ゲスト
(ka0000)
【東幕】御登箭領防衛戦
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/17 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/10/31 07:30
オープニング
●???
憤怒火口からの大規模な大噴火により、多くの憤怒歪虚や雑魔が出現する事態となった。
幕府軍は各地でその対応に追われていた。それは火口から随分と離れていた御登箭領でも同様だった。
「まさか、ここまで憤怒が来るとは」
「泰樹様! 次の新手が!」
幾体かの憤怒歪虚を打ち倒したのも束の間、部下の声に御登箭家当主である泰樹は驚きの表情を浮かべる。
狐耳のような髪型の美女が不敵な笑みを浮かべて歩み寄ってくるのだ。
「この女も歪虚か!」
「油断するな、気を付けろ」
兵達が槍を構えて並んだ。
御登箭家は上位武家ではあるが、度重なる戦と領地経営が不調な事もあり、勢力は弱まっている。
兵士達の量も質も他の上位武家と比べると見劣りするのは仕方ない。それでも、中小の武家とは違う。
「一斉にかかれ!」
訓練された兵らは見事な動きで一斉に槍を繰り出す。
それらは狙い違わず、槍衾が美女の姿をした憤怒歪虚を貫いた。
「う、討ち取ったぞ!」
「い、いや、待て……」
確かに地に伏せ落ちた歪虚だったが、負のマテリアルのオーラが立ち上ると何事もなく立ち上がった。
残忍な歪みを口元に魅せ、その歪虚は手を一振りすると――猛烈な炎が辺りを包んだ。
成すすべもなく倒れていく兵ら。残ったのは御登箭泰樹だけだった。
「……所詮は歪虚という事か。約束事など無意味とは分かっていた」
「『“秘宝”を打ち明けない』という約束だったから、“まだ”『約束』は守られているわね……でも、打ち明けようとする事自体は、『約束』を破る行為ともいえるわ」
御登箭泰樹は太刀を構えた。
恐ろしい敵だという事は分かる。だが、そうする他、彼には無かった。
「安心しなさい。“秘宝”は、私が無かった事にしてあげるから」
「あれは……あれは、東方の魂ともいうべきもの。歪虚如きには勿体ないわ!」
太刀を振り上げた泰樹に対し、歪虚は冷静に、冷酷に、炎を放って焼き尽くした。
●龍尾城
忍びからの報告に征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)は一瞬だけ、険しい目付きになった。
憤怒歪虚を討伐する為に戦っていた御登箭家の一団が全滅したというのだ。
「……全員が激しい炎に焼かれていたと」
「当主である御登箭泰樹も同様だったそうです。御登箭家は衰退しているといっても上位武家。そう簡単にやられるとは……」
生存者がいないという事が紫草には気掛かりだった。
余程、戦力差があったのか、あるいは、超強力な歪虚が出現したか。
「残った御登箭領の動きは?」
「城に立て籠っているようですが、当主と主戦力を失ったので厳しい状態のようです」
紫草はトントンと扇子で手を打つ。
御登箭領は憤怒火口から離れている。単純な距離という話になると、龍尾城の方が憤怒火口に近いほうだ。
憤怒歪虚との戦闘は各地で行われているが、上位武家である御登箭家の一団が全滅するほどの戦いは他の報告にはなかった。
「……」
扇子の動きがピタリと止まった。
「援軍を送ります」
「よろしいのですか?」
送り出せる余力など、今の幕府軍には無い。
それに特定の武家だけに援軍を送るとなると、他の武家の中には良い顔をしない者もいるだろう。
それでなくとも、朝廷寄りの武家からは何かと言われるのだから。
「幕府軍から援軍を出すとは言ってませんからね」
微笑を浮かべる紫草であった。
●天ノ都
「タチバナさん、久々の仕事なんだって!?」
とある麺屋で常連客が驚きの声をあげた。
フラッといなくなって連絡もなかったと思ったら、いつの間に麺屋に居たりする浪人――タチバナ――は常連の言葉を聞きながら、お茶を温度を確かめるようにすすっていた。
「えぇ、ある商人が御登箭領の危機を救いたいという事で、私がその商人の代わりに見届け人をお願いされました」
「なんだよ、仕官できたんじゃないのかよー」
「仕事があるだけいいことです」
飲めるお茶の温度だと分かり、タチバナは音を立ててお茶を飲む。
「見届け人……つー事は、旦那、一人じゃないって事で?」
人差し指を立てて常連は尋ねる。
タチバナは頷きながら湯呑を机に置いた。
「ハンター達と一緒ですからね。彼らの仕事ぶりを確認するのも仕事の一つです」
「戦いになるって事かー」
「……いつになく気になっているようですね」
その台詞に常連は頭を掻いた。
「実は、妹が御登箭領の城下にある鍛冶屋に嫁いでいやして」
「そうでしたか……大丈夫ですよ。ハンター達なら、必ず守ってくれますから」
「旦那がそういうなら、安心だ」
ホッと安堵する常連。
そこに女将が通りがかった。
「例の噴火でそこら中に歪虚や雑魔が出没するって怖い話よ。タチバナさんも気を付けて下さいね」
「はい。皆さんも」
タチバナはニッコリと笑うと勘定を机の上に置いた。
憤怒火口からの大規模な大噴火により、多くの憤怒歪虚や雑魔が出現する事態となった。
幕府軍は各地でその対応に追われていた。それは火口から随分と離れていた御登箭領でも同様だった。
「まさか、ここまで憤怒が来るとは」
「泰樹様! 次の新手が!」
幾体かの憤怒歪虚を打ち倒したのも束の間、部下の声に御登箭家当主である泰樹は驚きの表情を浮かべる。
狐耳のような髪型の美女が不敵な笑みを浮かべて歩み寄ってくるのだ。
「この女も歪虚か!」
「油断するな、気を付けろ」
兵達が槍を構えて並んだ。
御登箭家は上位武家ではあるが、度重なる戦と領地経営が不調な事もあり、勢力は弱まっている。
兵士達の量も質も他の上位武家と比べると見劣りするのは仕方ない。それでも、中小の武家とは違う。
「一斉にかかれ!」
訓練された兵らは見事な動きで一斉に槍を繰り出す。
それらは狙い違わず、槍衾が美女の姿をした憤怒歪虚を貫いた。
「う、討ち取ったぞ!」
「い、いや、待て……」
確かに地に伏せ落ちた歪虚だったが、負のマテリアルのオーラが立ち上ると何事もなく立ち上がった。
残忍な歪みを口元に魅せ、その歪虚は手を一振りすると――猛烈な炎が辺りを包んだ。
成すすべもなく倒れていく兵ら。残ったのは御登箭泰樹だけだった。
「……所詮は歪虚という事か。約束事など無意味とは分かっていた」
「『“秘宝”を打ち明けない』という約束だったから、“まだ”『約束』は守られているわね……でも、打ち明けようとする事自体は、『約束』を破る行為ともいえるわ」
御登箭泰樹は太刀を構えた。
恐ろしい敵だという事は分かる。だが、そうする他、彼には無かった。
「安心しなさい。“秘宝”は、私が無かった事にしてあげるから」
「あれは……あれは、東方の魂ともいうべきもの。歪虚如きには勿体ないわ!」
太刀を振り上げた泰樹に対し、歪虚は冷静に、冷酷に、炎を放って焼き尽くした。
●龍尾城
忍びからの報告に征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)は一瞬だけ、険しい目付きになった。
憤怒歪虚を討伐する為に戦っていた御登箭家の一団が全滅したというのだ。
「……全員が激しい炎に焼かれていたと」
「当主である御登箭泰樹も同様だったそうです。御登箭家は衰退しているといっても上位武家。そう簡単にやられるとは……」
生存者がいないという事が紫草には気掛かりだった。
余程、戦力差があったのか、あるいは、超強力な歪虚が出現したか。
「残った御登箭領の動きは?」
「城に立て籠っているようですが、当主と主戦力を失ったので厳しい状態のようです」
紫草はトントンと扇子で手を打つ。
御登箭領は憤怒火口から離れている。単純な距離という話になると、龍尾城の方が憤怒火口に近いほうだ。
憤怒歪虚との戦闘は各地で行われているが、上位武家である御登箭家の一団が全滅するほどの戦いは他の報告にはなかった。
「……」
扇子の動きがピタリと止まった。
「援軍を送ります」
「よろしいのですか?」
送り出せる余力など、今の幕府軍には無い。
それに特定の武家だけに援軍を送るとなると、他の武家の中には良い顔をしない者もいるだろう。
それでなくとも、朝廷寄りの武家からは何かと言われるのだから。
「幕府軍から援軍を出すとは言ってませんからね」
微笑を浮かべる紫草であった。
●天ノ都
「タチバナさん、久々の仕事なんだって!?」
とある麺屋で常連客が驚きの声をあげた。
フラッといなくなって連絡もなかったと思ったら、いつの間に麺屋に居たりする浪人――タチバナ――は常連の言葉を聞きながら、お茶を温度を確かめるようにすすっていた。
「えぇ、ある商人が御登箭領の危機を救いたいという事で、私がその商人の代わりに見届け人をお願いされました」
「なんだよ、仕官できたんじゃないのかよー」
「仕事があるだけいいことです」
飲めるお茶の温度だと分かり、タチバナは音を立ててお茶を飲む。
「見届け人……つー事は、旦那、一人じゃないって事で?」
人差し指を立てて常連は尋ねる。
タチバナは頷きながら湯呑を机に置いた。
「ハンター達と一緒ですからね。彼らの仕事ぶりを確認するのも仕事の一つです」
「戦いになるって事かー」
「……いつになく気になっているようですね」
その台詞に常連は頭を掻いた。
「実は、妹が御登箭領の城下にある鍛冶屋に嫁いでいやして」
「そうでしたか……大丈夫ですよ。ハンター達なら、必ず守ってくれますから」
「旦那がそういうなら、安心だ」
ホッと安堵する常連。
そこに女将が通りがかった。
「例の噴火でそこら中に歪虚や雑魔が出没するって怖い話よ。タチバナさんも気を付けて下さいね」
「はい。皆さんも」
タチバナはニッコリと笑うと勘定を机の上に置いた。
解説
●目的
登箭城の防衛
●状況
ハンター達は登箭城の防衛を依頼されて入城
防衛戦力の一部の指揮を託された上で、西側から攻めてくる憤怒勢力を迎撃する事となる
・イメージ(上空から観た図)
□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
柵道道道道川川道道道[
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□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
□□□□□川川□□□【
・イメージ(断面図)
____ __【
\ /
川川
道:街道
柵:簡易的な柵
川:穏やかな流れの川。人の背丈ほどの深さ
●味方勢力
タチバナ
依頼主の代理という建前で同行している浪人
その正体は立花院 紫草(kz0126)だが、ハンターが正体を知っているかどうかは個々にお任せ
なお、正体がハンター以外には分からない。かつ、その正体もご都合的にバレない事とする
(シナリオの主旨と関係ない為)
御登箭兵
ハンター達の指揮下に入る100人程の兵士達(義勇兵含む)
非覚醒者だが、槍や弓で武装する事が可能
指示がなければ、柵の所で憤怒勢力を迎撃する
●敵勢力
憤怒歪虚(憤泥)多数
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ1
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる
西の方から群れて突撃してくる
狐卯猾
全能力的には、蓬生には及ばないものの、強力な歪虚である事には変わらない。便宜上、蓬生の“妹”にあたる
人間体では一見、冷酷な美女。狐耳のようにぴょんと立っている髪型が可愛いポイント
憤泥に紛れて攻めてくる。強力な歪虚であり、挑む際には危険フラグ相当となる
登箭城の防衛
●状況
ハンター達は登箭城の防衛を依頼されて入城
防衛戦力の一部の指揮を託された上で、西側から攻めてくる憤怒勢力を迎撃する事となる
・イメージ(上空から観た図)
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川川
道:街道
柵:簡易的な柵
川:穏やかな流れの川。人の背丈ほどの深さ
●味方勢力
タチバナ
依頼主の代理という建前で同行している浪人
その正体は立花院 紫草(kz0126)だが、ハンターが正体を知っているかどうかは個々にお任せ
なお、正体がハンター以外には分からない。かつ、その正体もご都合的にバレない事とする
(シナリオの主旨と関係ない為)
御登箭兵
ハンター達の指揮下に入る100人程の兵士達(義勇兵含む)
非覚醒者だが、槍や弓で武装する事が可能
指示がなければ、柵の所で憤怒勢力を迎撃する
●敵勢力
憤怒歪虚(憤泥)多数
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ1
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる
西の方から群れて突撃してくる
狐卯猾
全能力的には、蓬生には及ばないものの、強力な歪虚である事には変わらない。便宜上、蓬生の“妹”にあたる
人間体では一見、冷酷な美女。狐耳のようにぴょんと立っている髪型が可愛いポイント
憤泥に紛れて攻めてくる。強力な歪虚であり、挑む際には危険フラグ相当となる
マスターより
●挨拶
皆様、こんばんわ! 【東幕】連動、新しい動きがついに始まりました!
私の方では、幕府と“秘宝”について展開していく予定であります。
●攻略のヒント
指揮下に入った兵士達をどう使うか、どう防衛戦を展開していくかは大事かと思います。
皆様、こんばんわ! 【東幕】連動、新しい動きがついに始まりました!
私の方では、幕府と“秘宝”について展開していく予定であります。
●攻略のヒント
指揮下に入った兵士達をどう使うか、どう防衛戦を展開していくかは大事かと思います。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/29 00:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/16 06:42:41 |
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【相談】防衛戦相談室 カイ(ka3770) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/10/17 00:01:57 |
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質問 カイ(ka3770) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/10/16 11:51:58 |