ゲスト
(ka0000)
草原の暴牛
マスター:竜桐水仙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 5~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/03 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/12 12:00
オープニング
●とある丘陵地にて
突き抜けるような青空に、雄大な緑の丘陵。
優しい空気の中で、数多の羊たちがもしゃもしゃと草を食んでいた。
一人の羊飼いが、丘の上に散らばる羊たちを、ぼんやりと眺め渡している。
彼は、手に持った棒でプラプラと草をなぶりながら、のんびりと羊たちの後ろを歩く。
こうして散歩がてら羊に草を食わせるのが、彼の日課なのだ。
いつもと変わらない、平和な日常。
……そのはずだった。
一頭の羊が、顔を上げる。
一頭、また一頭と、続いて頭を上げていく羊たち。
その次には、何かを訴えるように一斉に声を上げ始めた。
羊たちの視線が一点に集まる。
その先にあるのは、丘の頂上。その向こうに見える、一点の染み。
それはだんだんと大きくなってゆき、明確にその姿をあらわにする。
……ウシ、としか呼べないそのシルエットは、しかし絶対にウシではない。
獣にしてもあまりに大きなその体躯。
生物にしては暗すぎるその体色。
極めつけはその輪郭。
ウシのようにも見えるそれは、陽炎か火影のように、その輪郭をブレさせているのだった。
さらに悪いことに、それは一頭では収まらず、そのまわりにも何頭かおなじようなものが姿をあらわしはじめている。
羊飼いの顔が青ざめた。
口をぱくぱくとさせながら、慌てふためいて後ずさり、尻餅をついてもまだ下がる。
なんとか身体の向きを変えるも、あまりの恐怖に足下がおぼつかない。草の上を這うようにしてそれから離れる。
やっと出てきた言葉は、絶叫じみたものだった。
「ヴォ、歪虚だぁぁぁぁああああ!!」
その声につられるようにして、羊たちもパニックに陥る。
てんでバラバラの方向に逃げ惑いながら、けたたましくわめき散らした。
そんな羊たちを悠々と追い回し、一頭、また一頭と角で突き殺していく歪虚。
羊飼いは振り返る間も惜しんで、可能な限りの全速力で逃げ出した。
●ハンターオフィスにて
「……と、このような事件が立て続けに三件ほど報告されております。被害者は今のところ、丘陵地帯に住む牧畜を生業とする方々。彼らから、このウシ型の雑魔を掃討するよう、依頼がなされました」
淡々と説明していく職員。
「被害者に対する聞き取り調査をまとめると、雑魔の数は一度の事件につき三体。目撃されたのが同じ個体であるのかという点は確認が取れていません。それなりに強力かつ巨体を誇る雑魔であるため、依頼達成のためにはハンター同士の協力が必要となります」
そこでなにかを思い出したかのように息を吸い込み、言葉を続ける。
「いずれの個体も、化け物のように大きな体躯をしていたということです。雑魔に慣れない一般市民が、恐怖に駆られて実態以上に大きく雑魔を認識している可能性が高いとは思いますが、念のため注意しておいてください。雑魔の体長が二メートルを越す可能性があります」
そこまで言い切ってから職員は、依頼を受けるのであれば、と、紙きれを差し出した。
突き抜けるような青空に、雄大な緑の丘陵。
優しい空気の中で、数多の羊たちがもしゃもしゃと草を食んでいた。
一人の羊飼いが、丘の上に散らばる羊たちを、ぼんやりと眺め渡している。
彼は、手に持った棒でプラプラと草をなぶりながら、のんびりと羊たちの後ろを歩く。
こうして散歩がてら羊に草を食わせるのが、彼の日課なのだ。
いつもと変わらない、平和な日常。
……そのはずだった。
一頭の羊が、顔を上げる。
一頭、また一頭と、続いて頭を上げていく羊たち。
その次には、何かを訴えるように一斉に声を上げ始めた。
羊たちの視線が一点に集まる。
その先にあるのは、丘の頂上。その向こうに見える、一点の染み。
それはだんだんと大きくなってゆき、明確にその姿をあらわにする。
……ウシ、としか呼べないそのシルエットは、しかし絶対にウシではない。
獣にしてもあまりに大きなその体躯。
生物にしては暗すぎるその体色。
極めつけはその輪郭。
ウシのようにも見えるそれは、陽炎か火影のように、その輪郭をブレさせているのだった。
さらに悪いことに、それは一頭では収まらず、そのまわりにも何頭かおなじようなものが姿をあらわしはじめている。
羊飼いの顔が青ざめた。
口をぱくぱくとさせながら、慌てふためいて後ずさり、尻餅をついてもまだ下がる。
なんとか身体の向きを変えるも、あまりの恐怖に足下がおぼつかない。草の上を這うようにしてそれから離れる。
やっと出てきた言葉は、絶叫じみたものだった。
「ヴォ、歪虚だぁぁぁぁああああ!!」
その声につられるようにして、羊たちもパニックに陥る。
てんでバラバラの方向に逃げ惑いながら、けたたましくわめき散らした。
そんな羊たちを悠々と追い回し、一頭、また一頭と角で突き殺していく歪虚。
羊飼いは振り返る間も惜しんで、可能な限りの全速力で逃げ出した。
●ハンターオフィスにて
「……と、このような事件が立て続けに三件ほど報告されております。被害者は今のところ、丘陵地帯に住む牧畜を生業とする方々。彼らから、このウシ型の雑魔を掃討するよう、依頼がなされました」
淡々と説明していく職員。
「被害者に対する聞き取り調査をまとめると、雑魔の数は一度の事件につき三体。目撃されたのが同じ個体であるのかという点は確認が取れていません。それなりに強力かつ巨体を誇る雑魔であるため、依頼達成のためにはハンター同士の協力が必要となります」
そこでなにかを思い出したかのように息を吸い込み、言葉を続ける。
「いずれの個体も、化け物のように大きな体躯をしていたということです。雑魔に慣れない一般市民が、恐怖に駆られて実態以上に大きく雑魔を認識している可能性が高いとは思いますが、念のため注意しておいてください。雑魔の体長が二メートルを越す可能性があります」
そこまで言い切ってから職員は、依頼を受けるのであれば、と、紙きれを差し出した。
解説
依頼の概要:
草原におけるウシ型雑魔の探索、並びに討伐。
敵の情報:
大きな体躯とそれにより生じる馬力を生かした力押しが主な戦法。当たれば痛いが当たり難い。羊を追い回していた様子が目撃されている。
その他:
草原は見晴らしがよいので、雑魔の探索に障害となる物が少ない。さらに雑魔は、積極的に近くの生き物に襲いかかるため、戦闘に持ち込むのが容易である。先手を取るには遠距離攻撃が有効。
なお、戦闘中は動き回るのに十分な広さが確保できる。その代わり遮蔽物などはない。
草原におけるウシ型雑魔の探索、並びに討伐。
敵の情報:
大きな体躯とそれにより生じる馬力を生かした力押しが主な戦法。当たれば痛いが当たり難い。羊を追い回していた様子が目撃されている。
その他:
草原は見晴らしがよいので、雑魔の探索に障害となる物が少ない。さらに雑魔は、積極的に近くの生き物に襲いかかるため、戦闘に持ち込むのが容易である。先手を取るには遠距離攻撃が有効。
なお、戦闘中は動き回るのに十分な広さが確保できる。その代わり遮蔽物などはない。
マスターより
皆さま初めまして。竜桐(りゅうどう)といいます。
今回、目的は分かりやすく探索&討伐です。
内容が簡単な分、描写の方に力を込めようと考えています。
敵と当たる前ののどかな草原、しのぎを削る戦闘。
そんな体験をしたい方! ぜひぜひご参加を。
自分のキャラならこんなことを言うだろう、といった台詞をプレイングに盛り込んでいただければ、積極的に使わせていただきます。
全部を活用できるかは分かりませんが、リプレイをご希望に近づける一手にはなるかと……。
ファナティックブラッドの世界観を楽しんでいただければと思います。
今回、目的は分かりやすく探索&討伐です。
内容が簡単な分、描写の方に力を込めようと考えています。
敵と当たる前ののどかな草原、しのぎを削る戦闘。
そんな体験をしたい方! ぜひぜひご参加を。
自分のキャラならこんなことを言うだろう、といった台詞をプレイングに盛り込んでいただければ、積極的に使わせていただきます。
全部を活用できるかは分かりませんが、リプレイをご希望に近づける一手にはなるかと……。
ファナティックブラッドの世界観を楽しんでいただければと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/11 06:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/04/02 12:26:51 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/01 09:10:35 |