• 東幕

【東幕】東方の地にて

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
6日
締切
2018/05/07 22:00
完成日
2018/05/18 08:32

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 憤怒歪虚が恵土城や十鳥城を越えて進軍。その先遣隊をハンター達は撃破した。
 しかし、その間に拠点を構築された。物見の報告によると、短期間で作ったとしては立派な砦ともいうべきものだという。
「まるで一夜城ですね」
 征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)が呟いた。
 築城に得意な歪虚でもいるのだろう。それは紫草が想定していた事でもあった。
「……敵将は『拷陀』と名乗っている鎧の歪虚だとか」
 そう言ったのは、大轟寺蒼人。相変わらず、眼鏡の位置が気になるのか、仕切りに直している。
 『拷陀』という名前自体に、蒼人は聞き覚えは無かった。だが、ハンター達の報告によると、なにやら、紫草の事を知っている様子だ。
「築城が得意で、私の事を知っているとすれば――」
「やはり、元武家の堕落者という可能性が」
「そういう事です」
 憤怒歪虚との戦いは西方世界と繋がるまで劣勢だった。
 幾つもの武家が滅んだ。中には、堕落者や契約者が発生したケースも珍しくない。
「つまり、『エトファリカ・ボード』の存在や内容を知っている堕落者が居ても不思議ではない……という事でしょうか?」
「憤怒歪虚側が秘宝の件を知っているとすれば、その可能性は外せませんですから」
「それでは、犯人は憤怒歪虚では!?」
 ガタっと腰を浮かす蒼人に紫草は首を横に振った。
「あくまでも可能性の話ですからね。人間なら兎も角、相手は歪虚。調べるのは困難でしょう」
 『エトファリカ・ボード』が引き起こした一連の騒ぎは手が込んでいた。
 歪虚が絡んでいたとして、相手が素直に情報を吐き出すとは考えられない。
 紫草は微笑を浮かべながら、別の書状を開いた。それは、十鳥城から届いたものだ。
「憤怒歪虚が飛び石作戦で拠点を作った以上、十鳥城や恵土城に続く街道が敵の勢力圏内に入っています。恵土城の方はまだしも、十鳥城はこの状況は苦しいでしょう」
「どういたしましょうか?」
「幸いな事に恵土城には幕府軍の即応部隊が駐屯中ですからね。十鳥城へ向けて一部を援軍として送ります」
 そして、天ノ都では憤怒歪虚の拠点を攻略する為の部隊が編制されていた。
 首都を防衛する部隊も組み込んだ貴重な戦力だ。
「ハンター達は今回いかがいたしますか?」
「当然、ハンター達の力も借ります。幕府軍が街道周辺に出没する憤怒歪虚を牽制している間、輜重を輸送しますから、その護衛等に当たってもらいます」
「確かに、彼らなら、様々な状況に臨機応変に対応できますね」
 蒼人の言葉に紫草は頷いた。


 憤怒歪虚が拠点を作った為、孤立している状態の十鳥城ではあるが、慌ててはいなかった。
 代官である仁々木 正秋(kz0241)は凛とした雰囲気を装いながら城の主要な面々の前に姿を現す。
 戦装束ではあるが、なにより視線を集めたのは、彼の頭だった。
「どうしたんだよ。えらく気合が入ってるじゃないか」
 側近の一人でもあり親友でもある菱川 瞬が驚きの声を挙げた。
 瞬が驚くのも無理はない。正秋は、それはそれは立派なちょんまげ頭となっていたからだ。
「これも幕府に仕える武家としての大事な事だろう」
「お前はどんだけ真面目なんだよ」
 思わず自分の髪を抑えながら瞬は言った。
 正秋の性格をよく知るだけに、周りにも強要してこないか、ふと、心配になったのだ。
「身なりを整えるのはお金が掛かる故、今までは我慢していただけ。瞬も――」
「そんな事より、早く作戦を伝えろって」
 親友の言葉を遮る瞬。
 まだ言い足りない様子だったが、正秋は咳払いを一つした。
「幕府から返答があった。近いうちに攻略作戦が行われると。まずは、準備として幕府軍から援軍と補給が届きます」
「こちらから打って出るのか?」
「今回は少数で街道に出撃。そこで、幕府軍の補給部隊と合流する予定です」
 十鳥城の備えはまだ余裕があるので、切羽詰まっていないのは好状況ともいえる。
 カカオ豆の交易が十分だったからこそだろう。これが、以前のままだと状況は最悪だったかもしれない。
「それでは出撃する部隊を編制する」
「よっしゃ、俺の出番だな!」
 グッと拳を握る瞬だった。


「拷陀将軍! ご報告です!」
 燃え盛る全身甲冑の歪虚『拷陀』が、部下の報告にゆっくりと腕を挙げた。
 分かっている。幕府軍がここを攻略する準備を行う事は。ここからはある意味、消耗戦だ。
「止めの効かない雑魚共を牽制代わりにくれてやれ」
「畏まりました」
 憤怒歪虚はその性質上、どうしても怒りを抑えられず、行動してしまう存在が居る。
 そうした存在は、『拷陀』のように組織的に動きたい場合、邪魔にしかならない。早い話、戦力として見られないのだ。
 居ても居なくても構わない戦力であれば――今、ここで消費しても痛くも痒くもない。
「――ふむ。暇つぶしに我輩も出るか」
 武者兜に覆われて表情は見えないが、きっと、不敵な笑みを浮かべていた事だろう。
 ハンター達の実力はおおよそ、把握した。かなりの強者も多い。
「出陣だ!」
 『拷陀』を包む炎が一際大きく広がった。

リプレイ本文

●【後方支援】
 双眼鏡で陣地周辺を注意深く見つめるフェリア(ka2870)。
 後方陣地は街道周辺を警戒している幕府軍の拠点でもある。出撃していた隊が帰ってきて、補給を済ましたら、出撃していく。
「敵が紛れ込んでいる可能性はなさそうね」
 万が一、味方に敵が紛れていたらと思ったが、大丈夫そうであった。
 フェリアの言葉にヘルヴェル(ka4784)が周囲を警戒しつつ頷いた。
「敵の襲撃も今のところはなさそうですし」
 拠点であるこの陣地に対して襲撃も考えられていたが、どうやら、今回に限って言うと杞憂だったようだ。
「さすがに連戦に続く連戦で、幕府軍も慣れていますね」
「負傷者も思った程、多くないのは良い事です」
 トリアージの準備をしていたヘルヴェルは、今はその道具を仕舞っていた。
 準備が無駄だってという訳ではない。幕府軍と同様に前線に出ているハンター達の成果あってこそだろう。
 憤怒歪虚との戦いはまだ続いているのだ。損害は抑えたい所。
「戦闘になれば、初めての共闘なので、楽しみでしたが……」
 そう言って苦笑を浮かべるヘルヴェル。
 憤怒雑魔程度であれば、二人ならば苦もなく撃退できただろう。
 襲撃が無いのは良い事だが、少しばかり心残りでもある。
「私はこの状況も楽しいですよ」
 フェリアは微笑を浮かべながら応えた。
 その時だった。丘の上に侍の一団が現れる。
「帰還する幕府軍みたいですが……担架が見えますね」
 素早く双眼鏡で確認したフェリアの台詞にヘルヴェルは真剣な表情となった。
 担架で移動するという事はそれなりに重傷者なのかもしれない。
「受け入れ準備を伝えてくるわ」
 陣地の中で、志鷹 都(ka1140)が治療を担当しているのだ。
 簡素な柵に囲まれた野外救護所で戦傷者に包帯を巻いていた。
 戦傷といっても多岐に渡る。刀傷による切創や切断、飛び道具による射創。火傷や毒。
 負のマテリアルによる身体的な汚染もあれば、魔法攻撃によるダメージも。
 だから、都は傷の具合、その深度に合わせて適切な治療を続けていた。
「これで……大丈夫ですよ」
 キュッと包帯を巻き終わり、彼女は笑顔を怪我した侍に向ける。
 大事なのは笑顔だ。病は気からというが、気持ちを保てるかどうかは、生き残る上で重要な要素だろう。
「重傷者が来るかもしれない。受け入れ準備は大丈夫でしょうか?」
 そこへ、ヘルヴェルが救護所に直接伝えにきた。
「勿論です」
 都は頷きながら応えると、救護兵にスペースの確保と物品の準備など、幾つかお願いをする。
 そして、魔法を行使する為に意識を高め、マテリアルを集中していく。聖導士としての回復の力は絶大だ。
 かくして、担架に乗せられた重体者が到着する。
「かなり、深い傷よ」
「これは酷い……」
 救護所の中まで案内してきたフェリアの言葉に、担架に乗せられた侍の傷を見てヘルヴェルが小さく呟いた。
 本人の意識は既に無い様子だ。虫の息のような状態の侍に、木製の杖を掲げながら都が近寄る。
「大丈夫です。ここまで、帰って来られたのですから」
 聖母のような優しい温もりを放ちながら、都がそう言い、回復魔法を唱えたのであった。

 こうして、後方支援はハンター達の協力もあり、十分な役目を果たす事が出来た。
 本来は戦線離脱するような傷でも回復した侍や兵も少なくなく、戦力低下は最小限に留められた。

●【街道】
 天ノ都から十鳥城へ至る街道沿いには大きな民家などは少ない。
 これは今回の憤怒歪虚による侵攻の為……ではなく、過去から続く戦いの結果だ。
 元々、十鳥城自体が憤怒勢力圏内にあったというのもあり、この街道近隣の人々は、比較的規模の大きい近場の街や城へと移住していたのだ。
「何だかんだで、また拷蛇とかいう大物が出たそうじゃないか」
 アレイダ・リイン(ka6437)が遠くの景色を眺めながら、そんな言葉を口にした。
 燃え盛る全身甲冑の姿をした憤怒歪虚と彼女は一度、遭遇している。
「しばらくここは油断ならない状況が続くだろうね」
 それはそれで、ハンターにとっては仕事に困らない状況だろうが。
 同意するように頷きつつ、トリプルJ(ka6653)が両手を合わせて打ち鳴らす。
「さーて、がんがん敵を減らしてくぜえ!」
 ハンター達は既に何体かは憤怒雑魔を討伐している。
 神出鬼没に現れる敵は組織だっていない分、単体や少数が多かった。
 それらでも輜重部隊には十分脅威である事に違いはない。
「あそこにもいやがったな。テメェら如きを抜かせるかよぉ!」
 岩場の影に憤怒雑魔を見つけて、トリプルJは重斧を構えた。
 狙われていると気が付いた雑魔――猫と猪と鹿が合わさったようなキメラ状の憤怒が牙と爪を立てて一気に迫る。
「私が動きを抑える」
 戦闘用の大鎌を振りかぶって、アレイダが飛び出した。
 強引に当てに行く必要はない。巨大な武器は振り回すだけでも牽制になりえるのだから。案の定、アレイダの鎌の動きに足を止める雑魔。
 そこへ、トリプルJが巨大な斧を上段から振り落とす。
「もらったぜぇ!」
 鉄塊と言っても過言ではないそれをまともに受け、雑魔は崩れ落ちた。
 追い打ちを掛けるようにアレイダが大鎌を器用に回して振りぬいた。
 雑魔は消滅する直前に咆哮のようなものを叫ぶ。すると、どこから現れたのか幾体か憤怒雑魔が現れた。
 武器を構え直した二人と新手の雑魔の間にニャンゴ・ニャンゴ(ka1590)が割って入る。
「この辺りは岩場が多く、潜むにはうってつけでしたね」
 地図を片手に登場したニャンゴはさっと、後ろの仲間の為に体をズラした。
 自分のような存在は所詮、街道を飛ぶ蚊のようなものでしかない。血を吸って痒くするぐらいの働きが出来ればそれで十分なのですとブツブツと呟く。
 そんないつもと変わりがないネガティブなニャンゴの背後から現れたのは、天竜寺 詩(ka0396)だった。
「十鳥城への大事な援軍と補給を届けてるんだから。邪魔なんかさせないよ!」
 詩の背に形作る片翼のオーラが一瞬、虹色に輝くと彼女の手に持つ杖先から白龍のブレスに似た光線が迸った。
 光線は雑魔の群れを貫く。ただの光線ではない。対象の意識を混乱させ、同士討ちをもたらす事もできるのだ。
「またあの突撃将軍が来てるかもだけど、私は私の役割をしっかりこなすから」
「矮小ながら、私もです」
 強い決意を宣言する詩……とその陰に隠れて呟くニャンゴ。
 対照的な二人ではあるが、ニャンゴの街道の地図を用いた探索と、効率的な戦法を取る詩のおかげで、街道の警戒に当たるハンター達は少数ながらも大きな成果を残す事が出来た。

 新手の雑魔を全て倒し切ったハンター達は一休みを入れながら次の目的地を決めていた。
 煙草を咥えつつトリプルJが、ふと呟く。
「輜重部隊は必要があって運んでるのは分かってるんだが……歪虚を引き寄せるための囮みたいな気がするぜ……」
 依頼主である紫草の事だ。裏や二重の意味がありそうで勘ぐってしまうのも当然の事だろう。
「補給という事は、次に繋げるのは当然か」
「あの大将軍が考える事ですからねぇ」
 アレイダとニャンゴが二人揃って頷いた。
 憤怒歪虚が十鳥城と恵土城を越えて拠点を構築した為に、両城は半ば孤立状態にあると言える。
 今回の大掛かりな補給は十鳥城へと向けられたものだ。当然、敵の目も向けられるだろう。
「どうも他から目を逸らすための目晦ましに思えてなあ」
「可能性としてはあり得ますね」
 トリプルJの言葉にニャンゴが応える。
 あり得るとすれば、恵土城への何らかのアクションだろうか。
「……噂では恵土城の住民は幕府に不満を抱いているとかいないとか」
 真剣な表情でアレイダが言った。
 補給を十鳥城だけに向けるという事実が広まったら、恵土城の住民にとっては良い気分ではないはず。
(恵土城には公家の力が大きく影響しているという噂もあったような……)
 仲間の会話を聞きながら、詩は心の中で呟いた。
 今は幕府と公家で争っている場合ではないのだが、国を治めるという事はこういう事もあるという事なのだろう。
 苦悩を抱えながらも微笑を浮かべる紫草の顔が脳裏に浮かんだ。
 一つ言えるのは、紫草の考えは、きっと悪い事では無いという事だ。少なくとも、詩はそう信じていた。
 だから、この輸送任務も裏には何かあるかもしれないが、それが何か今は分からなくとも、自分達には課せられた役割があるのだ。それを果たす事が大事なのだろう。
「さぁ、輜重部隊が十鳥城に合流するまで頑張ろう!」
 少し溜まったような空気を払いのけるように彼女は元気に呼び掛けたのであった。

●【直掩】
 軍需用品の総称の事を輜重と呼んでいる訳であるからには、戦に関する物資を運んでいるという事だ。
 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)は輜重部隊を率いる隊長と連絡を密にしていた。
「6時方向、敵影なし」
「連絡ありがとう。おかげで襲撃も軽微なものだ」
「どういたしまして。ただ、油断は禁物です」
 注意を促して、エラは通信を切った。
 他からの通信を確認する為だ。輸送自体は好状況と言えるだろう。
 街道の周囲を警戒しているハンターや幕府軍の働きが多い。このままいけば、襲撃は無いのではないかと思う程だ。
「晴れないな……色々と」
 どんよりとした雲を見上げてユリアン(ka1664)が呟いた。
 出発前に彼が馬車や馬の点検を促したおかげで、車列も遅れがない。
 順調な輸送任務だが、何故か彼の気分は晴れないようだ。
「調子がでませんか」
「どうも、静かすぎるからでしょうか」
 敵としては輜重部隊を叩きたい所だとは思うのに、この静けさだ。東方を巡る経過もある。
 ユリアンが苦笑を浮かべた所で、連れてきたイヌワシが戻ってきた。
 その代わりという訳ではないが空飛ぶ不思議なソリに乗ったフィロ(ka6966)が飛び立つ。
 高く上がれば上がるほど、遠くまで視界は広がる。段差の奥や窪みも確認できるというものだ。
「それでは、行ってきます。連絡はトランシーバーで」
 空に上がると連絡手段が必要になるからだ。
 重たい体重が不安だったが、ソリは問題なく上昇した。これで、ソリの底をぶち抜いて地面に落下したら、笑いものでは済まされないだろう。
「幕府軍の皆さまとも情報共有し、少しでも幕府軍の皆様の被害を減らし十鳥城軍と合流したいと思います」
 通信状況の確認を兼ねてそんな台詞を告げたフィロは注意深く上空から警戒する。
 草木が生い茂っていないので、動く存在があれば発見は用意だろう。
 逆に、潜伏していたりすれば見つけにくい場合もあるかもしれない。
 七夜・真夕(ka3977)とレイア・アローネ (ka4082)の二人も輜重部隊の直掩として参加していた。
 双眼鏡を握り締めているのは真夕だ。その背と合わせるレイアは反対方向を見ている。
「だいたい、居ないように見えるかな」
「なら、交代だな、真夕」
 二人の位置が入れ替わる。
 人というものは絶対ではない。見落としもある事も考慮すれば、ダブルチェックの意味は大きい。
 特に双眼鏡だとどうしても視野が狭くなる。かといって、道具の使用なしというのも遠くの方を確認する事が困難になる。
「今のところ、平和だね」
「奴らの事だ。どこかで仕掛けてくるかもしれない」
 そもそも憤怒歪虚が飛び石作戦を仕掛けてくるのは、補給路を断つ為だ。
 拠点が出来上がった以上、補給を潰してくるのは明白。どこかで“本命”があると考えるのが当然だろう。
 馬に乗りながら警戒する鳳城 錬介(ka6053)も同様に思案していた。
 遠くに砂埃を見つけたと同時に通信機からフィロの声が響いた。
「結構大きめの規模の一団が迫ってきます」
「分かりました。フィロさん、別方向も警戒をお願いします」
「はい、鳳城様」
 敵襲の知らせはすぐにハンターや輜重部隊に届く。
 それを受けてユリアンは再びイヌワシを空へと解き放った。詳細な敵情報を得る為でもある。
「どうやら、陽動の心配はなさそうです」
「そこまで組織だって動いていないという事でしょうか」
 通信機から届いたユリアンの台詞に錬介はそう返すと、馬を襲撃方向へと向けた。
 これが憤怒らしいといえば、そうかもしれないが。
「手筈通り、迎撃します。各自、接敵次第、足止めと殲滅を」
 歪虚の進攻上にどんと構えるエラ。自身を防壁とする構えだ。
 防御力やスキルには自信はある。数体程度ならば、強引に足を止められるだろう。
 その脇をユリアンとレイアが駆け抜ける。
「このまま戦闘が無いかと思いましたよ」
「やるぞ、真夕」
 二人の戦士が突撃してくる憤怒と激しく激突した。
 小さめの象の胴体に幾つもの犬や猫、鶏の頭が組み合わさり、混沌とした様相の憤怒だった。
 憤怒……ツォーンと呼ばれる歪虚群は、動物や植物の集合体のような形状を取る。その性質は怒り。底なしの怒りを放つのだ。
 激突した勢いはハンター達に軍配が上がった。最初の勢いを削がれた憤怒は怒りを露わに、標的を輜重部隊からハンター達に変える。
 それを待っていたかのように、レイアがソウルトーチで敵を引き寄せた直後だった。氷の嵐が吹き荒れた。
「ここから先、乱戦になっても大丈夫ですので」
 前線を支える仲間に呼び掛ける真夕。
 魔術師の範囲魔法は敵味方の識別が無いのが多いので、使いどころが難しい。
 単体魔法になると折角の強力な魔法が効率的に打てない。それを解決する為、真夕は特定のスキルを強化する指輪を身に着けてきているのだ。
 その為、敵味方の識別をしつつ、効果的に魔法を放つ事もできる。
 親友の魔法による援護を受け、動きが鈍くなった憤怒に対して魔導剣をなぎ払うレイア。
「貴様らだって出張って出てきたのだろう。逃がさないからな」
 想定以上の迎撃に憤怒が浮足立つ。
 退くべきかこのまま突貫するか、そんな迷いに追い打ちを掛けるように、フィロが頭上から飛び降りつつ、強烈な一撃を憤怒に叩き込んだ。
「畳みかけます」
 突き出した拳から放たれるマテリアルの気。
 威力もそうだが、空からの強襲となったのが大きかったようだ。
「攻勢に出るのは今です。残らず殲滅を」
 エラが仲間達に伝えながら、重機関銃の引き金を引いた。
 逃げていく憤怒を足止めするかのように、弾雨が降り注ぐ。
 追い詰められた憤怒が必死の抵抗を試みるが、攻撃の悉くを錬介は受け止めた。
「怪我をした方は遠慮せずに申し出て下さいね」
 攻撃されているというのに周囲に気を遣う程の余裕だ。
 彼の守りは堅く、憤怒の攻撃を通さない。
 攻撃しても倒れない錬介に逆上した憤怒だが、次の攻撃を待たずに聖盾剣で叩きのめされる。
 襲撃してきた憤怒歪虚の勢いは最初だけだった。結局、憤怒歪虚は輜重部隊に取り付く前に、直掩のハンター達によって残らず討ち取られる。
 その為、輜重部隊に被害はなく、十鳥城に重要な物資を無事に届ける事が出来たのだった。

●【合流】
「冒険団仲間で妻の菊理と共に先遣隊として正秋隊との合流を目指す大冒険だよ!」
 魔導トライクを駆る時音 ざくろ(ka1250)が力強く宣言した。
 十鳥城は憤怒勢力圏内に孤立しているのだ。無事に輸送任務を果たす必要があり、まずは、十鳥城から出てくる仁々木 正秋(kz0241)らと合流する必要があった。
「菊理、行くよ!」
 ざくろは愛する妻に声を掛けた。
 と言っても、白山 菊理(ka4305)は魔導トライクのサイドカーに乗っているので、行くよと言われても頷く事ぐらいしか、彼女には出来ないのだが……。
 しかも、この状態だとラキスケの神が降臨する事すらも難しい……。
「私は周囲を警戒しておくから」
 まるで観光でもしているようなゆったりとした雰囲気で菊理は双眼鏡を覗き込む。
 街道を警戒しているハンターや幕府軍のおかげなのか、今のところ、敵の姿は見えないからだ。
 そこにミィリア(ka2689)のとても威勢の良い声が響いた。
「っしゃー! いっくぞーでござる!」
 大太刀を最上段に構えながら馬を駆って疾走する侍――に憧れるドワーフの小娘は勢いままに街道を進んでいく。
 特別な愛刀の戦慣れを兼ねての出撃だが、残念な事に彼女の視界に敵が居ない。
「それなら、見つけるまで走るでござるー! 前へ! 前へ!」
 土煙を挙げて単騎駆けする彼女の後ろ姿を銀 真白(ka4128)は見守っていた。
 もっとも、追いかけたとしても、馬の移動力に差があるので、距離が開く。それに、単騎で駆けた先には正秋隊が居るはずなので、問題はないだろう。
「先日の拷陀なる歪虚……やはり仕掛けてきたか……」
 念の為、ミィリアの姿を見守っているが、頭の中では別の事を考えていた。
 憤怒歪虚“拷陀”が幕府軍の動きを無視するとは思えないからだ。
「十鳥城が補給もなく孤立させられては長くは持つまい……この輸送は必ず成功させるぞ」
 真白は孤立していた十鳥城の状態を知っている。
 少しは蓄えもできているだろうが、やはり、これからの拠点攻略、そして巻き返しには物資が必要だろう。
「まずは正秋殿との合流が最優先。それで、間違いないだろう」
「あぁ。問題は無いな」
 真白の台詞に応えたのは龍崎・カズマ(ka0178)だった。
 兎にも角にも、十鳥城から出撃しているはずの正秋隊との合流が最優先だ。
(合流目的、ね。あの時を思い出すな)
 かつての依頼を思い出す。
 もっとも、状況はかなり違う状況だ。少なくとも、何をしでかすか分からない『女将軍』が居ないだけでも、随分と違うだろうから。
「戦闘は極力避けて、合流優先かと思ったが、この状況ならすぐにでも合流できそうだな」
「この様子なら、罠なんかも無さそうなの」
 ディーナ・フェルミ(ka5843)が双眼鏡で進路先を確認して言った。
 補給路となる街道は位置が固定されているのだから、憤怒歪虚は罠を張るべきだっただろう。
 だが、準備が足りなかったのか、そもそも、罠を張るという行為自体が出来なかったのか、あからさまな罠は見られない。
「もし罠があったとしても、私達が先行して敵や罠を見つけられれば輜重部隊の危険が減るの」
「罠が無いならそれはそれで良い事だがな」
 涼しい表情でカズマが追随した。
 安全を確認した事であるし、ディーナは「そうなのー」と言葉を残し、馬を走らせる。
 先行している仲間を追い掛ける為だった。

 十鳥城から出撃した正秋隊との合流は特に問題は無かった。
「……合流前に襲撃があると思っていたが」
 カズマが苦笑を浮かべる。
 敵の動きは明らかに精細さが欠けている。前回の戦いとは大違いだ。
(という事は、今回、出現した敵自体が捨て石だったか……)
 もし、そうだとしたら、今回、十鳥城にとっては幸運だっただろう。
 正秋が率いる部隊は覚醒者かあるいは腕利きの兵士達で構成されており、士気は高そうだった。
(士気も問題なさそうだ)
 敵勢力の中で孤立しての状況では士気が大きく影響するが、正秋の堅実で誠実な性格は部下からの信頼を得やすいのだろう。
 士気旺盛な兵を眺めながら、ざくろは魔導トライクに跨ったまま満足そうだった。
「戦闘は無かったけど、無事に合流ができて良かったよ」
「まだ油断はできない」
 暑いのか胸元をパタパタとする菊理。
 敵が来るか来ないかという油断より、大事な胸が見えるか見えないかという方で、それは油断! とざくろは鼻血を出しながら思う。
「そ、そうだね。ま、まだ、終わった訳じゃ、無いし!」
 依頼の目的は輜重輸送を成功させる事だ。
「ざくろ……鼻血が」
「う、うん。だ、大丈夫だよ」
 心配してサイドカーから身を乗り出す菊理の開いた胸元に、ざくろは追撃を受けて噴水の如く鼻血を噴き出すのであった。
 一方、ハンター達の前に現れた正秋の姿にミィリアと真白は目をパチクリとしていた。
「わー、正秋さんがますますのおサムライさんに……!」
「髷は侍らしくて良いと思う」
 ちょんまげの頭はキリっとしていた。
 これぞ、東方の侍の見本かとでもいうべき雰囲気を放っている。
「男ぶりが上がったのでは」
 微笑を浮かべてそんな感想を告げた真白に正秋が照れる。
「これも、臣下としての務めですから」
 代官として身なりを整えないのは、主君への恥に繋がる――と考えているようだ。
 逆にいえば、整える事ができる位、十鳥城の状態が改善しているともいえる。
「ミィリアも負けてらんないなー。よしよし、頑張ろ。一応、女の子だから髪型は真似しないけど!」
 正秋に触発されたのか、ミィリアがグッと気合を入れた。
「「いち……お……う?」」
 苦笑を浮かべ首を傾げる真白と正秋。
 どうみても可愛い女の子なのに、自分で一応とかつけてしまう辺り、彼女らしいといえば、彼女らしい。
 そんな和やかなムード(?)の所、ディーナの声が唐突に響いた。
「今頃、敵がやってくるですの~」
 双眼鏡を持つ腕を向ける先に土埃。よく見れば、幾体もの憤怒歪虚が向かってくる。
 合流した所を一網打尽にするつもり……のようには、流石に見えない。人間がいるから突撃してくるみたいな勢いだ。
「順番に援護するですの」
 マテリアルを高める為、意識を集中されるディーナに並ぶ形で、カズマが進み出た。
「全く、今頃やって来て」
 ハンター達と正秋隊が合わされば、かなりの戦力になる。
 現れた憤怒歪虚を粉砕する程度、特に問題ないだろう。なれば、ここからはある種、パフォーマンスみたいなものだ。
 武器を構えたカズマを見て、鼻血を出している場合ではないとざくろが姿勢を整えた。
 ようやっと、活躍の機会がやってきたのだ。
「さぁ、敵を打ち倒す冒険の始まりだよ!」
 彼の言葉にハンター達と正秋らは力強く頷き、それぞれが武器を構えたのであった。

●【偵察】
 カイ(ka3770)は魔導バイクを走らせながら、ある事を考えていた。
(敵の狙いは黒龍の歪虚化じゃないか?)
 過去の資料を調べていく中、その可能性に行き着いた。
 東方の守り神というべき黒龍は獄炎との戦いで力を使い果たし、消滅した。
(転生待機中だろ。負のマテリアルを元に復活したら可能性はあるんじゃないか?)
 赤龍の前例もあるが……いつ転生するという確定した情報はない。
 そもそも、黒龍の眷属すら東方では見つかっていないのだ。もしかして、文字通り、本当に消滅した可能性もある。
「とりあえずは汚染状況を調べていくか」
 そんな訳で、手持ちの地図に汚染状況を記していく。
 ついで……ではないが、憤怒歪虚が立てた拠点の偵察にも行こうと思い至った。
 が、彼にとって不幸だったのは、魔導バイクのエンジンが発する音が、予想以上早く、敵に発見された事だった。
 遠くから降りて移動すれば別だったかもしれないが。兎も角、無理も良くない。敵の見張りもそれなりに機能しているという事が分かっただけでも偵察に来た意味はあっただろう。
 追手から逃れるように魔導バイクを走らせた。
 そして、カイのその動きは予想もしない結果をもたらした。
 方角でいうと、その反対側。憤怒歪虚に追われて逃げるカイの姿を、大空を飛ぶ鳥の視覚から観ていた神楽(ka2032)。
「これは上手く囮になってくれたっす」
 申し合わせた訳ではないが、絶妙のタイミングだった。
「戦争は準備段階で勝敗の9割が決まるっす~」
 見つからないように岩や窪みに身を潜めながら慎重に砦に近づいていた神楽の狙いは拠点の情報を得る事だった。
 急造とはいえ、敵だって馬鹿ではないだろう。それなりに堅固な拠点を築くはずである以上、その情報は攻略側にとっては極めて重要なものとなる。
「丸裸にしてやるっす。女性型の歪虚が着替えでもしてくれたら嬉しいんすけどねー」
 ……実は邪な思い故かもしれないが。
 拠点は空堀で囲まれていた。掘った土で土塁を作り、その上に、城壁のようなものが立っている。
 城壁の内側はかなりの空間が広がっていた。天幕や建物のようなものも見える。
「迷宮になっているとか、そういう事はないようっすね」
 そして、生着替えしている女性型の歪虚の姿も見えなかった。
 より詳細の情報を得るには、もっと近づく必要があるだろうが、カイを追い掛けていた見張りの歪虚らが戻ってきた事もあり、拠点の覗きを堪能した神楽は、無理せず引き上げるのであった。

●【拷陀】
 街道から離れた荒地でハンター達と拷陀が熾烈な戦いを繰り広げていた。
 遭遇したのは全くの偶然だ。だからといって、双方、簡単に退く訳にはいかなかった。
「これで逃れる事は出来ませんよ」
 狭霧 雷(ka5296)が幻影を腕を伸ばして拷陀を捕らえる。
 霊闘士が持つ強力なスキルだ。移動を封じられた拷陀は成すすべもなく、引き寄せられた。
「来たぞ、アルマ!」
 呼びかけるキャリコ・ビューイ(ka5044)の射撃は拷陀ではなく、アルマ・A・エインズワース ( ka4901 )に放たれた。
 魔法を唱える準備をしつつ、アルマは盾を構えた。直後、キャリコが放った弾はアルマの盾に当たり、跳弾となる。
「ほぉ!」
 跳弾が直撃しながら、拷陀は感心していた。
 なおも引き寄せられる歪虚に対し、アルマは錬金杖を高々と上げた。
「うふふ。僕、考えたんです。僕は魔法しか使えなくて」
 彼のマテリアルが杖先に急激に集うと眩いばかりの蒼き炎のオーラとなる。
「魔法が効かないなら……魔法を物理にしてしまえばいいかなって」
 高位の憤怒歪虚の中には、負のマテリアルを同調させて魔法威力を漸減してくる存在がいる。
 拷陀もその力を持つが、解決策がない訳ではない。要は魔法攻撃でなければ良いのだ。
 その為、アルマの放った霊魔撃は十分以上な威力となる……はず。
「当たらなければ意味がないぞ」
「さすがに回避や受けまでは抑えられないみたいですね」
 悔しそうに狭霧がファントムハンドを維持しながら言う。
 あくまでも移動不能状態にさせるだけだからだ。
 そこへ、一発の銃弾が受けようと動かした拷陀の腕に直撃した。
「これが、俺達の切り札――ジョーカー――だ」
 キャリコが放ったのはトリガーエンドだった。
 マテリアルを収束させた最後の弾丸は必ず命中するものだ。拷陀の動きが一瞬遅れ、その隙にアルマの霊魔撃が突き刺さる。
 大音響が響き、拷陀が地面に膝を付いた。
「なかなか、良い動きをする銃士だな」
 膝をついたままの拷陀が楽しそうに呟く。
 これは間違いなくキャリコの連携が無ければ、アルマの一撃は入っていなかっただろう。
「殴って満足したんで帰っていいです?」
 必殺の一撃が入って狙い通りだったのか、やたら笑顔のアルマにキャリコが真剣に応える。
「仕事はまだ終わっていないぞ……取り敢えず、ミンチになるまで殴れ」
「わふ、さすがにジョーク……ミンチまでやるです……?」
「それなら、このまま捕捉しておきますね」
 3人は掛け合いながらも油断なく構える。
 相手は高位の憤怒歪虚だ。どんな攻撃を繰り出してくるかまだ分からない。
「ふははは。素晴らしいぞ。紫草までとっておくつもりだったが、貴様らに褒美だ。受け取れ!」
 業火を伴いながら立ち上がった拷陀が両手を天に突きあげる。
 直後、辺り一面に地獄の炎を思わすような負のマテリアルが噴き出した。
「これは!?」
「わふ! わふ! 熱いですー!」
「炎の中から甲冑歪虚も出て来ましたよ」
 負のマテリアルによる炎からの継続的なダメージは純粋な防御力を突破し、新手の甲冑歪虚が周囲から襲い掛かってくる。
 そんな危機の中、ボルディア・コンフラムス(ka0796)が囲いの一角を吹き飛ばした。
「チンケな火だなぁ。これがテメェの全力かよ拷陀ァ! 俺の炎を、もっと熱く燃やしてみろォ!」
 幾多の死線を越えてきただけあって、ボルディアの生存力は高かった。
 火傷による継続ダメージと負のマテリアルによる追加ダメージを、二種のスキルで耐えきる。
「ならば、燃え尽きて灰となるがいい!」
 衝撃を伴う猛烈な炎がハンター達を巻き込んで爆発した。
 継続ダメージに追加ダメージ、この一帯は正に地獄とも呼ばれる危険な状態だが……。
「きかねぇなぁ!」
 火属性を宿す愛斧で衝撃を受け止めたボルディアは健在だった。
 斧を振り回し群がる甲冑歪虚を吹き飛ばす。新手の甲冑歪虚が倒されると周囲の炎が僅かに弱まった。
「ふむ……これ以上、手の内は見せられないか。最大の敵は紫草だからな」
「武士の誇りは捨てた、かぁ?」
「捨てた? 違うな。武士の誇りを捨てたのは、紫草の方だ。貴様らよそ者は、そんな事も知らずに使われているだけだ」
 それだけ言い残すと拷陀は自身の周囲に炎を出現させ――唐突に消えていった。

 激しく焼けた荒地にドスっと愛斧の石突を落とすボルディア。
「どういう事だ。紫草の知り合いか?」
「みたいです。敗れた武家の成れの果てとか言ってましたよー」
 アルマが何の成分か分からない博士特製の皮下注射を打ちつつ、ボルディアの疑問に答える。
 以前、彼が拷陀と対峙した際に、拷陀自身がそう言っていたのだ。
「そういえば、将軍になっているとは思いもしなかったとも言っていましたね」
「つまり、将軍職に就く前の紫草を知っているという事か」
 狭霧の補足にキャリコが推測の言葉を返す。
 アルマ同様、二人も炎による傷が大きい。もう少し戦闘が長引けば危なかったかもしれない。
「きな臭くなってきやがって」
 憮然とした態度でボルディアは天ノ都の方角を見つめるのであった。


 ハンター達の活躍により、街道周辺に出没した憤怒歪虚を撃退。
 輜重部隊の輸送は完了すると共に、敵拠点や突撃将軍拷陀の情報も得る事が出来たのであった。


 おしまい

依頼結果

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MVP一覧

  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩ka0396
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴka1590
  • 大悪党
    神楽ka2032

重体一覧

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 【Ⅲ】命と愛の重みを知る
    フェリア(ka2870
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 世界は子供そのもの
    エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142
    人間(蒼)|30才|女性|機導師
  • 情報屋兼便利屋
    カイ(ka3770
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 自在の弾丸
    キャリコ・ビューイ(ka5044
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 能力者
    狭霧 雷(ka5296
    人間(蒼)|27才|男性|霊闘士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介(ka6053
    鬼|19才|男性|聖導士
  • 赤き霊闘士
    アレイダ・リイン(ka6437
    人間(紅)|21才|女性|霊闘士
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士

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アイコン 質問卓
ボルディア・コンフラムス(ka0796
人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
アイコン 相談卓
ボルディア・コンフラムス(ka0796
人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2018/05/06 20:32:37
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/05/06 20:28:26