ゲスト
(ka0000)
【陶曲】トパーズの愁い
マスター:大林さゆる

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/27 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/04/10 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
地の精霊は、友好的な存在が多いようにも思えたが、それぞれ性格が異なっていた。
トパーズの精霊は、ここ最近、機嫌が悪かった。
自由都市同盟、ヴァリオス近郊。
トパーズ鉱山にて、何やら騒ぎが起きていた。
『てめーらのせいで、半年前からアメンスィ様と交信できなくなっちまったぜ。どう落とし前、つけてくれるんだ!』
ちょいワル風の青年の姿をした精霊が、工夫たちに突っかかってきた。
「なんだ、いきなり。おまえ、精霊なのか?」
工夫の一人が尋ねると、青年の精霊は「見て分からねーのかっ」と啖呵を切った。
『全く、俺様の身体も、白い仮面の男に持っていかれるしよー。俺様の身体も、ズタズタだぜ。まあ、俺様よりも、アメンスィ様の方がダメージが大きいんだよ。どうしてくれるんだ?』
精霊が、工夫たちを睨みつける。その鋭さは尋常ではない。殺気に近いものがあった。
「まさか、私たちを……殺す気か?」
恐怖で震えながら工夫が言うと、精霊は勇み立ちながら、さらに睨みを利かせる。
『ああ?! なんで、俺様がヒトを殺す必要があるんだ。白い仮面の男と一緒にするんじゃねーよ。てめーら、俺様のことを、ただの金のなる石くらいにしか思ってねェだろっ?!』
ギクリとする工夫たち……図星だったのか、精霊を宥めようと懸命に話しかけた。
「そりゃ、私たちにも生活がありますから、家族を食わせていくためには、仕事が必要ですし」
「俺たちは物理的に食べ物を摂取する必要がありますし、子供たちにはできるだけ美味しい食べ物を与えてやりたいのです」
「そうですよ。ヒトというのは、精霊と違って、寿命は限られてますし、そのためにも生きていく上では、どうしても金は必要であって……そのために、私たちは鉱石を掘る仕事をしているのです」
工夫たちがそれぞれ自分の意思を告げるが、精霊の怒りは治まらなかった。
『てめーらの理屈なんぞ、どうでもいいわっ。お前らが生きていけるのは、どうしてか、考えたことあるんか? もうちっとマシな答えがあると思ってたが、期待してた俺様が馬鹿だったぜ。いいか、てめーらには、この鉱山で仕事することは、俺様が許さねーからな。さっさと出ていきやがれっ!』
精霊に追い出された工夫たちは、トパーズ鉱山に入ることができなくなった。
●
魔術師協会広報室にて。
「鉱山に、トパーズの精霊が現れて、工夫さんたちが仕事を続けることができなくなったの?」
ラキ(kz0002)は、魔術師スコットに呼び出されて、事の経緯を聞いていた。
「どうやら、鉱山に入れないのは、元々、そこで作業していた工夫たちだけで、ハンターたちは内部に入れるようだ」
スコットの言葉に、ラキは「なーんだ」と言いながら微笑んだ。
「だったら、工夫さんたちが仕事を再開できるように、精霊さんを説得してみれば良いんじゃないかな?」
「それなんだが……まずは俺が説得しに行ったんだが、どうにも精霊が納得してくれなくてさ」
溜息をつくスコット。
「何が気にいらないのかな?」
ラキが首を傾げた。
スコットは、しばらく考え込んだ後、こう告げた。
「単なる俺の推測だが、トパーズの精霊は……人間不信かもしれない。『ヒトの考え』には期待していないようだ」
「え? じゃあ、あたしたちがハンターでも、ヒトである限り、トパーズの精霊は信頼してくれないってこと? エルフやドワーフ、鬼、ドラグーン、オートマトンだったら、話を聞いてくれるのかな?」
ラキは人間だったが、他の種族たちの可能性を信じていた。
それには、スコットも同感だった。
「トパーズの精霊からすると、人間だけでなく、エルフやドワーフも『ヒト』と同じだと思っているようだ。俺が説得に失敗したから、エルフの魔術師に頼んで精霊を説得してもらったんだが、『エルフ』も『ヒト』と同じだ……と言われたそうで、どうにも精霊は納得していないようだ」
「あたしからすると、人間とエルフは別の種族だけどね。その精霊からしたら『同じヒト』ってこと? なんだか、厄介なことになってきたね。他の地精霊は友好的な子が多い印象があるんだけど」
ラキが、珍しく眉間に皺をよせた。
スコットは椅子に座り、今まで話し合った内容を書類に纏めていた。
「説得するハンターが人間でもエルフでも、トパーズの精霊が納得できる話だったら、受け入れてくれる可能性はあるな。人間不信だからこそ、人間と話し合うことで、道が切り開けるかもしれないしな。できれば、他のハンターたちにも説得の依頼を頼んでみたい」
「あ、それは良いかもね。別の視点から話し合えば、精霊さんにも『ヒトの想い』が伝わるかもしれないしね」
ラキは、あくまでも前向きだった。
こうして、トパーズの精霊を説得する依頼が本部に張り出された。
「トパーズの精霊さんか。機会があったら、会ってみたいな」
オートマトンの少年、ディエス(kz0248)は依頼の内容を見て、いまいち意味が理解できなかったが、精霊という存在に興味を持ち始めていた。
地の精霊は、友好的な存在が多いようにも思えたが、それぞれ性格が異なっていた。
トパーズの精霊は、ここ最近、機嫌が悪かった。
自由都市同盟、ヴァリオス近郊。
トパーズ鉱山にて、何やら騒ぎが起きていた。
『てめーらのせいで、半年前からアメンスィ様と交信できなくなっちまったぜ。どう落とし前、つけてくれるんだ!』
ちょいワル風の青年の姿をした精霊が、工夫たちに突っかかってきた。
「なんだ、いきなり。おまえ、精霊なのか?」
工夫の一人が尋ねると、青年の精霊は「見て分からねーのかっ」と啖呵を切った。
『全く、俺様の身体も、白い仮面の男に持っていかれるしよー。俺様の身体も、ズタズタだぜ。まあ、俺様よりも、アメンスィ様の方がダメージが大きいんだよ。どうしてくれるんだ?』
精霊が、工夫たちを睨みつける。その鋭さは尋常ではない。殺気に近いものがあった。
「まさか、私たちを……殺す気か?」
恐怖で震えながら工夫が言うと、精霊は勇み立ちながら、さらに睨みを利かせる。
『ああ?! なんで、俺様がヒトを殺す必要があるんだ。白い仮面の男と一緒にするんじゃねーよ。てめーら、俺様のことを、ただの金のなる石くらいにしか思ってねェだろっ?!』
ギクリとする工夫たち……図星だったのか、精霊を宥めようと懸命に話しかけた。
「そりゃ、私たちにも生活がありますから、家族を食わせていくためには、仕事が必要ですし」
「俺たちは物理的に食べ物を摂取する必要がありますし、子供たちにはできるだけ美味しい食べ物を与えてやりたいのです」
「そうですよ。ヒトというのは、精霊と違って、寿命は限られてますし、そのためにも生きていく上では、どうしても金は必要であって……そのために、私たちは鉱石を掘る仕事をしているのです」
工夫たちがそれぞれ自分の意思を告げるが、精霊の怒りは治まらなかった。
『てめーらの理屈なんぞ、どうでもいいわっ。お前らが生きていけるのは、どうしてか、考えたことあるんか? もうちっとマシな答えがあると思ってたが、期待してた俺様が馬鹿だったぜ。いいか、てめーらには、この鉱山で仕事することは、俺様が許さねーからな。さっさと出ていきやがれっ!』
精霊に追い出された工夫たちは、トパーズ鉱山に入ることができなくなった。
●
魔術師協会広報室にて。
「鉱山に、トパーズの精霊が現れて、工夫さんたちが仕事を続けることができなくなったの?」
ラキ(kz0002)は、魔術師スコットに呼び出されて、事の経緯を聞いていた。
「どうやら、鉱山に入れないのは、元々、そこで作業していた工夫たちだけで、ハンターたちは内部に入れるようだ」
スコットの言葉に、ラキは「なーんだ」と言いながら微笑んだ。
「だったら、工夫さんたちが仕事を再開できるように、精霊さんを説得してみれば良いんじゃないかな?」
「それなんだが……まずは俺が説得しに行ったんだが、どうにも精霊が納得してくれなくてさ」
溜息をつくスコット。
「何が気にいらないのかな?」
ラキが首を傾げた。
スコットは、しばらく考え込んだ後、こう告げた。
「単なる俺の推測だが、トパーズの精霊は……人間不信かもしれない。『ヒトの考え』には期待していないようだ」
「え? じゃあ、あたしたちがハンターでも、ヒトである限り、トパーズの精霊は信頼してくれないってこと? エルフやドワーフ、鬼、ドラグーン、オートマトンだったら、話を聞いてくれるのかな?」
ラキは人間だったが、他の種族たちの可能性を信じていた。
それには、スコットも同感だった。
「トパーズの精霊からすると、人間だけでなく、エルフやドワーフも『ヒト』と同じだと思っているようだ。俺が説得に失敗したから、エルフの魔術師に頼んで精霊を説得してもらったんだが、『エルフ』も『ヒト』と同じだ……と言われたそうで、どうにも精霊は納得していないようだ」
「あたしからすると、人間とエルフは別の種族だけどね。その精霊からしたら『同じヒト』ってこと? なんだか、厄介なことになってきたね。他の地精霊は友好的な子が多い印象があるんだけど」
ラキが、珍しく眉間に皺をよせた。
スコットは椅子に座り、今まで話し合った内容を書類に纏めていた。
「説得するハンターが人間でもエルフでも、トパーズの精霊が納得できる話だったら、受け入れてくれる可能性はあるな。人間不信だからこそ、人間と話し合うことで、道が切り開けるかもしれないしな。できれば、他のハンターたちにも説得の依頼を頼んでみたい」
「あ、それは良いかもね。別の視点から話し合えば、精霊さんにも『ヒトの想い』が伝わるかもしれないしね」
ラキは、あくまでも前向きだった。
こうして、トパーズの精霊を説得する依頼が本部に張り出された。
「トパーズの精霊さんか。機会があったら、会ってみたいな」
オートマトンの少年、ディエス(kz0248)は依頼の内容を見て、いまいち意味が理解できなかったが、精霊という存在に興味を持ち始めていた。
解説
場所は、自由都市同盟。ヴァリオス近郊のトパーズ鉱山
鉱山に入れないのは、元々、そこで作業していた工夫たちだけ
ハンターなら、鉱山内部に入れる
【目的】
トパーズ鉱山で、工夫たちが仕事を再開できるように、
人間不信であるトパーズの精霊を説得して、友好関係を結ぶ
■鉱山にいる精霊
トパーズ鉱石の精霊。ちょいワル風の青年。一人称は、俺様
言葉使いは荒いが、知恵の精霊アメンスィのことを心底、心配している
どうやら、人間不信らしい
■補足
トパーズの精霊は、人間不信のようだが、一応、ハンターの話は聞いてくれる
種族が「人間」でも、鉱山内部には入ることができ、精霊と話すことも可能
ただし、成功するかどうかは、内容次第
鉱山内部の坑道には「灯」が燈っている
人間不信なのは、トパーズの精霊だけ
アメジスト精霊とサファイア精霊は友好的
トパーズ精霊の説得に成功すると、知恵の精霊アメンスィとの対話が可能になる
アメンスィに対して、情報収集、聞き込みはタブー
■参考になりそうな依頼
【血盟】【陶曲】目覚めの刻(月原みなみSSD担当)
鉱山に入れないのは、元々、そこで作業していた工夫たちだけ
ハンターなら、鉱山内部に入れる
【目的】
トパーズ鉱山で、工夫たちが仕事を再開できるように、
人間不信であるトパーズの精霊を説得して、友好関係を結ぶ
■鉱山にいる精霊
トパーズ鉱石の精霊。ちょいワル風の青年。一人称は、俺様
言葉使いは荒いが、知恵の精霊アメンスィのことを心底、心配している
どうやら、人間不信らしい
■補足
トパーズの精霊は、人間不信のようだが、一応、ハンターの話は聞いてくれる
種族が「人間」でも、鉱山内部には入ることができ、精霊と話すことも可能
ただし、成功するかどうかは、内容次第
鉱山内部の坑道には「灯」が燈っている
人間不信なのは、トパーズの精霊だけ
アメジスト精霊とサファイア精霊は友好的
トパーズ精霊の説得に成功すると、知恵の精霊アメンスィとの対話が可能になる
アメンスィに対して、情報収集、聞き込みはタブー
■参考になりそうな依頼
【血盟】【陶曲】目覚めの刻(月原みなみSSD担当)
マスターより
大林です。
【陶曲】連動シナリオをお届けします。
今回は、鉱山に籠っているトパーズの精霊を説得して、仲良くなることを目指した依頼となっております。
それでは、どんな話し合いになるのか、楽しみにお待ちしております。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、人間、15才。疾影士
スコット、男性、20才。魔術師 (魔術師協会広報室から派遣された)
ディエス(kz0248)、オートマトンの少年、見た目は15才、クルセイダー
【陶曲】連動シナリオをお届けします。
今回は、鉱山に籠っているトパーズの精霊を説得して、仲良くなることを目指した依頼となっております。
それでは、どんな話し合いになるのか、楽しみにお待ちしております。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、人間、15才。疾影士
スコット、男性、20才。魔術師 (魔術師協会広報室から派遣された)
ディエス(kz0248)、オートマトンの少年、見た目は15才、クルセイダー
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/31 01:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アリア・セリウス(ka6424) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/03/25 23:39:22 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/23 10:46:12 |