ゲスト
(ka0000)
【羽冠】雑貨屋、村の跡地を目指す
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/06 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/15 22:00
オープニング
船が到着し、陸に立った直後、シールとライル・サヴィスは思わず声をあげる。
言葉にならない言葉。
故郷を出たときの状況を思い出した。よく、脱出できたと思う。ライルによるシールの救援が遅ければ、シールは死んでいた可能性もある。ライルに至ってはイスルダ島の外で歪虚に飲まれる様を見つめるだけだった、何もできずに。
今、こうして再び来ることができたのはひとえにハンターたちの活躍があってのことである。
故郷であるがためにいろいろな思いがある場所。いいことも悪いこともここに積もる。
「一応、ここを拠点に探索するんだよね」
シールは港を見る。浄化が進みここや近辺はそれなりの安全は確保されている。
「あー、島の奥はどうなっているか、前、エッタ絡みで会った歪虚に聞けば良かったんじゃないの!」
不意にシールが不安から以前あったことからうめいた。
「そんなこというな! ……そもそも、それどころじゃなかっただろう」
ライルが苦笑する。エッタとはライルの姉に当たる人物だ。商人のサヴィス家が跡取り息子がいないため親戚筋から養子に入ったのがライルであった。そのため一応、姉と弟という立場になる。のちにサヴィス夫妻に男の赤子を授かるが、ライルを等しく息子と扱ってくれた。しかし、エッタはライルを嫌った。
島から出る前に彼女は実弟を守るために歪虚と契約をした。それをシールは全部見ていたということはライルはシールから聞いている。思い出したくない情景もあったに違いない。
ライルは先ほどからシールの落ち着きのなさが気になった。
過去のことが頭にあるのだろうと推測する。
ここに来ると言ったのは彼自身だから、気にすることはないと考えていたが心配ではある。
「シール……そろそろハンターたちと打ち合わせして、出発するぞ」
地図を取り出すが、古いものであり役に立つかわからない。
「持ってたんだ」
「一応な……俺がハンターになったあとうろついていたときのお守りだし」
「島から出る前ってことだね」
シールは笑った。ライルが不安を覚える状況ではないかもしれない。
「で、だ、拠点を作るとして……サヴィスの家あったところはまた広さ的に中途半端だし」
「だね。拠点とするには狭いよ」
「あの村でいかなと思っている」
ライルは地図を指さす。
そこはサヴィスの家があった近くの村であり、シールの故郷の村の手前にある村。故郷は森の奥になるため手間の村というとしっくりくる。
「拠点をじわじわ増やすなら、そこから奥に行くというのもいいと思う……大体、俺たちが中心地に行けるわけないし」
ベテランハンターがいても足を引っ張る可能性が高い。
「それは言えてる……僕、浄化なんてできないし。それよりこの書き込み何?」
シールが地図を突く。手書きで巨大羊岩とか一本杉と言った記載がある。
巨大羊岩は比較的近くらしい。
そんな形状のものはない。
「どんなものだったの?」
「確か、高さ二メートルほどの、モコモコとした雰囲気の岩だった」
「……消えてなくなっている?」
歪虚いたし、憤怒に属するものもいたし、岩が一個消えているくらいで驚いてはいけないと二人は納得した。
結論から言うと、地図は役に立たなさそうだ。距離を考えるには問題なさそうであるが。
「ここに書き込んでいけばいいんだから」
ライルが言う。
「まずは、中心に進軍した跡を進んで、途中で折れよう……目印あるのかな」
「分からないよ……本当、行ってみないとこればかりは」
ハンターに異論がなければ、まずは村を目指すことになる。
「でもさ、荷物持って、真っ直ぐ行けるの?」
「どう考えても、歪虚とかいるだろうな……」
だから、二人の保護者たる雑貨屋のオーナーは置いてきたのだ。覚醒者ではない彼は保護者としては有能でも、対歪虚となると一気に問題となる。
オーナー自体が持っている人脈のおかげで、商人や貴族から軍資金はもらえた。
「さあ行こう」
一行は馬車も含め、歩み始めた。
言葉にならない言葉。
故郷を出たときの状況を思い出した。よく、脱出できたと思う。ライルによるシールの救援が遅ければ、シールは死んでいた可能性もある。ライルに至ってはイスルダ島の外で歪虚に飲まれる様を見つめるだけだった、何もできずに。
今、こうして再び来ることができたのはひとえにハンターたちの活躍があってのことである。
故郷であるがためにいろいろな思いがある場所。いいことも悪いこともここに積もる。
「一応、ここを拠点に探索するんだよね」
シールは港を見る。浄化が進みここや近辺はそれなりの安全は確保されている。
「あー、島の奥はどうなっているか、前、エッタ絡みで会った歪虚に聞けば良かったんじゃないの!」
不意にシールが不安から以前あったことからうめいた。
「そんなこというな! ……そもそも、それどころじゃなかっただろう」
ライルが苦笑する。エッタとはライルの姉に当たる人物だ。商人のサヴィス家が跡取り息子がいないため親戚筋から養子に入ったのがライルであった。そのため一応、姉と弟という立場になる。のちにサヴィス夫妻に男の赤子を授かるが、ライルを等しく息子と扱ってくれた。しかし、エッタはライルを嫌った。
島から出る前に彼女は実弟を守るために歪虚と契約をした。それをシールは全部見ていたということはライルはシールから聞いている。思い出したくない情景もあったに違いない。
ライルは先ほどからシールの落ち着きのなさが気になった。
過去のことが頭にあるのだろうと推測する。
ここに来ると言ったのは彼自身だから、気にすることはないと考えていたが心配ではある。
「シール……そろそろハンターたちと打ち合わせして、出発するぞ」
地図を取り出すが、古いものであり役に立つかわからない。
「持ってたんだ」
「一応な……俺がハンターになったあとうろついていたときのお守りだし」
「島から出る前ってことだね」
シールは笑った。ライルが不安を覚える状況ではないかもしれない。
「で、だ、拠点を作るとして……サヴィスの家あったところはまた広さ的に中途半端だし」
「だね。拠点とするには狭いよ」
「あの村でいかなと思っている」
ライルは地図を指さす。
そこはサヴィスの家があった近くの村であり、シールの故郷の村の手前にある村。故郷は森の奥になるため手間の村というとしっくりくる。
「拠点をじわじわ増やすなら、そこから奥に行くというのもいいと思う……大体、俺たちが中心地に行けるわけないし」
ベテランハンターがいても足を引っ張る可能性が高い。
「それは言えてる……僕、浄化なんてできないし。それよりこの書き込み何?」
シールが地図を突く。手書きで巨大羊岩とか一本杉と言った記載がある。
巨大羊岩は比較的近くらしい。
そんな形状のものはない。
「どんなものだったの?」
「確か、高さ二メートルほどの、モコモコとした雰囲気の岩だった」
「……消えてなくなっている?」
歪虚いたし、憤怒に属するものもいたし、岩が一個消えているくらいで驚いてはいけないと二人は納得した。
結論から言うと、地図は役に立たなさそうだ。距離を考えるには問題なさそうであるが。
「ここに書き込んでいけばいいんだから」
ライルが言う。
「まずは、中心に進軍した跡を進んで、途中で折れよう……目印あるのかな」
「分からないよ……本当、行ってみないとこればかりは」
ハンターに異論がなければ、まずは村を目指すことになる。
「でもさ、荷物持って、真っ直ぐ行けるの?」
「どう考えても、歪虚とかいるだろうな……」
だから、二人の保護者たる雑貨屋のオーナーは置いてきたのだ。覚醒者ではない彼は保護者としては有能でも、対歪虚となると一気に問題となる。
オーナー自体が持っている人脈のおかげで、商人や貴族から軍資金はもらえた。
「さあ行こう」
一行は馬車も含め、歩み始めた。
解説
拠点までの護衛
雑魔退治という名の掃除
※シナリオのウエートは後者にあります。道中は警戒しつつ、NPCと話したければどうぞという程度です。
●同行NPC
・シール 少年、駆け出し聖導士。ゴブリンに襲われて打撃を受けた村の生き残り(【血盟】ある島から見える景色)。ライルに助けられ、サヴィス家の使用人となる。そのあと色々あって、今がある。
・ライル・サヴィス 青年、男、闘狩人、腕前そこそこ。イスルダ島に拠点を置いていた商人の家の養子。ハンターとして島の外に出ていた。
●道中
荷物(荷馬車1台)もあるため、朝出発で昼過ぎに拠点にしたい村に到着しそう。
道は舗装されているわけではないため、バイク類に乗っていると転ぶ危険もある。
港から離れると安全は徐々に薄れる。
●拠点としたがっている場所
建物だったものはあっても、雨露しのげそうではない。
広場になってしまっているところが多い(更地とも荒地ともいう)。
道に面しつつ、背後には森がある。
●敵の状況
途中、襲撃してきそうなもの、拠点としたいところにいそうなもの。
・雑魔 獣タイプとガーゴイルタイプ。散発的に2~3体でそれぞれ来るかもしれない。
・歪虚 いるかもしれないしいないかもしれない。
雑魔退治という名の掃除
※シナリオのウエートは後者にあります。道中は警戒しつつ、NPCと話したければどうぞという程度です。
●同行NPC
・シール 少年、駆け出し聖導士。ゴブリンに襲われて打撃を受けた村の生き残り(【血盟】ある島から見える景色)。ライルに助けられ、サヴィス家の使用人となる。そのあと色々あって、今がある。
・ライル・サヴィス 青年、男、闘狩人、腕前そこそこ。イスルダ島に拠点を置いていた商人の家の養子。ハンターとして島の外に出ていた。
●道中
荷物(荷馬車1台)もあるため、朝出発で昼過ぎに拠点にしたい村に到着しそう。
道は舗装されているわけではないため、バイク類に乗っていると転ぶ危険もある。
港から離れると安全は徐々に薄れる。
●拠点としたがっている場所
建物だったものはあっても、雨露しのげそうではない。
広場になってしまっているところが多い(更地とも荒地ともいう)。
道に面しつつ、背後には森がある。
●敵の状況
途中、襲撃してきそうなもの、拠点としたいところにいそうなもの。
・雑魔 獣タイプとガーゴイルタイプ。散発的に2~3体でそれぞれ来るかもしれない。
・歪虚 いるかもしれないしいないかもしれない。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
細々登場する雑貨屋ですが、すでに雑貨屋なのか謎の状況になっています。ただ、雑貨屋って入れておかないと探しにくい……という状況です。そのうち、商人な話に戻るかもしれません。
過去作品は書きましたが、今回に直接つながるところはないため読まなくても問題ありません。情報は今回のOPのみでかまいません。
よろしくお願いします。
細々登場する雑貨屋ですが、すでに雑貨屋なのか謎の状況になっています。ただ、雑貨屋って入れておかないと探しにくい……という状況です。そのうち、商人な話に戻るかもしれません。
過去作品は書きましたが、今回に直接つながるところはないため読まなくても問題ありません。情報は今回のOPのみでかまいません。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/12 23:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142) 人間(リアルブルー)|30才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/04/06 17:33:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/06 10:10:09 |