超人蹴球・後半戦!(帝国側)

マスター:DoLLer

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/11/06 07:30
完成日
2019/01/07 10:44

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出? もっと見る

オープニング

●前回(超人蹴球・前半戦!)のあらすじ
 龍園が他の地域と交流を持つようになってから早1年半。他国の事もこちらから出向いて知ろうと西方へ飛び出した龍騎士隊隊長・シャンカラ(kz0226)と年長龍騎士・ダルマ(kz0251)、そして数名の龍騎士達を出迎えたのはゾンネンシュトラール帝国軍第一師団副師団長シグルド(kz0074)だった。
 そして彼が交流のためにと提案したのはサッカー……に似て非なるナニカ。

『手でボールに触らない』
『ゴール枠へボールを入れたら得点』
『前半後半に分けて行う』

 ルールはそれだけ。
 ついでだからと集めたハンターと知恵を借り、始まった交流戦は前半はしょっぱなからハードな展開を見せた。
 刺突一閃で敵陣をこじ開け、機導士は空を飛ぶ、疾影士は独走する、仲間共々ブリザードで氷漬け、チアガールは乱入する、分身ボールに、魔球が飛び交う。はてはそれ籠球じゃねーのという必殺技も飛ぶわ、武器とスキルで殴り合って鎮圧するわ。
 50人もいたハンターの約1/3が「あれ、これ、サッカー?」と首を傾げたり、不安がもたげたりしたことは、おおよそ全て現実となり、そしてその斜め上を飛び越えていった。
 そう、ハンターのアイデアがサッカーに似た新たな競技を生み出したのである。
 怒涛の展開の末に、試合は2-2のドローで折り返すこととなった。


●ハーフタイム
「はー……」
 シャンカラはミント香る蜂蜜レモン水を一息に飲み干し、空にしたグラスをタンッとベンチの上に置く。
「はー……」
 ダルマは蜂蜜漬けのレモンを皮ごともりもり頬張り、指についた蜂蜜を舐めた。
「んー……」
 シグルドは弁当籠からハムとチーズが挟まれたパンをかじりつつ、2人の様子を眺めていた。
「疲れたかい?」
 陶磁器でできたティーカップで紅茶を楽しみつつ、言葉少なになる2人に尋ねるシグルドに2人は軽くかぶりを振った。
「いえ、サッカーというのは『結構危険な競技なんだなぁ』って……。あ、この蜂蜜レモン美味しい」
「まさかあんなにおっかねェ……いや可愛い……増援があろうとは……。な、コレ止まらなくなるよな」
「それは僕も予想できなかった。あとゴールが空を飛んだりするのも予想外だった。このピクルス美味しいから食べてみるといいよ」
 普通に敵将同士がサッカーのフィールド上で輪になって食べているのだから、なかなか不思議な話だ。
 そしてふと気が付いて、周辺の静かさに気が付いてシャンカラは顔を上げて辺りを見回した。
「そういえば前半戦のハンターは? あ、まずいこれホント止まらない。おなか減ってきたなぁ」
「さっき来てもらったハンターの契約は前半戦だけなんだ、また後半戦に募集かけてるからもうすぐ来るんじゃないかな。こっちのレモン水もらうね」
「後半はもっと戦いが激化してもおかしくないし、僕らはハンターさん達が怪我しないように護りを固めるべきかな……。そっちの貰っていいですか」
「いやもう、次は会場自体吹き飛ぶんじゃねェの。 ……あーナッツはヤベェわ、酒飲みてェわ」
「壊れたら仕事ができるって職人は喜ぶから問題ないさ。にしてもよく食べるね。他に何か頼むかい?」
「壊して喜ばれるって不思議ですね……って、ダルマさん真面目にやってくれるかい? 僕達は龍騎士隊を代表して来ているんだよ?……あ、おうどんあったらくださーいっ」
「お前燃費悪ィなー。俺にもパスタくださーいッ」
「帝国にそんな料理ないんだ。2人にイモのニョッキと、アクアヴィットを」
 最初に出会った時のような緊張感はすっかり消え去り始めていた。
 国を超えた『交流』試合という目的は十二分に果たされようとしていた。

 それをどう締めくくるかは後半戦にかかっている。

「締めはフライドポテトでいいかい」
「本当に帝国は芋ばっかなんだな……」

リプレイ本文

「上等じゃん……やってやろうじゃないの」
 前半戦、驚愕の作戦に翻弄されたキヅカ・リク(ka0038)の顔には深い影が落ちていた。本気モードだ。
「俺たちは寝ぼけていたな。そうだよルールを護れば他は問題無いんだ」
「そうとわかれば! ノールール全開ガッツ全快!」
 レイオス・アクアウォーカー(ka1990)の掲げた拳にクレール・ディンセルフ(ka0586)も合わせて拳を突き立てる。
 リアルブルーのサッカーとは違う何かであることを完全に認識し、それに順応した帝国チームの指揮は極めて高い。
 が、ヴァイス(ka0364)は若干首をかしげていた。サッカーはこんなゲームじゃないだろ。
「とりあえず、今回はこのルールで楽しむとしてだな。誰か本当のサッカーというものを知っているか?」
「ふむ、サッカーとは殺科ともいい、軍隊における反逆者を殺し合わせる刑罰の一つが原義だ」
 セシア・クローバー(ka7248)は真摯な顔つきで胸に手を当て、ありもしない歴史に思いを走らせるように語って聞かせた。
「そうだったのか……」
 スポーツに昇華される前のルールでこのゲームは実行されているのか。ヴァイスは深い面持ちになった。
 後で龍園チームの選手にちゃんとした話を聞いた方が良さそうだ。
 その横で謳うようにしてセシアはゲーム開始にあたっての言葉を捧げた。

「帝国の地に熱き戦いの火蓋が落とされた
 ボール(とも)を勝利に導くのは
 西の皇帝の名の下に集う戦士か
 北の青き龍の名に恥じぬ戦士か」


 1、2、3、4!
 応援席から赤いポンポンが順々に上がる。
「「「ふぁいっ おー!」」」
 可愛い声が一斉に上がり、帝国名物になりつつあるチアチームの応援ダンスが始まった。前半からはさらにアーシュラ・クリオール(ka0226)が加わり、フリル倍増した豪華なチア服をはためかせてくるりとターン。立ち位置をちょっと変えて前後列に並ぶと、広げた腕でつくるみんなのハートマーク。
「前半のシュートすっごくかっこよかったです! 私ももっと頑張る」
 羊谷 めい(ka0669)の大きな声が響くと、選手が弱冠一名、大きく動揺して、周りから肘でつつかれる。
「いつだって心はコートの中! みんなの心を熱くさせるよ」
 ジュード・エアハート(ka0410)はめいの言葉を引き継ぐように続けて、ぴょーんと大きくじゃんぷっ。はためくフリル、ちらりと覗くお腹、弾ける汗が眩しい。
「ふつくしい……」
 エアルドフリス(ka1856)がぼやくように、選手たちも準備を忘れて熱烈なチアに見惚れた。
「お、見えそう」
 ロジャー=ウィステリアランド(ka2900)がちょっと興奮した言葉にエアルドフリスとリクから何故か目隠しされる。だが、しかし。ジュードの艶やかなお腹のライン、太ももより上のラインはフリルに見事に隠されて見えそうで見えない。その見えないのがまた! すばらしき計算された乙女力。
「ふふふ、視線はくぎ付け、心もくぎ付け」
 ジュードはバン♪ とエアルドフリスに向けてウィンクひとつオマケにして、ポンポンで銃を打つ真似をした。
「さぁ、熱は最高潮。一気に燃え上がらせようっ」
「♪誇りかけて戦う者たちの 語ろうその物語を」
 めいが朗々と歌い始め、ジュードと合わせて伸びやかに踊る。
「準備は良いですか」
 2人のデュエットの後ろで、ユメリア(ka7010)にリラ(ka5679)がそっと尋ねる。
「……はい」
 目と目で通じ合う言葉。ちょっとの不安。そして信頼と期待。二人はしっかと頷いた。
 そして勢いをつけて飛び上がるユメリアはちょうど太陽をバックにして。まるで天使の後光のようだ。それを見上げる高瀬 未悠(ka3199)。
「よっし、未悠さん行くよ」
 アーシュラは機導力を全開にして、未悠を抱えて大きくジャンプ。未悠は手を伸ばしてユメリアへと追いすがる。
「♪潔く かっこよく 生きていくわ。がむしゃらに来る現実押しのけて」
 ユメリアはちょうど落下を始める頃合い。二人は手を取って空中で歌い始める。
「♪強い結束は形を変え 大切な想い 解き放つわ」
 そしてジュードの青・めいのピンク・アーシュラの黄が下からマテリアルを解放すると七色にかわり虹が生まれる。そして、空中の二人の歌の力によってフィールドに虹が降り注ぐ。



「餓狼の一撃は 龍の熱き魂に火をつけた!」
 セシアは高らかに歌う。ちがった、実況が入る。

 チアの力によって、帝国チームの士気は爆上がり。
「みなぎってきたぁぁぁぁ!!」
「ほう、こりゃすごいな」
 個人の能力を上げていくチアの力を目の当たりにした劉 厳靖(ka4574)はいつもより目を開いてテンション上げ上げのリクの様子を見て唸った。
「よし、高瀬。一緒に行け」
「了解よ。リク。よろしくね」
「任せといてっ」
 守護する力と、戦いに燃える力が合わされば最強に見えるかもしれない。
 リクは早速トライクを準備し……え、トライク? 乗り物??
「全部吹っ飛ばしてやんよぉぉ!!!」
 そのままゲーム開始早々、そのままトライクで突っ込んでいくリク。ボールはちゃんとカーゴに入れているあたりが丁寧。そして敵チームをなぎ倒しながら突き進む……はずだったのだが。
「生かして帰さん覚悟しろ」
 その一言がまずかった。
 その一言で龍騎士の顔色が真剣というか戦士のそれに代わったかと思うと、次の瞬間にはトライクの前輪が派手な音を立てて吹き飛んだ。
「僕たちには全員を無事にお返しする義務があります。生きて帰さないというなら……血路は開くのみ」
 シャンカラの瞳が冷たい青い光を帯びるのを見て、リクは「しまった」と思ったがもう遅い。
「待って、今のは命を懸けてでも……ってきゃー!!?」
 未悠の説得も通用せず、トライクごと二人はフルボッコにされてしまった。
「わりィが、そこまでにしやってくれねェか」
 トドメの一撃も差しかねない状況でそのシャンカラの腕を掴んだのはシガレット=ウナギパイ(ka2884)だった。咥えたままの煙草の煙の向こうから獰猛な獅子のような瞳がギラリと光る。
 次の瞬間、にまりと笑って、そのまま置き去りにされていたボールを蹴り飛ばしてセンターへ戻した。
「ゲームってこと忘れないようになァ。お前も、さ」
 タンコブだらけのリクに、シガレットはリザレクションをかけてやれやれとため息をついて話しかけた。


「よっし、もらった」
 シガレットのクリアしたボールはきっちり龍園チームがゲットしたが、次の瞬間。
 にゃああああああ、にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ。
 猫の嵐に飲まれてしまった。いやもう、猫猫猫。フィールドを埋め尽くすのではないかと思うレベルの猫ラッシュ。
「あーこらこら、いかんではないか。ロスタイムで登場と決めておったじゃろ。この時間はみんな余力があるから怪我してしまうのじゃ」
 カナタ・ハテナ(ka2130)がその最後尾をとてとてと追いかけて愛猫ミーくんをすくいあげて、その顔にキスをしつつ、走ってくる時音 ざくろ(ka1250)にウィンクする。
「よっし、このチャンスはざくろがもらうよ!!」
 愛らしい猫たちで龍園チームが骨抜きに、もとい、無益な殺生をしないように四苦八苦している間にざくろは機導力を電気の力に変えていく。
「そうはさせません」
 すかさず敵の疾影士が飛び込んでシュートを阻止しにくる。
「わりぃな」
 シガレットがすかさずその間に入り、吐息がかかり合うほどの距離でそう一言呟くと、次の瞬間、プルガトリオの力を込めたヘッドバットで相手を吹き飛ばした。
「いくぞ! えれくとりっっく、タイガーぁぁぁぁっ!!!!!」
 そして飛んでゆく電撃シュート!!
「うわっち」
 止めようとしたダルマの手を電撃がはじき、そのままゴールへと突き刺さった。
「シガレットさん、ナイスアシスト!」
 2人は視線を送り合って親指をぎゅっと立て合った。


 カナタの猫の回収が無事済んでから
「もったいないのぅ、この芝生、ゴロゴロするのに最適じゃのに」
 一緒にカナタも回収されつつ、試合は再スタート。今度は龍園チームが真っ向から挑んてくる。
「行かせてもらうぞっ!!!」
 最初のガードを突破した敵フォワードが即座に白銀のマテリアルがこもったシュートを放ち、仲間のガードを吹き飛ばして突き進んでくる。
「よっし、準備は良いか!」
 レイオスはクレールに合図を送った。
「もちろんですっ」
 クレールはゴールポストに掴まるとそのまま機導力を解放していく。するとめきめきという音を立ててゴールポストが変形していくではないか。そこにレイオスがゴールポストにフュージョンスピアと巨大はんだごてを掲げた。
「合体!!」
 とか言いながら、手でやる切断溶接作業。シュートがそこまでやってきてくる数瞬の間に変形していくマジックのようなゴールポストはまるで飴細工。
 そして出来上がったのは……鉄バット。
「きぇぇぇぇい!!!」
 ゴールポストを折り曲げて作られた鉄の巨大バットを振り回したクレールの奇声が響いた。
 かきーん。
 やったぜ、場外ホームラン!!(点数には関係ありません)


「え、場外はオフサイドじゃないの!?」
「そのルール説明してないから試合は続行中」
 シグルドの超いい加減ルールにカーミン・S・フィールズ(ka1559)は悲鳴を上げた。取りに行けってか。
「もう仕方ないわね」
 カーミンは風のように軽やかに観客席へと飛び移り、三段ジャンプで最上段、フェンス、そして場外へと飛び出ると、今日の為に調整した蒼機脚を華麗に弧を描かせてボールを蹴り上げた。
「ボールが帰って来たぞー」
「やらせるかっ」
 着地地点にオーライオーライと集まる両軍選手による戦いが展開され始める。
 しかし、ボールは着地地点に落ちることはなかった。フェンスから飛び上がったユリアン(ka1664)が空中でボールをひっかけるとまったく戦場とは違う場所に華麗に着地する。
「風は吹く、凪の一時を駆け抜けて、なんてね」
「させないよ」
 そんなユリアンの動きを見計らっていたように龍園チームの女が追いすがる。気迫の漂う突撃にユリアンは一瞬ボールを進めるコースを見失い、肩をぶつけるほどのボールの奪い合いが始まる。
「ぶつかりあうのは好きじゃないんだ。敵わないからね」
 ユリアンはふっと笑った瞬間にはボールを目線とはまるで違う方向にパスしていた。
「げんせーさーん。任せたよ」


 そんなこんなで押し合いへし合いすることしばらく。攻めはせども龍園チームの防御力も半端じゃない。ゴールを死守されるとカーミンが反抗に移るボールをカッティングする。
 そろそろこの競技場を5周しそうな運動をこなしてカッティングし、こぼれ球を返すカーミンもさすがに息が上がる。ここまで頑張るつもりは正直なかったが、外面の良さと、このチームに足りないところを見抜いた我が勘の良さが憎らしい。
「まだよ。チャンスは何度でも繋いであげるわ」
 自分に言い聞かせるようにしてカーミンはボールをクリアして返した。が、脚がそろそろ限界らしく着地した瞬間に膝がぐらついた。
「カーミンさん、大丈夫ですかっ」
 岩井崎 メル(ka0520)がすかさずカーミンを抱き留めた。

「その心意気、確かに受け止めたぜ」
 回ってきたボールを胸で受け止めたのはボルディア・コンフラムス(ka0796)だ。そして炎のオーラを全身にまとわせる。
「防げーっ」
「サッカーってもんはちゃんと理解した」
 仲間の想いが託されたボールをつなぐこと。
 そして手を使ってはいけないこと。
「歯で噛むならオッケーってこともな!!」
 燃え盛る炎のオーラが犬神の姿となってまとわりついたボルディアはボールを咥えてゴールへと奪取した。迎え来る敵の攻撃は直接攻撃だろうが、支援射撃だろうが、魔法であろうが全部跳ね飛ばしていく。
「がるるるるるぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 そしてゴールへボールを……。
「そこまでされて黙っちゃいられねぇ」
 ゴールキーパーを勤めるダルマが笑ったかと思うと、ずもももももも、とその体に同じくオーラを纏わせ巨躯をさらに大きくした。
「ごああああっ」
「ぐおおおおおおあああ!!」
 2人は頭からぶつかりあい、吼え狂う。
 もはやこれは怪獣大決戦だ!
「ゴ〇ラvsギ〇ラだ!」


 結局、両者ともに全力を出し切る時間が過ぎ去ってしまい消沈。ボールは敵チームに渡った。
「もうなんでもありですよね」
 向かい来る敵を見てリラはぼやいた。
 見ているのはゴール前。クレールがゴールポストをバットにして一本足打法で構えているし、目の前から向かってくる敵は籠にボールを背負っての突進である。
 いくらなんでもこれはやりすぎでは?
「ゴールは誰にもさせませんよ!」
 一応ゴールする隙間は開けておくのはマナー。
 とゴールポストとしての役割を便宜上儲けていたのであったが。
「問題ないわ」
「ふふふ、そんなあなたもホームラ……」
 振りかぶるクレールの周りに突如として湧き上がる煙。ギラギラと輝いていたクレールの目が急にトロンとして緩んだ次の瞬間。籠を持って飛び上がった女はそのままダンクシュートのごとく、わずかな隙間に籠ごとボールを叩き込んでしまった。
「危ないっ」
 リラがすかさず飛び出した。一本足打法で構えていたクレールは眠気でそれを構えることすら難しい状況。そんなところにあんな衝撃のある一撃がきたら。
 リラは迷わず応援席から跳び出ると、次の瞬間にはマテリアルを全力で練り上げて、クレールの上に倒れくるゴールポストに鋭く睨み付けた。
 すべての物には弱点がある。要となる部分、物理的に弱い部分。
 目の中に飛び込んでくるポストの形状、素材感、手を施した部分、倒れる方向。運動力、エネルギー。そんなものを直感的につかみとっていき、一点にしぼって、リラは拳を振り上げた。
「とんでけーーーーっ!!!!」
 一撃。
 マテリアルは龍の頭と貸して、ゴールポストを紙切れのごとく吹き飛ばした。
「うーむ。もう少し改造が必要だったか」
 それにしてもゴールを奪われたのは事実で、ゴール改造の一翼を担ったレイオスはうなった。
「ペグで補強して今度は不沈艦のようにしたらどうかな」
「ふつーにしてください。ふ つ う に!!!」
 レイオスとロジャーの改造談義はリラの一喝により、渋々普通に戻すことになった。


「ふむ、なるほど。サッカーというもの理解したぞ」
 試合の流れをじっと観察していたエアルドフリスはそう言って立ち上がった。
「……何かわかったのか」
 サッカーのルールを龍園チームにいた経験者に聞いて戻ってきたヴァイスは嫌な予感を頭に感じながらも、一応尋ねてみた。エアルドフリスの頭脳ならもしかして、真実に到達しているのかもしれない。
「敵のゴールに攻めるのがFW、相手の攻撃をカットする、またはFWにチャンスを作るのがMF、そして防御を中心に行うのがDF。開いてみれば遊戯盤と同じようなものじゃあないか。或いは集団戦の縮図と言ってもいい」
「……すごいな。自力でそこまで理解したのか」
 正直、トンデモ理論が出てくると思っていただけに少々驚くヴァイス。
「そう考えると相手は押されつつも、配置は攻撃的な編成だ。今のようにボールを渡すと一気に攻め込まれる。まずは点を取ることに集中だ」
「そういうことだな。守備を徹底してユリアンやカーミンのようなMFを楽にしてやれば、より勝率は高まるだろう」
 2人は拳の甲を軽く当てて目線を交わす。
 エアルドフリスのように知略を得意とする人間と、自分のように行動で稼いでいく人間が揃えば少ないDFでもしっかり活躍はできる。
「エアさーん、がんばってー!!! 次はついうっかりしちゃわないでよーっ」
 後ろからジュードの応援が降り注ぐと、エアルドフリスはウィンクをして軽く合図を返した。
「もうそんなヘマはせんよ」
 そしてやおら練り上げられるマテリアルは透明な雨音となってエアルドフリスのユニフォームとくせのある金髪を濡らしていく。
「おい、ボールはまだ……」
「ヴァイス。先人はこう言うぞ。やられる前にやれと」
 雨の粒が光り出したかと思うと、無数の蛍のようにして輝きだし、一斉に敵選手に向けて飛び交っていく。
 ちゅどどどどどーんっ。
「それは……ラフプレイだ……!!!」
 目で見てルールを学んだエアルドフリスの知才は恐ろしい。が、そもそも目の前で展開されている光景にスポーツマンシップとかフェアプレイといかいうものが行われていないのだから、それを知れと言うのは無理があったかもしれない。
「さあ始めようじゃあないか。真のサッカーをな!」
 羽交い絞めにしてくるヴァイスを引きずりながら、エアルドフリスの快進撃は始まった。


「そうだ、こうでなくちゃな!!」
 エアルドフリスの動きに合わせるようにして、切り込み隊長を勤めるのはレイオス。剣と十字架をそれぞれの手に切り込んでいく。
「それマジなやつ」
「マジでなきゃ勝利は得られないからなっ」
 蜘蛛の子を散らすように突き進むレイオスとエアルドフリスの魔法を、完全武装の選手が受け止める。
「それで本当にいいのかっ。これはもはや交流の域を超えているのではないか」
 その言葉にレイオスもエアルドフリスもぴたりと手を止める。
 確かに勝負に勝った後がまずくなるのは避けたいところだ。
「この根源は何か。卿らは未だ気付かないのか! 真の敵が内に居ることに! 全ての元凶は無法を許す主催者、副長その人である」
 その言葉にエアルドフリスに向けられていた。
 そう、SNT(シグルド殴り隊)の一員であるエアルドフリスはその言葉に一番に乗じてくれるだろうと。他にもボルディアなど数人SNTはいるのだ。これが寝返れば破竹の帝国チームは危機に瀕するだろう。
 しかし。
「悪いな。非常に気になる演説であったが、もっと大切なものがあるんだ」
 その演説の横をエアルドフリスはそのまま集中して大気に満ちる円環の流れをその手に集めていく。
「もっと大切なもの……?」
「それは、愛だ」
 エアルドフリスは応援席のジュードにウィンクを一つ贈るとそのまま魔法を解き放ち、大地の壁を突き立てて、その間を断絶した。
「交流には何より心のつながりが大切だとは思わんかね?」
「ひゃー、エアさん、かーっこいい!!」
 ジュードは歓声を上げると応援席から飛び立ち、そのままエアルドフリスの首に抱き着いた。
「連続して、魔法は使えないはずだ。取り押さえようっ」
 そしてアースウォールを破壊して突撃してくる敵選手に首根っこにしがみついたまま、空いた片手でピースメイカーをひきしぼる。
「人の恋路を邪魔する奴らには、天罰てきめん、ってね♪」
 銃口に収束したマテリアルの光は、七色の翼をもつ鳥の姿となって選手を薙ぎ払った。


「色々もやもやは残るが……」
 相手選手の演説、ジュードが吹き荒らしたマテリアルの風を受けてもびくともせず、ガウスジェイルでボールを足元に引き寄せて立つ雄姿。それはリュー・グランフェスト(ka2419)だ。彼はおもむろに目を開けるとまっすぐゴールを見やった。
「正々堂々と行くとしよう」
「やべぇ、守護者だ」
「ここまで来たら全力あるのみ」
 龍園チームも総力で突撃してくる。
 これを巧みなステップでかわし、または強引なショルダーアタックで吹き飛ばし、魔法は抵抗し、全速力で駆け抜けていく。誰一人としてリューを阻むことはできず、ゴール際から一気に龍園ゴールへと真っすぐ抜けていく。
「これが修羅の闘技、殺科(サッカー)たるものか。ふふ、リューにはぴったりの競技だな。だが私も負けてはいないぞ」
 その横に並んで走るのはレイア・アローネ(ka4082)だ。アイコンタクトのウィンクを放って、シュートを合わせるぞと合図を送る。
「まだまだっ、こんなもんじゃ俺は止められないぞ」
 ウィンク。
「甘かったな。先にいかせてもらうぜ」
 ウィンク!!
 腹の立つことに全然こっちを見向きもしない。このままでは出番がないではないか。
「こら、リュー! こっちを見ないか!!」
 セクシーの代表ジュードを参考にして、ユニフォームから伸びるセクシーな脚と、お腹をちら見せセクシーポーズをとって目線を無理やりこっちに向けようとするレイア。
「……なんだ、俺にその(悩殺される)気はないぞ」
「なんだと、その(ボールを渡す)気はないというのか」
 戦友だと思っていたのにっ。
 苛立ちが最高潮に達したレイアは全力でリューを追いかけ始めた。リューとレイアでは実際は力の違いは大きい。だが、負けん気と長らく戦場を共にしてきた経験がリューの肉体感覚を、そしてその境地をわが物とし、そして超えていく。
「おお、これぞ、秘められし力の解放の時がやってきたのだ。深層的無意識の共有が起こす合奏。ゾーンの第二段階」
 セシアが歌うようにして解説していく。
「まさか、あれを知っているのか」
「伝説の民明書房で読んだことがある。あれぞ2人で行うすべてを打ち砕く人間ナイアガラ。グランレポワールドと人は呼ぶ!」
 2人は真っ赤な光と化してゴールへと突撃していった。
 が。
「スリープクラウド!!」
 には勝てなかった。


「いくのですっ、ウコンバサラ!!」
「いまだ、出番だ。シグルド!」
 ゴルフ的にすこーんと飛んできたボールを槍でテニスのように返しながら、厳靖は指示を出す。もはや何の競技か分からない? そんなことは監督の厳靖からいわせれば、前半が終わった時に感じていたことだ。
「なんかもう出番は鎮圧くらいしかなさそうなんだけど」
 フィールドは戦場、とはいうが目の前に広がっているそれは比喩ではなく、実際に戦場だった。
 魔法は飛び交う、銃弾も飛び交う。パフもデバフもてんこもり。2人まとめて薙ぎ払うべく飛んできた攻撃を軽く逸らしてながらもシグルドは苦笑いを浮かべた。
「お前さんを見て手荒な手段に出ないか心配だったんでな。ここまで来たらもう鎮火するしかないだろう。だからこその出番だ」
 なるほど、さすがの名監督。実際点数差ではこちらが勝っているし、このままこの戦争をうまく鎮圧すれば試合も無事終了し、勝利も手にできるという算段だ。
「うーん。火つけと鎮圧は得意だけど、平和的解決はあまり得意じゃなくてね」
「火つけは得意だと自覚してたのか。しかし、そうとなると……もうサドンデスするか」
 厳靖はいよいよ戦火激しいフィールドを見てうなった。
「それじゃダメだよ。そんなことしたら折角の交流試合が台無しになっちゃう。あたし達の目的はなんなのか、しっかり思い出させなきゃ」
 マテリアルを解放して雷をまとうのはアーシュラ。その手には言葉とは裏腹のなかなかえげつない武器が用意されている。
「それじゃあ頼んだぞ」
 アーシュラの言葉は正しいし、それで落ち着こうが、落ち着かなかろうが、それなりに意味のある行動になるだろう。
 瞬時にそう判断した厳靖はアーシュラの背中を叩いて荒狂うフィールドを指さした。
「行けっ」
 走り出したアーシュラはジェットブーツで空高くジャンプするとネーベルナハトを空中で大きく掲げ、マテリアルを収束させて青白い電撃をまとう。
「暴れる わるいこはいねがーーーーっ!!!!」
 ちゅどーんっ。
 強烈な爆撃音で喧騒が全て吹き飛ぶ。
 剣撃も銃声も詠唱も言い争う声も、獣のような咆哮さえも雷鳴が起こした空白によって消え去り、同時に血の熱狂をも沈めた。
 その空白に静かにユメリアの声が響き渡る。

 ♪天高く 風は吹く
 空の果てに こだま響け 平和の鐘よ

 皆が見上げる空に一羽の白い鳥がはばたく。それに呼応するようにもう一羽、今度は龍園チームからも歌声と白い鳥が届き、二羽の鳥はくるりと輪を描いたかと思うと、横に並んで同じ方向へと飛んでいく。

 ♪海広く 波は立つ
 たゆとうところ 祈り届け 平和の歌よ

「お、おお。なんか心が洗われていく……」
 選手席と観客席との間で銃撃戦をしていたロジャーも顔を出して空を仰ぐ。
「そうだ。これは帝国と龍園の絆を深めるものだもんな」
「少しやりすぎていたかも」
 皆それぞれが頷き合った。
「「楽しくやろうぜ!!」」


 そうして再開された試合はマテリアルの使用は自主規制により、だいたい大勢が周知されていたような健全なサッカーが展開された。
「これが本当のサッカーなのか」
 マテリアルなど使わなくとも体を使った高等なテクニックでボールを保持し、仲間との連携で的確にゴールへと攻め込んでいく。
「ユリアン、そっちいったぞ!!」
「オーライ。できれば1点くらい自分で決めたいところだけど」
 風の流れを十分に読んで、軽く飛び上がると、落ちてくるボールに足を合わせてボレーキックでリューへとつなぐ。
 目の前には負けじと飛び込んでくる相手選手の気配を感じながら。
 競り合ってもいいのだけれど、今は待っている仲間が優先だ。
「よっし、今度こそ決めるぞ」
「もちろんだ。今度はゾーンの第三段階。オーラを聖獣と化す奥義をいくぞ」
 レイアとリューが同時に走る。
「聖獣界ゾーン!!!」
 それは無人のゴールに突き刺さった。
「いよっしゃあああ、勝ち越しだぜ!!!」
 ボルディアが2人の背中を叩いて、ぐっと親指を突き上げてみせた。
「連携のおかげかな」
「いやぁ、そうじゃないかも」
 喜び合う面々にざくろがちょっとはにかんだ笑顔を浮かべた。
 指さす方向では龍園チームの面々がフィールドで円陣を組んでいるではないか。その真ん中にはメルがいる。
「これが帝国名物のヴルストです。同じヴルストでも味付けが色々違うので食べ比べてみてください」
「うんま!! 休憩の飯よりさらにうまいな」
 ゴールキーパーしていたはずのダルマもキーパーそっちのけで参戦している。
 シャンカラもしっかりお椀をもってメルの芋煮の完成を待っているのだから、他の選手もどうなっているのか想像するに難くない。
「試合放棄……っていうより、交流できればなんでもOKってことよね」
 カーミンはため息をつくと、そのままくつくつと笑い出した。
「そうじゃな。試合には勝ったが、本当にこのゲームを楽しんだのは向こうのチームかもしれんの」
 ようやく猫さんたちを連れて戻ってきたカナタもくつくつと笑って、お椀をカーミンに差し出した。
「だからペットの参加もOKじゃろ?」
 むしろペットのミーくんも料理に興味津々と言った様子である。
「そりゃ、料理をかっさらって猫まんまとしていただくのじゃーーー」
「きゃーーーーっ」
 そんな人々や猫にもみくちゃにされながら、メルは嬉しそうにしていた。
 試合に勝ったのは帝国チーム、交流を存分に楽しんだのは龍園チーム。
 でも胃で制したのは帝国チームですよっ。


「あーもう、いいとこなしじゃん」
 すっかり交流食事会となってサッカーどころではなくなったところでリクは盛大にため息をついた。悔いはないけれどやっぱりちょっと良いところは見せたいのは男の子としての心情。
「あのっ、リクさん。お疲れさまでした」
 そんなリクに、めいが駆け寄って、優しく、でも、ちょっと心配そうに、それでいてはにかんで。年頃の女の子らしく複雑な顔を見せつつ慰労の言葉をかけた。
「ごめんね。めいちゃん。いいところ見せられなかった」
「そ、そんなことないです。リクさん、すごく格好良かったです!」
 そう言って抱きしめ、抱きしめ……てあげたいけど、恥ずかしい。
 手を広げたまではいいがそこからどうにもならないめいを不思議そうに見ていたリクは、ちょっとしてからにっこり笑って、その脇に手を入れて、大きく高い高いの要領でぐるりと回す。
「えっ、わっ」
「ありがと、めいちゃん」

「やってほしいかい」
 それを少し遠巻きに見つめる未悠にシグルドが声をかけた。
「え、いいの?」
 半オクターブほど跳ね上がって喜びと興奮に満ち満ちた未悠だったが、すぐに穏やかに微笑んで首を振った。
「確かに羨ましいけれど。でもご褒美というならもう十分に貰っているから」
 いつもシグルドの顔は見ているけれど、今日ほど楽しそうな笑顔をしていることはなかったわ。
 あなたの本当の笑顔を見られただけで、十分。未悠はシグルドの胸に自分の頭をもたれかけて静かに微笑んでそう言った。
「そっか。じゃあ貰って来たご飯もいらない?」
「それとこれとはべっ……」
 慌てて抗議しようとした未悠の口にシグルドは笑顔でヴルストを。


「サッカーというものは本当に大変な競技ということはよくわかった。帝国の強さの秘訣を一つ学んだ気がします」
 爽やかに、でも真面目な物言いのシャンカラと握手を交わすシグルド。
「龍園の今を生きる姿勢も十分に学ぶものがあったよ。こちらにもいい刺激になった」
「なんかあったらまた頼むぜ」
 ダルマの言葉にシグルドは静かに微笑んだあと、空いた片手でダルマとも握手をかわし、そして交流試合は終わりを迎えた。

「そして戦いは終幕を迎えた。すべては楽園の為の戦いであったのだ」
 セシアの朗々としたナレーションが夕暮れに響いていった。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 24
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 「ししょー」
    岩井崎 メルka0520
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフka0586
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろka1250
  • 花言葉の使い手
    カーミン・S・フィールズka1559
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • 重なる道に輝きを
    ユメリアka7010

重体一覧

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • ボラの戦士
    アーシュラ・クリオール(ka0226
    人間(蒼)|22才|女性|機導師

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 「ししょー」
    岩井崎 メル(ka0520
    人間(蒼)|17才|女性|機導師
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 花言葉の使い手
    カーミン・S・フィールズ(ka1559
    人間(紅)|18才|女性|疾影士
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 猫の守り神
    カナタ・ハテナ(ka2130
    人間(蒼)|12才|女性|聖導士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 紫煙の守護翼
    シガレット=ウナギパイ(ka2884
    人間(紅)|32才|男性|聖導士
  • Xカウンターショット
    ロジャー=ウィステリアランド(ka2900
    人間(紅)|19才|男性|猟撃士
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • 想いの奏で手
    リラ(ka5679
    人間(紅)|16才|女性|格闘士
  • 重なる道に輝きを
    ユメリア(ka7010
    エルフ|20才|女性|聖導士
  • レオーネの隣で、星に
    セシア・クローバー(ka7248
    人間(紅)|19才|女性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン ロッカールーム(相談卓)
ロジャー=ウィステリアランド(ka2900
人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2018/11/06 03:38:21
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/11/06 03:37:04