ゲスト
(ka0000)
ピクニックタイム、ランチタイム
マスター:DoLLer

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/15 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「うーん……わかんなくなってきた」
キッチンの椅子に腰かけたままぼやいたのはミネアだった。テーブルには数々の箱に様々な料理が詰め込まれて、色鮮やかではあったが、もはやミネアにとってはどれも同じように見えてしまっていた。
ゾンネンシュトラール帝国で昨年より魔導列車の稼働が開始している。まだ短区間ではあるが、今まで馬車を何往復もさせながら運んできたものがまとめて運べるということは非常に商人たちにとってはありがたいことで、まずまずの出だしを収めていた。
そうすると何人もの商人が、その車窓を眺めて荷物の上げ下ろしを行うわけで、彼らは移動時間中にお腹が減るのから食べ物があると嬉しいというリクエストがとんできたのである。
それを請け負ったのが、商人であり元料理人でもあるミネアであったのだが、すっかり行き詰まっていた。
「うぅぅん、もうパン買って食べたらいいじゃん」
そう思わず愚痴りたくなる。
値段は安いのがいい、日持ちするものがいい、特産品を入れろ、もちろん美味しいのがいい。どうせなら温かいスープもつけてほしい、エトセトラ、エトセトラ。
要望は試作品を作るごとに増えていき、もうすっかりどんな料理を詰め込めばいいのやらミネアにはわからなくなっていたのである。料理は好きだし、新しいものを作るのも、要望に応えてみんなが喜んでくれることを考えるのも全部好きだが……。
「むかーし、リゼリオで新作メニュー考えてた時もひどかったな……」
お腹が、もう苦しいんだ。
そろそろ舌が何がいいのか判断できなくなってくるんだ。
なにしろかれこれ2週間、弁当メニュー続きである。定時の食事という概念は崩壊したし、体重計の乗ったら色んなものが崩壊しそうである。
ぼんやりと眺めるキッチンの天井というものはとても無機質で、単調だった。
「こんなところで美味しい弁当が作れるはずがない……!」
ミネアはがばっと立ち上がると、誰もいない虚空に向かってそう叫んだ。気分はもう演劇の舞台だ。
「美味しいとはなにか。そう、それは至福の気持ちなのだ! 至福を忘れた料理人がそれを生み出せるはずがないっ」
もう長い事一人で料理ばっかりしていたのが悪いのだ。
ミネアは大股で移動するとばっと窓を開けた。
「至福を求めて、私は旅に出よう~♪」
「……大丈夫?」
すっかり舞台女優のミネアが開けた窓の向こうに、様子をうかがいに来た依頼人であるクリームヒルト姫がいるなどと、誰が想像したであろうか。
恥ずかしさで死にたくなったミネアであったが、とりあえず、休暇の申請をする手間は省けたのは間違いない。
●
「そういうわけで、ピクニックに行きたいのですが……お弁当を一緒に考えて、作って、食べてくれる人がいると嬉しいな、って」
「私が行きます」
しばらく休みを貰えていないオフィス職員が手を挙げたのはご愛嬌。
「とりあえず、お弁当に特産品を入れることは必要なので、この地域の特産品となるものがあるところがいいんですが、いい場所ありませんか?」
「帝国の特産品というと……」
「あ、帝国じゃなくて、この地域、ズューデアイセル州のことです」
ちなみにズューデアイセルはエルフハイムの南東であり、王国と同盟の境界となる山岳の尾根にあたる地域一体である。
「この辺、何が有名だろう……南方要塞?」
「食べ物にしてください」
疲れた人間同士と言うのはどうしてこう会話が成立しないのか。
「あっエルフハイムと同種のリンゴの樹が群生している所がありますよ。ただマテリアルの影響は少ないので酸っぱいですけど。結構のんびり歩けると思いますし遊んだりもできるかと思いますよ」
「本当? やったやった。じゃあそこでお願いします」
そうして、お弁当の美味しさを見つけるため、という名のピクニックの依頼が出されるのであった。
「うーん……わかんなくなってきた」
キッチンの椅子に腰かけたままぼやいたのはミネアだった。テーブルには数々の箱に様々な料理が詰め込まれて、色鮮やかではあったが、もはやミネアにとってはどれも同じように見えてしまっていた。
ゾンネンシュトラール帝国で昨年より魔導列車の稼働が開始している。まだ短区間ではあるが、今まで馬車を何往復もさせながら運んできたものがまとめて運べるということは非常に商人たちにとってはありがたいことで、まずまずの出だしを収めていた。
そうすると何人もの商人が、その車窓を眺めて荷物の上げ下ろしを行うわけで、彼らは移動時間中にお腹が減るのから食べ物があると嬉しいというリクエストがとんできたのである。
それを請け負ったのが、商人であり元料理人でもあるミネアであったのだが、すっかり行き詰まっていた。
「うぅぅん、もうパン買って食べたらいいじゃん」
そう思わず愚痴りたくなる。
値段は安いのがいい、日持ちするものがいい、特産品を入れろ、もちろん美味しいのがいい。どうせなら温かいスープもつけてほしい、エトセトラ、エトセトラ。
要望は試作品を作るごとに増えていき、もうすっかりどんな料理を詰め込めばいいのやらミネアにはわからなくなっていたのである。料理は好きだし、新しいものを作るのも、要望に応えてみんなが喜んでくれることを考えるのも全部好きだが……。
「むかーし、リゼリオで新作メニュー考えてた時もひどかったな……」
お腹が、もう苦しいんだ。
そろそろ舌が何がいいのか判断できなくなってくるんだ。
なにしろかれこれ2週間、弁当メニュー続きである。定時の食事という概念は崩壊したし、体重計の乗ったら色んなものが崩壊しそうである。
ぼんやりと眺めるキッチンの天井というものはとても無機質で、単調だった。
「こんなところで美味しい弁当が作れるはずがない……!」
ミネアはがばっと立ち上がると、誰もいない虚空に向かってそう叫んだ。気分はもう演劇の舞台だ。
「美味しいとはなにか。そう、それは至福の気持ちなのだ! 至福を忘れた料理人がそれを生み出せるはずがないっ」
もう長い事一人で料理ばっかりしていたのが悪いのだ。
ミネアは大股で移動するとばっと窓を開けた。
「至福を求めて、私は旅に出よう~♪」
「……大丈夫?」
すっかり舞台女優のミネアが開けた窓の向こうに、様子をうかがいに来た依頼人であるクリームヒルト姫がいるなどと、誰が想像したであろうか。
恥ずかしさで死にたくなったミネアであったが、とりあえず、休暇の申請をする手間は省けたのは間違いない。
●
「そういうわけで、ピクニックに行きたいのですが……お弁当を一緒に考えて、作って、食べてくれる人がいると嬉しいな、って」
「私が行きます」
しばらく休みを貰えていないオフィス職員が手を挙げたのはご愛嬌。
「とりあえず、お弁当に特産品を入れることは必要なので、この地域の特産品となるものがあるところがいいんですが、いい場所ありませんか?」
「帝国の特産品というと……」
「あ、帝国じゃなくて、この地域、ズューデアイセル州のことです」
ちなみにズューデアイセルはエルフハイムの南東であり、王国と同盟の境界となる山岳の尾根にあたる地域一体である。
「この辺、何が有名だろう……南方要塞?」
「食べ物にしてください」
疲れた人間同士と言うのはどうしてこう会話が成立しないのか。
「あっエルフハイムと同種のリンゴの樹が群生している所がありますよ。ただマテリアルの影響は少ないので酸っぱいですけど。結構のんびり歩けると思いますし遊んだりもできるかと思いますよ」
「本当? やったやった。じゃあそこでお願いします」
そうして、お弁当の美味しさを見つけるため、という名のピクニックの依頼が出されるのであった。
解説
商人兼料理人のミネアがピクニックに行くので、同行してくれる人を募集しています。
ピクニックに行く目的はお弁当の開発です。ここで作られたお弁当は帝国の地方を回る魔導列車の販売メニューとなる予定です。
料理を中心に、遊ぶなど、各自好きなことをしてお過ごしください。
ちなみにミネア以外のNPCは出てきません。
ピクニックに行く目的はお弁当の開発です。ここで作られたお弁当は帝国の地方を回る魔導列車の販売メニューとなる予定です。
料理を中心に、遊ぶなど、各自好きなことをしてお過ごしください。
ちなみにミネア以外のNPCは出てきません。
マスターより
駅弁メニューを開発したい、と、ピクニックで皆さんが和気あいあいとしたシーンが書きたい、という欲望が一つになり、このシナリオが完成しました。
駅弁も行楽弁当も、駅でチェックしたくなる一つですね。ぜひ皆さんで各自メニューを考えたり、試食し合ってほしいなーと思います。
駅弁も行楽弁当も、駅でチェックしたくなる一つですね。ぜひ皆さんで各自メニューを考えたり、試食し合ってほしいなーと思います。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/09 09:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/01 07:52:19 |
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![]() |
ピクニックへ アクエリア・ルティス(ka6135) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/04/01 16:13:58 |