ゲスト
(ka0000)
鱗粉症(仮)
マスター:まれのぞみ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/24 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/02 12:00
オープニング
どこかのことである。
いつとも知れぬ、漆黒の時間の中に、ひとつの繭があった。
薄らぼんやりと青白い光を灯し、無の空間にひとつ。
ただ、ある。
まるで木にかかった蝶のさなぎのように斜めに――その場に、縦横という空間の概念があるのならばの話だが――なっている。
どれほどの時が刻まれ、流れたかわからない。
いつしか、繭がひび割れ、ついに、それが姿を見せた。
巨大な羽をもった蝶か、蛾か。
知らぬ。
ただ、それもまた己をわからなかったのかもしれない。
ただ、本能の従って羽をふるわせる。
水晶の響きにも似たなにかを奏で、やがて巨大な羽をはばたかせ歪虚は空へと向かった。
●
はじめは、ささいな日常――
はっくしょん!?
まだ薄雪の布団をかぶり、惰眠をむさぼる土地に鍬を入れ、起きろ、起きろと怒鳴るように土おこしをしていた男の手が止まり、小さく顔が上下に揺れたかと思うと、大きくくしゃみをひとつ。
寒暖の差の激しいこの時期、季節柄、よくあること。
別に何も思うことなく、男は再び、鍬をふりあげ――くしょん。
手伝いをしていた子供が思わず笑い出したが、その子も笑いながら、くしょん。
そのうち、目もしばしばしてきて、哀しくもないのに涙がぽろぽろ。くしゃみも止まらない。
いつしか、周囲の畑からも、あちらで、くしょ、こちらで、はっくしょん。
くしゃみの楽団のできあがりだ。
春の珍事のせいで、誰も気がつかなかったが、との時、薄暗い雲間を、ゆったりと舞う巨大な蛾に似た姿があった。
鱗粉が空から降っていた。
●
驚異はやがて白日にさらされる。
数日の内に、空を飛ぶヴォイドの姿が確認された。
至急、ハンターズソサエティからハンターたちが駆けつける。
まずは教科書どおり、遠距離からの魔法や弓矢。
「はじいた?」
「強力な魔法障壁のようなものでしょうか?」
まるで通用はしない。
「近接戦しか、ねーのかよ」
ならばと、捨て身で近づき、低空をゆったりと飛ぶ巨大な蛾に向けて一撃!
「やはり、通るな!」
だが、あたりにまった鱗粉にかれらは気がつかない。
いや、季節柄、周囲に吹き出した風に舞う土埃に紛れて、気づけるわけがないのだ。
そして、それは毒のように体をむしばみ――いつしかハンターたちの攻撃はやんでいた。
敵を倒したのではない。
力が入らないのだ。
いや、力を入れようとすればはいるだろうし、敵が襲ってくるのならば迎撃は可能なはずだ。だが、ヴォイドはまるで人を相手にしない。
だから、いつしか始まったくしゃみと目のかゆみでハンターたちの戦いの手がゆるむ。
歪虚は相手にしない。
くしゃみがつづく。
ヴォイドは、ゆったりと空を飛んでいく。
ひとからの攻撃など、風雨と同じものとでも思っているのか、敵を無力化し、ヴォイドはなおも悠々と空を行く。
それの行き着く先には、ひとつの街が見えた。
いつとも知れぬ、漆黒の時間の中に、ひとつの繭があった。
薄らぼんやりと青白い光を灯し、無の空間にひとつ。
ただ、ある。
まるで木にかかった蝶のさなぎのように斜めに――その場に、縦横という空間の概念があるのならばの話だが――なっている。
どれほどの時が刻まれ、流れたかわからない。
いつしか、繭がひび割れ、ついに、それが姿を見せた。
巨大な羽をもった蝶か、蛾か。
知らぬ。
ただ、それもまた己をわからなかったのかもしれない。
ただ、本能の従って羽をふるわせる。
水晶の響きにも似たなにかを奏で、やがて巨大な羽をはばたかせ歪虚は空へと向かった。
●
はじめは、ささいな日常――
はっくしょん!?
まだ薄雪の布団をかぶり、惰眠をむさぼる土地に鍬を入れ、起きろ、起きろと怒鳴るように土おこしをしていた男の手が止まり、小さく顔が上下に揺れたかと思うと、大きくくしゃみをひとつ。
寒暖の差の激しいこの時期、季節柄、よくあること。
別に何も思うことなく、男は再び、鍬をふりあげ――くしょん。
手伝いをしていた子供が思わず笑い出したが、その子も笑いながら、くしょん。
そのうち、目もしばしばしてきて、哀しくもないのに涙がぽろぽろ。くしゃみも止まらない。
いつしか、周囲の畑からも、あちらで、くしょ、こちらで、はっくしょん。
くしゃみの楽団のできあがりだ。
春の珍事のせいで、誰も気がつかなかったが、との時、薄暗い雲間を、ゆったりと舞う巨大な蛾に似た姿があった。
鱗粉が空から降っていた。
●
驚異はやがて白日にさらされる。
数日の内に、空を飛ぶヴォイドの姿が確認された。
至急、ハンターズソサエティからハンターたちが駆けつける。
まずは教科書どおり、遠距離からの魔法や弓矢。
「はじいた?」
「強力な魔法障壁のようなものでしょうか?」
まるで通用はしない。
「近接戦しか、ねーのかよ」
ならばと、捨て身で近づき、低空をゆったりと飛ぶ巨大な蛾に向けて一撃!
「やはり、通るな!」
だが、あたりにまった鱗粉にかれらは気がつかない。
いや、季節柄、周囲に吹き出した風に舞う土埃に紛れて、気づけるわけがないのだ。
そして、それは毒のように体をむしばみ――いつしかハンターたちの攻撃はやんでいた。
敵を倒したのではない。
力が入らないのだ。
いや、力を入れようとすればはいるだろうし、敵が襲ってくるのならば迎撃は可能なはずだ。だが、ヴォイドはまるで人を相手にしない。
だから、いつしか始まったくしゃみと目のかゆみでハンターたちの戦いの手がゆるむ。
歪虚は相手にしない。
くしゃみがつづく。
ヴォイドは、ゆったりと空を飛んでいく。
ひとからの攻撃など、風雨と同じものとでも思っているのか、敵を無力化し、ヴォイドはなおも悠々と空を行く。
それの行き着く先には、ひとつの街が見えた。
解説
街へ侵入する前にヴォイドを仕留めてください。
どうやら鱗粉にはアレルギー反応を起こす物質か、それに似た症状が発症する呪いがかかっているようです。わかる人にはわかると思いますが、多くの人々が苦しむことになります!?
今回のルール
ヴォイドの存在スクェアに入ったキャラのみターンの開始時にアレルギー反応チェックをおこなってもらいます。
失敗した場合、以下の3つ
くしゃみを連発する :攻撃力低下
涙が流れる :命中率低下
両方 :命中率低下・攻撃力低下
のイベントのどれかがランダムで発生することになります。(ちなみにダイスのランダム判定となり1~3でくしゃみ、4~5で涙、6で両方となります。なお、マスターのダイス運は友人曰く「悪い」との事です)
なお、このアレルギーはこのシナリオのみのイベントの為、他のシナリオには影響はありません。
どうやら鱗粉にはアレルギー反応を起こす物質か、それに似た症状が発症する呪いがかかっているようです。わかる人にはわかると思いますが、多くの人々が苦しむことになります!?
今回のルール
ヴォイドの存在スクェアに入ったキャラのみターンの開始時にアレルギー反応チェックをおこなってもらいます。
失敗した場合、以下の3つ
くしゃみを連発する :攻撃力低下
涙が流れる :命中率低下
両方 :命中率低下・攻撃力低下
のイベントのどれかがランダムで発生することになります。(ちなみにダイスのランダム判定となり1~3でくしゃみ、4~5で涙、6で両方となります。なお、マスターのダイス運は友人曰く「悪い」との事です)
なお、このアレルギーはこのシナリオのみのイベントの為、他のシナリオには影響はありません。
マスターより
花粉症滅ぶべし慈悲はない
というわけで、日々、泣き暮らし――だいたい花粉症のせい――ております。あと鼻も辛いです。とりあえず、この怒りはヴォイドにぶつけよう、そうしよう。
というわけで、日々、泣き暮らし――だいたい花粉症のせい――ております。あと鼻も辛いです。とりあえず、この怒りはヴォイドにぶつけよう、そうしよう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/02 03:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 フィリテ・ノート(ka0810) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/03/24 11:11:33 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/24 09:02:26 |