ゲスト
(ka0000)
【幻兆】Magic Or……?
マスター:凪池シリル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/12 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/21 09:00
オープニング
「……以上。これらの痕跡が示す通り、現場から凶器が消えた謎はこれで説明できる」
「え……説明……確かに……いや。あれ? なんでこんなところ触っちゃったんだ犯人。必要ないのに」
「なんだ。これでも君はまだ幽霊がかかわってるとか主張するのか? だとしたら言葉通り浮かばれないな。随分間抜けな犯人に協力したもんだ……あだっ!?」
「大丈夫ですか!?」
「うん。ちょっと急に殴られたような頭痛が」
「殴られたようなっていうか殴られてましたからね実際。思い切り」
「軽い脳梗塞かもしれないな。君もこんな仕事だし水分不足睡眠不足には気を付けろ」
「えーそれで納得しちゃうんですか今のフルスイング」
舞台劇『Logic Or Ghost』は、霊能力のある刑事と現実主義者の鑑識官が中心となって紡がれる物語だ。
鑑識官によって不可思議な現象の説明はなされ、犯人も正しく指摘されるのだが、事実として超常現象は発生しており彼が指摘したトリックは使用されていないという構造で、ジャンルはメタミステリコメディと銘打たれている。
霊障によりちょいちょい酷い目に遭いつつも頑なに認めない鑑識官や、間違ってると分かっているのに立件するには黙殺するしかない刑事の葛藤などが主な見どころ。
全体的にギャグ調ながらも、事件解決に向ける刑事と鑑識官の熱意は本物で、バディ物としても楽しめるようになっている。
今月末の公開に向けて関係者一同、鋭意準備中。
──……とまあ。
インタラプタの件も、奴が仕掛けた情報戦含めて落着を見せ、その後、リアルブルーにおいて新たに俳優としての仕事が決まった伊佐美 透(kz0243)であるが。
それはそれとして、ハンターとしての仕事もこうして続けている。役者としての今の自分に、ハンターである、という事も必要だと考えているからだ。
……まあ単純に、まだ役者一本でやっていけると思うほど安定した状況ではない、という現実的な事情もあるが。
さておき、今はつまり、ハンターとしての依頼遂行中。最近になって多くの発見が成されたチュプ大神殿の、調査と監視がその内容だ。
核となる機能はもはや発見されたと目されているが、この大神殿に何か動きがあったことは歪虚ももはや掴んでいるだろう。襲撃に対する警戒もかねて、更に新たな発見が無いか、こうして未だに度々ハンターが派遣されるわけである。
「はぁー。こいつぁ面白えですなあ」
魔力で煌々と照らされる神殿内部。自動で開閉する石壁に、同行するチィ=ズヴォーがきょろきょろと辺りを見回しながら歩く。
「ん? なんかここの壁ちょっと変わってますねぃ」
と、とある、扉の横辺りにある壁の一部に……
「いや、『ちょっと変わってる』ところを躊躇いなく触るなよ!? 何があるか分からないだろうが!?」
軽く触れたつもりのところで、透が声を上げた。何か文様が描かれたプレートのようなそこに触れていたチィの掌に、思わず力が籠る。
咄嗟に身構える透に、チィも手を離して周囲を警戒して……暫く待つが、何も起こらない。
はぁ、と溜息をついて、透はチィが触れていた場所を見た。ただのドアプレートのようなものなのだろうか。滑らかな表面に文字が書かれているが、意味は分からない。撮影して読んでもらうか。
じっと見たところで、最後力を籠めたせいだろう、肉眼でも分かりそうなほどしっかりついた指紋が気になった。……今準備している役柄が役柄なだけに。
……と。
「いや。それにしたってこんなにはっきり指紋着くか?」
そう──役柄。鑑識官。その役作りのためにいくつか読んだものの中で得たばかりの話がふと頭をよぎる。指紋が付きやすい素材、そのいくつかの中の。
あるわけない。無意識にそう思っていたせいだろうか。良く磨かれた石か何かだと思っていたそれを、近づいてしっかり見てみれば。
「……え? プラスチックなのか? これ」
思わず少し大きい声が出た。
ここは、紅の世界の、古代の遺跡だろう。
そこに、そんなものが存在するのだとすれば。
……ふと、今度は、近くのドアが気になった。傍に寄り、これまでと同じように、勝手に開閉するのを確かめる。
自動ドア。まるでリアルブルーにあるような、と既に報告されたその言葉は、あくまで、自動ドアの存在そのものを分かりやすくするための説明だと思っていたが。
……動力は、マテリアルなんだろう。石造りのそれは、実際、「リアルブルーの自動ドア」そのものではない……筈だが。
上下の溝などを含めて、動く様をよく見る。扉を滑らかに動かすためのスライドさせる構造。感応させてから、開くまでの時間。その速度。
それらは。自分が知る『自動ドア』と、酷似しすぎている気も……してくる。それこそ、報告された言葉通りに。
プラスチックの存在と合わせて考えると、どういう事になる?
頭をよぎる。今自分が出演しようとしている舞台。
鑑識官は、論理的にすべてのことが説明できたと思っているが、実際には超常現象が起こっている。
逆に。
古代の、魔法文明によってのみ造られたと思われるこの遺跡に。
(先入観を取り払ってみたら……別の見え方が、ある……?)
すぐに口にするのは憚られた。今の自分の思考に、逆に変なバイアスがかかっているだけの気も、する。
少し悩んでいると、仲間から連絡が入った。
──敵がこの神殿に向かってきている!
侵入してくるならここからだろう、かつて青木によって穴が開けられた場所を見張っていた仲間からだった。
十体のゴーレム。両手が瘤の付いた鉄球となっているそれは、明らかに「頑丈なものの破壊」を目的としていると見受けられる。
「なんにせよ、壊されちゃ元も子もないよな」
呟き、意識を切り替える。一先ずは現れた敵に対応すべく、透はとチィは仲間たちと連絡を取るのだった。
「え……説明……確かに……いや。あれ? なんでこんなところ触っちゃったんだ犯人。必要ないのに」
「なんだ。これでも君はまだ幽霊がかかわってるとか主張するのか? だとしたら言葉通り浮かばれないな。随分間抜けな犯人に協力したもんだ……あだっ!?」
「大丈夫ですか!?」
「うん。ちょっと急に殴られたような頭痛が」
「殴られたようなっていうか殴られてましたからね実際。思い切り」
「軽い脳梗塞かもしれないな。君もこんな仕事だし水分不足睡眠不足には気を付けろ」
「えーそれで納得しちゃうんですか今のフルスイング」
舞台劇『Logic Or Ghost』は、霊能力のある刑事と現実主義者の鑑識官が中心となって紡がれる物語だ。
鑑識官によって不可思議な現象の説明はなされ、犯人も正しく指摘されるのだが、事実として超常現象は発生しており彼が指摘したトリックは使用されていないという構造で、ジャンルはメタミステリコメディと銘打たれている。
霊障によりちょいちょい酷い目に遭いつつも頑なに認めない鑑識官や、間違ってると分かっているのに立件するには黙殺するしかない刑事の葛藤などが主な見どころ。
全体的にギャグ調ながらも、事件解決に向ける刑事と鑑識官の熱意は本物で、バディ物としても楽しめるようになっている。
今月末の公開に向けて関係者一同、鋭意準備中。
──……とまあ。
インタラプタの件も、奴が仕掛けた情報戦含めて落着を見せ、その後、リアルブルーにおいて新たに俳優としての仕事が決まった伊佐美 透(kz0243)であるが。
それはそれとして、ハンターとしての仕事もこうして続けている。役者としての今の自分に、ハンターである、という事も必要だと考えているからだ。
……まあ単純に、まだ役者一本でやっていけると思うほど安定した状況ではない、という現実的な事情もあるが。
さておき、今はつまり、ハンターとしての依頼遂行中。最近になって多くの発見が成されたチュプ大神殿の、調査と監視がその内容だ。
核となる機能はもはや発見されたと目されているが、この大神殿に何か動きがあったことは歪虚ももはや掴んでいるだろう。襲撃に対する警戒もかねて、更に新たな発見が無いか、こうして未だに度々ハンターが派遣されるわけである。
「はぁー。こいつぁ面白えですなあ」
魔力で煌々と照らされる神殿内部。自動で開閉する石壁に、同行するチィ=ズヴォーがきょろきょろと辺りを見回しながら歩く。
「ん? なんかここの壁ちょっと変わってますねぃ」
と、とある、扉の横辺りにある壁の一部に……
「いや、『ちょっと変わってる』ところを躊躇いなく触るなよ!? 何があるか分からないだろうが!?」
軽く触れたつもりのところで、透が声を上げた。何か文様が描かれたプレートのようなそこに触れていたチィの掌に、思わず力が籠る。
咄嗟に身構える透に、チィも手を離して周囲を警戒して……暫く待つが、何も起こらない。
はぁ、と溜息をついて、透はチィが触れていた場所を見た。ただのドアプレートのようなものなのだろうか。滑らかな表面に文字が書かれているが、意味は分からない。撮影して読んでもらうか。
じっと見たところで、最後力を籠めたせいだろう、肉眼でも分かりそうなほどしっかりついた指紋が気になった。……今準備している役柄が役柄なだけに。
……と。
「いや。それにしたってこんなにはっきり指紋着くか?」
そう──役柄。鑑識官。その役作りのためにいくつか読んだものの中で得たばかりの話がふと頭をよぎる。指紋が付きやすい素材、そのいくつかの中の。
あるわけない。無意識にそう思っていたせいだろうか。良く磨かれた石か何かだと思っていたそれを、近づいてしっかり見てみれば。
「……え? プラスチックなのか? これ」
思わず少し大きい声が出た。
ここは、紅の世界の、古代の遺跡だろう。
そこに、そんなものが存在するのだとすれば。
……ふと、今度は、近くのドアが気になった。傍に寄り、これまでと同じように、勝手に開閉するのを確かめる。
自動ドア。まるでリアルブルーにあるような、と既に報告されたその言葉は、あくまで、自動ドアの存在そのものを分かりやすくするための説明だと思っていたが。
……動力は、マテリアルなんだろう。石造りのそれは、実際、「リアルブルーの自動ドア」そのものではない……筈だが。
上下の溝などを含めて、動く様をよく見る。扉を滑らかに動かすためのスライドさせる構造。感応させてから、開くまでの時間。その速度。
それらは。自分が知る『自動ドア』と、酷似しすぎている気も……してくる。それこそ、報告された言葉通りに。
プラスチックの存在と合わせて考えると、どういう事になる?
頭をよぎる。今自分が出演しようとしている舞台。
鑑識官は、論理的にすべてのことが説明できたと思っているが、実際には超常現象が起こっている。
逆に。
古代の、魔法文明によってのみ造られたと思われるこの遺跡に。
(先入観を取り払ってみたら……別の見え方が、ある……?)
すぐに口にするのは憚られた。今の自分の思考に、逆に変なバイアスがかかっているだけの気も、する。
少し悩んでいると、仲間から連絡が入った。
──敵がこの神殿に向かってきている!
侵入してくるならここからだろう、かつて青木によって穴が開けられた場所を見張っていた仲間からだった。
十体のゴーレム。両手が瘤の付いた鉄球となっているそれは、明らかに「頑丈なものの破壊」を目的としていると見受けられる。
「なんにせよ、壊されちゃ元も子もないよな」
呟き、意識を切り替える。一先ずは現れた敵に対応すべく、透はとチィは仲間たちと連絡を取るのだった。
解説
●目的
チュプ大神殿への攻撃をもくろむゴーレム十体の攻撃から神殿への被害を極力抑えること。
副目的として、大神殿から新たな発見が無いか調査しても良い。
●敵情報
鉄球ゴーレム、サイズ1(人間大)。
両手に鉄球と、肩にある土属性の弾丸を発射してくる砲(射程8)。
近接攻撃の場合二回攻撃を行ってきます。
ある程度連携する程度の脳はあるらしく、神殿の外にいる場合、「フリーの奴は神殿内に向かわせる」よう行動してきます。
神殿内部にいる場合、「扉」及び「オブジェクト」の破壊を目的としつつ、攻撃してくる相手には対応してきます。
●状況
依頼開始段階で、各PCは神殿の内部に居るか、「穴」を見張っていたかのどちらかになります。
「穴」を見張っていた場合、敵が近づききる前に何らかの行動を起こすことも可能でしょう。
内部に居た場合、敵が完全に侵入してくる前には合流可能。襲撃前にある程度内部を見ていたことが出来てるものとします。
NPCの伊佐美 透およびチィ=ズヴォーは内部に居ます。侵入される前に合流可能なのは同様。二人のOPの言動を戦闘前から知りたいなら同行していた必要があります。
初期位置、敵が通ってくる地下道は一本道で、入口直前は3スクエアほどの幅があります。
破壊された入口の幅は3m幅くらい。
破壊された際の瓦礫はある程度片付けられており、足場は安定しています。
神殿内部で戦う事になった場合、廊下は主に横幅2スクエアとなります。それより広い、あるいは狭い廊下も探せばありますが、途中に必ず敵の攻撃対象となる扉が存在するので、無視させて引き込むにはスキルや工夫が必要となるでしょう。
部屋で戦うなら大体、乱戦に不自由しない程度の広さがあります。そして、大体敵の破壊対象オブジェクトが含まれるでしょう。
NPC二名も戦闘に参加します。両名とも、そこそこの強さの闘狩人です。
チュプ大神殿への攻撃をもくろむゴーレム十体の攻撃から神殿への被害を極力抑えること。
副目的として、大神殿から新たな発見が無いか調査しても良い。
●敵情報
鉄球ゴーレム、サイズ1(人間大)。
両手に鉄球と、肩にある土属性の弾丸を発射してくる砲(射程8)。
近接攻撃の場合二回攻撃を行ってきます。
ある程度連携する程度の脳はあるらしく、神殿の外にいる場合、「フリーの奴は神殿内に向かわせる」よう行動してきます。
神殿内部にいる場合、「扉」及び「オブジェクト」の破壊を目的としつつ、攻撃してくる相手には対応してきます。
●状況
依頼開始段階で、各PCは神殿の内部に居るか、「穴」を見張っていたかのどちらかになります。
「穴」を見張っていた場合、敵が近づききる前に何らかの行動を起こすことも可能でしょう。
内部に居た場合、敵が完全に侵入してくる前には合流可能。襲撃前にある程度内部を見ていたことが出来てるものとします。
NPCの伊佐美 透およびチィ=ズヴォーは内部に居ます。侵入される前に合流可能なのは同様。二人のOPの言動を戦闘前から知りたいなら同行していた必要があります。
初期位置、敵が通ってくる地下道は一本道で、入口直前は3スクエアほどの幅があります。
破壊された入口の幅は3m幅くらい。
破壊された際の瓦礫はある程度片付けられており、足場は安定しています。
神殿内部で戦う事になった場合、廊下は主に横幅2スクエアとなります。それより広い、あるいは狭い廊下も探せばありますが、途中に必ず敵の攻撃対象となる扉が存在するので、無視させて引き込むにはスキルや工夫が必要となるでしょう。
部屋で戦うなら大体、乱戦に不自由しない程度の広さがあります。そして、大体敵の破壊対象オブジェクトが含まれるでしょう。
NPC二名も戦闘に参加します。両名とも、そこそこの強さの闘狩人です。
マスターより
シェフの気まぐれ連動、どさくさに紛れてNPCの近況を添えて。
凪池シリルです。
状況説明のためのあれこれを色々力技で何とかしたような気もしつつ、ところで鑑識官って良くないですか。スーツに白衣。
お陰様で少なくとも見た目はイケメンに描いてもらったので、NPCでなければ軽率にピンナップ頼みたかったのにと血迷うくらいには大好きなアレです。
そう。OMC。更にどさくさに紛れるようであれですが、なんか気がついたら増えていまして。ありがとうございます。
色々思うところは有って個別反応は返さない系のMSなのですが、ファンレター含めこうした反応は素直に嬉しく、大事に拝見させていただいてますと時折伝えさせて頂きます。
凪池シリルです。
状況説明のためのあれこれを色々力技で何とかしたような気もしつつ、ところで鑑識官って良くないですか。スーツに白衣。
お陰様で少なくとも見た目はイケメンに描いてもらったので、NPCでなければ軽率にピンナップ頼みたかったのにと血迷うくらいには大好きなアレです。
そう。OMC。更にどさくさに紛れるようであれですが、なんか気がついたら増えていまして。ありがとうございます。
色々思うところは有って個別反応は返さない系のMSなのですが、ファンレター含めこうした反応は素直に嬉しく、大事に拝見させていただいてますと時折伝えさせて頂きます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/15 07:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 初月 賢四郎(ka1046) 人間(リアルブルー)|29才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/04/12 01:14:45 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/09 19:51:56 |