• 東幕

【東幕】別れの時と踏み出す時と

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2019/04/01 19:00
完成日
2019/04/09 16:47

このシナリオは5日間納期が延長されています。

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果島ライチ

オープニング

●リゼリオ
 ハンターズソサエティのギルド区画の一角、とある屋敷の部屋に少年――星加孝純――が、飛び込んできた。
「母さん!?」
「やぁ、孝純」
 ベッドの上で微笑を浮かべているのは、少年の母親である星加籃奈(kz0247)だった。
 元強化人間であり、特殊な環境下に居た事もあって、籃奈の寿命は幾ばくも無かった。
 それでも、親友の仇を取りたいと最後に願い、東方の地へと赴いていったはずだが……。
「思ったより、消耗が少なかったみたいでね。帰ってこれたよ」
「……仇は、取れたの?」
「でなければ、ここにいない、でしょ」
 少年は涙を流しながら、母親にしがみついた。その頭を優しく撫でる籃奈。
 感動的な親子の再会を見届け、少年を部屋まで案内してきた紡伎 希(kz0174)は無言で頭を下げて立ち去ろうとした。
「あ、待って……紡伎さんだったかな?」
 それを籃奈は呼び止めた。
 くるりと振り返る希。緑色の髪をふわっと揺らしながら首を傾げる。
「はい。何か御用でしょうか?」
「お礼を言いたくて……ありがとう」
「いえ……こちらこそ、ありがとうございました」
 希はアルテミス小隊と義勇兵の混成部隊を率いた立場だった。
 ハンター達を支援しつつ、課せられた任務は無事に達成できた。
 籃奈から見ても、それなりの場数、そして死地を越えてきたと分かった。ただ、気になる事もあった。
「実は、二つほどお願いがあるんだがいいだろうか?」
「はい。依頼も承りできますので、なんなりと」
 事務的に答えた希の瞳の奥を籃奈は見つめる。
 自分が気になっていた事に確信が持てた。この少女も、きっと――。
「一つは、ハンター達と別れがしたい……もっとも、逢いに来てくれるかはわからないけど」
「分かりました。それでは、もう一つは?」
「それはね……牡丹の事を聞かせてくれないか。私はリアルブルーでの関わりしか知らなくてね」
 籃奈の言葉に、これまで表に出さないように律していた希の表情が崩れた。
 目に涙が堪っていくのが、手に取るように分かる。
「気がついて、いたのですか?」
「確信は無かったよ。でも、あの時、身体を張って止めようとしたのを見て思った。きっと、貴女も牡丹との関わりがあったんだって」
 咄嗟の行動だったかもしれない。だが、それにしても命を懸けた動きは早々できるものじゃない。
 そして、そういう行動が出来る人が、どんな人なのか、籃奈は分かっているつもりだった。
「話してくれるかい?」
「……はい。それはもう、沢山ありますよ」
 希は大粒の涙を流しながら答えたのであった。

●天ノ都
 立花院家の屋敷に娘の声が響き渡った。
 その声に驚き、庭の池で戯れていた小鳥が慌てて飛び出し、小鳥を狙っていた猫も鳴きながら走る去る。
「それで、父上は帰ってきたのですか!?」
「お、怒るな、朱夏……スメラギ様の仰る事だ……今はそっとしておく必要がある」
「なりません!」
 激怒しているのは朱夏(kz0116)であった。
 立花院家に仕える舞刀士であり、当主である立花院 紫草(kz0126)の信頼厚い女侍でもある。
 彼女は、普段、こうして激情を露わにする事はない。エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家の者に相応しく、自らを律し、礼儀を重んじている。
 相手が実の父だから、遠慮というものがないのだろう。朱夏の父は立花院家家臣団の中でも実力者であるのだが……。
「スメラギ様のお気持ちも分かります……ですが、これでは先が思いやられます!」
 朱夏が実の父親に怒っているのは、当主である立花院 紫草(kz0126)の“処遇”についてた。
 多くの者が戦死通告を受けている中、紫草だけは、あくまでも“行方不明”のままなのだ。
 これでは、僅かな希望に縋って、前に進めない者も出てくる。それだけではない。幕府の長である征夷大将軍は空席のままだ。
「朱夏の言いたい事も分かる。だが、スメラギ様のお気持ちが今は、もっとも最優先すべき事だとも分かってくれ」
 紫草に何があったのか――これは推測でしかない。
 だが、事態の重さを考えれば、もう二度と帰ってこないだろう。
 紫草を“行方不明”のままにしているのは、多くを失ったスメラギの心の支え、拠り所なのだ。いつかきっと、ちゃんと通告が出る。そう、信じ、帝を支えるのが武家の役目というものだ。
「……分かっています。分かっていますが……でも、そうでもしないと……私は……」
 朱夏は顔を伏せた。僅かな希望があればそれに縋ってしまう自分が怖かった。
 静かに泣き出した娘を目の前に、父親は無念そうに頷いた。
 そして、手を伸ばし、娘の頭に手を乗せようとした――が、思いっきり、払われた。
「もう童ではありませんので、止めて下さい」
 気持ち悪いですとでも言いたげな表情を無慈悲に出しながら、朱夏は言い放った。
 この辺り、難しい年頃になってしまったんだなと父親は思う。
「そ、そうか……それは済まない」
「上様の件は、今度、私からスメラギ様にお伝えしておきます」
「う、うむ。それで、出掛けるのか?」
 長い黒髪を束ね、キュっと紐で締め始めた娘に父親は尋ねる。
 朱夏は頷きながら答えた。
「都の周辺や郊外で、時折、憤怒雑魔の姿が見られるとの事で。見回りに行ってきます」
 天ノ都の復興は始まったばかりである――。

リプレイ本文


 漆黒の紳士服に身を包み、黒眼鏡を掛けて、キヅカ・リク(ka0038)は鎮魂碑にやって来た。
 朝廷が用意した合同の鎮魂碑は、夜明け前という事もあって人の気配は無い。
「…………」
 献花して手を合わし、黙する。
 思い出すのは圧倒的強さを誇った『女将軍』との出会い。強さとは何か……当時、リクはそれを訊ねた。
 『女将軍』の言葉を今でも頭の中に響く――。

「君がなにかを守る為に強くなれるのであれば……君が証明してみせてよ。人は自分ではないなにかを守る為に強くなれると、ね」

 そう言った『女将軍』が未来を守る為に戦死したので、リクが証明する機会は永遠に失われた。
 それでも、リクには伝えておかなければならない事があった。
 閉じていた目をゆっくりと開くと、鎮魂碑を真っ直ぐに見つめ、拳を強く握った。

「強く成ったよ、これでもさ。遺志を受け取れる位に。残してくれた希望は……俺にも確かに残ってる。だから、この輝きを消させやしない」

 地平線の彼方から登ってきた太陽の光を感じながら、守護者――リク――は力強く、そう告げた。
 この世界を、ヒトを、精霊を、明日を守り抜くために。


 アニス・テスタロッサ(ka0141)は星加 籃奈(kz0247)の部屋に訪れていた。
「一杯付き合え。最近は飲まなきゃやってらんねぇ事が続き過ぎたからな」
 ショットグラスに注がれたブランデーから甘い香りが広がる。
「良い香りだな。そういえば死んだ夫が好きだったか」
「そうか……籃奈、あの世でも元気でな」
「アニスの活躍を期待してるよ」
 互いにグラスを掲げてから口へと運ぶ。
 籃奈は穏やかな瞳をしていた。想い残しはない――そんな様子だ。
「……そういえば、牡丹の墓に供えたいモンあるか? どうせ行くからついでだ」
「なら、私がそっちに行くから迎えに来いと、伝えて欲しい」
「分かったよ。まぁ、牡丹の事だ。迷子になってるだろうが」
 アニスの返答に籃奈は違いないと笑った。
 部屋の外から孝純の声が聞こえる。別のハンターを案内しているのだろう。
「じゃ、行ってくるさ」
「……また、ね」
 微笑を浮かべる籃奈に手を挙げて応え、アニスは部屋を出た。

 入れ替えるように入ってきたのは、ヘルヴェル(ka4784)とイレーヌ(ka1372)、そして、アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)だった。
 3人を案内してきた孝純が、籃奈のベッド脇に簡易椅子をサッと置く。
「やぁ……最後に逢いに来たよ」
 ぎこちない笑顔を向けながら、イレーヌが言いながら座る。
 一方、ヘルヴェルはベッド近くの台に鮮やかに咲く牡丹の花束を置いた。
「悩みましたが、お二人が一緒にいらっしゃる姿が、本当に好きでしたので……」
「ありがとう。この季節というのに、綺麗に咲いてる」
「憤怒本陣では無茶をされましたね……でも、ありがとうございます」
 無事を祈るしかできなかったヘルヴェルに籃奈は穏やかな表情で応える。
「仇が討てて良かったよ。これで、あの世で牡丹に怒られずに済むからね」
 むしろ、勝気な態度で鳴月 牡丹(kz0180)に逢えるというものだろう。
 籃奈は視線をアルトへと向ける。
 それに気が付いた彼女は微笑を浮かべて応えた。
「貴女が星加籃奈さんか、よろしく。アルトだ。クリムゾンウェストに居る時の牡丹さんの話が聞きたいとか」
「そうさ。あっちでいぢってやろうと思って」
「そういう事か。だから、牡丹の事を聞きたいと希に言ったんだって?」
 イレーヌの質問に籃奈は頷いた。
「なにか色々ある?」
「温泉に出た歪虚を倒しに行って全身白濁になったり、大怪我をした牡丹を助ける為に奮闘したり……まぁ、その時、助けたのはカズマだけど」
 そう前置きしてから、事細かくエピソードを話していく。
 突拍子もない事をやらかす牡丹の話に、思わず笑ってしまう。
「どこに居ても同じだね~。アルトさんは?」
 話しがある程度、盛り上がってから、籃奈はアルトへと視線を向けた。
「んー。向こうはどう思ってたかはわからないけど。私にとっては、女子会仲間で、強敵で友とかそんな感じだったかな」
「それは、十分に友達って言いそうだけど」
「強い人だった。でも、とても優しい人でもあったね」
 対等な状態での勝負もお預けのままだ。もし、今戦ったら、どんな勝負になっていただろうか。
「そちらではどうだったのかな?」
 アルトは逆に訊ねた。
 籃奈から見た牡丹というのを知っておきたいと思ったからだ。
「文化というか文明の違いって恐ろしいと思ったよ。おまけに、あの手料理ときたら……」
「あー。分かる。彼女の殺人料理から、彼女の部下を守ったりもしたな」
「さ・つ・じ・ん・りょ・う・り」
 バンバンと布団を叩いて笑う籃奈。
「今思えば兵器として使えたんじゃないかと」
「扱いが難しいって」
「何をどうしたらああなるんだろう」
「本当に……牡丹は、多くの人から好かれていたんだな。アルトさんと出逢えて良かったよ……」
 屈託なく笑いながら籃奈は言うと、起こしていた上半身をベッドの背に預けた。
 全員が見守る中、ゆっくりと瞳を閉じる。
 しばしの静寂が訪れた。
「……花の良い香りがする。気持ちよく寝られそうだ……孝純」
「母さん。ここに居るよ」
 孝純は確りと母の手を握った。
「……いつでも見守っているから、お父さんと一緒に」
「うん……」
 顔を寄せ合い、それから言葉を交わした親子をハンター達は静かに見届ける。
 それは、一人の母親が、息子に看取られ、人として旅立つ瞬間だった。

 訃報を知らせる鐘の音が響く中、屋敷を出たアニスは、煙草に火を点ける。
 これまで数多の戦場で死に触れてきた彼女にとって死は身近なものだ。
 それでも、やはり、想う事はあったのだろう。
「また会おう。いつになるかは……俺次第だけどよ」
 煙草の煙が、静かに天へと昇り、大空に溶けるように消えていった。



 狐卯猾がゲートを開こうとした場にユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)は立っていた。
 生命が全く感じられない、殺風景な光景が続いている。
「……狐卯猾は滅んだ。でも、喪ったものはあまりにも大きく、そして、多過ぎた……」
 愛刀を大地に突き刺して、ユーリは瞳を閉じ、黙する。
 これまでの戦いで散って逝った多くの者達に。
「……私に出来る事があるなら、私達を信じて託してくれた彼等に感謝と謝罪の意を伝える事だけ」
 戦場では不測の事態は起こりえる。
 誰もが不要な悲しみを背負わない……そんな世界を目指す為に戦い続けて、ここまで来た。
「だから、私の心に刻み付けるよ。この国を憂い、案じ、その為に戦った者達を。その想いを『持っていく』なんて自分勝手だとは思ってる」
 ユーリは目を開き、顔を挙げた。
 吹き抜けた風に、逝った者達の声が微かに混じっているような気がする。
「だけど……だからこそ、邪神にこの世界を滅ぼさせる訳にはいかない」
 未来へと遺した想いや祈り、願いを、未来を踏み躙られる訳にはいかないのだ。
 ユーリは大地に突き刺していた愛刀を抜き放った。彼女の戦いは、これからも続くから――。



 東方は復興途上だ。鞍馬 真(ka5819)は様々な依頼を受けては走り回っていた。
 憤怒残党を討伐し、夜通し見回りし、不安を抱える人達の希望になればと。
「助かったよ。一人じゃ不安だったからよ」
 真は今、恵土城から間道を抜けて天ノ都へやって来た市民の護衛を請け負っていたのだ。
 なんでも、常連だった麺屋に残された秘伝のタレを、女将に頼まれて取りに来たのだ。
「まだ復興は始まったばかりだ。私にできることなら、何でも手伝うよ」
「それじゃ、帰り道も宜しくだ。あっと、そうそう、コレを入口に張ってくれ」
 手渡された紙は、麺屋休業の知らせだった。
 張り紙の内容は悲しい事ではあるが、同時に、あの惨事以降、店の者が無事だという事を告げていた。
 遠くない未来、この店に賑わいが訪れる日が来るはずだ。その為に、今やれる事を手伝う。真はそう思いながら丁寧に張り付ける。
 その時、店の前に天竜寺 詩(ka0396)と朱夏(kz0116)の二人がやって来た。
「ここはタチバナさんとの思い出が一番沢山ある場所なんだ」
「時折、城を抜け出していたと知っていましたが……」
 詩は壊れかけた店を前に、ここでも出来事を思い出すように目を閉じた。
 妖怪や秘宝の話を、色んな食事をしながら過ごした時間――帝や東方を支えてきた、あの人を少しでも支えてあげられるようにと。
 そして、詩は気が付いた。
(私は、あの人の事が……)
 拳を力強く握り、目をキッと開く。
「私の故郷にね、諦めたらそこで試合終了って言葉があるんだ」
「詩さん……」
 朱夏が哀しみを含んだ表情を向けてくる。
 受け入れる事が耐え難い現実に、圧し潰されているのだ。だからこそ、詩は瞳に決意を灯し、朱夏へと告げる。
「私はタチバナさんを探すよ。諦めるのは全てを尽くしてからでも遅くないから」
「……敵いませんね。私は――」
 何かを言い掛けた朱夏の言葉を遮るように、一人の市民が店から出てくる。
「お? 旦那とよく一緒にいた嬢ちゃんじゃないか。無事で良かったよ。きっと、旦那も喜ぶぜ」
「あの……タチバナさんは……」
「皆迄言うな。旦那は殺しても死なないお人だから。おっと、そろそろ行かなきゃ。兄ちゃん、よろしくな」
 急いでいるのか、市民は壺を抱えて小走りで駆け出した。
 その後を、真が、詩と朱夏の二人に軽く会釈してから、市民――麺屋の常連――追い掛けていった。



 重たい足取りで時音 ざくろ(ka1250)は自分のギルドへと帰って来た。
 歪虚との戦いは熾烈を極めている。それでも、彼は戦う。愛する人を守り続ける為に。
 扉が音を立てて開いた。料理の匂いを感じると共に、家主が帰ってきた事に気が付いたアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)が台所から出迎えに出てくる。
 同時に、風呂場で温度調整していたサクラ・エルフリード(ka2598)が駆け足気味にざくろを迎えた。
「おかえりなさい。ご無事で何よりでした」
「お帰りなさい……。無事に戻って来れてよかったですね……」
 左右から微笑を浮かべ出迎える、愛する人の姿に、ざくろは頷く。
 出迎える人が居る幸せを噛みしめる――大きな戦いの度に、この幸せが失われる人がいると思うと……。
「ただいま、かなり大変だったけど今度も無事に帰って来れたよ」
 だから、ざくろは二人を抱き寄せると、頬に軽く口付けした。
 日常の中にあると分かりにくいが、愛する人がいるという事の大事さを、今、深く感じる。
「とりあえず、お風呂にしましょうか? 先にお食事でもいいですけど」
「……まず、お風呂入ってさっぱりしようかな……。一緒に入る?」
 アデリシアの問いにざくろが冗談交じりに返した。
「分かりました。では、先にお風呂で、その後に食事にしましょう。今晩は元気が出るような食材を揃えましたので」
 なまめかしい動作でエプロンを外すアデリシアは視線をサクラへと向けた。
 その視線に気が付き、顔を真っ赤に染めながらサクラは応える。
「は、はい。準備は……出来てますから」
 流れ的に同意せざるを得ない状況だった。

 広い浴室の中、ざくろがタオル一丁でマットに横たわっていた。
 緊張した赴きでサクラがざくろの上に身体を覆いかぶさる形で乗る。
「身体、思ったより、凝ってるようですね」
「そ、そうかな?」
 華奢ではないが、彼の身体をサクラは気合を入れて丹念に解していく。
 四肢を終えた段階で、サクラは全身汗だくになっていた。
 息をついて離れた所でアデリシアが飲み物を渡す。
「お疲れ様です。他の方にはちょっと悪いですが、今日は3人でオールナイトですね」
「ありがとうございます」
 こういう気遣いが出来るからこそ、ざくろの“嫁”という事なのだろう。
 というか、そうでもなければ、一人の男に多くの女性が集まる訳がない。
「も、もう、お風呂の中に入っていいかな?」
 微妙に前屈みになったまま、ざくろが汗を流して二人に訊ねた。
 その恥ずかしそうにしている表情に、サクラは赤面し、アデリシアは微笑を浮かべる。
「はい。全員で入りましょう」
 二人は左右からざくろの腕を取り連行するような形で湯舟へと入った。
 全身を包む暖かさに癒される。
「こうしていると落ち着く。無事に戻って来れた幸せを感じるよ……」
 ざくろは掴まれていた腕を抜いて、改めて、二人を抱き締めるように腕を伸ばした。
 この先も戦いは続くだろう。世界を守る事が出来るかどうかまだ分からない。
 それでも、せめて、手の届く範囲にいるのなら……。
「2人の事は絶対、ざくろが護るから、一緒に未来を掴もうね」
「ざくろさん、もちろんですよ」
「はい……あなた……」
 愛する人達と共に未来に行きたい。その想いは確かにそこにあった。
 ――そして、らきすけの神は今晩ばかりはいなかったようだ。



 受付嬢としての業務を終えて、オフィスから退社した紡伎 希(kz0174)を待っていたのはUisca Amhran(ka0754)だった。
 少女の様子が気になっていると同時に、Uisca自身も牡丹の事で話したい事があったからだ。
 それを希はすぐに感じ取った。だから、緑髪の少女は、無言のままUiscaに飛びつく。
「牡丹さん達なら責めたりしないって分かっていても、私達の代わりに犠牲になったって思いも、どうしても残るから……」
 Uiscaはそう言いながら、少女を受け止める。
「ノゾミちゃんのほうが、牡丹さんとの想い出が多いだろうから……私にもお話して、牡丹さんのこと」
「イスカさんも、聞かせて下さいね」
 Uiscaの胸に顔を埋めて希が答えた。
 牡丹との出会いや、殴り合った事、大笑いした事、沢山の想い出を二人は語り合う。
「……そういえば、ノゾミちゃんと一緒に歌を歌ったりって、なかったかも? どう? 一緒に歌わない? 牡丹さんを送るために」
「はいっ……私、イスカさんみたいに上手ではないですが」
 涙を拭きながら希は笑顔でUiscaの誘いに応えた。
 二人の想いを歌に乗せて、清らかな声が、天に向かって響き続いた――。



 天ノ都の復興は始まったばっかりだ。
 多くの者が恵土城に避難しているというのもある。
 そんな中、龍尾城の医院は多くの市民に開放されていた。
「大丈夫、傍にいますよ」
 志鷹 都(ka1140)が妊婦を励ましていた。
 避難する事が困難で城内で保護されていた若い妊婦のお産を、都は手伝っていたのだ。
 妊婦の声にならない叫び声が、響く。
 お湯をもっと用意するようにと他の手伝いに紙を渡す。妊婦の耳に入って不安にさせない為だ。
「……赤ちゃんも頑張っているからね」
 新しい生命の誕生は、それから間もなくの事だった。
 命の叫び声と共に、生まれ出た赤子を取り上げた都は手慣れた動作で沐浴を行う。
 柔らかい弾力に、小さな掌と足。生きようとする力強さに、様々な想いが涙となって溢れ出す。
「よく、よく、がんばったね」
 元気な女の子の赤子を布で包み、母親へと。
 大地に還る命もあれば、新たに生まれ来る命がある。
 やがて、この命が、国や人を、想いを、未来へ繋いでゆく――そのバトンを繋げた事の大切さを感じながら、都は笑顔を浮かべた。

 一つの命が生まれたその時、場所が変わって、リゼリオ郊外の家で志鷹 恭一(ka2487)は青空を見上げた。
 春の穏やかな陽射しが暖かく降り注いでいる。
 トトト……と気配を感じ、恭一が視線を向けると木洩れ陽の下、幼い娘が如雨露を両手に持ちながら駆け寄ってきた。
「おみず、おみず」
「そうだね。ここのお花さんにも、お水をあげて」
 故人を想い、穏やかな陽が当たる場所にと、種を撒いたのは、彼の妻だ。
 今頃、故郷で復興支援に汗を流しているだろう。愛する人の優しさを、恭一が良く知っている。
 救える人がいるのなら、妻は足を運ぶ。それを子供達が理解しつつも寂しい思いをしている事を知ってながら。
 それでも、自らの道を貫くと決めた愛する人の背を恭一はそっと押してやりたいと思う。
 何があっても、己だけは味方であり続けると。在りし日の涙を見て、そう思った。
「このお花は、お母さんが特別な想いを籠めて育てた大切な花なんだ。 綺麗に咲くといいね」
「はいっ!」
 妻の面影を見せながら、幼い我が子が純粋無垢な笑みを向ける。
 如雨露から流れた水が渇いた大地に滲み込んでいく。もう少ししたら、勿忘草と薔薇が咲きだすだろう。
 その来年も、その次の年も、ここに、新たな“命の花”が咲き続けると信じ。



 天ノ都郊外、幕府軍が総攻撃を掛け、玉砕した地にユリアン(ka1664)は来ていた。
 その戦い、そして、憤怒本陣での決戦でも、彼は別の区域に行っていた。それ自体、彼は後悔していない。
 心と力と覚悟が揃った人が行くべきだと思ったからだ。
 当然の事ながら、死地に向かう時、ユリアンも、その覚悟はできている……けれど、他の誰かにはそうして欲しく無かった。

 縁があった人に、そうされてしまい、残された人の気持ちを知ってしまうと……。
 多くの人が哀しみ、苦しんだ。
 自分なら、笑って逝けるだろうが、遺された人の事を思えば……あの娘にも、同じ気持ちをさせたくはない……。
 だから――。

「出来る限りは、力及ばずとも生きて……みるよ」

 死を覚悟する事と生きる覚悟をする事は相反するものではないはずだ。
 それを解って逝った皆に、彼は水と酒を供え、手を合わせた。
 清らかな風が身体を包みながら、南へと吹き抜けていく。きっと、魂を故郷へと運ぶ、風だ。

 立ち去る前、ユリアンは大地に手を降ろした。
「俺に出来る事を。零れ落ちた砂粒を寄り集める様に」
 一握したものを確りと握りしめた。



「失礼な言い方かもしれませんが、邪神との戦いが激化している現在、これ以上、東方で騒乱が起きては困りますからね」
 エルバッハ・リオン(ka2434)は天ノ都の警備をしている兵にそう告げた。
 復興が始まったとはいえ、戦の爪痕は大きい。
「争いごとの原因になることがあれば、事前に潰しておきたいです」
 詰所や店などで情報を集める。
 多いのは憤怒残党の動向だ。やけくそになって襲い掛かってくる例などもあるらしい。
 やはり、まだまだ、東方にはハンターの力が必要なようだ。
 ある程度の情報を集め、少しはのんびりと寛ぐかと思った時だった。
「憤怒の雑魔ですか!?」
 地中から染み出るように人の背丈はある、涅色の狐の雑魔が、唐突に出現したからだ。
 咄嗟に魔法を放つと牙を剥いて襲い掛かってきた。
 それを建物の壁を蹴り上げて華麗に避けると、再び魔法を叩き込み、雑魔はようやく掻き消える。
「……これは、都では暫く警戒が必要ですね」
 雑魔が湧いた原因は分からないが――まだ憤怒との戦いが終わっていない。
 エルバッハはそう感じずにはいられなかった。



 天ノ都の地下龍脈に降り立ったエステル・ソル(ka3983)は、暗闇の中を歩き続ける。
 立花院 紫草(kz0126)が消えたとされる場所は、正確には分かっていない。
 というのも、負のマテリアル汚染があって、調査しきれていないのだ。
「帝ではないスメラギさんを知る方が、また一人居なくなってしまったのですね……」
 ポツンと一人、エステルは呟いた。
 紫草の残留思念やあるいは精霊化していないかと思って来たが、どうやら、意味は無かったようだ。
「大切な人とのお別れは、とても悲しいことです……」
 死に目に会えなかったとなると、その気持ちは尚のことだろう。
 せめて、声か姿か……なにかあれば、明日に向かって歩ける糧になるかと思ったが……。
「これが“死”なのですね」
 文字通り、跡形も残らず。なにも――それが残酷なまでに理解できた。
 星神器は何も答えない。それが分かっていたのか、あるいは答えられないのか。
「どちらにせよ、私達は明日に向かって歩いて行かなければならないのですか……」
 頬を流れるものを感じながら、エステルは出口へと向かうのであった。



 アルマ・A・エインズワース(ka4901)も地下龍脈の中を進んでいた。
 同じような景色が続く地下龍脈。紫草も、居なくなる直前まで、同じものを見ていたのだろうか。
 立ち止まったアルマは感情という感情を消した表情で俯く。
「……やだなぁ、紫草さん。貴方がいなくなったら、貴方より強くなれたか解らないじゃないですか」
 視界の先、涅色の狐の雑魔が蠢いている。
 アルマに気が付いたようで、幾体か跳ね回っていた。
「僕、貴方のそういう所……きらいです」
 表情が無かった彼に、笑みが張り付いた。
 直後、覚醒状態に入る――右瞳が鮮やかな紅色へと至り、風と共に出現した蒼焔が卵状のまま、右腕に包み込むように纏う。
 血色に染まった翼先の白い、蝙蝠の翼が、音もなく広がった。
「卵は……まだ、卵のまま。それでも、確かに温めてしまったんですよ。貴方も!」
 目がこれほどにと言わんばかり開く。
 掲げた手と幻影両翼の先端から光輝く三角形を形成した。
 ただのデルタレイ……だったが、それでもは一撃で1匹を粉砕する。
 出現した雑魔の群れが消え去るまで、彼の叫びが龍脈の中に響き続けた――。



 人の気配が全くない荒野。
 これでも、天ノ都の外縁部というから、冗談のような光景だ。
 星野 ハナ(ka5852)は元憤怒王蓬生が滅びた地に居た。
「歪虚同士の約束を守るためとは言え、身を捨て世界を守ったことに代わりないんですよねぇ」
 あの日、ハナはこの地には立っていなかった。天ノ都からの避難民を誘導していたのだ。
 しばらく荒野を歩き回った後、小高い丘で羊羮とお茶を供える。
「ちょっとだけ……本当に、ちょっとだけですけどぉ、お知り合いになれなくて、残念だったって思っちゃったんですよねぇ」
 蓬生はなかなかのイケメン――らしいが、変わった歪虚だったという。
 花が好きなのに、触れると負のマテリアルの影響で枯れるという不憫な歪虚。
 自身の存在すらも、約束として差し出せる歪虚。
「深紅ちゃんの為なら、死ねるけど……私は約束だったり、誰かの為に死ねるのかな……」
 普通の依頼じゃ、世界を守る為でもきっと、死ねない。
 そう考えると、蓬生という歪虚の存在感って大きいのだなと。
「貴方……結構突き抜けて凄い歪虚だったんですねぇ……」
 ハナは荒れた大地に頑張って咲いている、野花を見つめながら呟いた。



 十鳥城内に入るのはこれで幾度目だろうか。
 見上げると今にも倒れてくるのではないかという圧迫感の城壁。
 堅固な城門。そして、古い建物の街並みと、新たに造成された区画。
「帰ってきた……」
 城門をくぐり、銀 真白(ka4128)は仁々木 正秋(kz0241)の遺品ともいえる鉢巻を手にしていた。
 通りは最後に来た時と同じように、人が行き交い、賑わっているようだ。
 あの戦いに出向いたのは正秋と瞬と騎馬隊だけだったので、それ以上の損害はないのだ。
 転移門が天ノ都よりも近い恵土城があるので、交通の便も以前よりかは安定している。そうなれば交易や人の行き交いも盛んになるのは当然の事だ。
「混乱はしていないという話は本当のようだな」
 七葵(ka4740)が恵土城で入手した情報を思い出していた。
 元々の十鳥城主である矢嗚文熊信がハンター達に討たれた後、幕府の直轄地となっていた。
 代官は正秋を含め、複数人居たので統治自体に関しては問題ないらしい。
「なるほど。あの大将軍が考える事はあるか」
 妙に納得しながら劉 厳靖(ka4574)が言う。
 通常、命令系統のトップは単独である方が分かりやすい。なのに、代官を複数人付けていたのは不慮の事態による、混乱を防ぐ為だったのだろう。
 そんな訳で十鳥城は直轄領のままだ。所縁のあるハンターが希望すれば拝領もあり得るかもしれない。
「俺は、もし領地を治めるなら詩天に近い所が良いだろうか」
 いかにも七葵らしい発言に真白は真顔で頷く。
 先の事ではあるが、迷う所だ。
「後を継ぐ誰かがいるのであれば……」
「……また、ミィリアが力になれることあったらいいんだけど……」
 立ち止まって話す3人からミィリア(ka2689)が元気な様子で飛び出した。
「とりあえず、お墓に行くでござろう?」
 桃色の髪を揺らして振り返った彼女が仲間達に訊く。
 場所を知っているのかと言わんばかりの反応に、ミィリアはビシっと人差し指を向けた。
「以前、十鳥城の中を調査した時に、共同墓地があると耳にしていたでござる!」
 そういう事で、一行は共同墓地へと向かった。

 十鳥城は長い間、歪虚勢力によって周囲を囲まれていたので、当然の事ながら、城外に墓を作る事は出来なかった。
 その為、限られた敷地を有効に活用する為に、大きな共同墓地があるのだ。
「桜は流石に終わっているか」
 大きな碑の横に細く立つ桜を見て真白が残念そうに呟いた。
 暖かい気候という事もあり、花のほとんどが散り、今は若々しい新緑に包まれている。
 花見の約束が、果たせなかった事が僅かであっても心残りだった。
「……将来的には十鳥城内の墓は全て、ここに集まると墓守から聞いた。正秋殿の父上も、城主も一つになるのだろう」
 七葵はそう言いながら、碑に触れる。
 爽やかな北風が吹いているが、太陽の光を受けて、碑はほのかに暖かかった。
 真っ先に手を合わせたのは、厳靖だった。
「取り敢えず、無事帰ったぜ。お前さんの尽力を、無駄にせずに済んだ……ありがとよ」
 厳密に言うと、ここに正秋と瞬の遺体は無い。
 骨さえ残らず灰と消えたからだ。だが、魂はここに帰ってきていると、そう信じられる。
「…………」
 年長者に見習って、七葵も手を合わす。
 皆の力で仇は討つことが出来たが、失った者達が甦る訳ではない。
 無常な現実が今でも辛い。しかし、ここには彼らが遺したもの、守りたかったものがまだある。
 これからもその未来が続いていくように祈りを込める。
「…………」
 その想いは、真白も同じだった。
 遺った者として強く生きて行こうと、真白は静かに決意した。
 ミィリアは碑を真っ直ぐに見つめながら正秋と瞬の二人に話し掛けるように言葉を紡いでいた。
「前に言ったの覚えてるかな。未来で、いろんなもの乗り越えた先で、胸を張ってどうだー! って言える結果を出してやれって、やつ。」
 二人の死がどうしようもなく、哀しく、悔しかった。だけど、そんな想いは、ここまでだ。
 いつまでも、めそめそしていたら、歪虚の思い通りみたいで癪だし。
「……だからさ、ミィリア頑張るよ。うるさいかもだけど、定期的に、胸を張りに来てやるんだから!」
「私もそうしよう。いや、させてもらう」
 ミィリアの宣言に真白も頷いた。
「自分達が守った未来、ちゃーんと見届けてよね!」
 その時、陽の光で暖まったような風が、まるで感謝を告げるように一行を包み込んだ。
 ――と感動的な雰囲気も一瞬の事。ミィリアと真白の二人に“墓石みたいな胸”という空耳が聞こえ、二人の叫び声が広がったのであった。



 葬儀が終わり、孝純はヘルヴェルと龍崎・カズマ(ka0178)と会っていた。
 東方の様子を尋ねた孝純の問いに駆け付けたばかりのカズマは、復興が始まったと告げた。
 本当は違うのだが――鳴月家に別れを告げに行った彼を待っていたのは、叱責でもなければ失望でもなかった。
 まず、鳴月家の屋敷が無く、崩れた建物を片付けていたのだ。
 その理由を当主は教えてくれなかった。
 復興作業を中断して、カズマの申し出を聞いた鳴月家当主の言葉が頭の中で繰り返される。
(……君がそう願うならそれでもいい。ただ、我々はいつでも待っている)
 東方の死生観もあるだろう。戦いでの過失なぞ責めた所できりが無いものだ。
 ハンター達が悪いというのであれば、そもそも、遥か昔に獄炎との戦いで勝てなかった幕府が悪いという話にもなる……それは彼らにとっては意味のない話だ。
 それに、鳴月家としては、人材が枯渇している現状と娘が認めた人物であれば――という事もあったかもしれない。
「親子での話は沢山出来たか?」
「皆さんのおかげで大事な時間を過ごせました」
「俺の時は作れなかった。孝純、大事な人なら我儘なくらい傍にいてやれ」
「はい。……カズマさん、ヘルヴェルさん、僕は……ハンターになります!」
 少年の唐突な宣言。
 その眼差しは強く、そして輝いていた。
「学者になるのを諦めた訳じゃないです。ただ、大事な人達の傍にいるべきなら、僕もハンターとなって皆さんと共に生きたいです」
 頷きながら、ヘルヴェルは少年を抱き締めた。
「そうですか……先を行った方々の背中を追いかけるのは辛い時もあります、ですが、その方達と共にあった時間と思いが、力と糧になります」
「孝純なら、俺とは違う未来に行けるはずだ」
 カズマは少年の肩にトンと手を置いた。
 その手に孝純は自身の手を重ねた。辿り着く未来は共にあります――そう告げるような視線と共に。
「それでは、行ってきます!」
 勢いよく駆け出した少年の背を、カズマとヘルヴェルは見守る。
 一人の少年の旅立ちを。


 おしまい。



 微睡の中、君は“夢”を見ていた。
 謝りたい事も、次に再会した時の事も、これからの事も、伝えきれなかった色々な想いを、心の奥底から告げる。
 彼女は、それにただ頷き、微笑を浮かべて応えた。

 この先で道が分かれていた。そこまで君は彼女と並び歩く。
 分岐で立ち止まった彼女に君は笑顔で手を振って別れを告げると、一歩踏み出した。

 新しい一歩を……未来に刻む為に。

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参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 赤黒の雷鳴
    アニス・テスタロッサ(ka0141
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 白嶺の慧眼
    イレーヌ(ka1372
    ドワーフ|10才|女性|聖導士
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 天壌無窮
    恭一(ka2487
    人間(紅)|34才|男性|闘狩人
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • 千寿の領主
    本多 七葵(ka4740
    人間(紅)|20才|男性|舞刀士
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
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2019/03/31 15:49:06
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天竜寺 詩(ka0396
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2019/03/31 15:34:54
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エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2019/03/31 19:50:25