ゲスト
(ka0000)
少年を救出せよ
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/13 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/12/22 07:30
オープニング
●襲うもの
「ぐわぁっ!」
悲鳴と共に『それ』に襲われた男が木に叩きつけられる。
「大丈夫か!」
まわりの男たちが駆け寄るが、男は苦悶を浮かべるだけだ。
これで何人目か。
村の男たちが十人以上でかかっているのに、『それ』は傷一つなかった。
そこは、『それ』の縄張りだった。
奇妙に折れ曲がった雑木林の中……『それ』が縄張り作りをした結果だろう、そこだけが円形の綺麗な野原だった。
そしてその野原の中央に立つ、朽ちかけの大木――その頂上に、『それ』の巣はある。
男たちは、全員がけがを負い、血を流しながらも、その巣を遠くから注視する。
巣の中に――『それ』にさらわれた、村の幼い少年が捕らわれていた。
●禁忌
村のすぐ北に広がる山は、以前から忌避されていた。
過去に雑魔が出たとも言われているし……それに、ここ最近、その北の山の近くを、翼を持った巨大な禍々しい『何か』が飛んでいる、という目撃談があった。
そんなことから、山に近寄るものはなかった。
だがこの日。その山に一人、まだ幼い少年が踏み入っていた。
「ちょっとだけなら……。綺麗な花があるっていう話だもんね」
村の少年、ロイ。彼には想っている少女がいた。
家が近所なことからよく一緒に遊ぶ、マリという少女で……恋心というにはまだ幼い感情だったが、彼女の誕生日に、花輪を作ってプレゼントしようと思ったのだ。
農作業をする大人たちの話で聞いたことだが、雑魔がはじめて出現する以前は、村の人間も北の山をよく利用していたらしい。
そこには、東の森にはない品種の花があるのだとか。
よくはわからなかったが、つまりは見たことがない珍しい花があるということだろう。
それで少年はすぐに決心し、こっそりと山に入ったのだ。
そして、山中で間もなく、綺麗な花を見つけ、摘みはじめた……そんなときだった。
ばさ、という大きな羽音と共に、少年の体が宙に浮いた。
「え……?」
はじめ何が起こっているのかわからなかった。
見回して、ようやく巨大な『何か』が自分を掴んでいるのだとわかった。
それは、鷲だ。
いや、鷲であったもの……巨大化した、歪虚。
餌を見つけたというようなどう猛な瞳をした、凶悪な魔物であった。
「うっ、うわぁああーっ!」
少年は身動きも取れぬまま、大鷲の足に掴まれ、空に持ち上げられる。
大鷲は悠々と、この活きのいい餌を山の裏の雑木林――自身の縄張りへと運んだ。
それは、村の中にいた人からも、見える光景だった。
「なんてことだ……大きな鷲に、子供が、さらわれた」
「山の向こうに飛んでいったぞ! みんなで追うんだ!」
●大鷲
だが、歪虚は村人などにやられるほど、弱くはない。
縄張りまで追ってきた男たちだったが、縄張りを飛ぶ大鷲に、手も足も出なかった。
死人はまだ出ていない。だが、重傷を負って気を失っているものもいた。
全滅は、時間の問題だった。
それでも、諦めるわけにはいかない。
たとえ勝ち目がなくても、やつの気を引かねば、巣にいる少年――ロイが、捕食されてしまう。
「子供を――返せ」
うああっ、と声をあげながら、男は大鷲に正面から突っ込んだ。
●依頼
そのとき、ちょうど村の南に立ち寄ったハンターたちがいた。
そのハンターたちを見つけて、村の女が駆け寄ってきた。
彼女は、目に涙を浮かべていた。
「助けてください……子供が、子供が化け物に、さらわれたんです」
「ぐわぁっ!」
悲鳴と共に『それ』に襲われた男が木に叩きつけられる。
「大丈夫か!」
まわりの男たちが駆け寄るが、男は苦悶を浮かべるだけだ。
これで何人目か。
村の男たちが十人以上でかかっているのに、『それ』は傷一つなかった。
そこは、『それ』の縄張りだった。
奇妙に折れ曲がった雑木林の中……『それ』が縄張り作りをした結果だろう、そこだけが円形の綺麗な野原だった。
そしてその野原の中央に立つ、朽ちかけの大木――その頂上に、『それ』の巣はある。
男たちは、全員がけがを負い、血を流しながらも、その巣を遠くから注視する。
巣の中に――『それ』にさらわれた、村の幼い少年が捕らわれていた。
●禁忌
村のすぐ北に広がる山は、以前から忌避されていた。
過去に雑魔が出たとも言われているし……それに、ここ最近、その北の山の近くを、翼を持った巨大な禍々しい『何か』が飛んでいる、という目撃談があった。
そんなことから、山に近寄るものはなかった。
だがこの日。その山に一人、まだ幼い少年が踏み入っていた。
「ちょっとだけなら……。綺麗な花があるっていう話だもんね」
村の少年、ロイ。彼には想っている少女がいた。
家が近所なことからよく一緒に遊ぶ、マリという少女で……恋心というにはまだ幼い感情だったが、彼女の誕生日に、花輪を作ってプレゼントしようと思ったのだ。
農作業をする大人たちの話で聞いたことだが、雑魔がはじめて出現する以前は、村の人間も北の山をよく利用していたらしい。
そこには、東の森にはない品種の花があるのだとか。
よくはわからなかったが、つまりは見たことがない珍しい花があるということだろう。
それで少年はすぐに決心し、こっそりと山に入ったのだ。
そして、山中で間もなく、綺麗な花を見つけ、摘みはじめた……そんなときだった。
ばさ、という大きな羽音と共に、少年の体が宙に浮いた。
「え……?」
はじめ何が起こっているのかわからなかった。
見回して、ようやく巨大な『何か』が自分を掴んでいるのだとわかった。
それは、鷲だ。
いや、鷲であったもの……巨大化した、歪虚。
餌を見つけたというようなどう猛な瞳をした、凶悪な魔物であった。
「うっ、うわぁああーっ!」
少年は身動きも取れぬまま、大鷲の足に掴まれ、空に持ち上げられる。
大鷲は悠々と、この活きのいい餌を山の裏の雑木林――自身の縄張りへと運んだ。
それは、村の中にいた人からも、見える光景だった。
「なんてことだ……大きな鷲に、子供が、さらわれた」
「山の向こうに飛んでいったぞ! みんなで追うんだ!」
●大鷲
だが、歪虚は村人などにやられるほど、弱くはない。
縄張りまで追ってきた男たちだったが、縄張りを飛ぶ大鷲に、手も足も出なかった。
死人はまだ出ていない。だが、重傷を負って気を失っているものもいた。
全滅は、時間の問題だった。
それでも、諦めるわけにはいかない。
たとえ勝ち目がなくても、やつの気を引かねば、巣にいる少年――ロイが、捕食されてしまう。
「子供を――返せ」
うああっ、と声をあげながら、男は大鷲に正面から突っ込んだ。
●依頼
そのとき、ちょうど村の南に立ち寄ったハンターたちがいた。
そのハンターたちを見つけて、村の女が駆け寄ってきた。
彼女は、目に涙を浮かべていた。
「助けてください……子供が、子供が化け物に、さらわれたんです」
解説
●目的
大鷲を倒し、少年を助ける。
●状況
縄張りの中央、大木の頂上の巣に少年ロイは捕らわれている。
村の男たちが鷲に立ち向かっており、現時点では少年が襲われるには至っていない。
ハンター到着時、彼らはほぼ全員が重傷を負った状態となり、戦力とはならない。
●敵
『大鷲』×1
周囲に比べ強力な個体となった歪虚。サイズ2。
縄張りに入った者を敵と見なし、襲う。
自分に攻撃をした者、また縄張りにいる時間が長い者を優先的に攻撃する。
攻撃法:
体当たり/爪で切り裂く/掴んで落とす(全て射程1)
石などを風の力で飛ばして攻撃(射程10)
『小さい鷲』×5
攻撃は体当たり、爪攻撃のみ。移動力もさほどではない。サイズ1。
ハンター周囲のスクエアを飛び交っており、目についたものを攻撃する。
狙って攻撃すれば一体一体は簡単に倒せるだろう。
●場所
大木を中心とした、半径20m、円形の開けた野原。
大木は優に10mを越え、登るのは簡単ではない。
大鷲を倒し、少年を助ける。
●状況
縄張りの中央、大木の頂上の巣に少年ロイは捕らわれている。
村の男たちが鷲に立ち向かっており、現時点では少年が襲われるには至っていない。
ハンター到着時、彼らはほぼ全員が重傷を負った状態となり、戦力とはならない。
●敵
『大鷲』×1
周囲に比べ強力な個体となった歪虚。サイズ2。
縄張りに入った者を敵と見なし、襲う。
自分に攻撃をした者、また縄張りにいる時間が長い者を優先的に攻撃する。
攻撃法:
体当たり/爪で切り裂く/掴んで落とす(全て射程1)
石などを風の力で飛ばして攻撃(射程10)
『小さい鷲』×5
攻撃は体当たり、爪攻撃のみ。移動力もさほどではない。サイズ1。
ハンター周囲のスクエアを飛び交っており、目についたものを攻撃する。
狙って攻撃すれば一体一体は簡単に倒せるだろう。
●場所
大木を中心とした、半径20m、円形の開けた野原。
大木は優に10mを越え、登るのは簡単ではない。
マスターより
初めまして、松尾京と申します。
大鷲の歪虚を退治するシナリオとなります。
場合によっては最悪の結末もあり得る状況ですので、そのあたりは注意が必要かと思います。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
大鷲の歪虚を退治するシナリオとなります。
場合によっては最悪の結末もあり得る状況ですので、そのあたりは注意が必要かと思います。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/19 06:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/08 00:31:10 |
|
![]() |
相談卓です。 ベル(ka0738) 人間(リアルブルー)|18才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/13 03:16:36 |