【HW】仮面舞踏会

マスター:音無奏

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,500
参加制限
-
参加人数
6~10人
サポート
0~10人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/10/31 19:00
完成日
2018/11/15 00:33

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出? もっと見る

オープニング

 城に通じる、鉄格子の扉が開かれる。
 霧は深く、夜は長い。ライトアップされた会場は綺羅びやかな光に満ちていて、誰も彼もが仮面をつけて城の中へと向かっていく。

 これは夢にて開かれる、仮面の舞踏会――。

 …………。

「ようこそ先生、お待ちしておりました」
 茶色のくせっ毛を持つ、穏やかな声の少年が自分に向かって一礼する。
 小間使いの服を着ているが彼も蝶の仮面付き、誰かが彼の名前を呼んだ気がするが、少年は仮面の下でふふっと微笑んだ。

「何をもってそれが俺だって思ったのかな、先生は」
 だって顔なんてわからないよな、と少年は先導しながらちょちょいと自分の仮面を突っつく。
 当然、あなたも仮面つき。思わず手をかけるが、それが外れる気配はなかった。
「外れないぜ、その仮面は自分では外せない」
 あなたがあなたであると確信を持ち、外そうとする意志を持った他人だけが仮面を外す事が出来るのだと言う。
 まぁ本人が望まなかったら条件を満たしてても外せないけどな、と少年はのんきそうに言いながら、あなたを城の中に案内した。

 思わず周囲を見回す、誰も彼もが仮面つき。
 誰もが似たような姿を取っているから、なるほど、人酔いしそうな上に個人の判別は中々苦労しそうである。

 でも知り合いなら流石にわかるのでは、と尋ねると少年は不思議そうに首を傾げた。
「そりゃあある程度アタリをつける事は出来ると思うけど、何を持って確信とするんだ?」
 髪の色が偶然似てるかもしれない、目の色が、体格が偶然そっくりだったかもしれない。
 決め手は何? と彼は尋ねる。声? 振る舞い? その人を確信する特別は何なのかと。
「あ、当然だけど仮面をつけてる人は自分で名乗れない」
 名前はな……と、彼は含むように笑う。

「俺が案内役に選ばれたのは、俺がありふれた人間代表だからだ」
 だから、あなたが知っている誰かかどうかなんてわからない、と彼は気にした風もなく口にする。
「さぁ舞踏会へどうぞ、先生。もしかしたら、あなたが会いたい人がいるかもしれない」
 見つけられればの話だけどな、と告げる彼は、夢の中だと少々意地悪だった。

リプレイ本文

 隠された顔、誰のともわからぬ笑い声。
 秘密と駆け引きに満ちた舞踏会。
 羽根つきの扇を口元に当てて、ジュード・エアハート(ka0410)は会場をゆるりと見渡す。

 悩ましげに吐息をこぼし、扇を翻せば普段纏う御菓子と違う甘さが満ちる。
 ドレスは薔薇をふんだんに飾り、纏う香りは花の甘さ。
 余りの艷姿に幾つか誘いの手が伸びるが、彼は自分の唇を微笑みと指で閉ざすと、声を出さないようにお願いしながら、「ごめんね」とあしらっていった。

(俺のパートナーはどこにいるのやら)
 手を伸ばされ、どれも彼じゃないと解ればいささかの落胆も仕方ない。
 その物憂げな姿が人を誘うのだが、生憎とそこまで気が回らなかった。
 裾を摘み、舞踊のように気配を辿って会場をすり抜けていく。ドレスが翻れば、その度甘い香りがほのかに溶ける。
 耳を澄ます、或いは肌を向ける。探すのはしっとりして、心地いい静かさを持つ雨と水の気配。
 いた、と確信した瞬間足を止めて。自分を探してくれるかな、とジュードは少し遠くから人混みに身を置いた。

 …………。

 恋人を間違えるはずがない、エアルドフリス(ka1856)はそう思っている。
 仮面程度でわからなくなったりなどしないし、鈴のように響いて弾む声、感情を豊かに映す翡翠の瞳、しなやかな姿から、見惚れるほど細くて美しい脚まで、回想に沈めばありありと思い出せる。
 ただ、名前だけが出てこない。
 何度も呼んだはずなのに、何よりもかけがえのない名前なのに。出逢えば思い出せるはずだと、夢中になってその姿を探した。

 …………。

 次から次へと、声をかける度に焦りが募っていく。
 断じて気軽に声をかけている訳ではない、美しい黒髪に細い肩、とびっきり趣味のいいドレス、該当する人間がこんなにいるなんて聞いてなかった、いや、違う、出逢えば見誤らないと豪語してた自分はどこにいった。
 名前が出てこないから手を差し出す事で振り向いてもらうしかない、舞踏会においては紛うことなき誘いであり、大切な人に似ていたから人違いしたと言えば、下手な口説き文句のようで当然のように笑われる。
 違う、今はそういう事をしたい訳じゃない。
 気を悪くする相手がいないのがせめてものの救いか、もっと控えめに声をかければいいのだが、大切な人に対する第一声を他人行儀にするのはどうも避けたい自分がいた。

 違う、違う、違う――。
 間違える度に何かを見失っていく。
 他人がいなければ自己など確認出来ず、閉じこもれば見失ったまま淀んでいく。
 幾ら流離おうが閉じた誰かには居場所すら見つけられない、それすらもわからなかった時の、覚えのある感覚に飲み込まれていく。
 自分の名前が思い出せない、いや、事実その頃は違う名前の誰かだったか。××が見つけてくれるまで――。

「ちょっとエアさん!?」
 その一喝で、俺は全てから戻ってきた。

 …………。

 正直に言って、腹が立った。
 俺を見つけられないのは、まだいい、人が多いしそういう事もある。
 でも俺じゃない人に何度声をかけてるの?

 機嫌は悪くなる一方だけど、見ていれば探しているのは俺だってわかってしまうから、本気で大爆発する気にもなれない。
 凄く必死で、まるで迷子のようで、声掛けもおぼつかなくなれば見てられなくなったから、人をかき分けて、彼の前に立ちふさがった。
 貴方が探しているのは俺、そうでしょう?

「余所見しちゃだめって言ってるでしょ?」
 手を伸ばせば、当然のように仮面は外れた。白くシンプルで、のっぺらぼうのような仮面、……ああ、実に彼らしい。
 大きく見開かれる目、心底安堵したような顔。
 ……もう、そういう顔されるから本気で怒れなくなる。
「……ジュード」
 我に返ったエアさんは、恐る恐るといった感じで俺を腕の中に収めて、冷静な思考も戻ってきたのか、バツの悪そうな顔をした。
 体を寄せれば安心する匂い、……うん、他の人の匂いはしてないから許してあげる。
 頬に伸びる無骨で暖かい手、仮面を外していいかって……他に誰が外すの?
 震えて迷う様子はまだ何か引きずってるようで、ぎゅっと全身で抱きついて、大丈夫だよって伝えた。

「ちゃんとやり直してくれるよね?」
「……ああ」
 ――見つけたよ、ジュード。どうか、俺と踊ってくれますか。
 手を差し出し、傅いて請われたから、満面の笑顔でそれに応えた。
 ……うん、間違えたのも許してあげる、ちゃんと俺のところに辿り着けたもんね。

 …………。

 我を取り戻した後、エアにとっての最愛の恋人はダンスをしながら、自分を見つけてくれなかった事にぷんすこしていた。
 実に怒られて当然だと思う、何度か足を踏まれるのも甘んじて受けるべきだろう。

「ねぇ、どうやって俺を見つけようとしたの?」
 それは――。
 口にするのも気恥ずかしい気はするのだが、ジュードの事だから、必ずセンスのいいドレスを着るとは思っていた、そう伝えた。
 美しい黒髪に瞳、細い肩としなやかな体――、一つ一つが恋人に対する惚気であり褒め言葉ではあるけれど、それだけに頼って見失ったのだから自嘲もしてしまう。

 肉体の目に見えるものは一面に過ぎないと幼い頃に教えられたのに。
 そうやってマテリアルの流れを見て、真理を見る目を鍛えてきたはずだったのに。
 一番大切なものを肉体の目で見ようとして、焦りに飲み込まれた。

 仮面の外れた頬に触れれば、大切な温もりと、自分を一途に見つめる眼差し。
 甘く砂糖菓子のようで、捉えがたい黒猫のようで、美しい小夜啼鳥のようでもある。
 でも、それのどれでもない、ジュードという名前の、俺にとっての唯一無二。
 体温が胸に馴染んで、ようやく心から笑みを見せる事が出来る。
 彼に触れて、抱きしめて、かけがえのない存在感を確かめる事が出来る。

 ジュードの指が胸に触れ、繋いだ手から指を絡め取る。
 見失ったものをもう一度刻み込むように、感触は記憶よりも雄弁で、温もりは意識を上書きするほどに強烈だった。
「俺だけを見て……俺だけを感じて」
 眼差しも声も手も温もりも、エアさんの全部は俺のものだから、って彼が囁く。
「俺の全部もエアさんのものだよ」
 純粋無垢な佇まいで、彼は蠱惑的に笑う。
 蜜よりも甘く、きっと、毒のように深い愛情で――。

 +

 気が付けば、綺羅びやかな舞踏会の広間。
 なんでここにいるんだっけ、と考えてもルナ・レンフィールド(ka1565)にはさっぱりわからなかった。

 膝の上にはリュート、映り出す自分の顔にはいつの間にか仮面付き。
 手をかけても外れない、ならばきっとこれは夢なのでしょう、と理解した。
 賑やかで楽しげな空間に悪い気はしない、楽器があるという事は奏でろという事か。楽譜は目の前に、……うん、大丈夫、ちゃんと出来ると思った。

 …………。

 気が付けば、綺羅びやかな城の前にいた。
 見上げれば眩く壮麗な外観、中から聞こえて来る曲がユリアン(ka1664)の意識を大きく惹きつける。

 聞き間違えるはずもない、彼女が奏でる調べ。
 華やかなパーティーに綺麗なお城、なんて彼女に相応しいのだろうと思った。
 気づかない内に口元が緩む、仮面をつけてるあたり自分にも入場資格はあるみたいだけど、今からいたずらを企むような心持ちで、正門を迂回し、ぐるっと壁に沿ってお城を辿る。
 ダンスホールに程近いバルコニーを見繕って、壁に手をかけると、一気に駆け上がった。

 手すりを超え、お城の内部に侵入する。此処は三階、ほぼ天井に近い場所か。
 侵入は誰にも気づかれてないように思う、そのまま姿を隠したまま移動し、耳を澄ませば、見下ろしたダンスホールで目当ての相手はすぐに見つかった。
 参加者の例に漏れず、彼女も仮面をつけている、だが間違えない。
 ほんのり桜色に色づく手指、彼女の動きに合わせて揺れる星のイヤリング。身につけるもの、自分が贈ったもの……ふっとまた笑みが溢れるのを自覚しながら、暫く曲を奏でる彼女の姿を眺めていた。

 曲が一段落し、彼女も少し力を抜く。楽譜をめくりながら、彼女の視線は会場に向いていた。
 期待と不安の混ざった、誰かを探す視線。休憩に入ったからか、一楽師の挙動不審さに、自分以外は誰も気づいていない。

 その眼差しは、もしかして――。

 彼女の不安は少し伝染ったけど、それ以上に期待の方が勝った。
 楽団の後ろにある幕間に身を滑り込ませる、いきなりだと驚かしすぎるかもしれないから、少しだけ肩に触れて彼女の注意を引いた。彼女が反応して跳ねれば、その体を静かに引き寄せる。代わりに幕間を引いて、彼女の姿を会場から消してしまった。

「――――!」
 声でも上げられるかな、と思ったけど、彼女は驚きに息を呑んだだけだった。
 いたずらが成功したようでちょっと嬉しい、内緒だよ、と指先だけで合図をして、彼女に手を伸ばすと少し髪を除ける。
「迎えに来たよ――ルナさん」
 何時も付けてくれて有難う、と呟くように言って、掬うようにして耳元で揺れる星飾りに触れる。自分を認識してくれたのか、彼女の体から緊張が抜けて、手を仮面に移すとあっさり外れた。

「ゆ、ユリアンさん……」
 考えていたこと、したいと思っていた事、その全てを上回られた結果何も出来なくなったとばかりにルナは口をパクパクしている。
「びっくりしました、し……」
 すぐに外してくれるとは思いませんでした、と彼女は視線を伏せながら口にする。
 ……そうだね、現実だったら出来なかったかもしれない、でも夢の中だから、と微笑んで、外してくれる? と体を屈めて彼女の方を伺った。
 これも予想外だったのか、ルナは再び言葉を詰まらせる。暫しの硬直の後、呑んだ息を吐き出して、彼女の手が自分の顔に伸びた。
「手を伸ばしてくれないかもしれない、って……その時は私に、取らせてくださいって、お願いするつもりだったんです……」
 恥じらいに俯いてはいるけど、彼女はきっと嫌ではないと思ってくれている。気持ちをぶつける機会を逃してしまったけれど、二人の望みは同じ方向を向いていたから。
 顔の殆どを覆っていた仮面が外されると、彼女はそれをぎゅっと抱え込む、暫くそうしてた後、意を決したように誘いを口にした。

「一曲お願い出来ませんか、王子様」
 ……ああ、そこだけは彼女の考えていた通りに奥手だったとも。
 了承を示すように手を伸ばすが、彼女ははっと気づいたように視線を外したばかりの仮面に落とした。

「仮面を……その、少しだけ、返してくれませんか……?」
 自分から取った仮面を顔の前に置き、素のままでは恥ずかしいのだと自己主張している。
 10秒くらい考えた。
「夢の中だから、ね?」
 つまりは返さなかった。暫く微笑んで見つめると、やがて彼女が折れる。
「薄々気づいてましたが、ユリアンさんって頑固なのでした……」
 そう言えば持ってた、とばかりに彼女が自分の仮面を被ろうとしたけど、引き剥がして彼女の手に戻しておいた。

「お手をどうぞ、……お姫様」
 音楽が始まったから、そんな都合のいい理由が出来て彼女に手を差し出す。
 普段は彼女を見習って言い返すなど絶対出来そうにないけど、今日は特別かもしれなかった。
 彼女のジト目が新鮮で心地いい、それでも彼女は自分の手を取って、体を寄せてくれた。

 …………。

 近い近い近い、近いです!!!
 ルナの内心の声を実況するならそんな感じだろうか、勿論舞踏会にあるまじき声なので口に出してはいない。

 至近距離には黒と紺の礼服に身を包んだ想い人の姿。
 体からは彼の体温が伝染り、背中に彼の手の感触があり、目の前に彼の顔があって、吐息すら混ざり合いそうな近くで視線を逸らさずに交わしている。
 羞恥も処理能力もとっくにオーバーフローした、今はもう音を聞き取ってステップを踏むという本能的な動きで踊っているに過ぎない。

 彼を見つける前に気が付けば彼に攫われ、最後に仮面を外して貰おうと思ってたら最初に外され、外させて欲しいとお願いしようと思ったら向こうから外す事をねだられてた。
 完全敗北である、極めつけに「夢だから」って言われたのでルナは考えるのをやめた。
 なけなしの思考は現実逃避気味で、ダンスしている自分たちを冷静に見下ろしながら、やっぱりユリアンさんだ、とか考えている。
 彼の隠れた側面が見えて驚き過ぎてても、彼のリズムは間違えない。

 優しくて軽やかで、でも儚くて頼りなくて。
 今はいたずら好きになってるみたいだけど、……ああ、リズムを重ねれば彼も少しは照れてくれてるのがわかる。

 言うなら風が気変わりを起こして、私の周囲でくるくる回ってくれている感じ。
 夢だからある奇跡かもしれない、それでも嬉しいけど、現実でもあったらいいな、って思っていた。

 …………。

 踊りを終えて、体を離すと二人して一礼する。
 最初は可愛いな、とかユリアンも普通に思っていたけれど、くっついて踊ってる内に自分も多少は気恥ずかしくなっていた。
 ……うん、そろそろいいと思う。

「ごめんちょっと付き合って」
 え? と聞き返す彼女を抱えあげると、入ってきた時と同じように壁を駆け上がり、バルコニーから外へと飛び出した。
 一面の夜空が景色を塗り替えて、先程までいたきらびやかな空間は眼下に置き去りにされていく。
 本格的に人攫いだな、そんな考えが浮かんでしまうのがなんとも可笑しいのだけれど、ああいう場所への長居は苦手だったのだから仕方がない。
「怖くない?」
「いえ、ちょっとドキドキしてますが……!」
 驚かしすぎて耐性をつけてしまったらしい、そこだけはちょっと残念だったけど、彼女がはしゃいでるからいいかと思って、足場を渡り続け、少し離れた塔の最上階で着地した。

 城内に比べるとやはり寒い、マントを脱ぐと彼女に羽織らせ、舞踏会から拝借した御菓子を広げる。
「誕生日おめでとう」
 夢の中でも、それを伝えたかった。心境はいつもより軽くて、彼女にも屈託なく接する事が出来る。
「あと……綺麗、だよ」
 視線を逃がす事なく、彼女を見つめて口にする。彼女が赤くなるのが可愛くて、ふっと口元を綻ばせた。

「送っていくよ」
 敷地から出れば夢は終わる、なんとなくわかっていた。
 あ、と彼女が声を上げて、ずっと持っていた、彼女のじゃない仮面を抱える。
「これを……預からせてくれませんか、貴方の、心の仮面……」
 言われている意味はわかる、きっと自分は彼女に対してずるくて、それは仮面のように似ていた。
 たとえ夢だけのおまじないだとしても、その願いに対して否と言うはずもない。
 ただそうなると自分が持っている彼女の仮面が自分の手の中で行き場を失ってしまって、それについて彼女が何も言わなかったから、少し気恥ずかしくなりながらも頷いた。

 彼女を再び抱え上げた、抵抗の素振りはない。
 ……夢から出る寸前、彼女が背を伸ばして、此方の頬に口づけを落としていって――。
 彼女の、少しいたずらっぽくお茶目な笑顔と共に、夢は終わった。

 +

 ――――。
 夢から目覚めたようで、まだ夢の中にいた。

 手の中に残る残り香のような感触、どこかにいってしまったような、誰かの錯覚。
 さっきまでその誰かと踊ってたようで、でもそんな記憶はなくて、おかしいな、とミコト=S=レグルス(ka3953)は首を傾げるしか出来ない。

 思わず周囲を見渡すけど、誰もが仮面付きの知らない人。
 知らない人間が怖くて、思わず後ずさって、ふと気がつけば視界までが狭い。
 窓に姿を映せば、自分の顔に白い猫の仮面。何時つけたんだっけ、って思うけれど、それより不安が勝ったから、行ってしまった誰かを追い掛けようと思って、足を踏み出した。

 …………。

 気が付けば、ダンスホールの中にいた。
 どことなく滲んで見える景色、これは夢かな、って考えて、リツカ=R=ウラノス(ka3955)は夢だなと確信した。
 だって、夢は何度も見て来たから。でも流石にこんな舞踏会は初めてで、キラキラした景色に感嘆と興奮が禁じ得ない。でも多少の場違い感も感じていたから、少しそわつくような不安もあった。

 自分の姿を見下ろせば、ちゃんと舞踏会に相応しいドレス。
 タイトですっきりした黒の上半身に、胸から腕を飾る半透明なフリル。スカートは扇のように布地を数枚重ねたもので、スリットから白が覗いていた。
 一歩間違えれば喪服のようになってたと思うけど、全然そんな感じがしないのはデザインの良さか。黒も良く見れば墨色に近くて、あの人の色に似ている、と直感的に思った。

 素敵なドレスだ、だからこそ似合っているとは到底思えず、気後れが拭えない。
 いつの間にか自分も仮面をつけていて、ぺたぺた触った感じ、これは狐面な気がする。
 顔を完全に覆っていて、見えるところなんて殆ど無い。これじゃあ誰かわからないな、って思いつつも、憧れの人のイメージに重なるモチーフで、ちょっぴり嬉しかった。

 なんとなしにダンスを眺めたり、会場を散策したりする。綺麗だなと思いつつも、それ以上は踏み出せずにいた。
 ダンスなんて出来ない、踊る相手もいなかった。
 憧れのあの人がいればと思う、それなら夢見る気持ちから一歩踏み出せるかもしれないのに。
 少し前まで誰かと一緒にいたような気はするのだけれど、いつの間にか一人で、どうもはっきりしない。

 気が付けば壁の花、しょげそうになる自分に向かって、まっすぐ歩いてくる姿があった。

 …………。

 夢の中であなたを見つけ出せるかどうか、なんて愚問。
 初めてはいつの時だっただろう、もう名前も届かないほど遠くに来てしまったけれど、その面影はずっと覚えている。

 宝石めいた黒い瞳、普段は飄々と言っていいくらい穏やかなのに、むきになると信じられないほど強い光を宿している。
 時々迷いに揺れる事があるのも知っている、でも、ちゃんと意志を固めて前を向ける人。
 髪はカラスの羽のような黒で、綺麗なのに適当にまとめてしまうのが勿体無いな、って思っていた。

 あなたの手元を見るのが好きだった、考え込むと書物を片手にページをめくり、丸めた指を唇に当て、まためくったりメモを取ったりしている、あなたの想いを示すような手指。
 静かな横顔、普段は頑張って綺麗な立ち姿をしているけど、本の読み過ぎで実はちょっと猫背気味だよね。
 真面目で一途で、頑張り屋さんなところは全然変わっていない。
 たまにしかくれなかった朗らかな笑顔は、今は多めに向けてくれるようになったかな。表情豊かになって、手指もあなたと一緒にくるくる回る。嬉しい時にはピースサインを、悔しい時はきつく拳を握っているのを知っている。

 彼女の事になると随分といっぱい語れるみたい。
 理由だっていっぱいつけられる、でもね、彼女の事がわかるのは、それは彼女だからで。
 だからきっと、魂が結びついてるの。

「りっちゃん」

 …………。

 迷う事も止まる事もなく、堂々と歩いてくる彼女はとてもかっこよく見えた。
 ストロベリーブロンドの髪が風にたなびき、その後ろを焔の幻像がちらついた気がする。裾の長いチャイナドレスは白地に刺繍を施したもので、シンプルなシルエットなのに華やかさを失わない。
 無表情にも見える猫の仮面だけちょっと残念だったけれど、自分に向ける信頼に満ちた眼差しは仮面を外す前からわかっていた。

 まっすぐ自分の元にたどり着くと、彼女は手を差し出す。
 お姫様を迎えに来た王子のように、或いは、少女を助けに来たヒーローのように。

「こんなに綺麗な服着てるのに、そんな隅っこじゃ勿体無いよ、りっちゃん」
「……ミコちゃん!」
 こんなにもかっこ良くて、でもまっすぐで飾らない、親しみに満ちた親友の言葉。
 ……本当に、悔しくなるくらいにかっこいい。

 一度決めたら決して背かない意志の強い瞳、理想を見据える凛とした顔立ち。
 悩んだり後ろ向きな姿も見せるのに、気がつけば誰よりも前向きで、力強く未来を信じる言葉をくれる。
 夢の中で、……彼と共にいたのもこの瞳だったから、だから、ミコちゃんだってわかってた。

 いいかな、と言ってミコトが仮面に手をかけたから、いいよと言って外してもらった。
 渡してもらったのはやっぱり狐面、泣き笑いのような顔でもしてしまっていたのか、どうしたの? って聞かれたから、心細い時に来てくれたからだよ、って答えておいた。
 嘘じゃない、迎えに来てくれた事、手を取ってくれた事、本当に泣きたくなるくらいに嬉しい。
 でも自分だけ顔を晒すのはずるいって思ったから、ミコトの仮面にも手をかけて、えいって取ってやった。

 きょとんとした裏表のない顔、でもお互い素顔になれば当然のように笑い合って、仮面なしで微笑んでくれるその顔を見るととても安心する。
「ミコちゃんは仮面なしの方が可愛いよ」
「そっかぁ」
 隣にいるのに、目すら合わせないのはきっととても寂しい。
 仮面をつけてるのもある意味らしい気はするんだけど、でも、せめて夢の中で、隣にいる時くらいは外したままにしたい。

「ダンスって習ったことあった?」
「フォークダンス……いやいやダメだよね、くるくる回るくらいなら……」

 ――ダンスは得意?
 ――苦手ですけど、頑張って練習しました。

 +

「お~……お?」
 ダンスホールに踏み入って、雪継・紅葉(ka5188)の最初の感想はなんか不思議な場所、だった。
 顔をぺたぺた触ればちゃんと仮面付き、身にしたのは赤を基調としたドレスで、姿を映せるところを探して確認すれば、髪は赤いリボンで結わえられ、顔にこげ茶色の犬の仮面がついていた。

 パートナーがいるかもしれないと伝えられての、少しの高揚と動悸。
 まだ会えてないけど、確かにいる気がする。どこにいるのかな、と首を傾げて、探しに行かないとだよねとホールの中に踏み出した。

 黒い髪、自分と同じくらいの背丈を目印に、人の姿を探していく。
 自分がドレスアップしてるのだ、きっと彼女もそうしている。どんな姿だろう、彼女はツインテールが好きだったけど、もしかしたらストレートにしているかもしれない。
 ある程度目星をつけてしまえば後は大丈夫、いくら仮面付きと言えど、声をかければ必ず判別出来る。

 だって、彼女は大切な恋人で、同居人。
 生活の一部に彼女がいて、呼吸するように言葉を交わして、他愛のない会話を繰り返して来た。
 彼女の声だけは間違えない、それを。

「――真夕?」
 歌声が響いてくる。それは自分を呼ぶものだと確信し、紅葉は顔を上げた。

 …………。

 緋色のドレスを翻し、七夜・真夕(ka3977)は楽団を背にして立っていた。
 舞踏会に誘われて、気がつけばドレスアップして歌姫の位置。理屈はよくわからなかったけど、特に問題はなさそうだったし、自分がするべき事はわかっていた。

 ――紅葉を見つけ出す。

 息を吸い、高らかに歌を響かせる。
 愛しい人を想う歌、歌詞自体はありきたりで、なんら特別なところはない。
 ただ、自分の中には歌詞に呼応する想いがあり、曲を重ねるごとにじわじわと熱を帯びていく。

 技術も声質も、自分より上は幾らでもいるだろう。
 殆どの人は一瞬しか振り返らない、目を引くくらいには情熱的な歌だけど、この歌を特別って思ってくれるのは、自分が想いを向けるただ一人だけだから。

 歌声を響かせながら、より広く届くようにと会場を歩き始める。
 ――会いたいわ、紅葉。
 目を引く赤い髪が人込みを抜けてくるのと同時に、真夕の歌声が途切れた。

「――」
 至近距離まで歩み寄っても、仮面付きの二人に暫し言葉はなかった。
 紅葉の瞳が見える。穏やかだけど良く見れば時にはとぼける時もあって、深く知れば純粋で可愛らしくて、何より一途に自分を見つめてくれる。
 子供のように屈託なく笑い、紅葉が口を開く。
「紅茶は好き……?」
「貴女が淹れてくれたものが、一番好きよ」
 真夕が手を差し出せば、紅葉は迷いなくそれを取ってくれた。
 体を引き寄せれば、慣れ親しんだ体温が確信を深めてくれる。腕が感じる柔らかな感触も、重なり合う吐息も、全て彼女のもので間違いない。
「えへへ……真夕、見つけた、よ」
 どんな状況ではぐれたとしても、必ず貴女を見つけるし、見つけられるように声を上げるから。

 顔に手を伸ばして、紅葉、と名前を呼びながら真夕が仮面に手をかける。いいよね? と小さな声で囁いて尋ねれば、紅葉ははにかんで頷いた。
「うん」
 真夕が紅葉の仮面を取るのと同時に、紅葉も真夕の仮面を外した。
 顕になるのは最愛の人の顔。少しぶりの懐かしさに満ちていて、互いを見つけられた安堵の微笑みが浮かんでいて、愛おしむように真夕の手が紅葉の頬に触れ、もう片方の腕で体をきつく引き寄せて、周囲の喧騒も聞こえてないかのように唇を重ねる。

「行こう……?」
 紅葉の手を引く誘いに、どこに? と真夕が問い返す。
「二人っきりに……なれる所?」
 落ち着いた場所で真夕を見たいし……と紅葉の恥じらう可愛らしさに、いいわよと真夕が微笑んだ。
「後で一緒に踊ってね」
 紅葉のお願いを優先してあげる、そんな甘やかす幸福に満ちた言葉。温もりを重ね、指を絡め合って、手を繋いだ二人はそっとダンスホールを抜け出す。

 …………。

 紅葉のリクエストに応え、真夕はスカートを摘んで一周りし、仰々しく一礼をする姿を見せる。
 わぁ、と紅葉は無邪気に喜んで、とても綺麗、と胸前で手を合わせて賛嘆した。
 緋色のドレスはそ鮮やかさで真夕の黒い髪を良く引き立てている、それにお揃いみたいで嬉しい、と紅葉は自分のドレスを摘み、真夕と姿を重ねるようにして寄り添った。

 同じ赤系統でも、紅葉のドレスはもう少し色が深い。僅かな違いはあるけれど、近しい色は心は同じところを向いているかのように示す。
 自分を想ってくれたようで嬉しい、と紅葉は笑う。
 ダンスホールから響く曲が変わり始めれば、踊りましょう? と真夕が手を差し出した。

 ホールに戻り、ダンスの輪に滑り込む。
 そのままあの場所で踊っても良かったけれど、折角のドレスに舞踏会なのだから、綺羅びやかな照明の下で踊るのが楽しいように思えた。
 こういうのは初めてなのだと紅葉が弾んだ声で口にする、こんな素敵な場所で一緒に踊れて良かった、とはにかんで、お姫様を独占してるようで役得なのだとこっそり囁いた。
「ロマンチックで綺麗な場所よね」
 そして貴女がいるともっと鮮やかに見えるの、と真夕が目を細めた。
 心の赴くままにくるくると回って、少しペースダウンした頃に、楽しめたかしら、と真夕が問いかける。
「うん」
 この夢を真夕と見れて良かったと、紅葉が再び指を絡めて真夕と手を繋ぐ。

「じゃあ……そろそろ起きましょう?」
 素敵な夢だけど、やっぱり現実が好きなのだと真夕は言う。
 紅葉と出会えて、紅葉が生まれた世界だから。大変な事がいっぱいあって、騒々しくもあって、でも賑やかで優しいあの世界がね。
「大好きよ、紅葉」

 目覚めたらおはようのキスをしよう。
 この世界と、大好きな人に祝福あれ。

 +

 相方がこの会場にいるのはわかっている。
 直感といえばそれに近い気はするけど、自分たちだけにわかる理由もあった。
 だって、こういう趣向が怪しくて胡散臭くて、愉快すぎて。

 “白い方が遊びたいと思えば、黒い方も居て然るべき”だと思えていた。

 片や白の礼装に紫の差し色を施して、金の縁飾りをあしらった白の仮面に、左目の下に琥珀色の石飾りが一つ。
 片や濃紺のダークスーツにベストを合わせ、白シャツ、赤いネクタイ、シルバーウォッチが生真面目さを示している。
 仮面はフクロウのシルエットで、半分が歯車による機械仕掛けの意匠になっていた。

 数分前までお互いを探してうろついていたが、今やそんな素振りも見せない。
 だってもう見つけている、お互い決定的な一言は口にしなかったけど、確信と共に黒い方が誘いの言葉を出した。

 はじめまして。 ――初めてじゃないけど。
 ご一緒しても? ――いいに決まっている。

 短いやり取りで今回の趣向に合意を得る。
 お互い酔狂ですね、と黒い方が切り出す、茶番のような敬語を可笑しく思いながら、こういうの好きだよな、と口にしない言葉で告げる。
 ええ、そうなんですよ、と白い方が応じる。そりゃあこんな茶番をしているのだから酔狂に違いない。
 白い方が手袋の後ろで笑みを転がし、黒い方は隠しもせずにくつくつと笑う。

 貴方は面白い、自分の相棒に似ていると言われて、白――アルマ・A・エインズワース(ka4901)はついに「ええー」ってツッコミそうになった。
 いや、多分これは突っ込んだら負けだ、それを証明するように目の前の相方――仙堂 紫苑(ka5953)は面白がるように口元を緩めている。

 アルマがシオンを間違える訳などない、穏やかに見えてそっけない敬語も、でも自分が相手だとちょっといたずらっぽくなる一面も。
 ああその仮面、やっぱり機械いじりが好きなんですね、フクロウって知恵の番人でしたっけ?
 貴方の眼は――ええ、真面目で、時には少し好戦的にもなる琥珀色。

 どんな人なのですか? ととぼけて問い返せば、黒――シオンは思いの外真面目に考え込む素振りを見せた。
 考えを手繰るようにして沈黙を挟み、途轍もなく強い人だと口にする。
 自分が知る中でもかなり上に入り、だが無鉄砲で衝動的で、事ある度に突っ走るからいつも怪我を負い、重傷だって珍しくないのだとわざとらしく憂いの素振りを見せる。
 一月で数度ボロ雑巾になった時なんて、流石にキレようかと思ったのですよ? とにっこり口にされれば、アルマとて乾いた笑いでごまかすしかない。

(はううー、ごめんなのですーっ!)
 強さを褒められるのはこそばゆいが、それ以上に心配をかけていたと思い知らされ、アルマはどうも居た堪れなくなる。
「でもね」
 途端に優しくなった口ぶりに思わず顔を上げれば、シオンは続けてそう語った。
「人付き合いが上手くて、強くて、行動力があって……俺にはもったいないくらいの相棒なんです」
 褒められて、認められた、きっとそうなのだろう。でも後半だけは聞き捨てならなくて、アルマは自分の番だとばかりに口を開いた。

「奇遇にも、――僕にも大事な相棒がいるんです」
 思うところはひとまず飲み込んだ。此処に来たのは彼を探していたんですよ、といたずらっぽく片目を瞑る。
「貴方がいう彼と、僕は良く怪我してしまうところまで似ている」
 そりゃあ本人ですからね、と内心の考えに苦笑いを滲ませながら、アルマは言葉を継ぎ足していく。
「こんなのですから大切なあの子にも心配をかけてばかりで、――でもその子は、その聡明さでいつも僕を助けてくれるんです」
 おおう? とシオンがたじろぐのが面白い、日頃の感謝と、少しの仕返しを込めて言葉を続ける。
「その子と組み始めてから怪我が格段に減ったんですよ、……余り無茶すると叱られてしまいますが」
 それでもその子を信頼していますし、大好きなんです、と仮面越しにストレートな微笑みを向ける。
 だからずっと一緒にいる、こんな僕と一緒にいてくれるのは彼しかいないから、とアルマが言葉を重ねると、シオンは言われている事を理解したのか、照れくさそうに頬をかいた。

「失礼ですが――それは義手ですか? 見せてもらっても?」
「あぁ、解りますか。構いませんよ」
 アルマが手を差し出し、シオンが腕から手袋を抜き取れば、その下から精巧な義手が姿を現す。
 やはりな、とシオンが息を吐くように笑い、次の瞬間には仮面を押さえた大笑いになっており、もういいとばかりに口調を崩した。

「こんな茶番が必要か、アルマ?」
「……わふーぅ」
 やっぱり気づいてました? とアルマが可愛らしく首を傾げる。いつから気づいてました? 義手? と問いかければ、「最初から」と至極当然とばかりな返事が返った。
「別にこんなの見なくても、なぁ?」
 どれだけの時間一緒にやって来てたと思うんだ、と言って、思い出したように「長さじゃなくて密度の話だぞ?」と注釈する。
 お前を間違える方が難しい、なんて茶化して言われればアルマも「それもそうです?」と頷く。
「僕もシオンは間違わないですっ!」
 でもすっごく嬉しいです、とシオンより遥かにでかい図体が仕方なさそうに笑う彼にじゃれつく。

 シオンがアルマの仮面に手をかければ、当然のように取れた。
 ほらな? と見せびらかすように揺らし、シオンは再び仮面をアルマの顔に付け直す。
「今日は付けてろよ、その方が面白いだろ?」
「わふ、わふ! いつもと違う感じでたのしいやつです?」
 そうだな、とシオンが穏やかに笑うから、じゃあそうするです、とアルマは疑いもしない。
「このまま遊ぶですーっ」
 おっと、と言いながらわざとらしくアルマは口調を戻す。
 では行きましょうか、と言い直して、二人の夢は閉じていく。

依頼結果

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参加者一覧

  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • コル・レオニス
    ミコト=S=レグルス(ka3953
    人間(蒼)|16才|女性|霊闘士
  • スカイラブハリケーン
    リツカ=R=ウラノス(ka3955
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 一生を貴方と共に
    雪継・紅葉(ka5188
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 大局を見据える者
    仙堂 紫苑(ka5953
    人間(紅)|23才|男性|機導師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/10/31 00:56:36