異変は起きていない。
別の敷地にある作業場にはまだ明かりついている。
「夜っぴいてご苦労さまだな」
「ここの所CAMやアーマーの修理依頼が増えてるらしいですよ」
「カチャもアーマー全壊させて、ここに持ち込んだんだって?」
「ええ、まあ。厳密にはあれ、私のアーマーじゃないんですけどね……」
「そういえば最近、またぞろ13魔のカッツォが現れたらしいぞ」
「へー。あいつまだ倒されてなかったのか。ここしばらく音沙汰がなかったからすっかり忘れかけてたんだが」
まだ話が続きそうだったところ、しいっ、と誰かが言った。
話し声がぴたりと止まった。
深まる静けさ、深まる暗さ。
かすかな音が聞こえる。倉庫の中から。カタカタ、コトコト、と。
ハンターたちは視線を交わし合い扉に近づく。
開けられた形跡は一切なかった。鎖も南京錠も1ミリたりとて動いていない。だが物音は続いている。
「……これは中を確かめたほうがいいんじゃないか?」
「……そうですね」
その時、カチャは何の気なく上を見た。
そして度肝を抜かされた。
屋根の上にびっしりと何かが張り付いている。
目をこらしてみれば四隅にプロペラがついた黒い円盤の群れ。
下部に生えた虫のような足で、屋根にしがみついている。
「皆さん、あれ、あれ!!」
ハンターたちは彼女の声に顔を上げる。
円盤がいっせいに飛び上がった。
屋根がそっくりそのままの形で剥がれた。
天井がなくなった倉庫の中から同じ円盤たちがアイテム類を抱え、次々飛び出してくる。
「――ま、待てコラ! ドロボー!」
すると、妙に甲高い声が返ってきた。
『待たねーよバーカバーカ』
それはカチャにはとても聞き覚えのある声だった。
なんとなればついこの間、その声を出すCAMの襲撃で文字通り死にかけたのである。
「あー! あの時のサル!」
去年の12月頃ハンターたちから、手に入れたばかりのCAMごとコテンパンにされた嫉妬の歪虚モンキチ。
彼は現在その雪辱を晴らすため、さいきょうのCAM作りに勤しんでいた。
「おーし、これでボディーは完成だー」
我ながら最高の出来であると自画自賛しつつ、自作CAMを見上げ振り向く。
「後は武器だな、武器。うんとすげーのいっぱいくっつけるんだ!」
と言って振り向いた先には無数の、円盤ぽい飛行機械。
これはラルヴァが彼によこしたものだ。なんでもカッツォがエバーグリーンであれこれ漁っているついでに見つけた玩具だとか。
モンキチは見かけによらず高位の歪虚である。であれば、無機物を支配し動かすことが出来る。
「よーし、それじゃアイテム取りに行くぞ」
飛行機械は命令に従い動き出した。その身についているプロペラを動かし宙に浮き、隊列を組み飛び始める。モンキチを乗せて。
●
フマーレ界隈では、近ごろ盗難事件が頻発している。
狙われているのは工場。持ち去られているのはCAM回りのアイテム。
武器、防具、補正装置、等々。
納品間近の品を盗まれ大損害を被った工場主たちは、当局へいち早く犯人を捕まえるよう要請した。
当局は捜査本部を作り捜査を始めた。
しかし今に至るまで、芳しい成果を出せていない。
被害を受けた工場主たちとしてはまことに憤懣やるかたなし。
まだ被害に遭っていない工場主たちは我先に警備体制を強化した。
●
暦の上ではもう春であるが、朝晩はやはり冷える。
カチャはハンター仲間たちと工場の見回りをしていた。
点々と並んだ照明に照らされているのは、工場の倉庫。
小さな窓、頑丈な壁、分厚い扉の周囲をぐるぐる囲んだ鉄鎖とこれ見よがしな南京錠。
倉庫の中にはユニット用のアイテムが多数保管されている。
引き取り相手に納品するのは明日――それまで絶対に盗まれないようにしてくれ、というのが今回カチャたちの受けた依頼の内容だ。
「それにしても一体誰が盗んでるんですかね、あんな大きいものを」
「さあなあ。素人じゃないのは確かだろうけど。出来心で盗んでいける大きさじゃないからな」
「大型馬車とか魔導トラックとか、そういうものが必要ですよね絶対」
「持って行ったとしてどうにもなりませんしね。家に飾っておくわけにもいかないでしょうし」
「盗んでるの、同業者なんじゃない? どこの業界でもよくあるじゃない、そういうこと。案外盗まれたもの、隣の工場にあったりしてね」
「そうか? 俺はこれは改造マニアによる犯罪だと思う。凝る奴は本当に凝るからな」
「そう決めつけるのも早計では。盗んだものをなにもそのままの形で売る必要はないわけですから。いったんばらして出所不明にし、改めて市場ルートに乗せるということも考えられるでしょう?」
「とにかくこんな大それたこと、単独では出来ませんね。組織的犯行と見てほぼ間違いないでしょう」
「とすると、闇ギルドの線も……」
それぞれ声高に推理を披露しあうのは、眠気ざましのためだ。
現在午前0時を切ったところ。
これまでのところ周囲に異変は起きていない。
別の敷地にある作業場にはまだ明かりついている。
「夜っぴいてご苦労さまだな」
「ここの所CAMやアーマーの修理依頼が増えてるらしいですよ」
「カチャもアーマー全壊させて、ここに持ち込んだんだって?」
「ええ、まあ。厳密にはあれ、私のアーマーじゃないんですけどね……」
「そういえば最近、またぞろ13魔のカッツォが現れたらしいぞ」
「へー。あいつまだ倒されてなかったのか。ここしばらく音沙汰がなかったからすっかり忘れかけてたんだが」
まだ話が続きそうだったところ、しいっ、と誰かが言った。
話し声がぴたりと止まった。
深まる静けさ、深まる暗さ。
かすかな音が聞こえる。倉庫の中から。カタカタ、コトコト、と。
ハンターたちは視線を交わし合い扉に近づく。
開けられた形跡は一切なかった。鎖も南京錠も1ミリたりとて動いていない。だが物音は続いている。
「……これは中を確かめたほうがいいんじゃないか?」
「……そうですね」
その時、カチャは何の気なく上を見た。
そして度肝を抜かされた。
屋根の上にびっしりと何かが張り付いている。
目をこらしてみれば四隅にプロペラがついた黒い円盤の群れ。
下部に生えた虫のような足で、屋根にしがみついている。
「皆さん、あれ、あれ!!」
ハンターたちは彼女の声に顔を上げる。
円盤がいっせいに飛び上がった。
屋根がそっくりそのままの形で剥がれた。
天井がなくなった倉庫の中から同じ円盤たちがアイテム類を抱え、次々飛び出してくる。
「――ま、待てコラ! ドロボー!」
すると、妙に甲高い声が返ってきた。
『待たねーよバーカバーカ』
それはカチャにはとても聞き覚えのある声だった。
なんとなればついこの間、その声を出すCAMの襲撃で文字通り死にかけたのである。
「あー! あの時のサル!」
解説
補足説明
これは謎のドローン軍団を殲滅し盗難を阻止し、依頼主に損をさせないことを目的とするシナリオです。
盗まれかけている武器は商品ですので、取り戻す際にも傷つけないようにお願い致します。
ドローン軍団の数は総勢で500。
大きさは直系1メートル。形は円形。下部に虫のような足が3対ついてます。
この円盤は荷物運搬のために作られている機械なので、武器は携帯されていません。人間に対する攻撃は体当たりと、掴み上げ→上昇→落とすの複合技以外にありません。
見た目よりずっと力が強く、大きなものを抱え飛ぶことが出来ます。
円盤一機につき200キロくらいのものを持ち運ぶことが可能。
飛行速度は最大で20キロ。力は強いが動きは鈍いです。モンキチが『アイテムを取ってこい』という命令を出しているので、そこにアイテムが有る限り、逃げるようなことはしません。ひたすら周囲に群がり持ち運んで行こうとし続けます。
モンキチは円盤を通じて現場の様子を見られます。かつ受け答えすることが出来ます。しかしハンターの目のつくところには出てきません。離れたところにいます。攻撃を警戒しています。もともと己の腕力のみで戦うというタイプではありませんので。
彼は煽りに対し滅茶苦茶耐性がありません。そのあたりを踏まえて適切に話しかければ、盗難の目的等ぺろぺろ喋る可能性があります。
モンキチという歪虚の登場シナリオは、「スケルトンアーマー」「【陶曲】BOMBER 」「沈黙せよ鉄人 」です。
でも、彼の以前の経過を特に知らなくても依頼において不利になることはありません。先に言ったように、今回は表に出てきませんので。
シューティングゲーム的なものとしてお楽しみください。
これは謎のドローン軍団を殲滅し盗難を阻止し、依頼主に損をさせないことを目的とするシナリオです。
盗まれかけている武器は商品ですので、取り戻す際にも傷つけないようにお願い致します。
ドローン軍団の数は総勢で500。
大きさは直系1メートル。形は円形。下部に虫のような足が3対ついてます。
この円盤は荷物運搬のために作られている機械なので、武器は携帯されていません。人間に対する攻撃は体当たりと、掴み上げ→上昇→落とすの複合技以外にありません。
見た目よりずっと力が強く、大きなものを抱え飛ぶことが出来ます。
円盤一機につき200キロくらいのものを持ち運ぶことが可能。
飛行速度は最大で20キロ。力は強いが動きは鈍いです。モンキチが『アイテムを取ってこい』という命令を出しているので、そこにアイテムが有る限り、逃げるようなことはしません。ひたすら周囲に群がり持ち運んで行こうとし続けます。
モンキチは円盤を通じて現場の様子を見られます。かつ受け答えすることが出来ます。しかしハンターの目のつくところには出てきません。離れたところにいます。攻撃を警戒しています。もともと己の腕力のみで戦うというタイプではありませんので。
彼は煽りに対し滅茶苦茶耐性がありません。そのあたりを踏まえて適切に話しかければ、盗難の目的等ぺろぺろ喋る可能性があります。
モンキチという歪虚の登場シナリオは、「スケルトンアーマー」「【陶曲】BOMBER 」「沈黙せよ鉄人 」です。
でも、彼の以前の経過を特に知らなくても依頼において不利になることはありません。先に言ったように、今回は表に出てきませんので。
シューティングゲーム的なものとしてお楽しみください。
マスターより
KINUTAです。
難しく考えなくていい簡単な依頼です。
円盤を落とす。基本これだけで解決します。
ここで盗難を阻止すれば、いずれ出てくるだろう「モンキチさいきょうのCAM」の装備力をダウンさせることが出来ます。
難しく考えなくていい簡単な依頼です。
円盤を落とす。基本これだけで解決します。
ここで盗難を阻止すれば、いずれ出てくるだろう「モンキチさいきょうのCAM」の装備力をダウンさせることが出来ます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/22 00:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
ドローン軍団を撃ち落とせ! エーミ・エーテルクラフト(ka2225) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/03/16 10:55:41 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/13 23:49:30 |