ゲスト
(ka0000)
彼たちの見解
マスター:凪池シリル

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在19人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/12 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/21 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
※マスターより:うちのNPCズに興味がない方はさっさと解説まで飛ばしてもらって全く問題がないです。
いよいよ暖かくなってきた、リゼリオの商店街。
先月、この日付まで赤い旗が多数翻っていた通りは、その日を過ぎるなり今度は白がはためいていて。
その切り替えの早さに、商魂たくましいよなあ、とか、すっかりリアルブルー的だよな、とかつい考える、そんな道を、伊佐美 透(kz0243)とチィ=ズヴォーの二人が歩いている。
単なる食材の買い出しだ。この後の、どこでもたまにあるような、つるんでる男同士の雑な宅飲みのための。
毎回チィが酒を持ってやってきて開催になって、つまみは透が作るという流れになる。
さてどうしようか。今回もアヒージョはいいよな。手軽なのに旨い、酒の場の味方。
バジルソースが残ってるから、つつきやすいようにショートパスタ。気が向いたらペペロンチーノ風のも。
野菜はどうするか。なるべく作り置くことにしてるラタトゥイユとピクルスはまだあったけど、今日は温野菜で行こう。切って茹でるだけ。ゆで卵も添えて。つくづく、マヨネーズは偉大だ。
あとは、肉。なんかの肉。これも適当な大きさに切って焼く。味付けも適当。
こんなもん。
考えながら一通り買い物する間、チィは何も言わない。完全に丸投げ体勢。文句も一切言わないため、逆に気軽だ。
料理は──得意ではない。慣れているだけ。一手間一手間かけるなんてことはせず、なるべく楽に作れるものを。最初に材料を切ってしまったらあとは全部ぶち込んで適切な火加減で放置で済む、とかそういうのがいい。そんなのでも、経験値が増えれば自分では満足できるものはそこそこの数作れるようになっていく。
そんなこんなで、考えもまとまって、買い物も済んで。
思考と視線がフリーになると、やはり町を飾る白が目に入る。
……チィが本日訪ねてきたことに、今日この日付は関係がない。一切全く関係ない。度々あることが今日もあったというだけ。先月何かがあったわけでもないし──
「お前は、別に日付というか、こういうのは気にしないもんなあ」
「ん? ああ。アンの奴なんかは、こっちの風習に馴染もうっつーか気に入ってる節もありますがねぇ。手前どもはやっぱ日付まで細かく気にしてってえのはどうにも」
視線の先から話題を察したのか、チィが答える。
ズヴォー族は、本来そう言う気質である。はっきりと日付を決めての行事というものは基本的にはない。気ままに、有るがままにを是とする彼らは、例えば宴会なんてのは誰かがやりたいと言い出したらやるものである。
行事というのは、季節に合わせた準備をする、という側面を持つものもあるが。そういうのも、彼らははっきりと日時を定義してはいない。誰かが風を感じたらやり始める、とそう言った風情だ。例外は、歳を数えるための新年くらいのもの。
「贈り物をするなんざあ特に。あ、これあいつに良いな、って思ったらその場で手に入れてさっと渡してえじゃねえですか。いちいち何月何日まで待って、なんざ、ただ焦れってえだけで駄目でさあ」
「──……」
「……手前ども、なんか呆れさせるような事言いましたかい?」
「……いや全く。お前は実に正しいと思うよ。正しすぎてこういう時、お前が何で俺と一緒に居たがるのか分からなくなるだけだ」
「? 言ってなかったっすけ?」
「いや聞いたよ。聞いたけどな」
それでも気持ちってのは変わってくもんじゃないのか、とか。そもそも、こっそり殺陣の練習をしてたところを見られたことがこいつの中で何でそんなに大袈裟なことになっているのか未だにピンとこない、とかはあるが。
まあ、いい。
何の話だったか。
そう。チィのいう事は限りなく正しいとは思うが……──
(俺みたいなやつには、必要なんだよな。こういうお膳立ては)
風に揺れる白い旗を見上げながら思う。商魂たくましいとは言うが、結局、そうなるのは、商売になるだけの需要があるから。
特に、自分みたいに行動を起こす前にごちゃごちゃと考えたがるような人間の。
とみに、バレンタインデーからホワイトデーの流れというのは良く出来ていると思う。示された厚意に対して何時、どうやって返せばいいのか、その枠組みと猶予。実に有難い。実際自分みたいなやつが考えたんじゃなかろうか、というのは流石にうがちすぎか。
まあ。だから。
こういうのがあると、やっぱり、用意だけはしておくか、くらいは思うわけで。
「……すまんが、もうちょっと買い物付き合ってもらっていいか」
そう言って、甘い香りの漂う一角、一際白の目立つ方角へと足を向ける。何か、適当な菓子の詰め合わせ。大袈裟にならない程度の大きさと包装の。そんなものを求めて。
「へえ、お供しやす」
チィは、特に疑問を挟むことなくついてくる。
……しかしなんかこう、たまにやっぱり微妙な下っ端っぽさが出るの何とかならないだろうか。この一族。
※マスターより:うちのNPCズに興味がない方はさっさと解説まで飛ばしてもらって全く問題がないです。
いよいよ暖かくなってきた、リゼリオの商店街。
先月、この日付まで赤い旗が多数翻っていた通りは、その日を過ぎるなり今度は白がはためいていて。
その切り替えの早さに、商魂たくましいよなあ、とか、すっかりリアルブルー的だよな、とかつい考える、そんな道を、伊佐美 透(kz0243)とチィ=ズヴォーの二人が歩いている。
単なる食材の買い出しだ。この後の、どこでもたまにあるような、つるんでる男同士の雑な宅飲みのための。
毎回チィが酒を持ってやってきて開催になって、つまみは透が作るという流れになる。
さてどうしようか。今回もアヒージョはいいよな。手軽なのに旨い、酒の場の味方。
バジルソースが残ってるから、つつきやすいようにショートパスタ。気が向いたらペペロンチーノ風のも。
野菜はどうするか。なるべく作り置くことにしてるラタトゥイユとピクルスはまだあったけど、今日は温野菜で行こう。切って茹でるだけ。ゆで卵も添えて。つくづく、マヨネーズは偉大だ。
あとは、肉。なんかの肉。これも適当な大きさに切って焼く。味付けも適当。
こんなもん。
考えながら一通り買い物する間、チィは何も言わない。完全に丸投げ体勢。文句も一切言わないため、逆に気軽だ。
料理は──得意ではない。慣れているだけ。一手間一手間かけるなんてことはせず、なるべく楽に作れるものを。最初に材料を切ってしまったらあとは全部ぶち込んで適切な火加減で放置で済む、とかそういうのがいい。そんなのでも、経験値が増えれば自分では満足できるものはそこそこの数作れるようになっていく。
そんなこんなで、考えもまとまって、買い物も済んで。
思考と視線がフリーになると、やはり町を飾る白が目に入る。
……チィが本日訪ねてきたことに、今日この日付は関係がない。一切全く関係ない。度々あることが今日もあったというだけ。先月何かがあったわけでもないし──
「お前は、別に日付というか、こういうのは気にしないもんなあ」
「ん? ああ。アンの奴なんかは、こっちの風習に馴染もうっつーか気に入ってる節もありますがねぇ。手前どもはやっぱ日付まで細かく気にしてってえのはどうにも」
視線の先から話題を察したのか、チィが答える。
ズヴォー族は、本来そう言う気質である。はっきりと日付を決めての行事というものは基本的にはない。気ままに、有るがままにを是とする彼らは、例えば宴会なんてのは誰かがやりたいと言い出したらやるものである。
行事というのは、季節に合わせた準備をする、という側面を持つものもあるが。そういうのも、彼らははっきりと日時を定義してはいない。誰かが風を感じたらやり始める、とそう言った風情だ。例外は、歳を数えるための新年くらいのもの。
「贈り物をするなんざあ特に。あ、これあいつに良いな、って思ったらその場で手に入れてさっと渡してえじゃねえですか。いちいち何月何日まで待って、なんざ、ただ焦れってえだけで駄目でさあ」
「──……」
「……手前ども、なんか呆れさせるような事言いましたかい?」
「……いや全く。お前は実に正しいと思うよ。正しすぎてこういう時、お前が何で俺と一緒に居たがるのか分からなくなるだけだ」
「? 言ってなかったっすけ?」
「いや聞いたよ。聞いたけどな」
それでも気持ちってのは変わってくもんじゃないのか、とか。そもそも、こっそり殺陣の練習をしてたところを見られたことがこいつの中で何でそんなに大袈裟なことになっているのか未だにピンとこない、とかはあるが。
まあ、いい。
何の話だったか。
そう。チィのいう事は限りなく正しいとは思うが……──
(俺みたいなやつには、必要なんだよな。こういうお膳立ては)
風に揺れる白い旗を見上げながら思う。商魂たくましいとは言うが、結局、そうなるのは、商売になるだけの需要があるから。
特に、自分みたいに行動を起こす前にごちゃごちゃと考えたがるような人間の。
とみに、バレンタインデーからホワイトデーの流れというのは良く出来ていると思う。示された厚意に対して何時、どうやって返せばいいのか、その枠組みと猶予。実に有難い。実際自分みたいなやつが考えたんじゃなかろうか、というのは流石にうがちすぎか。
まあ。だから。
こういうのがあると、やっぱり、用意だけはしておくか、くらいは思うわけで。
「……すまんが、もうちょっと買い物付き合ってもらっていいか」
そう言って、甘い香りの漂う一角、一際白の目立つ方角へと足を向ける。何か、適当な菓子の詰め合わせ。大袈裟にならない程度の大きさと包装の。そんなものを求めて。
「へえ、お供しやす」
チィは、特に疑問を挟むことなくついてくる。
……しかしなんかこう、たまにやっぱり微妙な下っ端っぽさが出るの何とかならないだろうか。この一族。
解説
そんなわけでホワイトデーです。なんかそれっぽくリゼリオで過ごしたい方はご自由にどうぞ。
いや本当にそれだけです。それでOPが済ませられるならそうしたかったんですがそうもいかないので書いたNPCどものことはまったく気にしなくて構いません。こいつらどうにかしろとかではないです。PCからの接触がなければリプレイには一切登場しないです。なので関連付けてもいません。
……バレンタインはともかく、ホワイトデーとなると基本「お返し」ですからね。なんか前ほどうまいことネタも思い浮かばなく、そんなわけでオールフリーという名の丸投げです。さーくるすろーいんぐです。ホワイトデーに沿った過ごし方であれば本当に、ご自由にどうぞ。
いや本当にそれだけです。それでOPが済ませられるならそうしたかったんですがそうもいかないので書いたNPCどものことはまったく気にしなくて構いません。こいつらどうにかしろとかではないです。PCからの接触がなければリプレイには一切登場しないです。なので関連付けてもいません。
……バレンタインはともかく、ホワイトデーとなると基本「お返し」ですからね。なんか前ほどうまいことネタも思い浮かばなく、そんなわけでオールフリーという名の丸投げです。さーくるすろーいんぐです。ホワイトデーに沿った過ごし方であれば本当に、ご自由にどうぞ。
マスターより
凪池です。
いやなんか、バレンタインのプレイングを拝見した時から、あれ、これホワイトデーもやった方がいいやつ? と思わせるプレイングがちらほらと。感じられたのでつい。一応。
しかし、ネタが無く苦肉の策ではありますが、キャラを考えると日常を考えたくなる人間ではあるのですよね。基本的にはWTの文章はPCに解決してもらう問題とセットになるので、中々書く機会もないのですが。本当、どうでもいい話失礼しました。
此度の作業用BGMは、長らくこういうゆるーい日常を書く時にはお世話になっている曲。OPのせいで改変してしまいましたが、元は「彼女たち」なんですよね。
いやなんか、バレンタインのプレイングを拝見した時から、あれ、これホワイトデーもやった方がいいやつ? と思わせるプレイングがちらほらと。感じられたのでつい。一応。
しかし、ネタが無く苦肉の策ではありますが、キャラを考えると日常を考えたくなる人間ではあるのですよね。基本的にはWTの文章はPCに解決してもらう問題とセットになるので、中々書く機会もないのですが。本当、どうでもいい話失礼しました。
此度の作業用BGMは、長らくこういうゆるーい日常を書く時にはお世話になっている曲。OPのせいで改変してしまいましたが、元は「彼女たち」なんですよね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/15 06:29