ゲスト
(ka0000)
ドリームブレイクうさぎさん
マスター:白藤

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 5~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/04/26 12:00
オープニング
●うさぎさん
雲ひとつない青々とした空が広がる、絶好のひなたぼっこ日和の今日。
うさぎのぬいぐるみを傍らに置いた幼い少女とその両親は自然公園の芝生の上にレジャーシートを広げ、ピクニックを楽しんでいた。
「美味しい~!」
「こら、食べながら喋らないの」
「えへへ……」
母の作ったサンドイッチを頬張り、少女・モカは嬉しそうに小さな栗色お下げを揺らす。
この後、彼女は父とバトミントンをして遊ぶ予定だった。そのためのエネルギーを蓄えるんだと言わんばかりに、モカはさらにサンドイッチに手を伸ばそうとして……その手を止めた。
「わぁ、うさぎさんだぁ!!」
彼女の視線の先、木々が生い茂る森の中で茂みが揺れ、真っ白なうさぎが姿を現したのだ。うさぎは長い耳をぴくぴくと動かし、愛らしく首を傾げている。
「おお、野生のうさぎか。モカは運が良いなぁ」
「パパ、ママ! うさぎさん、もっと近くで見てきても良い!?」
「良いけれど、あんまり近付いたらうさぎさんが驚いちゃうわよ。そっと近付くのよ?」
「はぁい!」
傍らに置いたうさぎのぬいぐるみを抱き、モカは嬉しさを隠せないと言わんばかりに頬を赤く染め、うさぎの傍へ近付いていく。
「可愛いなぁ……」
初めて目にした、野生のうさぎ。言わずもがな、モカはうさぎが大好きだった。
どこまでなら近付いても逃げずにいてくれるかな、触らせてくれたりしないかな、お友達になってくれたり、しないかなぁ……期待に胸を躍らせながら、モカは一歩、また一歩とうさぎに近付いてく。
うさぎの赤い瞳が、モカの青い瞳と交差する。うさぎが立ち上がった。
「あっ、に、逃げないで……!」
やはり、野生のうさぎは警戒心が強い。あまり近付けなかったと肩を落とすモカ。
そんな彼女の眼前で、真っ白なふわふわうさぎさんがムクムクと巨大化した。
ビシャリ、と、どこからともなく飛んできたドロドロとした液体がモカの身体に掛かる。
それは、うさぎから出た粘液だと、小さな少女の頭でもはっきりと理解出来た。
「う、ぁ……」
粘液が掛かった場所がびりびりとして、身体が動かない。逃げられない!
「ッ、モカ!」
ギチギチと気味の悪い音を立て、うさぎは姿を変えていく。
慌てて両親は動けなくなってしまった娘の傍に駆け寄り、うさぎから距離を取る。
その刹那――うさぎの口が大きく裂け、粘液とともに中からミミズのような、大蛇のような、生々しいグロテスクな化物が飛び出した。
「いやぁあああああぁああっ!!!」
●ドリームブレイク許すまじ
「あまりの気持ち悪さに、うさぎ恐怖症になる人々が増えています。害悪です」
ハンターズ・ソサエティの受付嬢は大変げんなりした様子で、適当に呼び止めたハンター達に依頼内容を語る。
「うさぎの皮を被った、ミミズと蛇を足して二で割ったような形状の雑魔です。愛らしい姿で獲物を誘い、怯んだ隙に捕食するようです。不幸中の幸い、犠牲者は出ていませんが、被害者はいずれも心に重症を負っています」
それも無理はない。しかも対象を選んでいるのか、件の雑魔に狙われるのは決まって幼い子ども。
最新の被害報告では、雑魔に狙われた少女がうさぎへの恐怖から家の外に出られなくなってしまったんだとか。本当に害悪である。
「単なる見間違いの可能性もありますが、少し目撃証言にブレがあります。いずれも本体は粘液ドロドロの気持ちの悪い雑魔、ええと……『キモうさぎ』であることは確かですが」
受付嬢は心底嫌そうな顔で『キモうさぎ』について語る。よく見ると後ろの棚にうさぎのキーホルダーが付いた鞄がある。
もしかすると、彼女の鞄かもしれない。彼女はうさぎが好きなのかもしれない。そうだとすれば、わざわざハンター達を呼び止めてこの依頼の説明をし始めたのも頷ける。
「自然公園は現在立ち入り禁止となっているようですが、もし依頼を受けて下さるのであれば管理者に話を通しておきますので、時間帯等は気にしなくても大丈夫です。あと、少しくらいなら環境を壊してしまっても大目に見てくれるみたいです」
依頼書を流し読みし、受付嬢はハンター達を一瞥して肩をすくめた。
「ただし、あくまでも『少しくらい』ですから、気にはして下さいね。それから自然公園には通常の野生うさぎも存在します。誤って何の関係もない無実のうさぎを殺さないように、お気を付け下さい」
雲ひとつない青々とした空が広がる、絶好のひなたぼっこ日和の今日。
うさぎのぬいぐるみを傍らに置いた幼い少女とその両親は自然公園の芝生の上にレジャーシートを広げ、ピクニックを楽しんでいた。
「美味しい~!」
「こら、食べながら喋らないの」
「えへへ……」
母の作ったサンドイッチを頬張り、少女・モカは嬉しそうに小さな栗色お下げを揺らす。
この後、彼女は父とバトミントンをして遊ぶ予定だった。そのためのエネルギーを蓄えるんだと言わんばかりに、モカはさらにサンドイッチに手を伸ばそうとして……その手を止めた。
「わぁ、うさぎさんだぁ!!」
彼女の視線の先、木々が生い茂る森の中で茂みが揺れ、真っ白なうさぎが姿を現したのだ。うさぎは長い耳をぴくぴくと動かし、愛らしく首を傾げている。
「おお、野生のうさぎか。モカは運が良いなぁ」
「パパ、ママ! うさぎさん、もっと近くで見てきても良い!?」
「良いけれど、あんまり近付いたらうさぎさんが驚いちゃうわよ。そっと近付くのよ?」
「はぁい!」
傍らに置いたうさぎのぬいぐるみを抱き、モカは嬉しさを隠せないと言わんばかりに頬を赤く染め、うさぎの傍へ近付いていく。
「可愛いなぁ……」
初めて目にした、野生のうさぎ。言わずもがな、モカはうさぎが大好きだった。
どこまでなら近付いても逃げずにいてくれるかな、触らせてくれたりしないかな、お友達になってくれたり、しないかなぁ……期待に胸を躍らせながら、モカは一歩、また一歩とうさぎに近付いてく。
うさぎの赤い瞳が、モカの青い瞳と交差する。うさぎが立ち上がった。
「あっ、に、逃げないで……!」
やはり、野生のうさぎは警戒心が強い。あまり近付けなかったと肩を落とすモカ。
そんな彼女の眼前で、真っ白なふわふわうさぎさんがムクムクと巨大化した。
ビシャリ、と、どこからともなく飛んできたドロドロとした液体がモカの身体に掛かる。
それは、うさぎから出た粘液だと、小さな少女の頭でもはっきりと理解出来た。
「う、ぁ……」
粘液が掛かった場所がびりびりとして、身体が動かない。逃げられない!
「ッ、モカ!」
ギチギチと気味の悪い音を立て、うさぎは姿を変えていく。
慌てて両親は動けなくなってしまった娘の傍に駆け寄り、うさぎから距離を取る。
その刹那――うさぎの口が大きく裂け、粘液とともに中からミミズのような、大蛇のような、生々しいグロテスクな化物が飛び出した。
「いやぁあああああぁああっ!!!」
●ドリームブレイク許すまじ
「あまりの気持ち悪さに、うさぎ恐怖症になる人々が増えています。害悪です」
ハンターズ・ソサエティの受付嬢は大変げんなりした様子で、適当に呼び止めたハンター達に依頼内容を語る。
「うさぎの皮を被った、ミミズと蛇を足して二で割ったような形状の雑魔です。愛らしい姿で獲物を誘い、怯んだ隙に捕食するようです。不幸中の幸い、犠牲者は出ていませんが、被害者はいずれも心に重症を負っています」
それも無理はない。しかも対象を選んでいるのか、件の雑魔に狙われるのは決まって幼い子ども。
最新の被害報告では、雑魔に狙われた少女がうさぎへの恐怖から家の外に出られなくなってしまったんだとか。本当に害悪である。
「単なる見間違いの可能性もありますが、少し目撃証言にブレがあります。いずれも本体は粘液ドロドロの気持ちの悪い雑魔、ええと……『キモうさぎ』であることは確かですが」
受付嬢は心底嫌そうな顔で『キモうさぎ』について語る。よく見ると後ろの棚にうさぎのキーホルダーが付いた鞄がある。
もしかすると、彼女の鞄かもしれない。彼女はうさぎが好きなのかもしれない。そうだとすれば、わざわざハンター達を呼び止めてこの依頼の説明をし始めたのも頷ける。
「自然公園は現在立ち入り禁止となっているようですが、もし依頼を受けて下さるのであれば管理者に話を通しておきますので、時間帯等は気にしなくても大丈夫です。あと、少しくらいなら環境を壊してしまっても大目に見てくれるみたいです」
依頼書を流し読みし、受付嬢はハンター達を一瞥して肩をすくめた。
「ただし、あくまでも『少しくらい』ですから、気にはして下さいね。それから自然公園には通常の野生うさぎも存在します。誤って何の関係もない無実のうさぎを殺さないように、お気を付け下さい」
解説
【依頼】
・キモうさぎの討伐です。
(森を炎上させるなど派手に環境を破壊してしまった場合、うさぎを大量に死なせてしまった場合は大失敗判定とさせて頂きます)
【前提】
・シナリオ描写は自然公園内にて。被害者に話を聞きに行くことは出来ません。
(酷くショックを受けているためです。無理に話を聞こうとした場合、何かしらのマイナス判定を行います)
・基本的に戦闘をメインとしたシナリオです。
(戦闘外行動(ex.野生のうさぎをモフモフする)も不可能でない範囲で認めますし、可能な限り描写致します。しかし、戦闘メインのシナリオであるということをお忘れなきよう……)
【状況】
・時間帯指定はありません。いつ突撃するかは、皆様のご判断で。
・戦闘場所は森の中か芝生のどちらかになります。皆様のご希望に添います。
・うさぎは基本的に臆病な生き物です。大きな音を立てて脅かせば、勝手にどこかへ逃げていくことでしょう。それが、普通のうさぎであれば。
【キモうさぎ】
・可愛らしいうさぎかと思えば、気持ちの悪いニョロニョロした巨大な雑魔でした。
・全長5mくらいありますが、起き上がった状態で2mくらいなので、サイズは1とお考え下さい。
・謎の粘液を纏っています。迂闊に触れると何かが起こるかもしれません。
・動作は比較的遅く、知能は低いのですが、何しろ大きいので一撃一撃が重いかもしれません。
・複数いるかもしれません。最初に出てきた1体を殴っていれば、もしかすると出てくるかもしれません。
・攻撃は『噛み付き』、『巻き付き』、『叩き付け』、『粘液飛ばし』です。いずれも迂闊に食らうと粘液の関係で何かが起こるかもしれません。
【備考】
・キモうさぎは、とてもキモうさぎです。
・あえて詳細を伏せ、ある程度の自由度を設定しております。皆様の行動次第で難易度が変わります。
・キモうさぎの討伐です。
(森を炎上させるなど派手に環境を破壊してしまった場合、うさぎを大量に死なせてしまった場合は大失敗判定とさせて頂きます)
【前提】
・シナリオ描写は自然公園内にて。被害者に話を聞きに行くことは出来ません。
(酷くショックを受けているためです。無理に話を聞こうとした場合、何かしらのマイナス判定を行います)
・基本的に戦闘をメインとしたシナリオです。
(戦闘外行動(ex.野生のうさぎをモフモフする)も不可能でない範囲で認めますし、可能な限り描写致します。しかし、戦闘メインのシナリオであるということをお忘れなきよう……)
【状況】
・時間帯指定はありません。いつ突撃するかは、皆様のご判断で。
・戦闘場所は森の中か芝生のどちらかになります。皆様のご希望に添います。
・うさぎは基本的に臆病な生き物です。大きな音を立てて脅かせば、勝手にどこかへ逃げていくことでしょう。それが、普通のうさぎであれば。
【キモうさぎ】
・可愛らしいうさぎかと思えば、気持ちの悪いニョロニョロした巨大な雑魔でした。
・全長5mくらいありますが、起き上がった状態で2mくらいなので、サイズは1とお考え下さい。
・謎の粘液を纏っています。迂闊に触れると何かが起こるかもしれません。
・動作は比較的遅く、知能は低いのですが、何しろ大きいので一撃一撃が重いかもしれません。
・複数いるかもしれません。最初に出てきた1体を殴っていれば、もしかすると出てくるかもしれません。
・攻撃は『噛み付き』、『巻き付き』、『叩き付け』、『粘液飛ばし』です。いずれも迂闊に食らうと粘液の関係で何かが起こるかもしれません。
【備考】
・キモうさぎは、とてもキモうさぎです。
・あえて詳細を伏せ、ある程度の自由度を設定しております。皆様の行動次第で難易度が変わります。
マスターより
ハンターの皆様、初めまして。
白藤(しらふじ)と申します。
最初なので好きなものを出そうと思った結果、うっかりグロテスクなものを出してしまいました。何故でしょう。
キモうさぎ。そんなに強くはない敵ですが、無茶をすると危険ですので、どうかお気を付けて。
うさぎに夢見る方々に得体のしれないトラウマを植え付ける、キモうさぎの討伐をどうかよろしくお願いします。
白藤(しらふじ)と申します。
最初なので好きなものを出そうと思った結果、うっかりグロテスクなものを出してしまいました。何故でしょう。
キモうさぎ。そんなに強くはない敵ですが、無茶をすると危険ですので、どうかお気を付けて。
うさぎに夢見る方々に得体のしれないトラウマを植え付ける、キモうさぎの討伐をどうかよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/26 05:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/16 13:10:42 |
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作戦相談卓 玉兎 小夜(ka6009) 人間(リアルブルー)|17才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/04/17 00:39:34 |