ゲスト
(ka0000)
のんびり、とある町で
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在13人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/02 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●夢
イノア・クリシスは夢を見た。
幼いころあった領主の屋敷の庭となっていた丘で兄と遊ぶ夢。まだ五歳くらいだったはずだ。
「イノア、ゆっくりでいいよ?」
「いやっ! わたし、もっと早いもん!」
丘の上まで競争と言いながら、何度も行ったり来たりする。子どもの頃の年齢差は大きい。十歳くらいの兄にかなうわけがなかった。
最後は兄がわざと負けてくれた。それがまた悔しくて仕方がなくて、頬を膨らませる。兄は困ったように笑いながら、丘の上の木の下で見守ってくれていた。
その木の下はここの町が良く見えるのだ。
川を行き来する船、人の営みを感じられる町。
兄の大好きな場所だったという。
兄がアレと出会ったのもそこであり、兄が殺されたのも、歪虚と契約したのもそこである。いや、確証はないが、たぶん、アレがいて、兄がいたという事実からそうだろうと言われている。
兄はもういない。
夢の中でとっちめようとして、ハンターに止められたような気もする。
イノアはベッドから下りた。
「そろそろ兄の誕生日が近いですね……とはいえ、死者には命日とも言いますけれど……」
むしろ思い出したくもない。
「そもそも、歪虚に成っているので、どこが命日なのか……ハンターに倒された日が命日でしょうか?」
わからない、と苦笑する。
今日も一日が始まる。
何もないことを祈りながら。
●精霊は考える
このクリシスが治める町と隣の領主の町の間に川があり、その川に住む精霊リオ(仮)は首をかしげる。
なんとなく名前が確定していない気もする。それはそれでもいいのかなと思うけれど、なんとなく不安定な気もした。
気のせいか、別の名前で呼ばれてもよいような気がしてしまう。
「うー」
社の近くで腕を組み考える。眉間にしわを寄せ、考える。
「精霊さん、どうかしたかい?」
近所に住む老婆が尋ねてくる。ここの掃除をしてくれる人でリオ(仮)が慣れている人だ。
この人は「精霊さん」と呼んでくる。ここには精霊が一人しかいないからそれで構わない。たとえば丘の上に精霊がいた場合はどうなるのかと思ったりする。
「うー。ねー、リオ?」
「わしはリョーウじゃよ?」
「……あー、わしはリオ?」
違う違うと老婆は首を横に振り、胸に手をやり「リョーウ」と言う。
リオ(仮)は間違いに気づいた。
「わし、リオ?」
自分の胸に手を当てて言ってみた。
「んー、精霊さんはリオという名前と言うことかね?」
「んー? つけてくれた」
「なら、それでよいのかの?」
「んー」
いいとも思う。たぶん、ハンターにも認知されていると思われる。
「イノア、きく」
「領主様に聞くのかい?」
「うん」
リオ(仮)はそこに行ってくれる人を待つことにした。下水を伝っていけなくはないが、できれば行きたくないと思うのだった。
それから二時間後、ようやく適度な人材を見つけ、イノアの代理が来るのがそれから二時間後。要件が伝わったのは、なお一時間たってからだった。
●せっかくなので
イノアは精霊の名前を確定していないことを知った。
「本人としては固定でも揺れてもいいということですね……」
精霊本人の意向は揺れている。そもそも、自分に名前があったのかすらわからない。覚えていないというより、なかったのではないだろうか?
「それならば、広く意見を募ることも可能ですね。丘の上をどうするかも決まっていませんし、せっかくならピクニックも面白いですわね」
イノアは微笑む。以前、ライブラリで演算で出されたもしもの世界では兄とイノアは丘の上でピクニックごっこをしていたという。
「この先、この丘に家を建てるかもしれませんし、それこそ、防壁を立てることもあるかもしれません。森にしてしまうかもしれません……それならば、今は楽しんでもらった方がいいですね」
イノアは町の人に通達を出すともにハンターに依頼を出すことにした。
●夢
イノア・クリシスは夢を見た。
幼いころあった領主の屋敷の庭となっていた丘で兄と遊ぶ夢。まだ五歳くらいだったはずだ。
「イノア、ゆっくりでいいよ?」
「いやっ! わたし、もっと早いもん!」
丘の上まで競争と言いながら、何度も行ったり来たりする。子どもの頃の年齢差は大きい。十歳くらいの兄にかなうわけがなかった。
最後は兄がわざと負けてくれた。それがまた悔しくて仕方がなくて、頬を膨らませる。兄は困ったように笑いながら、丘の上の木の下で見守ってくれていた。
その木の下はここの町が良く見えるのだ。
川を行き来する船、人の営みを感じられる町。
兄の大好きな場所だったという。
兄がアレと出会ったのもそこであり、兄が殺されたのも、歪虚と契約したのもそこである。いや、確証はないが、たぶん、アレがいて、兄がいたという事実からそうだろうと言われている。
兄はもういない。
夢の中でとっちめようとして、ハンターに止められたような気もする。
イノアはベッドから下りた。
「そろそろ兄の誕生日が近いですね……とはいえ、死者には命日とも言いますけれど……」
むしろ思い出したくもない。
「そもそも、歪虚に成っているので、どこが命日なのか……ハンターに倒された日が命日でしょうか?」
わからない、と苦笑する。
今日も一日が始まる。
何もないことを祈りながら。
●精霊は考える
このクリシスが治める町と隣の領主の町の間に川があり、その川に住む精霊リオ(仮)は首をかしげる。
なんとなく名前が確定していない気もする。それはそれでもいいのかなと思うけれど、なんとなく不安定な気もした。
気のせいか、別の名前で呼ばれてもよいような気がしてしまう。
「うー」
社の近くで腕を組み考える。眉間にしわを寄せ、考える。
「精霊さん、どうかしたかい?」
近所に住む老婆が尋ねてくる。ここの掃除をしてくれる人でリオ(仮)が慣れている人だ。
この人は「精霊さん」と呼んでくる。ここには精霊が一人しかいないからそれで構わない。たとえば丘の上に精霊がいた場合はどうなるのかと思ったりする。
「うー。ねー、リオ?」
「わしはリョーウじゃよ?」
「……あー、わしはリオ?」
違う違うと老婆は首を横に振り、胸に手をやり「リョーウ」と言う。
リオ(仮)は間違いに気づいた。
「わし、リオ?」
自分の胸に手を当てて言ってみた。
「んー、精霊さんはリオという名前と言うことかね?」
「んー? つけてくれた」
「なら、それでよいのかの?」
「んー」
いいとも思う。たぶん、ハンターにも認知されていると思われる。
「イノア、きく」
「領主様に聞くのかい?」
「うん」
リオ(仮)はそこに行ってくれる人を待つことにした。下水を伝っていけなくはないが、できれば行きたくないと思うのだった。
それから二時間後、ようやく適度な人材を見つけ、イノアの代理が来るのがそれから二時間後。要件が伝わったのは、なお一時間たってからだった。
●せっかくなので
イノアは精霊の名前を確定していないことを知った。
「本人としては固定でも揺れてもいいということですね……」
精霊本人の意向は揺れている。そもそも、自分に名前があったのかすらわからない。覚えていないというより、なかったのではないだろうか?
「それならば、広く意見を募ることも可能ですね。丘の上をどうするかも決まっていませんし、せっかくならピクニックも面白いですわね」
イノアは微笑む。以前、ライブラリで演算で出されたもしもの世界では兄とイノアは丘の上でピクニックごっこをしていたという。
「この先、この丘に家を建てるかもしれませんし、それこそ、防壁を立てることもあるかもしれません。森にしてしまうかもしれません……それならば、今は楽しんでもらった方がいいですね」
イノアは町の人に通達を出すともにハンターに依頼を出すことにした。
解説
丘で遊ぶ。
水の精霊の名前を決める。
その他。
●名前について
リオ(仮)となっているのを「リオでいいじゃん」と言っていただければそれでOKです。
対抗馬を作る場合は、それ相応の理由をください。
白紙は委任されたことと判断します。
●丘で遊ぶ
町を見下ろすように、他の地域と隔てるように丘が存在しています。
この丘の中腹には領主の屋敷がもともとはありました。しかし、魔法公害事件(災厄の十三魔レチタティーヴォの出現)により、屋敷は廃墟となりました。去年にようやく撤去された経緯があります。
そのため、屋敷跡は平地で更地で土がむき出し。
その下と上は適度な傾斜があります。丘の上には一本の大きな広葉樹があります。
傾斜があるため、外で食事を作るなら屋敷跡の回りがいいでしょう。
草がある丘をソリで滑ることもできなくはありません。
●その他
町の中散策をしてもかまいません。
リオ(仮)の社は川の側です。
町の中でこれと言って目立つものはないです。商店街と住宅街、ちょっと大きめのエクラ教会があるくらいです。
●NPC
・リオ(仮) 川に住む水の精霊。人の形をとるときは、イノアと同じくらいの少女ぽい格好になる。なお、流水の彫刻というような形であり、体も服も水である。
・イノア・クリシス 15歳、女、この町の領主。父親が引責辞任して隠居しているため、領主になってしまった。一応いうと兄は憂悦孤唱プエル(kz0127)である。
●同行者
お連れ様がいらっしゃる場合は、相手の方のお名前とIDを記載してくださると迷子防止になります。
呼び方と関係があるとより一層、MSが理解しやすくなります。
水の精霊の名前を決める。
その他。
●名前について
リオ(仮)となっているのを「リオでいいじゃん」と言っていただければそれでOKです。
対抗馬を作る場合は、それ相応の理由をください。
白紙は委任されたことと判断します。
●丘で遊ぶ
町を見下ろすように、他の地域と隔てるように丘が存在しています。
この丘の中腹には領主の屋敷がもともとはありました。しかし、魔法公害事件(災厄の十三魔レチタティーヴォの出現)により、屋敷は廃墟となりました。去年にようやく撤去された経緯があります。
そのため、屋敷跡は平地で更地で土がむき出し。
その下と上は適度な傾斜があります。丘の上には一本の大きな広葉樹があります。
傾斜があるため、外で食事を作るなら屋敷跡の回りがいいでしょう。
草がある丘をソリで滑ることもできなくはありません。
●その他
町の中散策をしてもかまいません。
リオ(仮)の社は川の側です。
町の中でこれと言って目立つものはないです。商店街と住宅街、ちょっと大きめのエクラ教会があるくらいです。
●NPC
・リオ(仮) 川に住む水の精霊。人の形をとるときは、イノアと同じくらいの少女ぽい格好になる。なお、流水の彫刻というような形であり、体も服も水である。
・イノア・クリシス 15歳、女、この町の領主。父親が引責辞任して隠居しているため、領主になってしまった。一応いうと兄は憂悦孤唱プエル(kz0127)である。
●同行者
お連れ様がいらっしゃる場合は、相手の方のお名前とIDを記載してくださると迷子防止になります。
呼び方と関係があるとより一層、MSが理解しやすくなります。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
日常依頼です。
善意でつけてくださった名前ですが、実はまだ確定していないというおそろしさやら申し訳なさ。
徐々に浸透はしているので、この辺りで確定しようと思いました。
それと丘でのんびり過ごしてください。
よろしくお願いします。
日常依頼です。
善意でつけてくださった名前ですが、実はまだ確定していないというおそろしさやら申し訳なさ。
徐々に浸透はしているので、この辺りで確定しようと思いました。
それと丘でのんびり過ごしてください。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/27 17:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/19 21:57:27 |
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春の精霊祭りでいいんじゃね? 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2018/03/18 23:30:52 |