• 東幕

【東幕】御登箭領防衛戦

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/10/17 07:30
完成日
2018/10/29 00:31

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●???
 憤怒火口からの大規模な大噴火により、多くの憤怒歪虚や雑魔が出現する事態となった。
 幕府軍は各地でその対応に追われていた。それは火口から随分と離れていた御登箭領でも同様だった。
「まさか、ここまで憤怒が来るとは」
「泰樹様! 次の新手が!」
 幾体かの憤怒歪虚を打ち倒したのも束の間、部下の声に御登箭家当主である泰樹は驚きの表情を浮かべる。
 狐耳のような髪型の美女が不敵な笑みを浮かべて歩み寄ってくるのだ。
「この女も歪虚か!」
「油断するな、気を付けろ」
 兵達が槍を構えて並んだ。
 御登箭家は上位武家ではあるが、度重なる戦と領地経営が不調な事もあり、勢力は弱まっている。
 兵士達の量も質も他の上位武家と比べると見劣りするのは仕方ない。それでも、中小の武家とは違う。
「一斉にかかれ!」
 訓練された兵らは見事な動きで一斉に槍を繰り出す。
 それらは狙い違わず、槍衾が美女の姿をした憤怒歪虚を貫いた。
「う、討ち取ったぞ!」
「い、いや、待て……」
 確かに地に伏せ落ちた歪虚だったが、負のマテリアルのオーラが立ち上ると何事もなく立ち上がった。
 残忍な歪みを口元に魅せ、その歪虚は手を一振りすると――猛烈な炎が辺りを包んだ。
 成すすべもなく倒れていく兵ら。残ったのは御登箭泰樹だけだった。
「……所詮は歪虚という事か。約束事など無意味とは分かっていた」
「『“秘宝”を打ち明けない』という約束だったから、“まだ”『約束』は守られているわね……でも、打ち明けようとする事自体は、『約束』を破る行為ともいえるわ」
 御登箭泰樹は太刀を構えた。
 恐ろしい敵だという事は分かる。だが、そうする他、彼には無かった。
「安心しなさい。“秘宝”は、私が無かった事にしてあげるから」
「あれは……あれは、東方の魂ともいうべきもの。歪虚如きには勿体ないわ!」
 太刀を振り上げた泰樹に対し、歪虚は冷静に、冷酷に、炎を放って焼き尽くした。

●龍尾城
 忍びからの報告に征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)は一瞬だけ、険しい目付きになった。
 憤怒歪虚を討伐する為に戦っていた御登箭家の一団が全滅したというのだ。
「……全員が激しい炎に焼かれていたと」
「当主である御登箭泰樹も同様だったそうです。御登箭家は衰退しているといっても上位武家。そう簡単にやられるとは……」
 生存者がいないという事が紫草には気掛かりだった。
 余程、戦力差があったのか、あるいは、超強力な歪虚が出現したか。
「残った御登箭領の動きは?」
「城に立て籠っているようですが、当主と主戦力を失ったので厳しい状態のようです」
 紫草はトントンと扇子で手を打つ。
 御登箭領は憤怒火口から離れている。単純な距離という話になると、龍尾城の方が憤怒火口に近いほうだ。
 憤怒歪虚との戦闘は各地で行われているが、上位武家である御登箭家の一団が全滅するほどの戦いは他の報告にはなかった。
「……」
 扇子の動きがピタリと止まった。
「援軍を送ります」
「よろしいのですか?」
 送り出せる余力など、今の幕府軍には無い。
 それに特定の武家だけに援軍を送るとなると、他の武家の中には良い顔をしない者もいるだろう。
 それでなくとも、朝廷寄りの武家からは何かと言われるのだから。
「幕府軍から援軍を出すとは言ってませんからね」
 微笑を浮かべる紫草であった。

●天ノ都
「タチバナさん、久々の仕事なんだって!?」
 とある麺屋で常連客が驚きの声をあげた。
 フラッといなくなって連絡もなかったと思ったら、いつの間に麺屋に居たりする浪人――タチバナ――は常連の言葉を聞きながら、お茶を温度を確かめるようにすすっていた。
「えぇ、ある商人が御登箭領の危機を救いたいという事で、私がその商人の代わりに見届け人をお願いされました」
「なんだよ、仕官できたんじゃないのかよー」
「仕事があるだけいいことです」
 飲めるお茶の温度だと分かり、タチバナは音を立ててお茶を飲む。
「見届け人……つー事は、旦那、一人じゃないって事で?」
 人差し指を立てて常連は尋ねる。
 タチバナは頷きながら湯呑を机に置いた。
「ハンター達と一緒ですからね。彼らの仕事ぶりを確認するのも仕事の一つです」
「戦いになるって事かー」
「……いつになく気になっているようですね」
 その台詞に常連は頭を掻いた。
「実は、妹が御登箭領の城下にある鍛冶屋に嫁いでいやして」
「そうでしたか……大丈夫ですよ。ハンター達なら、必ず守ってくれますから」
「旦那がそういうなら、安心だ」
 ホッと安堵する常連。
 そこに女将が通りがかった。
「例の噴火でそこら中に歪虚や雑魔が出没するって怖い話よ。タチバナさんも気を付けて下さいね」
「はい。皆さんも」
 タチバナはニッコリと笑うと勘定を机の上に置いた。

リプレイ本文

●開戦
 泥状の溶岩を被った人の形をした憤怒歪虚――憤泥――が不気味な足音と呻き声を響かせ迫ってくる。
 それはまるで溶岩そのものが押し寄せてくるようにも思えた。
「燎原の火の如く……ですか。困りましたね」
 鳳城 錬介(ka6053)が憤泥の集団を見つめながら呟く。
「これ以上広がらないよう此処で止められると良いのですが……」
 即席で造られた柵はそういう意味で言うと、心許無い。
 錬介の呟きに頷きながら鹿東 悠(ka0725)が陽射しに手を翳した。
「こちらもこちらで敵に困りませんねぇ」
 どれほどの憤泥がいるのか確認できない。
 だからこそ、防御側は万全の準備が必要だ。既に鹿東からの提案で後方の川には浮き橋を用意してある。
「兵士達を信じさせる為にも我々が確りと戦わないと」
「こりゃあまた、大変だな」
 長大な刀をトンと肩に掛けながらカイン・A・A・マッコール(ka5336)がそんな感想を漏らした。
 倒す事が大変というよりも、ただ戦うという事だけではなく、兵士達を指揮しながらという事だろう。
「防衛戦ってのはそこまで得意じゃないが、やれることをやるだけだ」
 カインにとってこの東方の地は母方の祖父の出身地らしいのもある。
 危機に瀕しているのなら、見捨てる訳にはいかないだろう。

「静玖、後方にいる兵士の方には抜かれないように注意して戦うよ」
 雹(ka5978)が鉄甲を確認しつつ妹に呼び掛けた。
 妹――静玖(ka5980)――が符の角を口元に当てながら答える。
「へえ、雹兄ぃ」
 微笑を浮かべながら柵に触れた。
 それほど強度があるものではない。押し壊されるのは時間の問題だろう。
「雹兄ぃが戦い始めたら援護しやす」
 符術は敵を攻撃するだけではなく、動きを封じる術もある。
 それに、静玖は奏唄士としてのスキルもセットしてきた。前衛に立つ兄への援護は万全だ。
 妹の台詞に頷き、雹は拳を突き出した。
「そろそろ、かな」
 憤泥がハンター達の射程に入り、戦闘が開始された。

 柵の辺りでの戦闘が開始された。
 それをマリナ アルフェウス(ka6934)は川斜面に潜みながら注意深く観察していた。
「新型装備の実戦試験……はいいが。ハードだろうか……」
 弓と矢は手に持ったままだ。
 ハンター達の作戦は二段構えだ。柵での戦闘は序盤に過ぎない。
「このまま待機」
 マリナは振り返ると連れて来た弓兵の一隊にそう告げた。

 川近くで時音 ざくろ(ka1250)も待機していた。
 待機というのは暇を潰しているものではない。必要な時、最大の戦力を発揮できるよう準備している事をいうのだ。
「剣は希望、機導は夢、歌は力、登箭城の危機を救う為、冒険アイドルここに参上だよ!」
 ざくろが士気を上げようと兵士達に宣言した。
 兵士達は歓声でそれに応える――。
「ざくろちゃーん!」
「なんて勇ましい戦乙女なんだ!」
 ――どうも違う意味で士気が上がっているようだったが、そんな兵士達の声は歓声によりざくろには届いていなかった。

 柵での戦いを見守っているのはマリナだけではなかった。
 浮き橋の前でニャンゴ・ニャンゴ(ka1590)が愛剣を手に馬に跨っていた。
「羽虫にも満たない私ごときでも御登箭兵の皆様方の役に立つ事があれば……」
 いつもな調子でブツブツと呟くニャンゴ。
 今回の戦いは防衛戦だが、怖いのは敵の物量に一気に押し切られる事だろう。
 だから、馬を駆り、戦場を広く使うつもりでいた。
「間違いなく敵は左右から膨らんできますから、よろしくお願いしますね、ニャンゴさん」
「私なぞに勿体無いお言葉です」
 タチバナの言葉に丁寧に頭を下げるとヨロリヨロリと馬を進める。
 それを見送るタチバナの袖をチョココ(ka2449)がくいっと引っ張った。
「しのさんお久しぶりですのー」
「お久しぶりです。チョココさんもお変わりないようで」
「わたくしも皆様と共に尽力いたしますわ」
 スタッフをくるくると振り回すチョココ。
 集団戦では広い範囲を一気に攻撃できる魔術師の力は有効だ。
 特に今回は敵の数がひたすらに多い。十分に活躍できる機会はあるだろうし、期待もされるだろう。
 微笑を浮かべるタチバナに龍崎・カズマ(ka0178)が近寄る。
「これが数の暴力ってやつか……」
 今の所、柵での戦いは序盤という事もあってハンター達に有利のようだが……いずれは突破されるだろうとカズマは思っていた。
 誰にも聞こえないような小さな声で尋ねる。
「ハンター達に依頼を出したのは“自分達”で憤怒を退けるという意図も含めてか?」
「このような状況でも“上位武家”ですし。今後、東方各地の士気に影響しますから」
 タチバナは正面を見据えたまま答えた。
 そんなハンターとタチバナのやり取りをこっそりと視界の中に入れながら、アレイダ・リイン(ka6437)も待機していた。
(タチバナという男の正体も気になるが……)
 そんな事を思いながら改めて憤泥共に視線を向ける。
 柵で受け止めきれなかった敵が左右に展開を始めたようだ。
(……今回は詮索するのはやめておこうか)
 東方の地にしばらく来ないうちに随分と賑やかになったものだと思う。
 噴火による憤怒勢力の盛り返しは、ある意味、戦いを生業とする者には仕事に困らない事態だろう。

 シェルミア・クリスティア(ka5955)が後方を一瞬だけ振り返りボソっと独り言を口にする。
「紫之さんと会うのも久しぶりだけど、ゆっくり話出来る状況じゃないなぁ……当然だけどね」
 もやもやとする乙女心――ではないだろうが、今は今としていよいよ出番だと気持ちを切り替える。
 序盤、柵での戦闘から抜けて来た分の敵の進軍を阻止するつもりなのだ。
「指揮系統は部分的にしか見られないようだし」
 憤泥はただただ進んで来るだけのように見える。
 ならば、その足並みを崩せば……河川での第二段階で有利に進むはずだ。

 柵付近でポーズを取りながらマテリアルの光を煌々と全身から発していたのはサクラ・エルフリード(ka2598)だった。
「うまいこと誘引出来ればいいのですが……筋肉の魅力に惹かれてくれれば……」
 敵の注意を引きつけるマッスルトーチというスキルだが、残念な事に憤泥の行動は変わらないようだった。
 彼女の筋肉が足らない訳ではない。憤泥の方に知性が足らなかったようだ。
「ちゅ、注目して下さい! でないと逆に恥ずかしいですから!」
 顔を真っ赤に染めながら光の波動を放ち憤泥を攻撃する。
 攻撃を受けると反応するようで幾体かが向かってくる。その行く手をカイ(ka3770)が塞いだ。
 手の甲にある赤い結晶状の装置から、マテリアルで形成されたカードを目にも止まらぬ速さで投げつける。
 一直線に飛んだそれはマテリアルの力で操り、憤泥を切り裂いた。
「無駄に数だけは多いか」
 防衛側はハンター達を入れれば120名を超えるが、敵はそれよりも大幅に上回っている。
 もし、御登箭兵だけで防衛していたら、全滅どころか、城は落とされていただろう。
 回り込んできた憤泥が炎を吐いてきたが、カイは難なく避ける。
「まぁ、ほどほどにだな」
 憤泥一体一体の強さはハンターより劣っているだろう。
 だが、数の差には気を付けなければならない。カイはいつでも空を駆ける準備をしつつ、ダガーを振るい、カードを投げつけるのであった。

 前線で戦う仲間を魔法で援護するエルバッハ・リオン(ka2434)が詠唱の合間に言う。
「あの方の正体は言わない方がいいのでしょうね」
 タチバナの事だ。あの素浪人がエトファリカ征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)という事実が明らかになれば、色々と大問題になる。
 幾人かハンターの中でも正体に気が付いているが黙っている所を見ると、何か目的があるのかもしれない。
(上位武家に対する幕府の介入を知らせない理由……ですか)
 噂によると東方は武家と公家の政争が活発だという。
 エルバッハは頭の中に過った余計な詮索を振り落とすように首を振ると、次の魔法を唱える。
 今は勘ぐっている場合ではない。一体でも多くの敵を倒す時だ。
 魔術師の援護を受けながら銀 真白(ka4128)は前線で蒼機剣を振るっていた。
「御登箭家が……これ以上の被害は、絶対に出させん」
 上位武家に名を連ねる御登箭家が滅亡の危機なのだ、見逃す事など出来ない。
「あまり突出するなよ。こういうのは、特にな」
 心配するように声を掛けたのは劉 厳靖(ka4574)だった。
 厳靖はキビッキビッとした踊りと歌を詠唱として、敵を威圧するマテリアルを放って仲間を支援している。
「橋の方は準備ができたでしょうか?」
 真白の問いに厳靖は頷く。
「浮き橋も筏も準備できているようだ……よし、ユリアン!」
「敵の攻勢を断ち切ります」
 厳靖からの合図にユリアン(ka1664)が頷いた。
 体内のマテリアルを活性化、新緑光のオーラと羽根の幻影が彼の周囲を舞うと残像を残しつつ、憤泥を切り刻んでいく。
(敵が柵を迂回している……ここはあまり長く持たないだろね)
 このままだと柵付近で戦っているハンター達は退路を断たれるだろう。
 そうなる前に撤退しなければならない。
「引き揚げだよ、ミィリアさん」
「分かったでござる!」
 ソウルトーチの光を発し、一部の憤泥を柵に引っ掛けながら戦っていたミィリア(ka2689)は愛刀と鞘を宙ですり合わせながらマテリアルを集わせた。
「行き掛けの駄賃でござるぅぅ!」
 桜吹雪の幻影の中、ミィリアがその場でクルリと勢いをつけた反転と共に突き出した刀先。
 圧倒的女子力(パワー)が放たれ、直線上の憤泥を柵ごと粉砕し、その隙にハンター達は川沿いまで引き上げるのであった。

 御登箭兵達が待機している所で北谷王子 朝騎(ka5818)の声が一際大きく響いた。
「柵での戦っていたハンター達が引き揚げてくるので、もうすぐ出番でちゅよ!」
 兵士達は弓で武装していた。勿論、全員が弓ではなく槍も見られる。
 近接武器主体ではないのは、ハンター達の作戦の為だ。
「もう一度作戦を説明するでちゅ。渡河中の敵を弓で撃つでちゅよ!」
 どうも緊張感に欠ける朝騎の言葉尻だが、兵士達は確かめるように武器を握り締め、応える。
 この調子ならきっと大丈夫だろう……そう、朝騎は感じるのであった。

●渡河
 柵が置いてあった街道沿いよりも両翼への展開が早かった。
 だが、まだ渡河は許してはいない。ハンター達の遅滞戦術に一定の効果があったという事だろう。
「虫けら以下の私に誘導されるなど、申し訳ない」
 ニャンゴがソウルトーチで敵を渡河しないように誘引していた。
 無理はしない程度の数を引っ張ってきては、斬り伏せ、再び幾体かを引っ張ってくる。
「お手伝いします」
「時期を見計らって俺らも渡河するよ」
 静玖と雹の二人がニャンゴのフォローに入る。
 雹の言う通り、作戦の第二段階に向けて、ハンター達の渡河が始まっている。
 全員が一変に渡ると敵が勢いを増してしまうので、この辺りはさじ加減が必要だったが、個々の微妙な戦い方で上手くバランスが取れていた。
「雹兄ぃ。五色光符陣を使います」
 符が舞うと光り輝く結界が形成され、憤泥が焼かれる。
 その隙を見逃さず、雹が拳に気を集中させた。
「破ッ!」
 突き出した拳から放たれたマテリアルが直線上の敵を貫いていく。
 間髪入れずニャンゴも衝撃波を打ち付けた。
「もう一度だけ行って来ます」
 トドメは兄妹に任せ、ニャンゴは馬を走らせるのであった。

 作戦は順調に経過中だ。いよいよ、河川での戦闘となる。
「大事なのは敵の足止めと味方の連携でしょうか」
 浮き橋を渡り、鹿東は戦場を見渡す。
 憤泥が川岸に迫りつつある中、カズマが何時でも戦場に入れるといった様相で言った。
「敵に入り込ませなければ、こちらの勝ちだな」
「そういう事です」
 川は天然の堀だ。これを有効に利用する他ない。
 しかし、ハンター達は敢えて川岸に兵士達を配置しなかった。
「渡河した敵を俺達が押さえれば、敵は川から進む事も出来ず、対岸からの射撃も兵士には届かない」
「だから、川を盾代わりにしなかったんだ」
 謎のざくろコールが後方から響く中、ざくろが二人の会話にポンと手を叩いた。
 意図した結果ではないが、兵士の配置やハンター達の戦い方が、そういう結果へと繋がった。
「それなら、本気で頑張らないと!」
 グッとざくろは拳を握って気合を入れた。

 殿となっているハンター達を援護する為に兵士達の矢が一斉に放たれた。
 同時に両翼に展開して迫ってきている別の憤泥が炎を吐いた。
 兵士達をかばう様に立ったマリナが淡々とした表情で兵士達に告げる。
「後退開始。次のポイントへ移行せよ」
 敵にも遠距離攻撃があるので、これ以上、ここに踏み留まる必要性はない。
 直上に矢を放ち合図を出すと後退する兵士達の一番後ろで矢を番える。
「無事に渡河できたか?」
 マリナの視線は殿のハンターを見つめていた。

 エビフライを加えながらミィリアが、渡河する直前で殿を全うしていた。
「ジリ貧に、なる前に、回復するで、ござぁる」
 もしゃもしゃと咀嚼しながら刀を振った。
 不思議な光景であるが、決してお腹が空いているから食べている食いしん坊キャラではない。
「美味しそうなエビですの!」
 浮き橋を渡りながらチョココが言った。
 彼女の言う通り、あれはただのエビフライではない。
 2本セットの高級エビを自然由来の油で揚げたとってもプレミアムなエビフライなのだ。どういう訳か2本を食べきったら体力が回復するが。
「食べ過ぎで太らないように注意ですの~」
 容赦ない一言を告げるチョココ。
「……食べたら、その分動くから平気……きっと、平気……」
 一瞬、咀嚼が止まったが、自分にそう言い聞かせて、ミィリアは次のエビフライに手を伸ばした。
 今は無駄な肉付きに臆している場合ではない。

「怪我人はいらっしゃいますか?」
 浮き橋を利用して下がった錬介が弓を構える兵士達に声を掛ける。
 今の所、負傷者はマリナが率いていた一隊のうちの何名か程度だ。
「ここからが本番だね……ところで、あの狐みたいな女がここの大将ということかね?」
 槍の穂先をある一点に向けた。そこには憤泥に紛れて人型の歪虚が居たのだ。
 まだ距離があるし、渡河したばかりなので、討ち取りにはいけないだろう。
「他に聖導士が誰もいないようなら、そちらの戦いに加勢するつもりですが……」
「そう簡単には持ち場を離れさせてくれそうにない、か……」
 一部の憤泥が川の中に入り始めたのだ。
 その動きは非常にゆっくりだが、確実に一歩一歩進んできている。
 頭が出ている個体は頭を狙えるが、完全に水没して川底を歩く個体を狙い撃つのは難しいだろう。
「私も次は回復に回りますね」
 サクラが敵の渡河状態を注視しながら二人に並んだ。
 聖導士の力は有効だが、回数も範囲も限られているので、分担できるなら越したことはない。
「それは助かります。足止めもしたいので」
「出来る限り、戦場の戦力低下を防ぐように頑張ります」
 さっきの恥ずかしい事を頭の隅に追いやりながら言ったサクラであった。

 フライングスレッドで川を飛び越えたエルバッハは川際で攻撃魔法を放っていた。
 川を渡り切る前に消滅させるが敵の数が多く、接近を許してしまう。
 さらに対岸の憤泥がエルバッハの魔法を邪魔するように炎を放ってきていた。
「数が多いと厄介ですね」
 幾本かの炎は避けたが、やはり数が多いと簡単には避け切れない。
 その時、対岸の憤泥とエルバッハの間に割って入るようにカイがやって来た。
「ウォーターウォークを貰っていいか?」
「勿論です。ですが、囲まれないように気を付けて下さい」
 水の上で孤立するような事があれば危険だからだ。
 最悪、水の中に引きずり込まれたら、援護も厄介になる。
「この状況なら、飛び上がって逃げてくるさ」
 カイはあっさりとした口調で返すと、足元を確かめるように、トントンと軽く跳ねた。

 殿を務めていたミィリアが浮き橋を渡り切ったのを確認し、真白が渾身の力で浮き橋を破壊する。
 追って来た憤泥が哀れにも水柱を立てて川の中に落下した。
「ここは、私とミィリア殿で受け持つ」
「よろしくお願いします」
「頼んだぜ」
 そう答えたのはユリアンと厳靖だった。
 二人は川の上流に用意した筏に向かう予定なのだ。
「生き抜く事もきっと戦いだから」
 エビフライの食べ過ぎで喉が詰まったのか口をもごもごと動かす仲間の肩を叩きながら、ユリアンは軽やかな動きで愛馬に跨った。
 一方の厳靖は魔導バイクのエンジンを確かめるように吹かす。
「それじゃ、軽く行ってくる」
 まるで店まで酒を買いにいくような雰囲気で厳靖は告げた。
 川の上流に用意した筏で、渡河中の憤泥の側背面を強襲する作戦だ。
「ユリアン殿も厳靖殿も気を付けて」
 仲間の背中をトントンと叩きながら真白は駆け出した二人を見送った。

 弓を構える兵士達の緊張を背に感じながらシェルミアが今一度確認する。
「それじゃ、わたしが設置するからね」
「よろしくでちゅ。朝騎はひらすら風雷陣を放つでちゅよ」
 二人が打ち合わせしているのは、符術の事だ。
 川岸は斜面になっている。川底を歩いてくる憤泥はまず、水から這い上がり、斜面を登る事になる。
 そこへシェルミアが敵の移動を阻害させる符術の結界を張り、朝騎が稲妻を呼んで攻撃するのだ。
「僕はトーチで上がって来た敵を寄せておけばいいか?」
「そうでちゅね。陸に上がった敵を優先して倒すように指示しておくでちゅ」
 カインの問いに朝騎が答えた。
「万が一、抜けて来ても、わたしも戦うから」
 シェルミアの腰にはサーベルが差してある。
 符術剣士ならではの戦い方だろう。符術は強力だが、スキルを使い切れば術を放つ事が出来ない。
 しかし、剣なら最悪、戦い続ける事はできる。長期戦では、スキルも装備も重要なのだ。

●防衛
 河川での戦いは渡河して斜面を登る憤泥とそれを足止めするハンター達の様相を呈していた。
 ここをハンター達が踏ん張れば、防衛は成功だし、耐えきれなければ御登箭兵諸共全滅だ。
 防衛戦で怖いのは味方の士気だ。いつでも逃げられる状態にあるとどうしても気持ちが後ろに下がってしまう。
 必死に矢を放ち、槍衾を作る兵士達を鼓舞するようにざくろが声を上げた。
「今響け、勇気の歌声……倒すぞ、憤怒歪虚!」
 合わせるように兵士達が歓声を挙げて応える。
 ざくろのように歌で敵を弱体化する戦術は有効だとカズマも感じていた。
 一般的には射撃威力がハンター達よりも低いという事もあるが、兵士達が自分達でも戦えるという実感を持たせる必要も士気を保つ上で重要だからだ。
「敵はこのまま俺達が抑え続ける、存分に撃て!」
 二人の歌声が戦場に響く中、近接職が憤泥の行く手を塞ぐ。
 なんとしてでも突破しようと首を突き出してくるが、そこに強烈な拳が突き刺さった。
「抜かせはしない! がんばって耐えよう」
 雹が打ち込んだ拳で崩れ落ちる憤泥。
 そこにニャンゴの魔剣が容赦なく振り落とされた。
 胴体が文字通り真っ二つになり消滅していく。
「一体でも多く倒し、一撃でも多く叩き込み、後に繋げられればと」
 戦線を突破しようとする敵や厄介な攻撃をしてくる敵を狙っていく。
 敵の攻撃も執拗だが、戦術的に有利なのは断然、ハンター側なのだから。
 戦線を維持していれば、後方の兵士達が矢を放ち続けられる。
「次は上がってくる歪虚に撃つですのー」
「範囲に気を付けて下さいね」
 チョココとエルバッハの範囲魔法が川を這い上がろうとする憤泥を集中的に狙っていく。
 二人が唱えたブリザードは憤泥の動きを急激に低下させ、そこへ御登箭兵の矢が雨の如く降り注ぐ。
「慌てんと矢を番えておくれやす」
 スキルを使い切った静玖が拳銃を構えながら兵士達に声を掛けた。
 こういう時は慌ててはいけない。確実に一つひとつ、動作をこなす事が大事だ。
 次の目標位置を伝える静玖と兵士達の安全を確認しながらサクラも兵士に言った。
「回復が必要な人は言って下さいね」
 戦闘不能に追い込まれる兵士は幸いにも現状はいなかった。
 幾人か憤泥の炎によってダメージを受けている程度だし、必要であればサクラ自身も堅い防御力を誇る全身鎧で受け止めていた。
 回復に手が取られないという事は積極的な攻勢に出られるチャンスでもあった。
「次は敵の動きを止めます!」
 錬介は高い防御力と聖導士としての力で兵士達を支援していた。
 特にプルガトリオの足止めは戦術と合っており、身動きが出来なくなった憤泥が狙いやすくなる。
「ターゲットロック。迎撃開始」
 その足止めした敵をマリナが狙う。
 彼女と共にする弓兵の一隊も同様の目標に対し矢を番えた。魔矢が装填されたバリスタから放たれるフォールシュートは恐ろしい程の威力を発揮する。
 兵士達の一斉射撃と合わせて確実に憤泥を仕留めていった。
「十分にいけそうね」
 符の残量を意識しながらシェルミアが術を行使する。
 戦況は有利だ。これなら、よほどの事が無い限り、防衛に成功するはず。
「敵の足が鈍ってる今が勝機でちゅ!」
 憤泥の炎を盾で受け止めながら朝騎も戦況を確認していた。
 防衛戦は敵の攻撃に耐えていれば良い訳ではない。相手の攻撃力が頂点に達した後、それを逆襲してこそ勝利が得られるのだ。
「つまり……積極的に攻撃に出ろって事だな」
 カインが愛刀で憤泥を薙ぎ払う。
 最終的な勝利を確定する為には攻撃に転ずる必要がある。その為には決定的なチャンスを作りだす必要もあった。
「わかった、で、ござ、るぅ」
 幾本目かのエビフライを口にしながらミィリアが斜面を強引に降りる。
 ダメージを受けながらも戦線を支え続けて来られたのはエビフライのおかげだ。えびふらいしゅごい。
 群がる憤泥に川上で戦い続けていたカイが援護に入った。
「何か意図があるようだな。乗ったぜ」
 水面をダガー逆手に疾走し、憤泥を切り刻む。
「カイ殿、助太刀感謝する」
 真白が憤泥を薙ぎ払いながら答えた。
 急に突出したハンターの動きに憤泥の動きに変化が見られた。
 斜面を登るか、ハンターを倒すか敵に乱れが生じたからだ。その隙を歴戦のハンター達が見逃す訳が無かった。
「側背面を突くなら今です」
 タクティカルヘッドセットの通信機を使って仲間にタイミングを伝える鹿東。
 直後、対岸の憤怒の一角が崩れる。敵の目が正面に向いた所をユリアンと厳靖が強襲を仕掛けたのだ。
「一気に畳みかけます!」
「さぁて大暴れといこうか」
 疾影士としての力をフルに発揮したユリアンとマーキス・ソングを響かせながら闘狩人の技を繰り出す厳靖が次から次へと憤泥を切り崩す。
 もう少しすれば体勢決するかと思ったアレイダの視界の中に、狐卯猾の姿が映った。
「あいつの動きも気になるんで、ついでに情報も掴んでおこうか」
 仲間のハンター達に敵将の出現を告げながら、アレイダは目の前の敵を吹き飛ばした。
 戦闘はこのまま推移すれば大丈夫なはずだから、敵の情報を一つでも得る為に観察するつもりなのだ。

●狐卯猾
「わふー!」
 アルマ・A・エインズワース(ka4901)が機導術を放つたびに文字通り粉砕していく憤泥。
 そんな中、高らかな笑い声が戦場に響いた。
「一度は私に負けたハンター共が、よくまぁ懲りずに出てくるわね」
 狐耳のような髪がピーンと立っている美女の姿をした歪虚の声は戦場の中というのに、驚くほど遠くにまで流れた。
 兵士達は繰り返し、射撃戦に徹しているが、中には不安そうな表情をハンター達に向けている。
「……明らかに、兵士向けに言っていますね」
 怪訝な表情を浮かべ、タチバナは刀を振るう。
 仲間を回復魔法で支援し白巫女としての力で戦線を支えていた天竜寺 詩(ka0396)が頷いた。
 視線が狐卯猾と合う。
 ニヤリとした表情に底知れない“何か”を狐卯猾から感じた。
「狐卯猾、一つだけ答えて。貴女、虚博を食べたの?」
「あら、懐かしい名前が出てきたわね」
 斜め上に視線を向け、色っぽく指先を唇に重ねる狐卯猾。
「前に見た力は、虚博さんの力です? 食べちゃったのです?」
 続いたアルマの台詞に狐卯猾は唇をスッと指で撫でる。
「フフ。ハンター達が可笑しな事を訊くのね。そうよ、あの使えない歪虚、私が食べてやったわ」
 非情な歪虚の台詞に詩は、黙するように目を閉じた。
 虚博という歪虚とは友人ではない。しかし、歪虚らしくない夢を持った歪虚だった。
 理不尽にその夢が絶たれたのなら……仇を取ってあげたいと思う。
「食べちゃいけなかったかしら?」
「いいえ、ただ貴女を殺す理由が増えただけですので」
 アルマの顔は笑顔だったが、タチバナは知っている。あれは怒りに満ちた笑顔なのだと。
 高まるマテリアルに憤泥が寄ってくる。本能的に危険人物だと判断したのだろうか。
 だが、憤泥共がバラバラに崩れ落ち――真剣な眼差しで聖罰刃を構えたハンス・ラインフェルト(ka6750)が姿を表した。
「やることは変えようがありませんが……貴方が何回脱皮するのか、是非、特等席で拝見したいと思いましてねッ」
「馬鹿ね。折角、拾った命を無駄にしにくるなんて」
 余裕の表情の狐卯猾。以前の戦いでアルマもハンスもトドメを差されなかったが、倒されている。
「いいのですよ。何度も復活してもその都度、切り捨てるだけですから」
「やってみればいいわ。できるならね!」
 その言葉が終わると同時にハンスが腰を落とし、円を描くような軌道で迫ると聖罰刃を突き出した。
 同時にアルマの機導術による氷柱が一直線に狐卯猾へと放たれた。
「殺ス」
 その強力な攻撃を狐卯猾は“避け”ようとはしなかった。
 衝撃に耐えながら、燃え盛る炎を纏った腕を振るう。それはハンター達の周囲を炎で包み込む。
 ただの炎ではない。ハンター達の回復能力を低下させ、狐卯猾の炎の力を強める作用を持つのだ。
「そのまま返してあげます」
 憤怒との戦いを符術で支援していた夜桜 奏音(ka5754)が符を手にしながら告げる。
 彼女の周りの炎が消えうせ、代わりに狐卯猾を包むが――それは通じなかった。
「一度消しても無駄よ。何度でも炎に包ませてあげるわ」
「以前はこちらも様子見で使ったので抵抗されましたが、これならどうですかね?」
 奏音が幾枚かの符を放り投げた。
 相手の力を封印する術だ。魔法能力に秀でている狐卯猾を抑えるには良い戦術だろう。
「……厄介な力を持つ者がいるようだけど……押しが甘いわね」
 狐卯猾が腕を掲げると周囲に詰めている憤泥共が一斉に奏音へと向かう。
 一応、周囲に気を使っていたが、術の射程の都合上、どうしても前に出なければならなかったからだ。
 しかし、ピンチにはならなかった。一人の素浪人が奏音を守るように太刀を振り回し割って入り、包囲の一角が瞬く間に斬り伏せる。
「簡単に術者を倒させませんよ」
「タチバナさん……よろしくお願いします」
 フォローに入ったのはタチバナだった。
 これなら、封印術を維持できる位は保てるだろうか。
「炎のダメージは私が回復するよ!」
 詩が宣言通り回復魔法を唱え、ハンター達を癒す。
 その援護を受けてハンスとアルマの猛攻が続くが……素早い動きで避ける狐卯猾。
 だが、二人に気を取られていたためか、側面から蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)が放った魔法は避け損ねた。
「狐に摘まれるとは斯様な時に使う言葉で在ったかのう……」
「次から次へと人間が。だったら、身をもって教えてあげるわ」
 水と土の魔法を受けて、よろめきながら狐卯猾は答える。
 直後、犬歯が異様に伸び、全身が灰色の毛に覆われ、四肢は獣の脚となり、巨大な狐のような姿と変貌した。
 それは、陸路から西方に向かった幕府軍に立ち塞がった災狐という歪虚に似ていた。蓬生の“妹”とはそういう事なのだろう。
 今にも蜜鈴に迫ってくる勢いだが、彼女が怖気づく事は無かった。
「さて、おんしは何かを隠しに来たのじゃろうのう?」
 この歪虚が無策で出てくるとは思えない以上、何か意味があって憤怒に紛れているのだろう。
 狙いは何か、それを簡単には答えてくれないだろうが、化かし合いである以上、何か手掛かりはあるはずだ。
「そうね。そう捉えても良いわ」
 なんでも切り裂いてしまいそうな鉤爪の一撃をハンスとアルマが割って入って防いだ。
「狐卯猾さんって結構素直です? 前回もはぐらかせばよかった気がするですよ?」
 アルマの問いを肯定するように狐卯猾は黙ったまま、ただ不敵な笑みで応える。
 次の瞬間だった。戦場に大きな咆哮が響き渡る。
 断末魔のような叫びと共にハンターの攻撃を受けて崩れていく狐卯猾。
「また脱皮ですが……本体がなかなか現れません?」
 聖罰刃を振り続けるハンスの目の前で負のマテリアルのオーラが形創られながら、後方へと下がっていく。
 追い掛けようにも憤泥が雪崩れ込んできて行く手を塞ぐ。
 浄化や魔法消滅を行おうとした詩と蜜鈴だが、距離が離れて届かない。あっという間に狐卯猾は憤怒の遥か後方に姿を現し――そのまま掻き消えるようにいなくなった。
「どうやら、退けた事は確かのようですね」
 登箭城からの大きな歓声の中、奏音は静かに呟いた。
 一先ず、城を守るという任務は完了したようだった。


 預かった兵士達と共に登箭城を防衛するという任務はハンター達の作戦が的中し、兵士達に大きな損害なく敵を撃退できた。
 多数の憤泥に紛れて出現した狐卯猾はハンター達の攻撃によって撃退する事が出来、登箭城の防衛に成功したのであった。


 おしまい。

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MVP一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマka0178
  • 粛々たる刃
    鹿東 悠ka0725
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろka1250
  • 春霞桜花
    ミィリアka2689
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュka4009
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音ka5754
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎ka5818
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティアka5955
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介ka6053

重体一覧

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 粛々たる刃
    鹿東 悠(ka0725
    人間(蒼)|32才|男性|闘狩人
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 情報屋兼便利屋
    カイ(ka3770
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • イコニアの夫
    カイン・A・A・カーナボン(ka5336
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティア(ka5955
    人間(蒼)|18才|女性|符術師
  • 陽と月の舞
    雹(ka5978
    鬼|16才|男性|格闘士
  • 機知の藍花
    静玖(ka5980
    鬼|11才|女性|符術師
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介(ka6053
    鬼|19才|男性|聖導士
  • 赤き霊闘士
    アレイダ・リイン(ka6437
    人間(紅)|21才|女性|霊闘士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士
  • 青き翼
    マリナ アルフェウス(ka6934
    オートマトン|17才|女性|猟撃士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/10/16 06:42:41
アイコン 【相談】防衛戦相談室
カイ(ka3770
人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2018/10/17 00:01:57
アイコン 質問
カイ(ka3770
人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2018/10/16 11:51:58