ゲスト
(ka0000)
【東幕】東方の地にて
マスター:赤山優牙
このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/05/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/05/21 22:00
オープニング
●
憤怒歪虚が恵土城や十鳥城を越えて進軍。その先遣隊をハンター達は撃破した。
しかし、その間に拠点を構築された。物見の報告によると、短期間で作ったとしては立派な砦ともいうべきものだという。
「まるで一夜城ですね」
征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)が呟いた。
築城に得意な歪虚でもいるのだろう。それは紫草が想定していた事でもあった。
「……敵将は『拷陀』と名乗っている鎧の歪虚だとか」
そう言ったのは、大轟寺蒼人。相変わらず、眼鏡の位置が気になるのか、仕切りに直している。
『拷陀』という名前自体に、蒼人は聞き覚えは無かった。だが、ハンター達の報告によると、なにやら、紫草の事を知っている様子だ。
「築城が得意で、私の事を知っているとすれば――」
「やはり、元武家の堕落者という可能性が」
「そういう事です」
憤怒歪虚との戦いは西方世界と繋がるまで劣勢だった。
幾つもの武家が滅んだ。中には、堕落者や契約者が発生したケースも珍しくない。
「つまり、『エトファリカ・ボード』の存在や内容を知っている堕落者が居ても不思議ではない……という事でしょうか?」
「憤怒歪虚側が秘宝の件を知っているとすれば、その可能性は外せませんですから」
「それでは、犯人は憤怒歪虚では!?」
ガタっと腰を浮かす蒼人に紫草は首を横に振った。
「あくまでも可能性の話ですからね。人間なら兎も角、相手は歪虚。調べるのは困難でしょう」
『エトファリカ・ボード』が引き起こした一連の騒ぎは手が込んでいた。
歪虚が絡んでいたとして、相手が素直に情報を吐き出すとは考えられない。
紫草は微笑を浮かべながら、別の書状を開いた。それは、十鳥城から届いたものだ。
「憤怒歪虚が飛び石作戦で拠点を作った以上、十鳥城や恵土城に続く街道が敵の勢力圏内に入っています。恵土城の方はまだしも、十鳥城はこの状況は苦しいでしょう」
「どういたしましょうか?」
「幸いな事に恵土城には幕府軍の即応部隊が駐屯中ですからね。十鳥城へ向けて一部を援軍として送ります」
そして、天ノ都では憤怒歪虚の拠点を攻略する為の部隊が編制されていた。
首都を防衛する部隊も組み込んだ貴重な戦力だ。
「ハンター達は今回いかがいたしますか?」
「当然、ハンター達の力も借ります。幕府軍が街道周辺に出没する憤怒歪虚を牽制している間、輜重を輸送しますから、その護衛等に当たってもらいます」
「確かに、彼らなら、様々な状況に臨機応変に対応できますね」
蒼人の言葉に紫草は頷いた。
●
憤怒歪虚が拠点を作った為、孤立している状態の十鳥城ではあるが、慌ててはいなかった。
代官である仁々木 正秋(kz0241)は凛とした雰囲気を装いながら城の主要な面々の前に姿を現す。
戦装束ではあるが、なにより視線を集めたのは、彼の頭だった。
「どうしたんだよ。えらく気合が入ってるじゃないか」
側近の一人でもあり親友でもある菱川 瞬が驚きの声を挙げた。
瞬が驚くのも無理はない。正秋は、それはそれは立派なちょんまげ頭となっていたからだ。
「これも幕府に仕える武家としての大事な事だろう」
「お前はどんだけ真面目なんだよ」
思わず自分の髪を抑えながら瞬は言った。
正秋の性格をよく知るだけに、周りにも強要してこないか、ふと、心配になったのだ。
「身なりを整えるのはお金が掛かる故、今までは我慢していただけ。瞬も――」
「そんな事より、早く作戦を伝えろって」
親友の言葉を遮る瞬。
まだ言い足りない様子だったが、正秋は咳払いを一つした。
「幕府から返答があった。近いうちに攻略作戦が行われると。まずは、準備として幕府軍から援軍と補給が届きます」
「こちらから打って出るのか?」
「今回は少数で街道に出撃。そこで、幕府軍の補給部隊と合流する予定です」
十鳥城の備えはまだ余裕があるので、切羽詰まっていないのは好状況ともいえる。
カカオ豆の交易が十分だったからこそだろう。これが、以前のままだと状況は最悪だったかもしれない。
「それでは出撃する部隊を編制する」
「よっしゃ、俺の出番だな!」
グッと拳を握る瞬だった。
●
「拷陀将軍! ご報告です!」
燃え盛る全身甲冑の歪虚『拷陀』が、部下の報告にゆっくりと腕を挙げた。
分かっている。幕府軍がここを攻略する準備を行う事は。ここからはある意味、消耗戦だ。
「止めの効かない雑魚共を牽制代わりにくれてやれ」
「畏まりました」
憤怒歪虚はその性質上、どうしても怒りを抑えられず、行動してしまう存在が居る。
そうした存在は、『拷陀』のように組織的に動きたい場合、邪魔にしかならない。早い話、戦力として見られないのだ。
居ても居なくても構わない戦力であれば――今、ここで消費しても痛くも痒くもない。
「――ふむ。暇つぶしに我輩も出るか」
武者兜に覆われて表情は見えないが、きっと、不敵な笑みを浮かべていた事だろう。
ハンター達の実力はおおよそ、把握した。かなりの強者も多い。
「出陣だ!」
『拷陀』を包む炎が一際大きく広がった。
憤怒歪虚が恵土城や十鳥城を越えて進軍。その先遣隊をハンター達は撃破した。
しかし、その間に拠点を構築された。物見の報告によると、短期間で作ったとしては立派な砦ともいうべきものだという。
「まるで一夜城ですね」
征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)が呟いた。
築城に得意な歪虚でもいるのだろう。それは紫草が想定していた事でもあった。
「……敵将は『拷陀』と名乗っている鎧の歪虚だとか」
そう言ったのは、大轟寺蒼人。相変わらず、眼鏡の位置が気になるのか、仕切りに直している。
『拷陀』という名前自体に、蒼人は聞き覚えは無かった。だが、ハンター達の報告によると、なにやら、紫草の事を知っている様子だ。
「築城が得意で、私の事を知っているとすれば――」
「やはり、元武家の堕落者という可能性が」
「そういう事です」
憤怒歪虚との戦いは西方世界と繋がるまで劣勢だった。
幾つもの武家が滅んだ。中には、堕落者や契約者が発生したケースも珍しくない。
「つまり、『エトファリカ・ボード』の存在や内容を知っている堕落者が居ても不思議ではない……という事でしょうか?」
「憤怒歪虚側が秘宝の件を知っているとすれば、その可能性は外せませんですから」
「それでは、犯人は憤怒歪虚では!?」
ガタっと腰を浮かす蒼人に紫草は首を横に振った。
「あくまでも可能性の話ですからね。人間なら兎も角、相手は歪虚。調べるのは困難でしょう」
『エトファリカ・ボード』が引き起こした一連の騒ぎは手が込んでいた。
歪虚が絡んでいたとして、相手が素直に情報を吐き出すとは考えられない。
紫草は微笑を浮かべながら、別の書状を開いた。それは、十鳥城から届いたものだ。
「憤怒歪虚が飛び石作戦で拠点を作った以上、十鳥城や恵土城に続く街道が敵の勢力圏内に入っています。恵土城の方はまだしも、十鳥城はこの状況は苦しいでしょう」
「どういたしましょうか?」
「幸いな事に恵土城には幕府軍の即応部隊が駐屯中ですからね。十鳥城へ向けて一部を援軍として送ります」
そして、天ノ都では憤怒歪虚の拠点を攻略する為の部隊が編制されていた。
首都を防衛する部隊も組み込んだ貴重な戦力だ。
「ハンター達は今回いかがいたしますか?」
「当然、ハンター達の力も借ります。幕府軍が街道周辺に出没する憤怒歪虚を牽制している間、輜重を輸送しますから、その護衛等に当たってもらいます」
「確かに、彼らなら、様々な状況に臨機応変に対応できますね」
蒼人の言葉に紫草は頷いた。
●
憤怒歪虚が拠点を作った為、孤立している状態の十鳥城ではあるが、慌ててはいなかった。
代官である仁々木 正秋(kz0241)は凛とした雰囲気を装いながら城の主要な面々の前に姿を現す。
戦装束ではあるが、なにより視線を集めたのは、彼の頭だった。
「どうしたんだよ。えらく気合が入ってるじゃないか」
側近の一人でもあり親友でもある菱川 瞬が驚きの声を挙げた。
瞬が驚くのも無理はない。正秋は、それはそれは立派なちょんまげ頭となっていたからだ。
「これも幕府に仕える武家としての大事な事だろう」
「お前はどんだけ真面目なんだよ」
思わず自分の髪を抑えながら瞬は言った。
正秋の性格をよく知るだけに、周りにも強要してこないか、ふと、心配になったのだ。
「身なりを整えるのはお金が掛かる故、今までは我慢していただけ。瞬も――」
「そんな事より、早く作戦を伝えろって」
親友の言葉を遮る瞬。
まだ言い足りない様子だったが、正秋は咳払いを一つした。
「幕府から返答があった。近いうちに攻略作戦が行われると。まずは、準備として幕府軍から援軍と補給が届きます」
「こちらから打って出るのか?」
「今回は少数で街道に出撃。そこで、幕府軍の補給部隊と合流する予定です」
十鳥城の備えはまだ余裕があるので、切羽詰まっていないのは好状況ともいえる。
カカオ豆の交易が十分だったからこそだろう。これが、以前のままだと状況は最悪だったかもしれない。
「それでは出撃する部隊を編制する」
「よっしゃ、俺の出番だな!」
グッと拳を握る瞬だった。
●
「拷陀将軍! ご報告です!」
燃え盛る全身甲冑の歪虚『拷陀』が、部下の報告にゆっくりと腕を挙げた。
分かっている。幕府軍がここを攻略する準備を行う事は。ここからはある意味、消耗戦だ。
「止めの効かない雑魚共を牽制代わりにくれてやれ」
「畏まりました」
憤怒歪虚はその性質上、どうしても怒りを抑えられず、行動してしまう存在が居る。
そうした存在は、『拷陀』のように組織的に動きたい場合、邪魔にしかならない。早い話、戦力として見られないのだ。
居ても居なくても構わない戦力であれば――今、ここで消費しても痛くも痒くもない。
「――ふむ。暇つぶしに我輩も出るか」
武者兜に覆われて表情は見えないが、きっと、不敵な笑みを浮かべていた事だろう。
ハンター達の実力はおおよそ、把握した。かなりの強者も多い。
「出陣だ!」
『拷陀』を包む炎が一際大きく広がった。
解説
●目的
十鳥城への輜重輸送の成功
●内容
幕府軍を援護しつつ、輜重部隊を護衛し、輸送作戦を成功させる
●状況
輜重部隊は隊列を組み街道を進んでいる。
幕府軍は幾つかの隊に分かれ、街道周辺で警戒&歪虚遭遇時に戦闘している。
ハンター達には以下の任務が想定されるが、その内訳は個々の判断に任されている。
・輜重部隊の直掩(輜重部隊と共に街道を進む)
・街道周辺の警戒と憤怒歪虚との戦闘(幕府軍と同じ役割)
・後方支援(後方の陣にて戦闘により負傷した兵などを受け入れる)
・十鳥城合流(正秋隊との合流を目的として輜重部隊の先遣隊となる)
・その他(独自の偵察や調査など)
●地形
荒地が続いている。天候は曇りで無風。
●味方勢力
幕府軍(警戒隊)
覚醒者を含む戦闘集団に分かれ、街道より離れた場所を警戒している。
基本的にハンター達と共闘する事なく、独自に行動している。
幕府軍(輜重部隊)
輜重を輸送するだけの部隊。戦闘能力はほぼ皆無。
多くの荷馬車で構成されている。
十鳥城軍(正秋隊)
仁々木 正秋(kz0241)が率いる十鳥城の戦力。
少数精鋭。正秋を含め、数人の覚醒者が居る。輜重部隊への合流を目的としている。
●敵勢力(憤怒系歪虚・雑魔)
主に動物が2~3種類ほど合わさったような姿をした歪虚や雑魔が多数。
能力も数も個々によって違い、特殊能力の有無も不明だが、主に雑魚雑魔で構成されていると思われる。
群れている場合もあれば、単体での行動もあり得る。
通常の戦闘ではこちらの敵勢力との戦闘になります。
●憤怒甲冑部隊(遭遇戦を希望する場合は、その旨をプレイング上で宣言する事)
突撃将軍 拷陀 サイズ1
燃え盛る炎に包まれた全身甲冑の姿をしている歪虚。
高位の憤怒歪虚の力を扱える。
※強力な歪虚の為、挑む際には危険フラグ相当となる※
憤怒甲冑 サイズ1 少数
怒りの顔が浮かんでいる和装鎧の歪虚。
刀や槍、魔導筒などで武装している。主に拷陀の周辺に取り巻いている。
十鳥城への輜重輸送の成功
●内容
幕府軍を援護しつつ、輜重部隊を護衛し、輸送作戦を成功させる
●状況
輜重部隊は隊列を組み街道を進んでいる。
幕府軍は幾つかの隊に分かれ、街道周辺で警戒&歪虚遭遇時に戦闘している。
ハンター達には以下の任務が想定されるが、その内訳は個々の判断に任されている。
・輜重部隊の直掩(輜重部隊と共に街道を進む)
・街道周辺の警戒と憤怒歪虚との戦闘(幕府軍と同じ役割)
・後方支援(後方の陣にて戦闘により負傷した兵などを受け入れる)
・十鳥城合流(正秋隊との合流を目的として輜重部隊の先遣隊となる)
・その他(独自の偵察や調査など)
●地形
荒地が続いている。天候は曇りで無風。
●味方勢力
幕府軍(警戒隊)
覚醒者を含む戦闘集団に分かれ、街道より離れた場所を警戒している。
基本的にハンター達と共闘する事なく、独自に行動している。
幕府軍(輜重部隊)
輜重を輸送するだけの部隊。戦闘能力はほぼ皆無。
多くの荷馬車で構成されている。
十鳥城軍(正秋隊)
仁々木 正秋(kz0241)が率いる十鳥城の戦力。
少数精鋭。正秋を含め、数人の覚醒者が居る。輜重部隊への合流を目的としている。
●敵勢力(憤怒系歪虚・雑魔)
主に動物が2~3種類ほど合わさったような姿をした歪虚や雑魔が多数。
能力も数も個々によって違い、特殊能力の有無も不明だが、主に雑魚雑魔で構成されていると思われる。
群れている場合もあれば、単体での行動もあり得る。
通常の戦闘ではこちらの敵勢力との戦闘になります。
●憤怒甲冑部隊(遭遇戦を希望する場合は、その旨をプレイング上で宣言する事)
突撃将軍 拷陀 サイズ1
燃え盛る炎に包まれた全身甲冑の姿をしている歪虚。
高位の憤怒歪虚の力を扱える。
※強力な歪虚の為、挑む際には危険フラグ相当となる※
憤怒甲冑 サイズ1 少数
怒りの顔が浮かんでいる和装鎧の歪虚。
刀や槍、魔導筒などで武装している。主に拷陀の周辺に取り巻いている。
マスターより
●挨拶
こんばんわ! AdivMSの赤山です。今回は【東幕】イベシナとなります。
戦闘……だけではなく、日常的な行動も出来ると思います。
●攻略のヒント
目的が達成されれば、依頼としては問題ないと思います。
あれもこれもとしようとするよりかは、行動は絞った方が良いと思います。
なお、戦闘判定が行われても、描写時には戦闘以外を描写する可能性もあります。
こんばんわ! AdivMSの赤山です。今回は【東幕】イベシナとなります。
戦闘……だけではなく、日常的な行動も出来ると思います。
●攻略のヒント
目的が達成されれば、依頼としては問題ないと思います。
あれもこれもとしようとするよりかは、行動は絞った方が良いと思います。
なお、戦闘判定が行われても、描写時には戦闘以外を描写する可能性もあります。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/18 08:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
質問卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 |
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相談卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/05/06 20:32:37 |
||
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/06 20:28:26 |