• 王戦

【王戦】ハルトフォートのある日

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
8日
締切
2019/03/16 19:00
完成日
2019/03/27 07:09

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 『百万の兵』と宣った傲慢王イヴの言葉通り、ハルトフォート周辺地域への敵兵の流入は止むことはなかった。
 騎士団や戦士団、ハンターたちが奮起して各地での対応に当たるが、本流となるダンテ指揮下のハルトフォート侵攻軍の勢いは止まらない。

 戦功を求める敵兵は、新参者であるダンテの指揮下に入ることなく、さりとて要衝として疑いようもないハルトフォートへの攻略に我先へと乗り出していく。王国騎士団、加えてハンターたちの各局面での勝利はあるものの、戦術的に戦線後退を余儀なくされ――遂には、ハルトフォートでの籠城戦にまで、押し込まれていく。

 幸いなことは、これまでの局面で勝利を得てきたこと。それにより、騎士団戦力はおおよそ健在であり、万全に近い状態でこの戦いに臨めること。また、転移門のおかげで物資面での憂いはないことだ。一方で、不安材料もあった。圧倒的な敵数を前にした防衛戦はこの砦の得意とするところであるが――仮想敵として、『多大』な航空戦力を想定してはいなかった。

 ――当然のことながら、敵将、ダンテ・バルカザールはそのことをよく識る立場にあった。かくして、不安を孕んだまま、戦況はハルトフォート籠城戦へと移行していく。


 …………

 ……

●ハルトフォートのある日
 幾つもの、けたたましい音が不協和音を奏でる。
 それは荷車の車輪が石畳を走る音だったり、あるいは、甲高く鉄を打つ音だったり、大声で取引や報告を行う者の声であったり、もしくは、ただ行きかう人々の足音かもしれない。

 そんな雑多な空間の中に転移門を抜けてきた“君”は放り込まれた。
 ヒュンっと何かが宙を舞った。物資を届けにきた者が、それを待ち望んでいた砦の戦士に投げてよこしたのだ。
 何が飛んだのか確認するよりも早く、“君”は正面からやってきた鎧の大男にぶつかりそうになる。
「――ッ!」
 大男は“君”に向かって何か文句を言ったが、この喧騒だ。何を言ったのか聞こえなかった。
 もしかして、その口調とは全く逆で、謝られたのかもしれない。

 “君”はようやくして、とある広場に到着した。
 まるで、無数の蟻が餌に集まっているような感覚で、“君”も列にならんだ。
 この列で合っているのか、確かめようにも、なんだか周囲の雰囲気はお世辞にも良いとはいえない。
 それはそうだ。ここ、ハルトフォート砦は現在、傲慢勢力に攻め立てられているのだ。
 敵の攻勢がいつ本格的になるか分からない。全員が勇敢な戦士ではないのだ。不安を覚える者もいよう。

 列がゆっくりと動き出して“君”の視界の中に大きなボードが見えてきた。
 人や物資が邪魔して途切れ途切れにしか見えないが、そのボードには、細かい指示やあるいは追加の依頼が無数に張り出されている。
「ハンターの皆さんはこちらで順番に並んで下さい! 順番ですよ、割り込み無しですからね!」
 受付嬢の叫ぶような声が“君”の耳に届く。
 リゼリオで『ハルトフォート砦での支援活動』の依頼を受けた“君”は転移門を通り、ハルトフォート砦にやって来た。
 詳細は砦で個別に確認という事だ。

 覚醒者であるハンターはその存在そのものが、非覚醒者と比べれば、戦力が期待される。
 それは、戦場だけとは限らない。
 砦を補修する為に必要な巨大な丸太や石を運ぶのに、あるいは持ち上げるのに、非覚醒者は数名で苦労するだろうが、覚醒状態に入った者であれば一人で十分な場面もある。
 回復魔法を唱えられる覚醒者は、それだけで引っ張りだこだ。怪我をするのは戦闘だけとは限らない。
「お待たせしました。この砦での支援活動をいずれか選んで下さい。活動内容に質問があれば――」
 列が進み、やがて、“君”の順番が回ってきた。
 受付嬢がドンっと分厚いファイルをテーブルの上に置いた。受付嬢の透き通るような白い肌とは対照的にファイルは薄汚れ、使い込まれているように見える。
「無難なのは見張りでしょうか。それと、腕に自信があるのであれば、威力偵察もあります。支城への物資補給や援護なんかは少し危険かもしれません」
 ペラペラとページをめくっていく受付嬢。この子は今日何回同じことを言っているのだろうか。
 それが彼女の仕事だといえば、確かにそれもそうだ。きっと、『受付の仕事を手伝う』といえば、彼女はパッと表情を明るくして仕事を任せてくれるだろう。
 もしくは――これは戦場では、もしかして不謹慎かもしれないが、仕事の後に飲み誘うというのも――ありかもしれない。
「――それで、こちらは砦の修繕活動ですね。あとは兵士への訓示や訓練、保育所のお手伝いなんかもありますね」
 受付嬢の説明は続いていた。なるほど、とにかく、『何でもやれる事はある』という事のようだ。
 そんな訳で“君”は支援活動の一つを選ぶのであった。

リプレイ本文

 保育所の幼い子供達の声が楽しげに響く。
 ここが傲慢歪虚との戦の最前線というのにだ。
「砦と名が付いていたので、軍人しか居ない完全な軍施設だと思っていたのですが……違ったのですね」
 フィロ(ka6966)がそんな事を呟きながら大荷物を持ち上げるように抱えていた。保育所に保管してある記録や予備の衣服らしい。
 子供達といえばオートマトンが珍しいのか、または女性とも思えない力持ちさに目を輝かせて歓声を上げる。
「大規模戦闘が起きる以上、こちらは規模を縮小して移転閉鎖の流れとなるのでしょうか」
 規模を縮小しているという事は確かな事だ。
 恐らく、本格的な戦闘の直前には保育所や宅老所は閉鎖だろう。
 しかし、子供らにはそんな小難しい事はお構いなしだ。
 群がってくる子供に道を塞がれ身動きができない状態となった。
「みんな集まって。今から絵本を読むよ」
 穏やかで優しい口調の声が子供達の注意を引いた。
 同じく保育所の手伝いに来ていた志鷹 恭一(ka2487)だった。
 ゆっくりとした上下の動きで負ぶっている赤子をあやし、空いている手でカラカラとなる玩具を鳴らす。
 砦の保育所は当然の事ながら、この砦を守っている人々の子供が利用している。その中には、今日も戦場へと向かう戦士もいるだろう。
 戦場へと向かう以上、悲劇がない訳ではない……そう思うと、たとえ、束の間でも、子供達の父親代わりを務められればと恭一は思うのであった。
「走ると危ないよ。さぁ、円になって、座ろうか」
 フィロを囲んでいた子供らが一斉に離れ、恭一を囲うように座る。
 一瞬、視線を合って、フィロは軽く会釈した。
 感謝の意と受け取って、恭一は頷いた。子供達の面倒を見ながら、撤収に向けての作業もある。両方大事な事だ。
「あぁっと。パルムは食べ物じゃないからね」
 そんな注意をしつつ、絵本を聞く前に付かれて寝てしまった子供に毛布を掛けて、その頭を優しく撫でた。
 きっとこの子も、誰かにとってかけがえのない、愛する我が子なのだろう。自分の子のように……。
 子供達と恭一の平和そうな風景を見ながら、フィロは心の中で呟く。
(皆様が安全に退去されるように)
 腕に伝わってくる荷物の重みを感じながら、彼女は歩き出した。



 長い黄金色の髪を持つ小柄なドワーフの女性ハンターが、砦の職員と何か話し合い――いや、叫び合っている様子を、Gacrux(ka2726)は城壁の上から眺めていた。
 砦の中の人間模様はそれだけではない。別れを惜しむ者や食い入るように手紙を読む者、あるいは書く者。
 戦士達が肩を寄せ合ったり背を叩いたりしている――これから戦場へと向かう者へ武運を祈るように。
(この兵士達も“大切なもの”を守る為に戦っているのだろうな)
 王都や砦から避難していく者の中には、兵士の無事を願っている人もいるはずだ。
 Gacruxは手に持った鏝に視線を戻した。見張りを続けながら補修が必要な個所があれば修繕していたからだ。
 雑念を振り払うように地道な作業に集中する。
 何かを飛び越して、課せられた仕事は終わらない。そんなものは付け焼き刃だ。すぐに剥がれる。
 求められているのはそれではない。
 一つ一つ、成して進むのは、これまで彼が歩んできた人生と似ている。
 答えを求めて歩き続ける。近道はなく、暗中模索の道しかない。それでも――。
「歩け……いずれは道に辿り着く筈だ」
 これからも、彼自身が求めるものへ、進み続ける為に――。



 砦の支城への補給物資輸送。
 荒れた街道を通る輸送隊以外、人の姿は無い。
「警戒は怠るなよ。歪虚から見りゃ、足の遅い輸送部隊は狙い易いからな」
 レイオス・アクアウォーカー(ka1990)は兵士達に告げながら、自身は空と陸の両方に視線を向けていた。
 ハルトフォート砦を攻め寄せてきている軍勢を率いるのは、元王国騎士。
 当然の事ながら、砦と支城の防御力や補給の重要性を理解しているだろう。
 厄介だと判断した支城を陥落させてくるだろう。
「符術師がぁ、荷物運搬の護衛で五色光符陣40連打して、術が尽きるとか、まずありえないと思いますぅ」
 手に持った符を振りながら星野 ハナ(ka5852)が言った。
 スキルセットは万全だ。問題があるとすれば、それだけ撃ち尽くすのに必要な符数の用意だろうか。
「もし、使い切るような事があったら……」
 心配そうな表情を浮かべるルカ(ka0962)にハナは振っていた符をピタリと止め、符の角をルカへと向ける。
 角を向けられた事で一瞬、ビクッとなる彼女にハナは自信満々に告げた。
「その時はもうそれ、運搬依頼じゃなくて、戦闘依頼ですよぅ」
「そ、そうなの、ですか……」
 とんでもない仕事を選んでしまったかもしれない。
 ルカ自身、それなりに経験を積んだハンターだ。だが、同行しているレイオスとハナは歴戦の者だ。
 歪虚軍将とでも戦っていても可笑しくない人達がただの輸送任務など……。
「まぁ、大丈夫だ。荷物には指一本触れさせねえよ! 麦一粒でも落っことせないしな」
 爽やかに言い放つレイオス。
 補給物資の大半は食料品だった。輸送先にある支城は、城門を塞ぎ、頑丈な城壁と屋根を持っているという。
 完全に籠城戦を挑むつもりだ。死守といってもいいだろう。
 レイオスの台詞にハナは大いに頷いた。
「そういう事ですよぉ。護衛が少なくても、きっちり守りますから安心して下さいねぇ」
 彼女の笑顔に緊張した兵士達の顔が幾分か、和らぐ。
 というか、これだけの実力者が、まさか護衛任務を受けているとは敵も思わないだろう。
 生半可な戦力で襲い掛かってきても、一瞬で返り討ちもいい所だ。
「やっぱり、襲撃は……あるのでしょうか?」
「どうかな。情報が洩れていたりすれば、ドンピシャで待ち伏せはありえそうだけど」
 周囲を警戒しつつルカが口にした疑問にレイオスは答えた。
 敵が元騎士でも、各部隊の詳細な動きまでは読めないはずだ。
 輸送路が分かっていても、いつ輸送隊が通るかどうか分からない場所に戦力を割り振っておくというのも……考えにくい。
「敵の主戦力ではなくてぇ、雑兵の類との遭遇戦はありえそうですぅ」
「そうだな、どちらかというとそういう事か……後は、空からの偵察で発見されたら、機動力が高い敵がやってきそうだな」
「そうなると……やはり、見張りは欠かせないですね……」
 気を引き締めてルカは暗く澱む空を見上げる。
 もし、戦闘になるというのであれば、致し方無い事だ。護衛として付いてきた以上、それがハンター達の仕事だからだ。
 けれど、補給隊は違う。彼らの任務は戦う事ではなく、戦いを続ける戦士達に大切なものを送り届ける事だ。
 誰一人犠牲者は出させない。
 そう、三人のハンターは思いながら、決意新たなに、周囲の警戒を続けた。

 ――運が良かったのか、襲撃はなく支城に到着し、帰路も何事も無く、輸送任務は完了したのであった。



 とある荒野でアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が愛刀を鞘に納めた。
 馬雑魔の群れを殲滅した所だ。どこへ向かっていたか分からないが、アルトの頭の中は既に別の事を思案している。
(敵にはダンテがいる。この砦……どころか王国戦力の強みと弱点は知られてるはず……)
 砦周辺を空から偵察していたが、今の所、隠れている敵は見つけられなかった。
 小手先の戦術は砦には無意味だと、敵が判断したか。
(砦の防御力は、これまでの戦から、堅牢さに疑いはないが……)
 弱点があるとすれば、空戦特化の部隊が王国に存在しない事だろうか。
 対空砲となりえる砲戦ゴーレムはいるが、帝国のグリフォン部隊のような位置付けの専門部隊をアルトは知らない。
 だからこその対策を、アルトは黒の隊の騎士として上申してきた。
(知らない訳がない。味方も敵も……)
 その事を“知って”いるのだ。その上での籠城戦……そして、対傲慢歪虚への戦略。
(……そういう事か……)
 アルトは合点がいった。
 その推測が正しいかどうかは分からないが。
(王国に空戦特化の部隊が“存在しない”という情報そのものが武器の一つなのか――)



 ジャック・エルギン(ka1522)が極太の丸太を担いだ。
 長いので、前後には気を付けなければならない。
「ここに組み付けられるまで支えていればいいのか?」
 修繕を行う職人に告げると両腕に力を込め、両足で確りと大地を踏む。
 そこに長い黄金色の髪を持つ小柄なドワーフの女性ハンターが書類を持って忙しく走り抜けた。
 誰もが皆、それぞれにやるべき事を行っている。ジャックはそう改めて実感した。
 丸太を組んだら、次は石を積み、それが終わったら今度はバリスタの修理――やるべき事はまだまだ、沢山ある。
「次はこの石を積み上げればいいか?」
 丸太の固定が終わり、次は崩れた壁を補修する為に、重たい石を持ち上げた。
 周囲から歓声が上がる。生身の人間が一人で出来る芸当ではないからだ。覚醒者だからこそだ。
「ひとつ積んでは王国の、ふたつ積んでは女王サマのためっとな」
「あれ? 兄さん同盟の出じゃなかったのか?」
 野暮なツッコミを入れてくる職人にジャックは笑顔で返した。
 どこでも精一杯、向き合う。それがハンターというものなのだから。



 魔導バイクのエンジン音が荒野に響く中、鹿東 悠(ka0725)は望遠鏡を下ろす。
 一先ず、視界内に敵影の姿は確認できない。偵察した結果を地図に落とし込んでいく。
「さて、こういう時に地道に情報を集めておかないと、いざという時に困りますからねぇ…」
 砦に攻め寄せている敵軍を率いているのは元王国騎士だ。
 当然の事ながら、地形・地勢については把握しているだろう。
「抜け道で獣道なんかも確認は必要なはず」
 敵味方双方が把握しているであろう状況なのだ。
 些細な事であっても、防衛側は警戒を続けなければいけない。
 そう考えた鹿東の見立ては正しい。来るか来ないか分からない場所に防衛戦力を振り向けるのは、戦力を遊兵化しかねないからだ。
「……そして、それは敵も同じ事を考えているという事でしょうか」
 何者かの気配を感じ、鹿東は茂みの中に隠れるとエンジンを切る。
 獣のような雑魔を率いる騎士の堕落者が遠くに見えた。鹿東は無理せず、やり過ごす。
(本隊ならラッキーでしょうけど……)
 相手も警戒しているようで尾行は難しいようだ。
 ただ、こうした状況であるという事が分かっただけでも意味がある偵察だったはずだ。



 傲慢歪虚との最前線であるハルトフォート砦の医務室。
 運ばれてくるのは負傷した騎士や兵士であったり、また、砦の修繕作業中に思わぬ事故を起こした者である。
「…………」
 ある一室で、顔に白地の布を被せられた一人の兵士が裏口へと向かって担架で運ばれる。
 助かる命もあれば、無念にも救えない命がある。
 廊下で待っていたのは家族だろうか。砦の喧騒の中、咽るような泣き声が耳に入ってきた。
「皆、誰かの“大切な人”。逝った人も遺った人も……」
 志鷹 都(ka1140)が見送りながら深く頭を下げた。
 ハンターとはいえ、万能ではない。少なくとも、死者を甦らせる魔法は存在しない。
 それは守護者であるUisca Amhran(ka0754)も同様だ。一騎当千の力を持つ守護者であろうとも、消えた命の灯に、再び生命の火を点ける事は出来ない。
「できればもう、誰も戦いで死なずに済むように……私は、今できる最良のことを」
 胸前で白龍の印を結びながらUiscaが呟いた。
 頭に過るのは、逝った戦友達の事。遺体すら残らない事も、ちゃんとした別れが出来ないもあるのが戦場だ。
「悲しい事ばかりです。ですが、苦しんでいる人が居れば手を差し伸べるのが医療者であり、師との約束。だから、今、此処にいるのです」
 都は心の中で哀悼すると、顔を挙げる。
 医療者として失われる命があるのは辛い。しかし、それ以上に遺された者が苦しく、悲しい事を彼女は知っている。
 だから、歩き出さなければならない。手を、足を、動かさなければならない。それが都の知る医療者の姿だから。
「行きましょうか。隣の部屋で錬介さん達が、頑張っているはずです」
 二人は顔を見合わすと頷く。

 重傷者の一団が入ってきたのは先刻の事だ。それまで、比較的穏やかな時間を過ごしていたのが嘘のような忙しさだ。
「これでもまだ本格的な嵐ではないでしょうが……出来るだけの事をしなければ」
 鳳城 錬介(ka6053)がマテリアルを集中させる。
 行使する法術は復活――リザレクション――だ。これは高位法術であり、習得も習熟も難しい。
 錬金杖を振りながら錬介は唱える。眩い光が意識のない兵を包み込む。
「俺は重傷者を治していきますので、サクラさんは回復を」
「分かりました」
 応えて、回復魔法を唱えるサクラ・エルフリード(ka2598)。
 魔法には使用回数が決まっている。無駄打ちは出来ないが、今は優先して使う所だろう。
 傷を塞ぐと今度は腕を固定する。骨までザックリ入った傷だ。
「ここに添え木を当てて……今後の為にも普通の医術も学ばせて貰います……。覚えておいて損はないですし……」
 砦の衛生兵と共に魔法を使わない手当も行っていくサクラ。
 毎回、回復魔法を使えるとは限らないし、最低限の処置さえ終われば、あとは自然回復を待つだけだ。
 それに、噂によると、戦場に戻れない怪我人は後方送りされるらしい。
「うわぁぁぁぁぁ!」
 意識を取り戻した一人の兵士が唐突に泣き叫びだした。
 後悔か、恐怖か、逝ってしまった戦友への哀しみか、何か思い出したのだろう。
「……これは参りましたね。ウィスカさんや志鷹さんが戻ってきたら、彼らもお願いしますか」
 発狂する兵士を押さえつけながら錬介は言った。
 身体は無事でも精神的なショックを受けて立ち直れない者もいるのだ。
 その時、竪琴の優しい音色が医務室に流れた。ゆっくりとした曲調が悲しみを鎮めていくように。
 奏でているのはサクラだった。

「良い曲ですね」
「唄っても良いと思いますよ、サクラさん」
 タイミング良く部屋に入ってきたのは都とUiscaの二人だった。
 二人はザっと部屋の中を見渡し――回復魔法による手当が必要な人が居ないか確認する。
 一先ず、緊急を要する人はいなそうだ。錬介とサクラの二人も頑張ったのだろう。
「う、歌? そ、それはその……お、音痴なので歌える人に任せます……」
 顔を真っ赤に染めながらサクラが答える。
 音痴というか、きっと恥ずかしいだけなのだろうが……。
「分かりました。それなら、私が唄いますね」
 声の調子を幾回か咳払いして確かめるUisca。
 何を隠そう、彼女はハンターであり、守護者であり、そして、アイドルでもあるのだ。
「騎士、兵士も皆人間です。戦への不安、家族や恋人達と離れ寂しさを胸に抱えている筈。その心に少しでも安らぎが出来るなら」
 都はゆっくりと告げると、湯を沸かし薬草茶を煎れる為、真新しい桶に手を伸ばした。
 いつまた負傷兵が運ばれてくるか分からない。
 錬介は倒れた椅子や位置がずれた机を戻しながら“次”に備える。
「皆が吹き飛ばされないよう、備えるとしましょうか」
 医務室での激務は、まだ続くだろう。砦が存続している限り。



 砦周辺を警戒していた央崎 遥華(ka5644)が報告の為に戻って来た。
 とりあえず、奇襲を受けるという事はない状況ではあるようだ。
 愛馬を休めさせ、遥華は城壁へと上がる。
 色々な匂いが混じった風が遥華の髪を揺らして抜けた。
 砦から見える範囲は穏やかな風景が続いている……が、間もなく戦場になるだろう。
「……」
 傲慢王の宣言。そして、敵の大攻勢が迫っている事を感じる。
 この国と、その歴史に。住まう人々に、戴冠した女王陛下へ抱く想いを、胸に強く引き締めた。
 戦いはこれからだ。傲慢王の脅威を越えなければ、未来には辿り着けない。
「ソルラさん……ランドル船長。この国は私達が守ります。必ず」
 遥華は、胸の前で十字を切り、祈った。
 沢山の戦士達が逝った。ここで負けるようであれば、その死が無意味なものになる。それは認められない事。
 しばらく黄昏ていたが、気持ちが落ち着いたのか、パンパンと顔を叩き、遥華は城壁の階段をスカートの裾を抑えつつ降りる。
 まだ時間はある。雑務を手伝うのも良いし、友人達がいるであろう医務室に向かうのも良いだろう。
「……行ってきます」
 階段の途中で振り返った遥華は大空に向かって、そう告げた。



「やっと休憩だね」
 備品やら台帳やら、色々なものが乱雑としている医務室の一角で、深守・H・大樹(ka7084)が独り言を呟く。
 医務室は戦場だろうと思ったが、やはり、その通りだった。今回は回復の心得のあるハンターが多くて助かったが……。
(生きろ、か……)
 ボーと天井を見上げ、欠けた過去の一端を浮かべる。
 ナニカに喰われながら恩人は大樹に叫んでいた。きっと、その恩人はこの世にはいないだろう。
 そう言われるだけの“何か”があったのだろう。
(それを恩に感じていたから、僕は記憶を失ったんだろうな)
 真相を知る手がかりはない。あるとすれば、記憶を取り戻す事……だろうか。
「死なせないのも戦い。生きるのも戦い……だから、僕は……」
 今出来る事を、やれる事をするだけだ。
 反らしていた上半身を戻すと、両手拳を握る。
 その時だった。医務室に大量の備品を抱えて、ミグ・ロマイヤー(ka0665)が入ってきたのだ。
「ここで最後じゃな」
「ええ……と?」
「兵站の管理ならミグに任せるがよい!」
 ミグは兵站管理の手伝いを行っていたのだ。
 ハルトフォート砦は巨大な街といっても過言ではない。当然、事務作業は膨大である。
「どれ、ここの管理台帳を見せてもらおうかの!」
 真っ先に手を伸ばしたのは備品関係の台帳だった。
 過不足ないかというのは当然の事、大事なのはちゃんとその部署で管理されているかどうかだ。
 例えば、包帯や消毒液、回復ポーションなどの類は、幾らあっても良い。
 だが、資源である以上、無限に存在している訳ではない。適切に保管しなければ、敵の攻撃を受けて全部消失しましたでは済まされないのだ。
「……発注数が、これでは足りんぞ。計算の仕方が違うのか」
 魔導計算機を叩き、備品の発注台帳を確認する。
 休む間もなく頁をめくり、計算し、保管場所が適切かどうか調べ続けるミグに、大樹はハンターが煎れた薬草茶を渡す。
「あの、どうぞ」
「おう! そういえば、あちこち動きすぎて喉が渇いておったんじゃ。感謝するぞ!」
 受け取ったお茶を豪快に一気飲みするミグ。
 勢い余って口からこぼれたものを手の甲で強引に拭き取ると、ニヤリとした表情を浮かべ、大樹に書類を向けた。
「よし、医務室の改革じゃ!」
 医務室が再び戦場へと切り替わった瞬間であった。



 日が暮れてきた。重傷者の受け入れと管理改革で一日中、激戦地となった医務室での手伝いが終わり、花厳 刹那(ka3984)と蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)の二人は、大通りの石畳の上を並んで歩く。
 雑踏とする中、目についたのは雑貨屋だった。古ぼけた看板が年季を感じさせる。
 愛想の良い店員から勧められるがままに、二人は装飾品を眺めたり、手に取ったりとした。
「これは…なかなかな。先日、出先で見かけた花がほんに見事でのう…」
 蜜鈴が手にしたのは白い花を咲かせている白木蓮のデザインが成された髪飾りだった。
 それを確かめるように二度三度と表裏を繰り返した末に、真横に居た刹那の髪に当てた。
「姐様?」
「“高潔な心”…と、すぐに刹那を思い出したのじゃ」
 微笑を浮かべ、花言葉を告げる蜜鈴に、刹那はパッと嬉しそうな表情を浮かべた。
「姐様からプレゼント貰っちゃって……しかも“高潔”だなんて。嬉しいです」
「気に入って貰ったのなら良かったのじゃ」
「私からも何か姐様に似合う装飾を!」
 分かりやすい反応を示しながら、刹那は指先を天に走る箒星のように動かす。
 幾往復した時、ピタっとその動きが止まった。
「太陽モチーフのブレスレットとかイイかも? 姐様は私の憧れの太陽ですからねっ」
「妾が太陽、と?」
「はいっ♪」
 にっこりと笑う顔を見て、気恥ずかしそうになる蜜鈴。
 そんな反応に思わず照れる刹那。
 良い買い物が終わり、二人は雑貨屋を後にする。
 転移門に行く前に、ハルトフォート焼きという小麦粉の生地に餡が入ったものを、型で焼いた物を露店で買った。
 通りを歩く人々の表情を眺めつつ、甘味を頬張る蜜鈴が呟いた。
「戦も近い故、不安がる民も居ろう…笑顔を護れれば良いのじゃが…」
「うん。皆の笑顔と…姐様と私の笑顔を護る為に頑張っちゃいます」
 勇ましく言った割には口元に餡がついている妹分の様な友人の言葉に頷いて応える。
「刹那も…凛々しゅう戦う姿も良いが、無茶はせぬ様にな? 負傷したらば、妾は其奴を許せぬ故のう」
「姐様も無茶とかは絶対にしないでくださいね?」
 満面の笑みを浮かべながら餡を拭き取る蜜鈴に、刹那は照れながら言葉を返したのであった。



 神代 誠一(ka2086)とリュー・グランフェスト(ka2419)の二人は砦兵士らと共に酒場へと入った。
 戦いは目の前なので、少しでも生き残れる為の場として、二人のハンターからの教練は、大成功であった。
 誠一は困惑しながらも連携して戦う事の大事さを。リューは歴戦のハンターとして星神器を手に鍛錬を。
 そして、二人とも、経験してきた傲慢歪虚との戦いを兵士達に伝えた。きっと、大きな意味があったはずだ。
「……やっぱり誰にも死んでほしくねえよな……」
 楽しそうに飲み続ける兵士らを眺めながら、リューが呟いた。
 戦場に赴く以上、それは避けられない。何かミスをすれば、それで死ぬ事もあるし、死ぬのが自分ではない場合もある。
「一度戦場に出れば、誰がそうなってもおかしくない。当たり前のことなのにな」
 静かに息を吐きだしながら誠一が応えるように言う。
 それが戦場であると分かっている。それでも、失われた命と遺された者の気持ちを考えると、辛い。
 先ほどまで美味しく感じられた酒が、なにか苦く感じる。
 それはリューも同じだったようだ。酒を持っていない手で星神器の柄を掴む。
「戦争中って事を考えると大変だが……できるだけの事をしようと思う」
「そうですね。彼らも、そして、俺達自身も、強くなって欲しいと思うし強くなりたいと思う……今を生き抜く為に、大切な人の傍にこれからも居られるように」
 戦いである以上、犠牲が無く終わるという訳にはいかないだろう。
 楽しく祝杯をあげる兵士達の中に、戦場で倒れる者がいるかもしれないし、誠一やリューにだって、死なないという保証はどこにもない。
 今よりも強くなる事は必要だろう。兵士もハンター達も。
「錬兵という意味では、今日は、俺も良い勉強になりました」
「それはお互い様だぜ。疾影士にはあんな戦い方もあるって知る事ができたしな!」
 兵士達に乞われて、二人で模擬戦を行ったのだ。
 アクセルオーバーによるチェイシングスローと広角投射の組み合わせ。相手の攻撃に合わせた瞬影での反撃を見せる誠一の変幻自在な戦い方に対し、リューは守りの構えを基本として堅実に攻撃を繰り出していた。
 制限時間を迎えるまで両者倒れる事はなかったが、模擬戦の大事な事は相手を倒す事ではなく、その戦いで何を得るかだ。
 二人はそれぞれにきっと、得るものがあっただろう。



 城壁の修繕は簡単ではない。高ければ足場を組みなおす事も必要だし、歪んでいれば基礎から直す必要がある。
 一連の技術を職人から教えてもらいながら、一日、修繕活動を行ったユリアン(ka1664)は最後に、使った道具類の確認を行い、所定の位置に戻す。
「兄ちゃん、終わったのなら、早く行ってやりな。“彼女”が待っているんだろ?」
「……はい。ありがとうございました」
 一瞬、なんて答えようかと思いながらも、ユリアンは返事をすると一礼してから、立ち去った。
 約束していた酒場へと向かう為に。

 リュートで軽やかで落ち着いた音色を弾き奏でるルナ・レンフィールド(ka1565)。
 受付の手伝いをしていた彼女は、朝方、ある約束をしていた。
(……押し付けと思われなかった……よね)
 酒場で待ってますというのは、気を遣わせたかもしれない。
 もし……来なかったら痛いほど寂しいだろう。でも、来たら……いや、来てくれるって知ってる。
(大丈夫。ここは、押しよ!)
 だって、それが“作戦”なのだからと、自分に言い聞かせた。

 結局、幾曲か演奏したが、正面の大きな扉からユリアンが入ってくる事は無かった。
 湧き上がる拍手が虚しく感じられる……一人で舞い上がっていたのが馬鹿みたいだった。
 引き攣った微笑を浮かべて退場する間際、ルナは驚いた。
「――っ!?」
 ステージから降りる階段の先で、ユリアンが拍手しながら出迎えたからだ。
 唐突な事に頭の中が真っ白になる。扉はずっと確認していたのだ。見落とすはずがない。
「え? あの……い、いつからお店に?」
 “彼”の姿が見えたら笑顔で手を振って、おかえりと言おうとした事すらも忘れて訊ねる。
「演奏が始まった最初からかな」
「あ……」
 ルナが舞台袖に上がった一瞬の間に来たのだろう。
 居た事に気が付かず演奏を続けていた事に、今更ながら恥ずかしくなる……色々と表情が豊かに見えただろうなと。
 エスコートするように伸ばしてきたユリアンの手を取るルナ。
「ユリアンさんも、お疲れ様です」
「お疲れ様。そっちの進み具合はどうだったかな」
 肉体労働してきた割には爽やかな笑顔を向けてくる“彼”に上ずった声でルナは答えた。
「と、特に問題は無かったです」
「それは良かった。帰ったらちゃんと身体を休めて……また明日だね」
 戦場では何が起こるか分からないという。
 恋の戦いは手強いと、ルナはそう思ったのであった。



 リュートの演奏が終わり、人々の喧騒が酒場を包む。
 その端、柱と壁で区切った準個室で、時音 ざくろ(ka1250)の声が響く。
「カンパーイ!!」
 敵戦力に対しての威力偵察が無事に終わり、今は夕食を兼ねての祝杯だ。
 ざくろの左右を、白山 菊理(ka4305)とアルラウネ(ka4841)が一列になってソファーに座った。
「ちょっと危ない所もあったけど、無事に終わったね。2人とも、お疲れ様!」
 とは言っても傲慢歪虚との戦いにはなれているし、よほどの事がない限り、簡単には遅れは取らない。
 怪我無く無事に帰ってこられたので任務は大成功だろう。
「この3人だと攻撃寄りだから、防御はざくろん頼みになるわね~」
「それは仕方がない。でも、ざくろは堅いから」
 戦闘での事を振り返るアルラウネと菊理。
 避けられなくとも敵の攻撃を受け止められれば結果的には変わらない。
 最近は敵の攻撃力も高くなっている気がするが、今回、遭遇した敵程度であれば、問題は無かった。
「任せて! ざくろは堅いから!」
「……うん。まぁ、実際、硬いよね。色々と……」
 ボソっと聞こえるように呟くアルラウネの台詞に、ざくろは盛大に飲み物を吹き出した。
「ア、アルラ!?」
「私、特に何も言ってないけど? ふふーん、何か思い当たる節でも?」
 ざくろの腕を自身の身体で抑えながら、アルラウネが言い寄る。
 否定しようとして抑えられていない方の腕を彼女の方へと向けるざくろ――が、それが良くなかった。
 豪快にアルラウネの胸を押していたのだ。
「ちがぁ――あぁぁ!」
「お店の中だと言うのに、本当に豪快ね。兵士達が見ている前だと流石に恥ずかしかったけど」
「本当に、ざくろのらきすけは、どうにかならないのか?」
 アルラウネの胸を押しているざくろの腕を、菊理は強引に引っ張り取って、抱き締める。
「いやいや、これは、ざくろが自分でやった訳じゃないよ。たまたま、そうなっただけで」
「戦闘中は正確な動きができるのに、どうして敵がいない時はこうなるのかしらね~?」
 呆れるようにアルラウネは言った。
「もし、敵が女性だったら、やっぱりらきすけになるのだろうか」
 真面目な表情で菊理がそんな事を言う。
「ちょっと待って。それじゃ、ざくろがその人を押し倒しちゃうの?」
「……きっと、押し倒した上に、唇を奪い、胸も触っていると思うわ」
「やはり、そうなるか」
「ならないって! それじゃ、ざくろは何者って話になるし!」
 一生懸命、否定するざくろの台詞にアルラウネと菊理の返事が重なった。
「「らきすけの神」」
「あう……というか、このままじゃ、ご飯も食べられないんだけど……」
 両腕を左右の女性に抱き締められているのだ。
「あーんしてあげます」
「菊理。酔ってないよね?」
 返事はせずに彼女はアツアツの何かを箸で取る。
 酒場の雰囲気に酔ってしまったのかもしれない。
「私の方に救いを求めてもダメよ、ざくろくん♪」
「だって、アルラ。今日の菊理は何だか怖いよ」
「多分、兵士達の前で見せたらきすけが良くなかったのかな」
「ちょっと待って、あれは事故だから。あそこで割って入らなきゃって」
 顔を真っ赤にして必死に言うざくろ。
 菊理が持つ箸の動きが一瞬、止まった。
「だって、大事な2人の肌に傷なんてついたら嫌だもん……宿帰ったらしっかり確かめなくちゃ」
「それじゃ、早く帰って確かめて」
 止まったはずだった箸が動きだす。
「そうね。今晩もささっと食べちゃってよ」
「そういう意味じゃなくて、あぁぁっついぃ!!」
 こうして、ざくろ達は今晩もアツイ夜を過ごしたのでありました。

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参加者一覧

  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • 粛々たる刃
    鹿東 悠(ka0725
    人間(蒼)|32才|男性|闘狩人
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士

  • ルカ(ka0962
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 天壌無窮
    恭一(ka2487
    人間(紅)|34才|男性|闘狩人
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介(ka6053
    鬼|19才|男性|聖導士
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士
  • 輝く星の記憶
    深守・H・大樹(ka7084
    オートマトン|30才|男性|疾影士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/03/16 16:02:21
アイコン 【相談卓】ハルトフォート支援!
Uisca=S=Amhran(ka0754
エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2019/03/15 22:49:48