【未来】語り、継がれ

マスター:DoLLer

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2019/11/06 19:00
完成日
2019/12/01 22:06

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「そこでクリームヒルトは帝国中に線路を張り巡らせて、一般人では1か月かかっていた地方の移動を数日まで短縮することに成功しました。たくさんの人をつなぎ合わせて、たくさんの事業を起こしました」
 ミネアはゆったりとした口調でそう語ると、手に持っていた本をパタリと閉じた。
 目を聴衆に向けると物語の世界に想像の翼を伸ばしていた少年少女達はわっと拍手をした。
「すごい。クリームヒルト様のことよく知ってるね」
「そりゃもう、昔からの知り合いだもん。あたしを帝国に呼んでくれた一番の恩人なのよ」
 ミネアは得意気に胸を張ってそう言いつつ、思い返すのは出会った時のこと。自分も大して世間知はない方だったけれど、クリームヒルト様も大概だった気がする。
 けれども彼女は自分が無知だし非力なことも知っていて、それでいてタフだった。
 色んな人と出会って協力を仰ぎ、成長してきた。
 人と人を繋ぎ、力をつけてきた。
 嬉しい事も、悲しい事も、全部を受け入れてそれでも歩みを止めてこなかった彼女はとうとう庶民議員という地位を得て、一般人の為に全力を尽くしてきた。
「人がつながるとね。絶対絶望なんかしない。新しいアイデアが生まれるのよ。っていつも言ってた」
 クリームヒルトは一般人だ。覚醒はできないから剣を持って戦う事はできないし、超越的な力を発揮できるわけでもない。それでも彼女は絆という力を知っていて、そしてその力の使い方は詳しかったように思う。
 だからこそミネアも惹かれたのだから。
「つながる、ってね、過去からも未来からもつながるんだって」
「えー、嘘だ。だって死んだ人に会えるわけないし、未来なんかいけるわけないじゃん」
 ちょっとクールな少年が否定してもミネアは困った顔はしなかった。
「未来にこんな人と会えるんだっていう想像の翼が、つながりを生むんだって。そして過去にはね、たくさんの人の生き様を学ぶこともまたつながり、なんですって」
 悩みを救うのも人間
 人間を悩ませるのもまた人間
 世界を作るのも人間なら
 世界を救うのも人間
「あたしね。旅商人しながら、今は人をつなげるお仕事しているの。遠くにいる人がこんなことをしているよって伝えたり、過去の活躍を伝えたり。魔導列車が敷かれて帝国内は近くなった。だから後は一歩踏み出す勇気を与えることができるように、こうして地方を回っているの」
「じゃあハンターっていう人達のこと知ってる? すごい人達って聞くけど」
「もちろん。たっくさん知ってるよ」
 いつの時代でも少年少女は英雄達に憧れる。
 実際はそんな光り輝く人達ではないとミネアは思っている。一緒に笑うこともあれば、泣いたりすることもあれば、小さな失敗したり、悩んだりもする。普通の人達だ。それが大きく輝けたのは色んな奇跡が重なったからで。
 それは目の前にいる少年少女だって同じ可能性を持っている。
 だから、知ってほしい、つながってほしい。
「えー、本当。じゃあ聞かせて聞かせて」
「いいよ。それじゃ誰から語ろうかなぁ。あ、それにはまず万能調味料一つお買い上げが条件だよー」
「ミネア、商売上手ぅ!!!」
 笑い声が響く中、ミネアの頭は既に語り出す人達のことに想いを馳せていた。
 彼らの奇跡と軌跡に一石を投じるために。

 さて、語ろう。
 あなたの姿を。

リプレイ本文

●鬼塚 陸(ka0038)
 陸はリアルブルーとの技術交流の旗振り役として、クリムゾンウェストの相談役を務めた第一弾としての取り組みは魔導列車だった。

「……この線路幅って狭くないか?」
 魔導列車はマテリアルの伝達を助ける機導石によってベクトルを補正することで運行する代物だ。より効率的に動かすために線路を使用しているのだが。
「1067mmね。ガルカヌンクの試作品は762mmよ」
「ナローゲージ路線かよ! リアルブルーの標準である1435mmに合わせることができれば、リアルブルーの資料を活かせるんだ」
 リアルブルーで度々持ち上がる問題をクリムゾンウェストで起こさせるものか。陸は穏やかながら決して曲げない意志を瞳の光にしてクリームヒルトに伝えた。
「詳しいのね」
 クリームヒルトはしばらく陸の顔を見つめて、それからにっこり笑った。
「そういう直感、大切だと思う。じゃあ任せていいかしら」
「おう!」
 その後、陸は信号、閉塞など、本職もびっくりの知識と概念を取り入れクリムゾンウェスト各地の鉄道網整備に大きく貢献し、後年『鉄道王』と呼ばれるようになった。



●シャーリーン・クリオール(ka0184)
 料理で人を幸せにする彼女の姿は外見より青い鳥と謳われていたが、その羽ばたきは宇宙へも羽ばたいていくことになった。
 彼女は小型宇宙船を手に入れ、料理人の名を轟かせていく。

「流通経路や販路なんかも最初は頭突き合わせて悩んだのが懐かしいね」
 今となればどこでもひとっとび。そこにシャーリーンの軍人の経験と、そして誰よりも好きだった料理が如何なく発揮されたことは言うまでもない。
「リアルブルーで学んだ新しい料理も早く試したいよね」
 目をキラキラさせながらシャーリーンに話しかけてくるのはミネア。
「今度の料理もみんながびっくりする事間違いなしさ。その後、笑顔になることも、ね」
 2人はそんな人々の姿を思い描いてふふっと笑みをこぼし合った。
「さあ着陸するよ」
「あ、五条さんが迎えに来てる」
 彼女もまた『ハミングバードキッチン』がどんな幸せを運ぶのかが楽しみにしてる。
 今日もたくさんの幸せを作ろう。シャーリーンとミネアは手を振って返した。



●アーシュラ・クリオール(ka0226)
 ボラ族として帝国で過ごしたことによって、ボラ族はその矜持を保つことに成功し帝国の中で生きる辺境部族として有名になる。時には歴史学者や民俗学者が彼らの元に訪れることもしばしばあった。

「初代部族長のスィアリ様は命も大地も同列。不浄を貯めこまないように常に清浄を旨としていた。そこでうちのおばーちゃんがね、開発したのがこれ!」
 アーシュラの孫娘は得意げに学者たちに披露したのがその時の機械。
「いつも奔放だったおばーちゃんですら、この時は真面目にノート作って研究していたんだ。機導術とリアルブルーの技術の融合、マテリアルからのアプローチと化学と物理、そこにボラ族の呪術まで混ぜて作ったってやつ!」
「今じゃ完全にブラックボックスですよね……」
 妹の方が苦笑する。浄化装置は確かに絶大な威力を発揮したが、趣味に入り過ぎた結果誰も理解しえない遺物となってしまった。
「だから夢が詰まってるんじゃん」
 この装置で多くの不浄を祓う旗振り役となり『浄風の機手』と呼ばれたアーシュラおばーちゃんのことを知るきっかけがここにあるんだから。



●ミグ・ロマイヤー(ka0665)
 邪神大戦後にマスティマ所持者となった変わり種。星神機を戦争にではなく研究するために大精霊と契約し、解析し尽くし、そして戦後初となるユニット開発を主導し、今日に至るまでのベースモデルを確立した偉人。

 この世界は技術の進歩は目覚ましい。あんなロートルなCAMであっても空を飛べるのが普通。そのロートルなCAMが空中に現れた信号により一旦停止したと思うと、新型のCAMが空中にふっと姿を現した。
「ほう、プライマルシフトもあの程度実用化できるようになったか」
 空を飛ぶ機能が実用化された切っ掛けがミグなら、あの瞬間転移を世に広めたのもミグ。
 そうした新たな技術革命の呼び水となったのはミグによるマスティマの技術解析があったからだ。自分の手掛けた研究が実用化されている姿をみると笑みが漏れるのも仕方ない。
「死ぬまでに後どれだけ技術革新が進むか楽しみじゃ」
 100才も過ぎてから守護者になんてなるものじゃないわい。などと嘯きながらも、その容貌も、その瞳に宿る知的好奇心という名の炎はずっと輝いている。
 そんなミグはマスティマで世界を流離い『伝説の技術革命者』と呼ばれるようになった。



●志鷹 都(ka1140)
 都は恩師の病院を継ぐことになり『天ノ都院長』となった。慈愛に溢れたその御技に多くの人々が彼女の元を訪れ、身体のみならず心も癒され、いつでも病院はたくさんの笑顔に溢れていたとか。

 カーテンを留めて窓を開くと、朝露の混じった光がキラキラと室内に流れ込んでくると都の心も心機一転と輝きが生まれてくる。
「ん……」
 その朝露の一滴が頬に触れた。ぬぐいとる仕草はいつしか涙をぬぐった仕草のよう。
 朝日を受けてひらめくカーテンの白は救護所の衣に見間違えると、「助けを待っている人がいます。行きましょう」という言葉が脳裏で再生されると不意に都の顔が曇った。
「ルーフィさん……傷つきながらも救命の道を貫こうとする貴女に、私も己の道を貫こうと決めたの」
 また会いたかった。伝えたい事いっぱいあったよ……。 
「救われたのは私の方。だから……ありがとう、愛してる」
 都がぽつりと言葉を漏らすと、窓からの風に揺れるカーテンが大きく翻った。それは彼女が振り返って微笑んだように見えた。
 彼女はきっとそばにいてくれている。
「せんせーい。この前はありがとうございました」
 窓の下から聞こえてきた女性の声に、ゆっくりと破顔した。
 ありがとうは巡るのね。



●時音 ざくろ(ka1250)
 邪神と戦い、数々の冒険を乗り越えたざくろは温泉豊かな大地を預かり、美しい妻達、娘達に囲まれながら幸せに暮らした。その百花絢爛な冒険記は『時音ざくろの大冒険』として領地で出版刊行されている。

 怪盗ねずみ娘がの夜闇に乗じて屋根を走って逃亡をはかっていたその時だった。ねずみ娘の行く手を遮るざくろとその妻達、娘達の姿を浮かび上がらせた。それは貴族衣装ではなく、完全にねずみ娘と相まみえる為のセクシー度満載の冒険用装備だ。
「噂に聞く神出鬼没の女冒険達か」
「待って、ざくろは男、男だから!!」
 悲鳴を上げて否定するその隙を狙ってねずみ娘は逃げ出したが、ざくろを欺くことはできず。あっという間に捕縛してしまう。
「ううう、実は伝説の秘宝を狙えと脅されていて……」
「そ、それって媚薬にもなっちゃう秘宝のことじゃないか。それを狙う奴がいるなんて、そんなのざくろ許さない!」
 これを皮切りにさらなる冒険が冒険を呼び、いつしか『大冒険王』と呼ばれるようになった。

 『時音ざくろの大冒険』序章 ねずみ娘もイチコロ! より



●ルナ・レンフィールド(ka1565)
 ルナ・クレティエとなり、3人の子供の母となりつつ、シュレーベンラント州の湖畔にて、童謡の作曲家として活動している。
 いつも音楽と共にあり、それは将来も変わることは無かったルナの活動を支えたのは。光の森での出来事、ガルカヌンクでの戦いであった。

「ちょっと 幸せお届けします。ミネアカンパニー♪」
 少し前に作ったキャッチメロディをリュートで弾いた。メロディは単純だけれど、ルナの精魂がこもっている。その音色に子供たちは大はしゃぎすると興に乗ってくるといつものお願いをした。
「ねぇ、おかーさん。あれ聴かせて」
 ルナはにっこりと笑うと、クレセントリュート「Suite」を手にした。
 覚醒するとマテリアルが、音色が、記憶が鮮やかにあふれ出て溢れた光は湖面に揺らぎ経って、光の森を映し出していく。
「ふるえ、心よ!」
 湖は幻想の世界。水面は、時を超え、場所を超え、世界をも超える境界線。
 それに音色を添える事で心を遥か彼方へと伝えていくとルナは信じている。
 『湖畔の作曲家』と呼ばれるルナの代名詞は、音楽は幸せを届けることなのだと。



●ラティナ・スランザール(ka3839)
 愛妻と睦まじい生活を送り、2人の子供に恵まれる。その子供たちにせがまれてハンターだった頃の出来事を語るのはいつも光の森のことだった。子供たちは両親の資質をしっかりと受け継ぎ視野を広げて育つと旅に出たいと願う事は当然の事だったのかもしれない。

「朝露が暁の光浴びる時 木漏日が天の光降ろす時……って、歌ったの懐かしいな」
「ああ、おかげさまだよ……ここは俺達の宝だ!」
 ラティナの歌声に感謝を示すようにギムレットが手を広げると、鹿が、小鳥が、栗鼠が。ふくよかな緑に隠れていた動物たちが一斉に顔を出す。そしてその動物達の合間から姿を現すのはアガスティアもいた。
「すげぇ宝になったな。でも俺の宝もすごいんだ。見てくれよ!」
 抱え込んでいたエルフとドワーフの少年を見るギムレットごとラティナは抱きしめて、彼の顔にキラキラと宝石のようなとびっきりの笑顔を浮かべた。
「俺の宝だ!」
「志を受け継ぐ私達の森と同じくらいの大きな宝ですね」
 アガスティアは微笑むと、ラティナと子供たちに籠を与えるようにそっと抱擁をし、シラカシの小さな苗贈ったのだった。シラカシを故郷に持ち帰ったラティナは『光の森を継ぐもの』と呼ばれることになる。



●エアルドフリス(ka1856)
 長らく逗留していた宿屋を引き払い、北方地域を巡り辺境の復興にも尽力した。リアルブルーと辺境の薬学に精通し薬学に大きく貢献し『薬学の父』と呼ばれるまでに至った。

「人の身体にはマテリアルが流れているように、大地、そして生命全体、生きる道にも流れが存在している。千変万化にして惑わず、不遍たれ。水の如く、雨の如く」
 そんな書き出しで始まるエアルドフリスの著書。
 大半は薬学だが、1冊だけ伝承音楽の本が混じっている。
 エアルドフリスの本は研究者の間では非常に重宝され、その哲学や考え方をに触れようとする学者が現れるのも仕方ない事だった。そのエアルドフリス研究で注目される一つのがこの本。ここにはエルフの歌い手の晩年が事細かに描かれていた。そこにエアルドフリスがどれだけ心動かされたのだろうと学者たちはこぞって研究をした。
 それまでの擦れ切れ気味の人生から、それでも尚、人を愛していることを自覚していたのではないかと考えられている。
 そしてもう一つ、不知文目の相手と密にやり取りしていた手紙があるということで、学者たちはエアルドフリスの愛がいかほどだったのかと躍起になって手紙を探しているとか。


●リアリュール(ka2003)
 帝国オプストハイムとグライシュタットの境界部にある森のはずれに土地を得たリアリュールはテミスの遺したヒルトシープを受け継ぎ、羊飼いを務めた。手厚い飼育にヒルトシープは数を増やし、後年、帝国のシンボルとして考えられるようになった。

「ダメだったかしら」
 村を訪れたリアリュールは寂しく目を細めた。探していた羊は一匹も見当たらない。
 それでも。何度踏みにじられたって、決して消えない願いがある。リアリュールは諦めたくなかった。

♪夢 希望 朝にくる度やってくる

「やっぱり来てくれた」
 音楽に反応して物陰から顔を出したヒルトシープに手を広げると、それはのろのろとしながらゆっくりリアリュールの胸に顔を埋める。そしてリアリュールもまた羊を優しく抱きしめると微笑みながら囁いた。
「せっかく得た縁だもの、残りの生をかけてみるわ。一緒についてきてくれるかしら」
 道のりは長いけれど精霊様も見守ってくれている。
 時を超える音色と、瞬く星の下で、リアリュールとヒルトシープの長い旅路はゆっくりと進んでいく。彼女が『ヒルトシープの母』と呼ばれたのは名声だけでなく、羊からも慕われていたのだと彼女を見た人は口をそろえて言った。



●神楽(ka2032)
 クリームヒルト派閥拡大の為の政争やナサニエルの2度目の母殺しを手伝う代りに錬魔院の裏の技術を貰う等黒い行動を繰り返し、カッテ退位後の帝位争いでは議会を大いに荒し後に帝国が小国に分裂する遠因となった神楽をもう三下とは呼ばれず、後に『大悪党』と呼ばれることになった。

「ケケケ、『亜人なんて』の一言が自滅だってこと気づいてないんすね」
 エルフをはじめとして亜人との融和反対を訴えていた議員の家は現在大炎上中。
「結局自分の事しか見てないのよね。だから発言もボロが出るし」
 神楽を愛おしい目で見てそういうのはアミィ。発言録音までの下準備として議員周辺の人間をことごとく籠絡したり。
「治めている人間が腐ってんだから、それに対抗するにはあたし達みたいなのが必要って事でしょ」
 それに。とアミィは照れて視線をそらしながら、呟いた。
「悪行三昧で地獄行くのは確定だとしても、一緒なら怖くない、しね?」
「もちろんっ。屍の上に立つ悪人でも幸せになれるっす。だから死ぬまで、いや死んでも地獄で一緒に幸せになるっす」
 その言葉にアミィは顔を輝かして、神楽を抱きしめた。神楽もその抱擁を抱擁で返した。
 ここは崑崙。暗黒の空に星空だけが瞬く世界。



●ソフィア =リリィホルム(ka2383)
 同盟領に刀剣類から日常用品まで幅広くあつかう工房を開設。同時に商人としての才覚も発揮し、研究開発した品物は必要とされる場所に届けられ、世界の運営の巨大な車輪となった。

「ソフィアさんはあたしにとって師匠です、師匠」
「そういうこと。だからそれは引っ込めな」
 引っ込めろと言って押し返したのはテーブルにおかれた小切手。金額はきっちり約束通りの1600万。
「出した分はとっくに投資として回収できてるんだし」
「いいえ、借りは返す。そうでないと商売相手として対等にやっていけないじゃないですか」
 いつぞや見たあの落ち込んだ顔も、迷っていた瞳もどこにもない。その顔にソフィアはくつくつと笑った。貸した分以上の投資はこうして形になっていることを彼女はきっと気づいていないだろう。
「芋を売ろうとして右往左往してた奴がでっかくなったもんだ」
 小さく聞こえないように独り言ちると、小切手を受け取り、ソフィアは愛嬌たっぷりと顔に浮かべた。
「それじゃ商売上手なミネアさん、新しく開発した商品、仕入れてくださーい」
 『鉛筆からミサイルまで』という標榜がはソフィアの工房につけられ、世界指折りの『大工房』と呼ばれるようになった。



●リュー・グランフェスト(ka2419)
 邪神との戦いを終えて、次なる戦いは人同士のものとなるだろうと予感したリューは、その戦いに身を投じるクリームヒルトを助けることを決めた。

「お前が、好きだ」
 片膝をつき、胸に拳を添えたリューの言葉は恋愛の結晶ではあったが、示すものはそれ以上の意味があった。
「わたしの傍にいると、大変よ?」
「知ってるさ。知ってるからこそ、傍にいたい。一番近くにいる。そして……必ず幸せにしてやる」
 騎士として、最愛の人としての言葉にクリームヒルトは静かに頷き、彼女も同様に膝をついてその手を取った。
「わたし一人じゃ立ち止まることがあっただろうけど、リューがいてくれたら絶対に大丈夫だと思ったし、実際そうだったわ」
 帝国は後に分裂するが、それは民が自分に合った選択をできる国を選べる配慮だったといい、リューとクリームヒルトの絆は小国同士をつなぎ合った。
 『クリームヒルトの夫』とは差別を正して絆を生み出す数多の架け橋を意味し、リューは小覇王と囁かれた。
「愛している」
 2人の愛の炎は世界を照らした。



●アウレール・V・ブラオラント(ka2531)
 軍人貴族として、守護者として歩んできたアウレールだが、血生臭い経歴は以降一切感じさせることはなかった。社会の復興と発展に傾注し、帝国の発展に大きな功績を残した。

「こちらの戦いが本格的になるということは予測がついていたことだ」
 仕立ての良いスーツを着込み、書類の束を机に置いたアウレールは窓の外を眺めた。馬車が主流だった帝国もいまや車が走るようになり、大きな荷物が毎日のように運び込まれる。バルトアンデルスは人種の坩堝と化し、毎日頭の痛い問題もたくさんあるようだが、それを全て受け入れる器の大きさも兼ね備えているということだった。
「光が強ければ闇もまた深い。わたしはあの闇を払拭して、困っている人を救ってあげたいと思っているの」
 見た目と立場と態度は変わったが、仕事の相手、というスタンスは変わらないクリームヒルトも同じように窓の外を眺めていた。
「しかし、それで光あるところが影が差すようなら一緒ではないか。不幸な人間を減らすのは結構。だが、全体の満足度を上げる事も忘れるなよ」
 そう言ったように彼の貢献により帝国は新たに生まれ変わり『帝国の父』と呼ばれることとなる。



●Gacrux(ka2726)
 レクエスタによる北伐に継続的に参加し、その後も開拓隊として活動を続けて小隊を任されることとなったGacruxは、その荒れた大地に数多の植物を植えるマテリアル再興の一翼を担った。

 Gacruxは自分が開拓した大地を再び訪れた。
 一歩、足を踏み入れた瞬間、咲き誇った花が一斉に花びらの嵐を巻き起こし、Gacruxの周囲で舞い踊った。黄昏時の赤い光に反射するその花びらは硝子のように光を反射して輝き、光の粒がGacruxを祝福しているようでもあった。
 わずかな汚泥とひび割れた砂の池だったそこは宝石の園となっていた。
「うまくいったようだ。マテリアルの尽きたこの池をここまで変えたのは、この花がマテリアルを多く含んでいる証だ」
 Gacruxは一輪花を手折り、同行の女にその花を手渡した。
「シャインロータスと名付けようと思うんだ」
 花言葉は「悠久の再会」「終わりなき愛」「私に気付いて」
 マテリアルを多く生み出すその花は命蓮ジュデッカとも呼ばれた。今、その花は生前の男の拠点に程近い池に群生し、想いは悠久の時を越え、再誕と再会の時を夢見て咲き続けている。



●高瀬 未悠(ka3199)
 退役したシグルドと共に旅をし、多くの人々に幸せと希望を与えた。後に施療院を開き、障害者や孤児への福祉に心血を注いだ。2人は先生となり、院にいる人々のみならず世界各国から慕われた。

 未悠は勢いよく院の扉を開けて帰ると、子供たちに詩句を教えていたシグルドに抱き着いた。
「シグルド! 本屋にあなたの本、並んでいたわっ」
 鞄にいれた本を取り出すと子供たちは大喝采を送った。
「シグルド先生、おめでとう! どんな本なんだろう。読みたいなぁ」
「大切なものは傍にあるってことさ。今日はこれを読もうか」
 子供たちの頭を撫でながら、シグルドは穏やかにそう言うのは、本の内容を説明するだけでないことは未悠は知っていた。
 色んな人がここには集まっているが目がほとんど見えなくとも決して苦にしないシグルドと、それをしっかり支える未悠に触れることによって、彼らはみんな心豊かに育っていく。
「ねぇ、シグルド。私、毎日が幸せよ」
「僕はその笑顔を見たいからね」
 紅潮する未悠の頬を撫でてシグルドは微笑んだ。
「生まれ変わってもまたあなたに恋をして、何度でも何度でも……」
 『障碍を乗り越えて』。未悠の姿勢は多くの人々に光をもたらしたことが、本の中に綴られている。



●レイア・アローネ(ka4082)
 剣の道を邁進したレイアは『天下無双』と呼ばれるにまでいたったが、気負うことなく友人たちと過ごし剣を目指す者、冒険を夢見る少年少女の憧れの存在となった。

「へえ、あれがクリームヒルト嬢か。話しには聞いていたけど、胆力のある顔してる」
 フラワーシャワーが注がれるウェディングロードを固める観衆のさらに外側からぼんやりと花婿と花嫁を眺めたレイアは呟いた。戦友の結婚式に参加しにきたのだが、さすが有名人の結婚式。人が多すぎて踏み込めない。
「背中を押してやろうやろうって思っていたけど、野暮な事しなくて良かった」
 これから彼はこの人だかりにずっと囲まれて生活するのだろう。一緒にまた冒険の一つでも誘ってやりたいところだが、周りがそれを許してくれることはないだろう。
 そしてきびすを返した刹那、なにやら不穏な空気をレイアは察した。
 そういえばクリームヒルトは敵が多いとか。
「こういう方が私には合っているらしいな」
 レイアは剣を引き抜いてにやりと笑った。
 彼女の武人としての道は様々な人々と混ざり合いながら切磋琢磨されていく。その一歩を今、踏み出したのであった。



●アルマ・A・エインズワース(ka4901)
 精霊と結婚した人間として伝わるアルマは、妻と共に孤児院を開き、子供たちを守る力、子供たちを育てる力として生きていくことになった。

「あの……」
 今日も孤児院の扉がノックされると、邪神戦争期から全く変わらぬ姿のアルマと妻が出迎えた。
「どうしたんですか?」
 顔を見れば一目で身体と心に傷を追っている子供だとアルマは分かった。そして孤児であり、救いを求めに来たことも。
「あの、僕も『エインズワース』になりたいんです!!」
 だが、そんな言葉を発されるとは思ってもみなかった。
「僕の村、山賊に襲われて……でも『エインズワース』さんに助けてもらったんです。それでここに行くと言いって教えてもらって」
 自分たちの子供。血のつながりではない子達ではあるが、アルマと妻の深い愛を受け継いだ彼らは自分たちの名は『エインズワース』だと名乗っている。
「わふ。ようこそですよ♪」
 『エインズワース孤児院長』アルマは扉を大きく開いて、新たな子を喜びをもって迎え入れた。



●宵待 サクラ(ka5561)
 サクラは世にも珍しく死後に出版を果たした。著書は『聖女イコニア・カーナボン』。その怪奇なる出版劇に大きな反響を呼ぶと同時に、聖女の人生を大きく広めるきっかけを作った。

「広められる事を怖れられて発禁処分を受けたりする可能性もあるんだ」
 色んな可能性はある。それでもサクラは絶対に未来へつなぐのだという強い意志を態度に示していた。
「イコちゃんの未来を守るって決めたんだ」
 だから生誕から死亡まで。
 リアルブルーでの活躍、儀式の件などはとにかく詳細にこだわって書き記したし、良いところも悲しいところもとにかく詰め込んだ。
「ユニゾンにも寄贈する。あそこだと関係が薄いし記録保管も根付いているだろうし……」
 死亡日時や死亡理由の追記の手配も済んでいる。
 私の全てを捧げる。だからこそ人生の時間を全て費やしてできることは準備していく。
「これ、筆者の立場、宵待さんのことを示した方がいいと思うのですが……いいのですか」
 本には膨大な時間と金をかけている。だけど宵待サクラの名前はただの一つもでてこない。
「うん。 イコちゃんは私の全てだけど、逆はそうじゃない。私はそれを良く弁えてるんだ」
 そして彼女の死後、『聖女伝説』の名は独り歩きを始めた。彼女の思惑通りに。



●ディーナ・フェルミ(ka5843)
 聖導士学校の名物教授として神と大学の隆盛の一翼を担ったと知られるディーナだが、その人生を振り返るとむしろ祭での騒動の方が多く、そのギャップに多くの人々が注目し『ルル総合大学名誉教授』と呼ばれるようになった。

「ぎゃー、きた! みんな用意は良いか。今日こそあのブラックホールに打ち勝つぞ!!」
 祭の賑わい中だというのに、その一言で、蜂の巣をつついたような大騒ぎが始まるのはリーリーの足音がしたからだ。
 戦争中のハンター活動で多額の報酬を得たディーナは祭となれば、屋台全店舗の食べ物を全てたいらげてしまうレベル。経済が回ることは良い事だ。
「ちょっとひどいですの! 授業に必要な体力を備えに来ただけなのに」
 それに付き合わされる生徒はいったいどうなってしまうのか。
 聖堂教会の過激派と噂され、歪虚が出現したと噂になれば24時間いつでも対応、一撃必殺だというのだからそのエネルギーは確かに必要なのかもしれない。
 丘精霊桜精霊には日参する体力。
 ジェオルジにあるタスカービレ村の青竜紅刃流の道場主と結婚し、姫、太郎、次郎と3人の子供を養うには相当な体力が必要なのだ。
 なのだが。
「もっとたくさん料理を用意していればいいと思うの」
 やっぱり今日も食い尽くされてしまった。



●マリィア・バルデス(ka5848)
 邪神戦争後は連合宙軍に復帰し、軍人として一生を送った。その一方で聖導士学校の戦闘教官を勤め、卒業生を連合宙軍へとつなぐ役割を果たした。

「橋渡し、ってわけじゃないけどね。リアルブルーから聖導士学校への留学も多いし、ユニゾンとの学生研修なんてものもあるし」
 都合がいいのはそれぞれの立場だけでなく、マリィアにとっても良かったように思う。異世界に興味があったのがハンターになったきっかけであったし、そこで色んな経験や出会いを作れたことはマリィアにとっても大きな財産であった。
 ユニゾンのコボちゃんや、花の精霊フィーとの親交はずっと続いているし、ジェイミー・ドリスキルと結ばれて娘エドラをもうけることができたことも大切なことだ。
「色んな出会いをして、大切なもの、それを守る力、を見つけてほしいってね」
 マリィアはにこりと笑った。
 と、突然、傍で寝かせていたエドラが泣き始めると、そんな深い見地をもった顔は一瞬で消え去り、すぐさまそちらに向かってあやし始めていた。
「大丈夫。ここにいるよー」
 エドラをあやす顔はとてもとても幸せそうで、『縁を紡ぐもの』がどれだけ満ち足りたものであったかを知らせた。



●星野 ハナ(ka5852)
 守護者になりたい夢を叶えた問題児、ハナはその後も危険を感知すると真っ先に駆けつけ、65才で退官するまでクリムゾンウェスト中をところ狭しと飛び回った。さらに80才で大往生するまでハンターを続けた。

「歪虚はブッコロ!!」
 強烈な光が駆け巡り、歪虚が吹き飛んだ。相手はハナからしてみれば雑魚に相違ない相手でも全力攻撃。
「ひゃー……」
 襲われていた子供は憧憬のため息を漏らした。ハンターが制限されようが人の夢は止められないならハナはそれを守護するだけ!
「ねぇねぇ、僕もハンターになりたい。僕にも教えてほしい!」
 その言葉ににんまりと笑ったが、ハナの魔導スマートフォンに着信が入る。
「次の依頼が待っているみたいなので、ごめんなさいですよぉ。聖導士学校で勉強してみるといいかもですぅ。私も臨時講師していますからぁ。これ見せるといいですよぉ」
 そうして名刺代わりに、出版した料理本にサインしてハナは旅立った。
「深紅ちゃんが守る土地ですぅ」
 ユニゾンも遺伝子登録をした。大地は全部ハナが守る!
「き、来た! 『最強のババア』だ!」
 手が滑って思わず仲間ごと吹き飛ばしたくなったのはヒ・ミ・ツ。



●ルベーノ・バルバライン(ka6752)
 所持するユニットやマシンを爆散させ、理知的な判断の後に狂気を選んだ男ルベーノだったが、ユニゾンにおいてソルジャー3人目の遺伝子提供、外部市民となるなどユニゾンに大きく貢献を果たした。

「ジェオルジや聖導士学校には関わるが、μに絆されてな」
 マゴイの横でルベーノはそう語った。
 マゴイにも最初は歪虚扱いしていたことも懐かしい。
「世界を敵に回してもユニオンを復興したいと言った反骨精神がな」
 反骨精神はルベーノに流れている気質に近いものだった。バンザイアタックして生還してこそ格闘士だと思っていたし、それだからこそ自分も格闘士を突き進んだ。世紀末を思わせるファッションだって同じところからの選択肢。
 誰がどう思おうと、自分の道を進む。
 横暴ではなく、信念のもとに。
 面倒見の良いルベーノとは本当によく似ていたと思う。
「いつかどこか国盗りでもしてやろうと思ったが、もう十分なものは手に入ったからな、ハハハ!!」
 ユニゾンに必要があれば、それだってやってのける自信はルベーノにはあった。『世紀末より歩み始めて』ルベーノは新たな世紀を開いたのであった。



●ラスティ・グレン(ka7418)
 邪神戦争最末期、転移門から避難している時に家族とはぐれてしまいストリートキッズとなったことからハンターへの道にたどり着いたラスティは、その力を桃源郷の探索に捧げた。

「俺は家族を守って、世界中旅してπ乙カイデーなねぇちゃんに会うためにハンターになったんだ」
 ラスティは堂々と言い切った。
 ここは北の果て。雪と風と潮騒が支配する世界で、生命のぬくもりはどこにもない。
 南方大陸も足を運んだ。
 東方も、宇宙も、とりあえず行けるところは全部だ。世界の冒険家をあげるとしてラスティの名前は必ず上がる。人類の踏破した場所でラスティがいっていな場所はない、というか、彼の力で新たに切り拓かれた未開の地や新発見もあるくらいなのだから。
「家族はすぐに見つかった……」
 しかし、見つからないものがある。
「π乙カイデーなねぇちゃんばっかの国……」
 ああ桃源郷は何処。
 最後の望みを託してここに来たが、やっぱり何もない。
 深い悲しみと、寒さと、そしてさめぬ欲望が、ラスティにここにはない光景を見せた。
「あ、あれは……!!」
 ラスティはその後『桃源郷の男』と呼ばれるようになった。そこで彼が何を見たのかは憶測ばかりが流れる。なぜなら、彼が行き着いた土地に再びたどり着いた人間はいないからだ。

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参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオール(ka0184
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • ボラの戦士
    アーシュラ・クリオール(ka0226
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • よき羊飼い
    リアリュール(ka2003
    エルフ|17才|女性|猟撃士
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 光森の絆
    ラティナ・スランザール(ka3839
    ドワーフ|19才|男性|闘狩人
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • イコニアの騎士
    宵待 サクラ(ka5561
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士
  • 桃源郷を探して
    ラスティ・グレン(ka7418
    人間(紅)|13才|男性|魔術師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/11/04 22:22:07