• 【郷祭1019】

【郷祭】花咲く頃に、会いましょう

マスター:三田村 薫

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2019/10/21 12:00
完成日
2019/10/29 00:12

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「咲いた!!!」
「咲きましたね」
 郷祭の会場にて、園芸エルフのサンドラはぴょんぴょこ飛び上がって喜びを表現していた。その隣で花畑を眺めているのは、馭者を務めた司祭のヴィルジーリオ(kz0278)である。
「懐かしいな、司祭。お前と初めて郷祭に来た時、私は花を売りに来た」
「ええ、私が喧嘩を見かけてしばいていたときのことですね」
「私はこのジェオルジの大地に花をたくさん植えたいと思っていた」
「初耳ですが、まあ想像はできます」
「農耕推進地域なんだから花くらい植える」
「まあ……無理な理屈ではないですね」

 先の春郷祭、精霊に感謝を捧げるという名目の元、郷祭会場にも花を植えるスペースが設けられた。苗を植えて種を撒いた。苗の花は終わってしまったが、種の花は今見頃を迎えている。

 まだぴょんぴょん跳ねているサンドラの肩をガッと掴んで地面に足を付けさせた司祭。

「踊るなら当日にしなさい」
 そう言って司祭は横断幕を指差した。

『花畑ダンスパーティ! 花畑を囲んで踊ろう!』


「えええええええーーーー!!!!」
 当日。晴れた空にエドの絶叫が響き渡った。
「うっそぉ!? ハンクってバイオリン弾けるのぉ!?」
「ちょ、ちょっとだけだよ! 今日だって簡単なパートを練習してきただけだし……」
「いつ練習してたんだよお前ぇ! 俺にも教えろよなぁ! 俺の行き先はチェックするくせになんで自分の行き先は言わないで済むと思ってんだおめーはよぉ!!!!」
 エド怒りのノンブレス。
「エドうるさい。あと僕も弾けるんだから何か言えよ」
 ジョンが苦笑しながらそんな二人を眺めている。
「お前は割と何ができても驚かねぇよ。あと、マシューはなんなの? それ」
「トランペットです」
 マシューがにこにこしながら答えた。
「あたしもフルートちょっとやってたんだけどね。音は出せるけど、演奏はできないなぁ」
 ナンシーが肩を竦める。ヴィクターはチェロだ。
「久しぶりに触ったよ。音楽はやっぱり良いよな」
「エドはどうですか? 何か好きな楽器は」
「リコーダー!」
 お察しである。


「あ、あなたが来ているとは……」
「僕のことなんだと思ってんの!? 君こそ踊りに来たの?」
「私は踊っている人たちを眺めて『平和になったぁ』って実感しに来ました」
 ヴィルジーリオはC.J.(kz0273)と並んで体育座りしながらそんな軽口を叩き合っている。
「僕もそんな感じだよ。ジョンが演奏するから見に来てくれって言うし」
「彼と親しかったんですか?」
「あの三人の中で一番まともじゃん」
「そうなんですか」
「え? まさかハンクがまともだと思ってないよね?」
「コメントは控えますが、ハンクは可愛いと思ってますね」
 こちらに気付いて、ジョンとハンクが手を振った。大人二人も手を振り返した。
「そりゃ一緒に生活したことあったらそうだよね。僕だってジョンと泊まりがけでお出かけしたから可愛いと思ってるよ」
「彼は一番感性があなたに近いかもしれませ……いや、あなた確か強盗に煽り芸発揮しましたよね? エドの方が近くありませんか?」
「うーん」
 C.J.は首を捻った。エドの放言の数々を思い起こす。
「僕、もうちょっと立場わきまえてない?」
「誰が立場をわきまえてないって?」
 背後に立たれて、C.J.は飛び上がるほど驚いた。振り返ると、ジト目のエドがこちらを見下ろしている。C.J.は立ち上がって見下ろし返した。
「踊るの?」
「プロムは大嫌いだ」
 エドは吐き捨てる様に言うと、二人の間に割り込んで体育座りするのだった。
「……とか何とか言って、誘われたら行くでしょ?」
「うるせー!」

リプレイ本文


 鬼塚 陸(ka0038)は、顔見知りから「何しに来たの?」と問われて肩を竦めた。
「やだなー、遊びにきたんじゃないかー」
 偶にはこういうところで演奏でもして、ちょっとでも戦闘狂みたいなイメージの払拭をしようと思っての参加である。
 一時期、重体期間が三週間を超えたと言う話もあり、これは最長重体期間記録とも言われているが、それについて言及されれば、
「知らんな」
 すっとぼけた。楽団の席に座る。
「楽器? 弾けるよ。アニソン限定だけどね」
 クリムゾンウェストにも、リアルブルー文化は多少流入している。リクの奏でる曲は、一部のリアルブルー通や、リアルブルー出身者の興味を誘う。
(それでも……やっとこんな日が来るようになったんだな)

 守護者の力を行使して、身体がもたなくて、何度も倒れた。
 それでも敵はやってくる。グラウンド・ゼロに、王国に、同盟に、辺境に、東方に、北方に、帝国に。それらに相対するために、薬でだましだまし生きてきたあの日々が、遠い日のような、そうでないような。
 まだ傷の跡が見える指で鍵盤を鳴らしながら、リクは花畑を振り返る。
(それでも、こうして花が咲いた)
 皆が笑顔で踊っている。
(そういうのを見ると、あの日々は……きっと間違いじゃなかったんだ)
 そう思える。
 空になった薬の瓶、その数だけ、いや、それ以上に無理をした。それらが報われた、とも思う。
(ありがとう)
 楽しかったよ、この世界でのあの日々達


 時音 ざくろ(ka1250)は妻の一人である時音 リンゴ(ka7349)の手を引いてダンス会場にやって来た。
「主様……ありがとうございます」
 シロツメクサをモチーフにした民族衣装をまとった彼女の髪には花が一輪挿してある。道中でざくろが彼女に買った花だ。
「思った通りよく似合う……可愛いよ」
 にこっと微笑み掛けながら髪に指を通す。
「ありがとうございます」
 結婚してから、まだ妻として自信がない。そんなリンゴを、彼は今日、ダンスパーティに誘ってくれた。
「ざくろ、綺麗な花をリンゴに見せたかったし、二人の思い出をもっと増やしたいなと思って」
 理由を告げられると、感情を揺さぶられて、白い肌を赤くする。その頬に、ざくろの手がそっと添えられた。じっと目を見つめ、
「ざくろがリードするから、安心して任せて」
「……はい」
 胸が一杯で言葉が出ない。リンゴはざくろに身を任せた。ゆったりとしたペースの音楽に合わせて、夢のように踊る。
 衣装の裾が、動きに合わせて翻る。ざくろの長い髪の毛も。
 やがて、音楽が終わった。ざくろは腰に回した腕でリンゴを抱き寄せる。
「これからもよろしくね……」
 少し乱れた前髪を指で整え、
「愛してる」
 口づけた。
「こちらこそ不束者ですがよろしくお願いします」
 踊りきったあとの高揚感に包まれたリンゴは、顔を離したざくろの顔を見つめてそう告げた。
 幸せな二人を祝福するように、花が風に揺れている。


 ルナ・レンフィールド(ka1565)とエステル・クレティエ(ka3783)は楽団の中に混じって演奏していた。この二人は友人同士であり、エステルはルナを見ているが、ルナはまだ気付いていない。というのも、エステルが「こっそり」来ていたからである。
 エステルの兄、ユリアン・クレティエ(ka1664)とルナがこの度めでたく恋仲となり、今日もユリアンの誘いでルナは来ている。エステルもルナに誘われたが、後から行くと伝えてあった。
「こっそりなのは様式美です」
 先回りしていたエステルが、キリッとして宣言すると、サンドラがその頭を撫でた。
「お前は本当に可愛い子だ」
 エステルはまた、自分が春郷祭で花を植えた花壇のことも気に掛けていた。
「色々あったけどちゃんと咲いたんだ……私たちが作ったうさぎさんは、土に還ってしまったけど、素敵、素敵……綺麗!」
 彼女はくるりと笑い、
「お世話をして下さった皆さんもありがとうございます。サンドラさんもですよね?」
 頬を上気させて喜んでいた。
 そういうわけで、先に来ていたエステルはひっそりと楽団に混ざっていた。やがて、ルナが立ち上がり、手を差し出している兄の元へ駆けていく。
「お手をどうぞ お嬢さん?」
「はい、ありがとうございます」
 ルナはその手を取った。
 陽気な音楽に合わせながら、ルナのリズムに合わせて、ユリアンがエスコートする。
 ルナは踊りの心得があるわけではない。ユリアンも、舞踏会というよりは収穫祭の踊りの方が得手である。エステルとよく踊ったものだった。
 そんな二人だからこそ、テンポよく、互いを思いやりながらステップを紡ぐことができる。
 エステルは二人の今と未来を祝福するように、歌うようにフルートを奏でる。
(少しずつ傷が癒えて未来が健やかであります様に……)
 ……音に個性が出ただろうか。ユリアンとルナがこちらに気付いた。そこで、曲が終わる。
「エシィ……おま……」
「エステルちゃん!」
「ふふ、ばれちゃった?」
 エステルはいたずらっぽく笑うと、席を立った。
「だって見たかったんだもの! サンドラさん、次一緒に踊ってください!」
「あ、逃げた……仕方ないな」
 肩を竦めてから、ぐるりと周囲を見渡し、
「ほっとするね……この光景は。色々まだこれからでも」
 ルナの肩に手を置いて、
「色んな町や村や風景を……見に行きたいね、これから」
「ええ」
「……ルナさん、楽団が気になる?」
「ふふ、わかっちゃった? エステルちゃんが次踊るなら、今度は私が」
「うん、そう言うと思ったよ」
 ユリアンは微笑むと、彼女を送り出した。

 その後、知り合いにルナのことを尋ねられ、
「あー……ええと、連れ……彼女だよ」
 と答えるユリアンの姿が見られたと言う。


「残念。流石にあの花はない、か……」
 神代 誠一(ka2086)は花畑を一通り見て回ってから顔を上げた。
 いつの間にか、自室の前に置かれていた花のことが知りたくて、足を運んだ。だが、お目当ての花は残念ながらない。
「図鑑で調べたかんじ、花はスイートピーとハナニラっぽかったけどさっぱり意味が分からん」
 はあ、と嘆息する。その時、背後で人の気配がして、
「あ? 知らねぇけど、その花なら『私を覚えていて、でもそれが叶わないなら忘れて欲しい』って事なんじゃねぇの? 知らねぇけどよ」
 馴染んだ声が飛び込んできた。誠一は彼の、かつてクィーロ・ヴェリル(ka4122)と名乗っていた彼の言葉に目を丸くした。

 だって、それは他でもない、“相棒”が置いていった花。

「てか何だよそれ、思い人からのラブレターか?」
 つい、口が出たのだろうが、そのこと自体を余計と思うかの様に不機嫌な顔をする。
 誠一は笑ってしまった。誰が置いて行ったと。だが相手は彼のそんな気持ちを知らぬ様に、
「っていうか何でいるんだよ。花好きですー! って面じゃねぇだろ」
「顔は関係ねぇだろ、顔は!!」
 苦笑しつつ言い返すが、心の中が騒がしい。一つ、はっきりしたことがある。
 “彼”が花にこめた願いがそれなのだとしたら──。

(大丈夫。大丈夫だから)


 Gacrux(ka2726)は花を眺めながら微笑んだ。この花畑を作るときの催しには、精神的に余裕がなくて参加できなかった。何気なく会場を見回し、
「おや、こんにちは」
 鞍馬 真(ka5819)を見つけた。
「こんにちは。がっくんも花を見に来たの?」
「ええ、よかったら真もどうです?」
 Gacruxは合奏団を指した。知った顔もこちらを見ている。
「いいね」
 真は元々楽器演奏に明るく、今日も自分で調律するフルートを持参している。Gacruxも、先の春郷祭の合奏に参加している。真はフルート、Gacruxはタンバリンで。咲いた命を祝福するように。
(がっくんのタンバリン、上手くなったなぁ)
 隣でテンポ良くリズムを刻む友人をちらりと横目で見ながら感慨深い思いに浸る。先の演奏会と花畑作りは、同じ春郷祭で行なわれた。
(……花を植えてからここまで、あっという間だったなあ……)
「ねぇ、がっくん、踊らない?」
「良いですよ。俺も誘おうと思ってました」
 二人で並んで輪の中へ。少しテンポの良い音楽が流れている。
「俺の故郷の踊りでね、こういうのがあるんです」
 Gacruxは懐かしそうに言うと、タンバリンで踵や脚を軽く叩きながらステップを踏んだ。
「こうかな?」
「そうです。真、上手いですね」
 真は彼の見様見真似で、徐々に呼吸を合わせながら。タンバリンがしゃんしゃんと鳴る。
「俺は踊れない訳ではなかったようです」
 大嫌いだった故郷の踊りが、今はこんなにも楽しい。それは真と踊っているからなのか。友人に笑顔を向ける。
 やがて、音楽がゆったりとしたものに切り替わった。
「私も、がっくんとなら踊れそうな気がする。良いかな?」
 真が掌を下にして差し出すと、Gacruxは恭しくその手を取った。
「喜んで」
「お互い、色々悩むこともあったけど。こうやって笑い合って踊れるようになって良かったと思うよ」
「そうですね……ええ、俺も、嬉しいですよ」
 嵐の峠を越えて、今、朝焼けを見ている。


 白藤(ka3768)とミア(ka7035)は連れ立ってダンスパーティに参加していた。
「あんま上手く無いけど……うちでえぇんやったら。ミアにだけやで……下手っぴでも笑わんとってな?」
 妹の様に大事にしている親友に誘われて、断ることなど当然なく、照れながら手を取った。ミアは少し悪戯っぽく笑い、
「お相手がミアでごめんニャ? どうせニャらしーちゃんの“王子様”がよかったニャスよなぁ?」
「もう、揶揄わんといてぇや!」
 白藤の頬が赤くなる。二人はゆったりとした音楽に合わせて踊った。ミアはサーカス団に所属しているだけあって、ダンスの身のこなしは得手だ。ブルーのスカラップワンピースの裾が翻る。いつかのクリスマスイヴに、天の邪鬼な“黒猫”が見立ててくれた大切な服だ。それは大切な友人と踊るときに着るのに相応しい。
(また今年も一緒に過ごせればいいニャぁ。勿論、大好きな“おねえちゃん”……しーちゃんも一緒に!)
 ひとしきり踊ると、白藤は少しだけ苦い顔をしている。ミアはにまっと笑うと、
「王子様に今度ゆっくり個人レッスンしてもらうといいニャス」
「もう……またそんなこと言うて……」
 照れた様に笑う彼女の顔を見て、ミアは願わずにはいられない。
 幸せになって欲しいと。
(心安らぐ人とやっと結ばれたんだから)

 大切は増えても、彼女は一番の親友だと自分の中で思っている。それでいていて、大切な家族だと思っている。だから白藤は約束を重ねる。ミアが寂しくないように。
「また来年も、遊びにこよな!」
 ぎゅっと手を握った。ミアも握り返し、
「王子様じゃなくいいニャ? もちろん、ミアもしーちゃんと来たいニャス!」
 白藤はその肩を抱いた。
「ミア、家族はずっと家族なんやで。うちとずっと一緒におってな」
 隣にいてくれるミアを嬉しく思うと同時に依存している自分もいる。ただそれは彼女にも感じることで。
 だから、傍にいるよ、という彼女への献身を、自分のわがままで隠して。


「賑やかね」
 天王寺茜(ka4080)は集まった人を眺めつつ呟いた。
「見てるだけっていうのも寂しいし、誰か知ってる人は……うーん……あ、居た」
 茜はその人の前に立った。
「エド、相変わらず一人だけ声が大きいわねえ」
 二人組を作るタイプの催しへの恨みを叫んでいたエドは、その声に顔を上げる。茜がこちらを覗き込んでいるのを見て、
「あれ、茜じゃん。どうしたんだよ」
「えっと……良かったら、どうかな?」
 ダンスを指す茜に、エドは、
“Pardon?”
「ダンスが嫌いなら、ジョンかハンクを探してみるけど……」
「え……」
 エドは立ち上がった。
「行く」
 別に、エドに対して、恋愛感情があるわけではない。だからと言って、たまたま目に付いたから、と言うわけでもない。
「エドは帰還するか、もう決めたの?」
 たどたどしいエドの足取りに揃えながら、茜は何気なく尋ねた。
「あー、とりあえず一回帰らないとな、とは思ってるよ」
 茜の足を踏まないように足下ばかり見ているエドはぶつぶつと返事をしている。それからふっと顔を上げ、
「茜は?」
「私はこっちに住むつもり。準備はあるけど……将来的にはね」
「そっかぁ」
 エドはうんうんと頷いた。
「茜はちゃんと悩んで生きてるもんな」
「何よ、それ」
 くすりと笑う。
 ひとしきり踊ると、楽団の中に他の知った顔を見つけた。誘いに行こうとして、エドを振り返る。
「じゃあ、またね、エド」
「おう」
 エドは手を振る。少し機嫌が上向いた様でもある。
“See you, my dear green.”


 マチルダ・スカルラッティ(ka4172)は、花畑の噂を聞きつけてやって来た。
 ソウルウルフのフィオレッティと、モフロウのアナトールを伴って散歩だ。噂通り、花が咲き乱れている。先の春郷祭で撒かれた種と言う。
 同盟スカーフを首に巻いたフィオレッティは、興味深そうに花畑に顔を突っ込んだ。ふすふすと鼻を鳴らしながら臭いを嗅いでいる。マチルダを振り返った。彼女はその頭を撫でて、
「良い匂いだった?」
 肩にアナトールが止まる。その暖かさに、マチルダは顔をほころばせた。

 花びらが作るパッチワークの絨毯を眺めながら、薄い秋色の空に華やいだ景色を楽しむ。
「良いお天気」
 強すぎない、この時期の陽光を、空気を吸い込んで。アナトールがまた飛んで行く。フィオレッティは楽しいのか、舌を出して尻尾を振っている。
「ま、可愛い」
 通りすがりの参加者に可愛がられている。狼の一種ではあるが、マチルダに寄り添っている様が、人の笑みを誘った。戻って来たアナトールが、その頭に止まると、一部から黄色い悲鳴が上がった。
 やがて、音楽が鳴り始めた。フィオレッティに合図する。タンバリンを鳴らして、一緒にステップを踏んで踊り出す。
(今日の花分け衣は、いつも依頼で着る服だけど、本来、お祭りのためのものだよね)
 裾を翻しながら、楽曲に合わせてタンバリンを鳴らす。アナトールもホーと鳴いて、楽しんでいるようだ。
 たん、たん、と、タンバリンが鳴る。聞く者の心を弾ませる音が鳴る。
 フィオレッティが高く跳んだ。歓声が上がる。マチルダも手を叩いた。
(こういう楽しいイベントが増えるといいなあ)


「わっふー!」
「あわわ」
 大きな戦いに参加したのか、新しい怪我のあるアルマ・A・エインズワース(ka4901)が、エドの手を引っ張った。
「け、怪我に障る……」
 精神的には元気らしいアルマは、
「折角なら楽しむですっ。エドさんも踊るです? お相手するですー」
「アルマ踊れるの?」
 むしろ踊れない方が意外な出で立ちではあるものの、破天荒とも言える普段の言動を見ていると確認したくなってしまう。
「たしなみ、です」
 少し大人びた……というか年齢相応な笑みを浮かべる。不覚にもどきっとしたりするエド。
「はわわ」
「っていうか僕も一応エルフなんですってば。エルフは楽器やお歌得意な子多いですー」
 アルマはそう言うと、リュートを取り出した。帝国の黒檀製リュートを。楽団に合わせて軽く奏でた。しっかりとした音が、秋の空に響いていく。
「おお……弾いてる……」
 キリの良いところまで奏でると、にっこりと笑ってエドの手を再び取った。
「じゃあ、今度は踊りますです」
「えー!?」
「大丈夫ですっ。僕がいますです! はい、ワン、ツー、ワン、ツー」
「わん……」
 振り回すように見えて、確かなリードでエドを支える。
「戦ったりゲームも素敵ですけど、こういう楽しみも覚えとくと僕が重体でも一緒に遊べるのが増えるです!」
 まだ、もう少しだけ戦いは続きそうだ。邪神戦争のような激しいものはなくても、ハンターが大怪我をする機会はまだあるわけで。
「僕でよければ教えたげるですー。エドさんは可愛くて大事な弟分ですので!」
「わ、わかった……覚える……」
 そこまで言われたらやるしかないのである。大事な兄貴分の為に……!
「わっふーい! 決まりですっ!」


 合奏団に参加していたディーナ・フェルミ(ka5843)は、C.J.の姿を見つけると、
「CJに会うのも久しぶりなの。そろそろ仕事も落ちついたの?」
「やあ、ディーナ。仕事はまぁまぁかな。君は演奏?」
「司祭だもの、聖歌を弾くし歌うよ? 結構うまい方だと自分では思ってるけど」
 持参したパラレルフォニックを見せる。
「CJは弾くのと踊るの、どっちで参加なの」
「僕は音痴なんだ。見物だよ」
「そうなの。じゃあ……私と踊る?」

「村の収穫祭の踊りとか、未婚の人のためってイメージがあって。さっきエドが言ってたプロムって、既婚者も踊れるのかな?」
 陽気な音楽に合わせて、向かい合って踊りながらディーナが首を傾げた。C.Jは肩を竦め、
「郷祭でそこまで気にする? プロムは学校行事らしいから、ほぼ未婚なんじゃないの」
「私はもうすぐタスカービレで結婚するから、未婚の人メインの踊りなら、遠慮した方がいいのかなって思ったの」
「まだ結婚してないなら未婚だろ。おめでとう」
「ありがとうなの」
 ディーナは澄んだ青空を見上げた。
「CJとはいろいろあったような……なかったような? でも、お互い生き延びられて良かったねって称えあっても良いのかなって思ったの」
「そうだね。君が生き延びてくれて良かったよ」


「こんにちは、ジェレミア先生。お元気そうで良かったわ」
 マリィア・バルデス(ka5848)は教師ジェレミアの顔を見つけるや、歩み寄って挨拶をした。
「マリィアさん! マリィアさんも、無事だったんだね!」
「ええ、なんとか」
 マリィアは頷くと、空を見上げる。
「邪神も歪虚王も居なくなった。これからまた時間をかけて王が現れるかもしれないけれど、当面は落ち着いた生活ができるのではないかしら」
「そうだね……うん、それは、とても良いことだなぁ……ハンターの皆には、御礼を言っても言い足りない気がする」
 マリィアはそんな彼を見て、微笑んだ。


「プロムってなんですぅ?」
 星野 ハナ(ka5852)はエドの絶叫を聞きつけて首を傾げた。ヴィルジーリオが、
「高校卒業するときのダンスパーティらしいですよ」
「そういう経験ないので知りませんでしたぁ。でもこれは誰と何回踊ってもいいんじゃないでしょぉかぁ」
「ええ、そうだと思いますよ。楽しんだ者勝ちです」
「それじゃ、ヴィルジーリオさん踊りましょぉ」
「喜んで」

 手を握って右に左に回るようにステップを踏んでいると、ハナは顔を上げ、
「何かあったらどんどん依頼出して下さいねぇ、私はこっちでハンター続けますからぁ……DorAでも私は受けますのでぇ」
「そうですか。ええ、困ったらお願いしますよ」
「そうしてくださぁい。ヤバい人に好かれるのはぁ、この前ので充分身に染みてらっしゃる気がしてましたけどぉ」
 司祭はきょとんとしている。
「ヴィルジーリオさんってぇ、CJさんより引き当て率が高いことぉ、きちんと自覚なさった方が良いですぅ」
「そんなに高いでしょうかね」
「高いですよぅ……あれぇ? 笑ってますぅ?」
「ええ、いつも笑ってますよ」


「……いやあれどう見てもプロムじゃないと思うが。収穫祭とか集団の踊りレベルだろうが」
「うるせー! 俺は昔から『二人組作って』が大嫌いなんだよ!」
 トリプルJ(ka6653)からの、プロム経験者ゆえの冷静なツッコミはエドにとっては火に油だった。悶絶している。そんなエドの肩を、彼はちょいちょいと突き、
「踊りたくないわけじゃねぇが、踊る相手が居なくてなぁ。俺に誘われて踊りたいか、エド?」
“Pardon?”

「俺はリアルブルーに戻れるようになりゃすぐ軍へ復帰の嘆願だ。ジョンは大学って聞いたが、エドはハンクとどうする予定なんだ」
「俺とハンクも一回は戻るよ。大学は一応卒業しておきたいし。その後のことは考えてない」
 ぜーはーと息を切らしながら、エドはへろへろになって質問に答えた。
「考える時間はまだあるしな」
「そうそう。でも、そんなこと言ってたら案外早く帰れたりして」
「はは」
 トリプルJはクラシックギターを膝に乗せると、軽くつま弾いた。
「ギターはハイスクールで齧ったし、ジャズは好きだったから軍のサークルで少しな。エドもギターなら触ったことくらいあるんじゃないのか」
「それはリア充の発想ですー!」
「ちょっと弾いてみろよ」
「いや、遠慮する。あんた、楽団も出るの?」
「有志の楽団だからな、ぶっちゃけハンドベルで参加したって良いと思うぜ」
「じゃあ、お手並み拝見と行こうじゃないの。俺見てるから」
「おう、見てろよ」
 にやりと笑って見せて、トリプルJは楽団に向かった。


「智里さんが此方のダンスパーティに参加したいとのことでしたので。初めまして、ハンス・ラインフェルトと申します。一応智里さんの人生のパートナーの予定です」
 ハンス・ラインフェルト(ka6750)が、穂積 智里(ka6819)の挨拶回りに際して上のような挨拶を述べると、智里は胸を押えてしゃがみ込んだ。
「一応で、予定……シャッツが、酷い……」
「智里さん? 何か?」
「い、いえ何でもないです。私これからも頑張りますから」
 ハンスは挨拶回りを終えると、三味線で有志楽団に参加した。智里はそれを、見学している。
「あれ、穂積さんじゃない?」
「ジェレミア先生」
 顔なじみの教師ジェレミアから声が掛かる。
「こういう場所だから、先生は居ると思いました」
「まあね。郷祭は楽しいしね」
 智里は少し眉を下げると、
「もう知ってらっしゃるかもしれませんが、アウグスタは他のハンターに討たれて消滅しました。一応この近辺の力ある歪虚は、居なくなったと思います……先生から、他の方にも伝えていただければと思います」
「ああ……どうもそうらしいね。今でもまだ、子どもたちがたくさんいると、つい探しちゃうけどね。穂積さんから聞けて良かったよ」
「私はハンスさんと東方に行くので、先生にきちんとお伝えできてよかったです」

「……どうかしましたか、智里さん」
 ハンスの演奏が終わると、二人はダンスに参加した。踊りながら、どこか浮かない顔をしている智里にハンスは尋ねる。
「え? いえ、何でもありませんよ。シャッツこそどうしたんですか?」
「いえ、貴女が希望を述べることは少ないですから」
「そうでしょうか……」
 ハンスは小さな声で、智里に囁く。
「詩天に居を構え、殿の命に従って北征や南征、今後ハンターを最も多く輩出するだろう聖導士学校を探っていくなら、今後此方にはこれなくなるでしょう。智里さん……話したい方とは、きちんと話し合うことをお勧めしますよ」
「……ありがとうございます」
 自分が残すかも知れない悔いについて考えながら、智里はハンスの手をきゅっと握った。


「どうした、男どもが寄り集まって、辛気臭い」
 ルベーノ・バルバライン(ka6752)は、男性が寄り集まっているのを不審に思って声を掛けた。彼らはダンスパーティを指す。
「ほほう、盛装で異性と踊るのか……盛装な者がおらん気がするが」
 彼らは、相手がいないから踊れないのだと言う。ルベーノは眉間に皺を寄せ、
「せっかく邪神戦争も終わったのに、こんな所で暗く寄り集まっておれば蛆が湧くわ! 大体、あそこに手を振るエルフがいるではないか」
 白いワンピースのエルフが、見た目の繊細さにそぐわぬ大声で、
「お前たちー! 踊りたいならこっちに来い!」
「少なくとも誰かは踊る相手がいるということだ。俺にまとめて尻を蹴りあげられる前に、さっさと踊りの申込みに行って来い」
「そ、そんなぁ!」
 ルベーノが蹴り上げる素振りを見せると、男どもは慌てて走って行った。サンドラに振り分けられ、会場に放り込まれている。彼はそれを見届けると、一仕事終えたとばかりに手をはたいているサンドラに、
「良かったら一曲どうだ」
「良いだろう」
 ルベーノはサンドラと話したい理由があった。花について意見を聞きたいのだ。
「ほう。どんな所だ? 場所や気候にも寄るんだ。教えろ」
「ああ、熱帯なのだが一年中咲く白い花の花壇を作りたくてな。お前は園芸の達人と聞いた、助言を貰えないか」
「なるほど……熱帯なら……」
 踊りながらの花談義はしばらく続いたとか。


「お久しぶりです、アルトゥーロ様。今日も子供達の引率ですか」
 フィロ(ka6966)は知った顔の司祭を見つけると、丁寧に腰を折った。
「有志の楽団が演奏すると聞きましたので、子供達の合唱もあるかと思っておりました」
「こんにちはフィロさん。今日は単に遊びに来たんですよ」
 フィロは花畑を眺め、
「これを見ると、邪神戦争が終わったのだと身に沁みます」
「そうですね。そこまで警戒して出掛ける必要もなくなりました。それにしても、フィロさんとはよくご縁がありましたね」
「最初のアルトゥーロ様のパニックぶりが、忘れられませんでしたから。普段隠していらっしゃるけれど、あちらが本質なのかな、と」
「あはは。あれね。母がああだったんですよ。当時の僕は、母さんは大袈裟だなって思ってたんですけど、大人になってからの方が怖い物は増えますね。遺伝かもしれません」
「そうでしたか」
「でも、もうそんなに危ないことも起こらないでしょうね」
「それに、こちらはアルトゥーロ様もヴィルジーリオ様もいらっしゃいますから、多少の雑魔騒ぎが起きても安心ではないでしょうか……虫以外に限りますけれど」
「僕だって虫が全く駄目なわけじゃないんですよ! それはそうと、フィロさんはこれからどうなさるおつもりですか?」
「私は聖堂教会過激派が経営する学校の、寮母になることにいたしました。私もエクラ教徒の一員と言うことになるのでしょう……これからよろしくお願いします」
「過激派」
 アルトゥーロは一瞬だけきょとんとしてから笑顔になり、
「こちらこそ、よろしくお願いしますね」


「ヴィオは演奏しないの? 俺はヴオートあるから練習しないと昔の勘取り戻せないんで、今日はスペッタトーレだが」
 レオーネ・ティラトーレ(ka7249)は体育座りしている友人の元に顔を出した。ヴィルジーリオは首を横に振り、
「今日は平和になったなぁ、と実感しにきました」
「色々あったもんな。ところで……」
 レオーネはたいへんに胡散臭くも爽やかな微笑みを浮かべた。
「郷祭だしヴィオのいい所見てみたい!」
「つまり?」
「ヴィオー踊ろうぜー」
 レオーネはそう言うと、ヴィルジーリオの手を引っ張って立たせた。
「知ってますか、私の方が、ちょっとだけ背が高いんですよ! リードなら私が」
 その差一センチである。
「いや、ブレイクダンスなら男二人でもできるから」
「ブレイク……なんです?」
 レオーネは身を低くすると、全身を使ってステップを踏んだ。時に逆さになって回ったり、転がるように跳ねてみたり。やがて立ち上がって、どうよ、とばかりにヴィルジーリオを見ると、脅かされた猫みたいな目をしている。
「そ、そんな特技が……」
「軍の訓練の一環でやってたことがあってな。何しろ俺はあらゆる面で素人だったから」
 あの時は何も考えなくて済むから無心でやった。友を、大事な人を亡くしたあの時は。何かに没頭しなくてはならなかった。
 だが、今はそうではない。友達と楽しみたい気持ちでここにいる。手を引いている。
「心に釘バット、敵は至近でファイアボール司祭なんだからダンス属性加わっても大丈夫。今までに囚われないお前なりの司祭姿を未来へ向けて花咲かせようぜ」
 普通が続くことこそ、大事なんだから。
「名物司祭でも目指しましょうか」
「そうそう、そう来なくっちゃ……笑ってるか?」
「ええ。わかります?」
 明日に向けて花が咲く。


 有志楽団の休憩中、ヴィクターはふらりと自分の元へやって来た影に目を瞬かせた。
「おう、ラスティじゃねぇか。お前も踊りに来たのか?」
「ああ……ヴィクターのあんちゃん……元気そうで良かったね……」
「お前は……元気がねぇな……」
 ラスティ・グレン(ka7418)は死んだ魚の様な目でヴィクターを見上げる。
「π乙カイデーなねぇちゃんとの出会いを求めて東方に行ったんだ……知ってたか、あんちゃん。着物ってさ、こう胸潰すみたいに隙間に布詰めて着るからさ、みんなずん胴絶壁体型になるんだぜ……」
「お、おう……」
「……北方にπ乙カイデーなねぇちゃんがいるって聞いて……」
「他にもあんのかよ」
「勇んで行ったらジャイアントでさ……棍棒で滅多打ちにされそうになったんだぜ……」
“Oh……”
 想像して頭が痛くなった。ラスティは、はぁ……と重苦しくも消え入りそうなため息を吐き、
「俺は……ハンターになって家族も守りたかったけど、世界中を回ってπ乙カイデーなねぇちゃんに会いたかったんだ……π乙カイデーなねぇちゃんって都市伝説なのかな……」
「ど、どうだろうな……」
「……俺一度、あんちゃんと一緒にリアルブルー行こうかな……」
「いやあ、お前、リアルブルーの女に胸がでかいって言ったら、それこそ法廷に引っ張られるぞ」
 ヴィクターは苦笑する。自分が座ってた椅子を指し、
「まあ、ゆっくりしていけ」
「うん……」
 しょぼん、としたラスティを座らせると、その頭をくしゃくしゃっと撫でるのだった。


 やがて、日が暮れた。見ていた人も、踊っていた人も一人、また一人、家路に就く。友人と来た人、大事な人と来た人、知らない人と出会った人。
 三々五々、去って行く。
 明日がちゃんと来ると言う、幸せな確信を胸に。

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参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 天鵞絨ノ空木
    白藤(ka3768
    人間(蒼)|28才|女性|猟撃士
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜(ka4080
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 差し出されし手を掴む風翼
    クィーロ・ヴェリル(ka4122
    人間(蒼)|25才|男性|闘狩人
  • 黎明の星明かり
    マチルダ・スカルラッティ(ka4172
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士
  • 私は彼が好きらしい
    穂積 智里(ka6819
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士
  • セシアの隣で、華を
    レオーネ・ティラトーレ(ka7249
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • 何時だってお傍に
    時音 リンゴ(ka7349
    人間(紅)|16才|女性|舞刀士
  • 桃源郷を探して
    ラスティ・グレン(ka7418
    人間(紅)|13才|男性|魔術師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/10/21 08:52:58