【AN】歪み広がる波紋の先で

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/07/07 19:00
完成日
2014/07/15 02:24

このシナリオは3日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング



ラテン語で下水道の意味を持つ【Aqua Nigura】の略称である【AN】はゾンネンシュトラール帝国においては定期的に実施されるある掃討作戦の通称だ。
近代都市であるバルトアンデルスの地下を走る下水道の規模は全長1000km以上に及び、迷路のように張り巡らされている。
だが、最新鋭の機導術を誇る代償としての魔導汚染に常に悩まされている帝国の、首都ともなれば下水道の汚染から雑魔が発生するレベルの汚染となるのは避けられない。そう、【AN】とは第一師団による定期的な掃討作戦行動の名称なのだ。この掃討から暫くは下水も安全な場所になる――筈であった。
発端は、大切なものを下水道に落としてしまった子供が雑魔に襲われた事件である。第一師団長オズワルドは、直ちに調査隊を組織し、下水の再調査を命じた。
 だが――。
「調査に向かった分隊が行方不明だと?」
 第一師団執務室にて、師団長オズワルド老は副師団長・エイゼンシュテインに思わず聞き返す。それにエイゼンシュテインが答えた。
「下水内の伝話からの最後の定期報告は『数が多すぎる』だそうだ」
 思案の後、オズワルドが口を開く。
「ヴィルヘルミナには俺から報告しておく人員を再編成しろ。だが――」
 副長が答えた。
「この時期の師団は人手が足りん。また、ハンター連中を招集するしかないかもしれんな」


●掃討要員募集

「シャイネ! シャイネは居るですか!」
「あっタングラム様、今すぐお茶淹れますね!」
 せわしなく現れたタングラム(kz0016)を見た途端、ぴょんと飛び跳ねる勢いで新しくお茶の支度をするフクカン(kz0035)。ポットにお茶が残っていても、タングラムの為に新しく淹れなおすのが彼の揺るぎない正義だ。
 勿論ここではいつも通りの光景なので周囲の誰も驚かない。
(またあの嬢ちゃん面倒なモノ持ってきたな)
(今日はシャイネが被害にあうのか)
 むしろ、呆れたような視線が大半だ。
「今日のお茶も美味しいね♪ 今日はこのお茶に詩を捧げようか」
 暇なときはAPVに居るシャイネ・エルフハイム(kz0010)も同様で、タングラムの勢いには特に驚くことなく、持っていたカップのお茶を楽しんでいる。
「詩はどーでもいいのです、仕事なのですね!」
 どん、と彼の前の机に両手をついて身を乗り出した。結構顔が近い。
「ああっ、タングラム様!?」
 フクカンの悲鳴が聞こえるけれど、やはり誰も手は出さない。
「ごきげんいかがかな、タングラム君。仕事とはまた珍しいね、君が行くんじゃ駄目なのかい? 帝国からの仕事なんだろう?」
 さりげなくタングラムの肩を押し戻し、笑顔で答える。 
「確かにそーですが、私は忙しいのですね。ココの顔ですから引く手数多なのですよ」
「ふふ、そういう事にしてあげようかな」
 それで? カップを置いたシャイネが話を聞く体勢になったことを確認してから、タングラムも座りなおして話し出すのだった。

「下水道の大掃除に同行する、いわゆるお役所仕事なのですね」
「先日、救出依頼がオフィスに出ていたのは見たけれど。それ絡みかい?」
「そうなのですね。今、下水道は雑魔がうじゃうじゃ居るのですね」
 先日の依頼が切欠で下水道の大掃除をする計画が立ち上がった事。事前に向かった調査隊の報告で、雑魔が大量に発生していること等をタングラムがかいつまんで説明していく。
 その話を聞く者は皆、その仕事の規模の大きさを想像し、知らず息を吐いた。シャイネも同様で、少しばかり眉間に皺が寄っている。 
「普段でも不純なマテリアル溢れるあの場所に、更に雑魔が溢れているって言うんだね? そしてタングラム君、君は自分が行きたくないから僕に押し付けていると。……それが本音なんだね」
「タングラム様が辛いお仕事をする必要はないです、僕が行ってきます!」
「フクカン、おめーはAPVの仕事をしてればいーのですね!」
「それは僕も同感だよフクカン君。君が居ないとここは成り立たないからね」
「だからシャイネに頼んでいるのですね」
 図星をさされたタングラムだが、フクカンの横やりが入って体勢を立て直す。息のあった主従(?)関係なのは周知の事実。
「僕もエルフだから、下水道は苦手なんだけれどね?」
 既に引き受けることになる予感に気づきながら、シャイネはあがいてみることにした。
「前に一度、見てみたいって言ってたの、忘れてねーですよ」
 その記憶は自分にもあったので、予想通りの答えでもある。
「言ったけれど。雑魔が多いんだろう? いつも以上に不快じゃないのかい?」
「だからシャイネに頼んでいるのですね」
 この台詞は二回目だ。これ以上は続けても無駄だろうと、付き合いの長さが告げていた。
「……わかった、引き受けよう。確かに見てみたいのは事実だからね」
「最初からそう言えばいいのです」
「報酬は出るんだろう? でもそれとは別に、今度一つお願いさせてもらうからね、貸し一つ、だよ」
「タッタングラム様はあげませんよ!?」
 仕事の話だからと遠慮していたフクカンが、慌てて二人の間に割り込む。その意図に気づいて、首をふりながら笑顔を向けた。
「ふふ、そういう心配は無用だよ。まったく別の事だから……それは後日、だね」

 ハンターオフィスの一角で、募集中の依頼を眺めるシャイネ。
「ふふ、これのことみたいだ。確かに、随分と規模の大きい仕事みたいだね」
 同行者の欄に自分の名前が添えられた一件を見つけて、改めて目を通す。
 下水道は随分と広さがあると聞いている。その全体を調査し、巡回討伐すると言うのだ。募集人数は他に類を見ない。
「僕以外にも、帝国関係者が同行して、その護衛も兼ねたりするんだね……そういうのは堅苦しくなってしまうだろうけど」
 自分は彼らと一緒に掃除をする側だ。同じ目線で、新人ハンター達を見れると言うのは貴重な機会だとも感じる。
 気付けばシャイネは鼻歌を唄っていた。
「人数が多いと、それだけ面白くなりそうだよね」
 面白い出会いもあるといいよね。勿論、仕事が第一だけれど。

リプレイ本文

●Moral『士気』

 長い長い下水道♪
 蜘蛛の巣よりも入り組んでるから♪
 見回りするにも一苦労♪
 AquaNiguraー敵を探し出せ♪

 広い道と狭い道♪
 不規則に続く暗い場所には♪
 淀んだ空気が溢れてる♪
 AquaNigura大掃除しよう♪

 作戦開始前にシャイネ・エルフハイム(kz0010)は皆の士気を高めようと唄っていた。だが表情が少し強張っている。不純なマテリアルが不快なせいだ。
「まったく、酷い所よねー。エルフの私はさすがに気が滅入るわ。匂いがつきそう」
 鼻をつまむ道具なかったっけとJyu=Bee(ka1681)は荷物を確認したが、うまく使えそうなものがない。
「覚悟を決めるしかないと思うわ」
 マリーシュカ(ka2336)も眉をしかめている。今いる場所、下水道の出入り口の近くでも不快なのだ。彼女達に限らずエルフは他にも参加しているが、皆同じような表情で掃討作戦への緊張を高めていた。

「区画が近ければ連絡も取りやすいし、上に掛け合えないかな」
 トランシーバーを持ち込んだUisca Amhran(ka0754)は不快を嘆く暇もなく打ち合わせをしていた。同じく無線機を持ち込んだイェルバート(ka1772)、ナハティガル・ハーレイ(ka0023)とCharlotte・V・K(ka0468)らは別の班になるのが決まっており、なるべく事前の相談で顔を見知った者が近いほうが連携も取りやすいと考えていた。
「担当区画の地図はあるだろうか」
 何名ものハンターが地図の申請を望んでいた中で、弥勒 明影(ka0189)がはじめにその機会を得た、なにしろ人数が多く、本部が急ごしらえで設置した受付に辿り着くのも一苦労なのだ。
「全体の地図に、担当エリアを明示した形で部隊に一枚ずつは配布してほしいのだが……ああ、こんな感じだ。これを貸してもらえるのか?」
 少し遅れて辿り着いたCharlotteが示す地図には、彼女の言葉通り区画が明示してある。更に区画へ行くためのルートと、区画における巡回ルートの目安も書き込まれていた。実際に第一師団が使用しているものを参考に作られているらしい。
「敵の数が多いので、区画も通常より細分化してあります。作戦中の貸与という形なので、終わったら返却をお願いしますね」
 受付にはまだ何十枚もの地図が置かれている。1班が8名前後と考えれば、この大所帯も頷けるというものだ。

●Gruppe C

 照明は各自が持ち込んでおり、班に複数あるおかげで歩くのに支障が出ることはなかった。
 各自の好みにも寄るが、LEDライトやランタンを使用する者が多い。
「うへぇ、暗いしくせーし、雰囲気あるなー。これ」
 岩井崎 旭(ka0234)のようにロマンを感じ、店で勧められるままたいまつを購入する者だっている。
(まさに男の子のロマンって感じだよな)
 濡れないようにと包んであるたいまつに触れて確認する。これを使うのは戦いの気配が近づいてから、自分達の担当区画に辿り着いてからと決めていた。

「銃が撃ち放題でヒャッハーってカンジ……な、何でもありません」
 雰囲気につられて本音を零しかけた天川 麗美(ka1355)は、わざとらしく咳込んで誤魔化そうとしている。そのうち充満する臭いを大きく吸い込んでしまい、本気で咳込み始めた。
「あっさっきのは空耳ですよっ」
 自分のフォローは忘れていない。

「下水道というのがあれですが、純粋に雑魔を討伐するだけですから私好みですね」
 壁に亀裂などがないか確認しているオウカ・カゲツ(ka0830)も、戦いを好んでこの作戦に参加した一人だ。
「確かにあまり進んで入りたい場所ではありませんね」
 猟銃の先に取り付けたライトで周囲を照らしながら進むのはシルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)。声音からはオウカに同意しているようだが、表情は仮面に隠れてわからない。

「相手は強いわけでは無いか。それでも腕が鳴るというものだ」
 巨漢の男、バルバロス(ka2119)の関節が鳴る。持っているランタンが玩具のように見えてしまうほど逞しい肉体を持つ彼は身長も高い。鍛え抜かれた体は若者には負けないほどの力が満ちている。
「班のみんなの回復・支援は任せてくださいっ。でも、無理はしちゃだめですよ?」
 聖導士のUiscaの存在がこの班の強み。だがその回数にも限りはあるので使いどころが肝心になるだろう。

「最新鋭の機導術、その代償による魔導汚染ねぇ。そう言うところはこっちの世界も変わらねぇな」
 リアルブルーで言うところの産業公害とか、大気汚染が近いのかもしれない。飄 凪(ka0592)はその知識を思い出そうとして……面倒くさくなって軽く首を振った。
(ま、そんな事はどうでも良いか)
「とっとと掃除して帰る、それだけだ」

「新鮮な空気が恋しい」
 下水道に入る前に感じていた臭いは、刺激臭ほどではなかった。
(もしかしたら、慣らされてしまっただけで実際は……)
 考えを否定するように首を振るユリアン(ka1664)は地下足袋を履いていた。足裏のゴムが滑り止めになるだろうと準備したものだ。
(見た目微妙だけど便利だな)
 全体的にぬるぬるとしている下水道には効果的だった。

 最後尾を進むアーサー・ホーガン(ka0471)は腰にランタンを下げ、ゴーグルのベルトの間にもライトを挟み込んでいた。それぞれの明かりの特徴を理解し使い分ける手際は軍での経験によるものだろう。
「水中に居たら見えねぇからな」
 ミジンコは基本透明な生き物だ。暗い中、汚水から飛び出されると対応が後手に回ってしまう。水路からは離れて歩くようにしていた。

 ちゃぷ……
「音が!」
 アーサーの声に全員が散開し得物を構えた。
 下水を見ていたUiscaが波紋の中心を見、壁を伝って視線を上にあげた。
「あそこに!」

 火を灯したたいまつを左手に持つ旭はショートソードを構えなおした。戦闘経験を積む機会がついにやってきたことで、声が更に張りを増す。
「シルヴィア、後ろ頼んだ!」
「心得ています」
 シルヴィアが死角に居る敵を狙い死角を潰す分、旭は後ろを気にせず攻撃を仕掛けていけるはずだ。
(皆さん射線を潰さない様にしてくれていますが‥‥)
 狙いを定めながらシルヴィアは弾道を予測する。跳弾させることで、射線は変えられる。むしろ彼らの死角に居る敵を狙うには、直線だけを見据えるだけではだめなのだ。

 向かってくるミジンコの攻撃を、アーサーは剣で受け流す形で回避した。
「後ろに行かせやしないぜ!」
「万一抜かれたら、強引にでも助けるだけだろ」
 応じる凪はアーサーと背合わせで武器を構えていた。素っ気ないようにも聞こえるが、もともと口数が少ない男なのでこれが普通なのだろう。
「そうですね、突破されるのは避けたいところです、しかし……」
 ほかの仲間が後方警戒をしていると確認したオウカは、ミジンコの攻撃を避けながら天井へと視線を向けた。
(雑魔は壁を足場に出来ると聞いています、ならば天井に居てもおかしくありません)
 同じく天井を警戒していたユリアンが、ライトを天井へと向けた。
「!」
 オウカが音にならない声をあげ、ユリアンが急ぎ仲間に知らせる。
「天井にイタチムシが!」
 言葉通り、天井には何十匹ものプルプルとした物体が張り付いている。ミジンコに相対していないハンター達がとっさに上を見上げたが、警告は少しばかり遅かったらしい。ユリアンのライトに照らされたイタチムシ達は何匹かずつに分かれて天井から落下していく。
 それぞれの真下には、前衛として前に出ている6人のハンター達。不意打ちで同時に行われた落下攻撃は彼らに傷を負わせていく。
 たちまち戦場はイタチムシで溢れた。

「素早さでは負けませんよ」
 猫耳と猫尻尾を生やしたオウカの身のこなしは、かつてのレキを真似たもの。戦いに身を投じるその眼の輝きも獲物を狙う狩人のようで、濡れ羽色の髪が後についてくるしなやかな動きは人を魅了する。
「そこです! これで3匹!」
 薄暗いこの場所に溶け込む色の太刀がミジンコの触角を切り落とし、その勢いのまま体まで真っ二つに切り裂いた。
「残りはこいつらだけだね」
 ユリアンは周囲に転がったイタチムシを見まわす。刺のある背側が上になっているものを選び、クローを振るって確実に仕留めていく。

 敵であるならば、それがどんな相手であろうとも全力全身で力技を叩き込むのがバルバロスの本能であり美学だ。精霊に祈り自身を高め、祖霊の力を宿した得物を振りかぶる。
 イタチムシはただその瞬間を待っている。
「ワシの一撃を食らうがいい!」
 勢いのありすぎる狂戦士の一撃は、敵だけではなく足場にもダメージを与えているようだった。
「……後で、報告しておきましょう」
 オウカが口の中で呟く。腐食の影響だろうか、元から亀裂なども存在している下水道だけれど、傷が急に増えるのはよろしくないだろう。

「イスカを狙うなんて不届き千万ですね!」
 前衛の補助に徹しようとしていた麗美だったが、回復の要であり友人が狙われているとあっては黙っていなかった。デバイスを操作し即座にマテリアルを開放して狙い撃つ。
 イタチムシはともかく数が多い。後でわかったことだが、麗美の参加した班が一番戦闘回数が多い。
(撃ち放題です楽しいですキャーッ)
 口元を緩ませたまま照準を合わせ撃っていく。皆、イタチムシに気を取られているので気づかれてはいなかった。

「ここにいた雑魔は一掃できたかな」
 動いている個体がいないことを確認してから、傷の回復を図るハンター達。
「あんま、戦っておもしれぇ相手じゃねぇな」
「残りもさっさと終わらせるか」
 アーサーの言葉にバルバロスからも同意の声が上がる。
 ミジンコもイタチムシも、ほとんどが一撃で倒せてしまうことに皆気づいていた。イタチムシに至っては動きが遅く攻撃が当たらないほうが奇跡なくらいだ。
「たとえ弱くとも数が多いので油断せずにいきましょう」
「そうだよ、一番怪我したのアーサーさんじゃない」
 オウカの言葉にUiscaが追い打ちをかける。彼は落下してきたイタチムシに一番怪我を負わされていた。ほんの一瞬に十匹前後の敵が同時に振ってくるのだ、突然の事態に反応が少し遅れ、全てとは言わないが多くのイタチムシが直撃するのも仕方のないことだった。
 Uiscaの支援がなければ、数の暴力に負けていた可能性も否定できない。

「こちらB班、今出られますか?」
 Uiscaの持つトランシーバーから声がする。何かあったのかと緊張しながら、Uiscaは通話のボタンを押した。

●Gruppe B

「雑魔が下水道に巣くっていてはいつ何時地上に湧きだしてきて害をなさないとも限らないからな。早めの駆除に心掛ける事にしよう」
 一行の先頭、ライトで進行方向を照らす榊 兵庫(ka0010)は意識を新たに前を見据えた。
 戦闘時の陣形や回復のタイミングも打ち合わせてある。後は敵を見つけ退治していくだけだが、クリムゾンウエストの下水道の整備レベルは予想以上に『ダンジョンじみて』いた。
 正確な地図はある。歩ける幅もある。しかし道幅は不安定で、場所によっては天井の高さも違うほどなのだ。狭い場所で襲撃されたらと思うと、少し頭が痛くなる気がする。臭いもあるため負の相乗効果だった。

 ライル・ギルバート(ka2077)はいつものフードを外していたが、兜や仮面で素顔を隠す対策をしていた。敵の数が多い分、視界を遮るフードは不利になると考えた結果だ。
「ああ全くジメジメして気持ち悪い所だな」
 その装備が余計に不快感をあおっている可能性もあるが、こういった装備の類は個人の好みの問題もあるので誰からも指摘されないのがハンター業の良いところといえるだろう。

「下水に雑魔ですか、帝国も大変ですね」
「これだけの事になっても豊かさを捨てられないのはどちらの世界でも変わらないのですね」
 ペアを組んだ上泉 澪(ka0518)の隣を歩くのはセレン・コウヅキ(ka0153)。知り合ってまだ日は浅いこともあり、互いの癖をなるべく早く把握できるようにと巡回中も傍にいるようにしていた。

「本当に、ひどい臭い。それにマテリアルも……二重の意味で精神上良くないし、さっさと終わらせるべきね」
 内部に入ってからの不快感といったら。マリーシュカは歪虚の知識を思い返す。今回の敵が生物が歪虚化したものなのだとすれば、元の生物はすでに死んでいるはずである。なら歪虚となったそれは生きているというのか、それとも動かされている屍なのか。成長を望めないという意味では不老なのかもしれないが。
(倒せることを考えると、少なくとも不死とは言えないわね)
 不快感を紛らわせようとしたはずが、あまり発見のある考えではなかった。くすりと笑って思考を打ち消す。
「くれぐれも下水に嵌らないように、気をつけないとね」

(魔導汚染がどういうモノか、この目で確かめたい)
 自らを駆け出しと自覚しているイェルバートは、機導師としての勉強も兼ねてこの作戦に参加していた。魔導汚染は師でもあり先輩でもある祖父に少し話を聞いた程度だ。実際に目にする機会はこれがはじめてとなる。
「うん、帝都下水の雑魔掃討、頑張ろ」
 呟いて、デバイスをなぞっていた手をぎゅっと握った。

「地味な仕事だがこれも路銀の為だ。それに、こういう仕事も結構大事だしな」
 転移してきてからずっと目指し続けている目標のためにも、資金稼ぎは欠かせない。ライトで照らす先を見据えるのは柊 真司(ka0705)。
「さぁ、気合入れて行きましょうか」
 敵を見つけたとの声に神代 誠一(ka2086)が眼鏡のブリッジを軽く引き上げると、茨の紋様と緑のオーラが一瞬浮かび上がるように光り、飛散した。

 ミジンコを見つけ、澪は前に出る。しかし今は数人が並んで歩ける程度の幅しかない場所だ。前衛というよりも中衛の位置になってしまう。
(射線を重ならないようにしたいというのに)
 動きが制限されてしまう状況が少しもどかしい。マテリアルを高め太刀を構えるが、まだミジンコは遠い。
「なら、イタチムシは?」
 斬り伏せる相手を求めて視線を巡らせる。この場合の死角はどこになるだろうかと。
「澪さん、上です!」
 すぐ後ろから聞こえるセレンの声に天井を見る。この狭い範囲の上方、特に澪達近接武器を持つ者達の頭上のあたりで、たくさんのイタチムシが貼り付いている。そしてそこに紛れているミジンコが一匹、澪と目が合った。すぐさま触角を振りかざし天井から飛びこんでくる。
「感謝します!」
 セレンの警告のおかげで気づけたことで、身をそらして避けることに成功した。
「ふむ……即席ですが、中々悪くありませんね」
 斬り返すために構えなおしながら、連携のありがたみを実感するのだった。
「他の皆さんも! イタチムシがたくさん天井に居ます!」
 ミジンコと対峙しているせいで視線を巡らせられない者のためにとセレンが再び警告を発する。同時に一匹でも減らそうと天井の一匹に狙いを定め、撃った。
 撃たれた一匹が誰もいない場所へと落下していく。そして天井のイタチムシ達にも変化が現れた。まばらに張り付いていたはずのイタチムシが、何匹かずつにまとまるよう集まっていく。その様子は、まだ敵と対峙していない後衛達が逐一声に出すことで仲間達に周知していた。

「その場所は? 何か特徴はありますか? 目印でもなんでも!」
 教えてくださいと叫ぶ誠一。後ろを向く余裕はないため、どうしても大声になってしまう。
(自分で見えない分、皆さんの目を頼ることになってしまいますが……もし、集まっている場所が、俺たちの真上なのだとしたら)
 数学教諭の職に就いてはいたが、元々は理系の学生として勉強していた身だ。歪虚にどれだけ通用するかはわからないが、元の生物の生態を参考に可能性を考えることはできる。
「6ヶ所に分かれてる!……たぶん、皆の立ってる場所、その真上だ!」
 イェルバートの声に、誠一は予想が当たったことを知る。
「どうやら、俺達目がけて落ちてくるみたいですね」
 前にはミジンコ、頭上にはイタチムシ。誠一は同じようにミジンコと対峙する仲間に落ち着いた声で伝えた。
「フットワークを軽くしておいたほうがよさそうです。集まったら、きっと纏めて一度に落ちてきますから」
「了解だ。まったく、数が多くて嫌になるぜ」
 隣にいた真司の言葉に、誠一は笑みを浮かべた。
「多いほど、傾向が掴みやすくなるので意味はありますよ」

「数も大きさも、魔導汚染って無茶苦茶だな、もう……!」
 イタチムシ達はまだ天井に貼り付いている。少しでも減らすためにイェルバートはピストルで撃ち落とそうと試みる。集まっている場所を狙えばどれか一匹には当たるだろう。
「ライルさんの上の集まりを狙って撃ちます! 3、2、1……」
 一撃で倒せればその個体は確実に落下する。だがセレンの時とは状況が違う。衝撃に驚いて、集まっている他の個体がまとめて落ちる可能性があった。
「わかった、やれ!」
 意図を理解したライルはイェルバートに答える。いつ落ちてくるかわからないまま待っているより、タイミングを予想できるほうが対処しやすい。ややリスクはあるが、試す価値はある。
 ミジンコが3匹とも別の仲間に向かっていったことを確認していたので、ライルはイタチムシを見上げ場所を確認することもできている。
(小さいが、無いよりましだ)
 ダガーとナイフ両方を頭上に向け構える。避けるスペースは限られている、できる限り背側の刺に当たらない様受けるしかない。
 イェルバートの銃撃で、イタチムシはまとまって落ちてきた。

 数十匹のイタチムシとミジンコ3匹の死体が地面の大半を占領している。
「よっ……っと! 見逃すわけないだろ」
 紛れて水路に逃げようとするイタチムシを見つけ、兵庫は薙刀で斬りつけた。いくら動きが遅いとはいえ、逃げられたら同じことの繰り返しだ。
「この数じゃ、スキルがいくつあっても足りないくらいだな!」
 戦闘がこの一回で終わるとは限らない。雑魔が大量にいるという話だし、一度にこれだけの数が揃って出てくるのだ。
(出し惜しみするつもりはないぜ)
 先ほど怪我を負わせてくれたミジンコに向けて真司はタクトを振りおろす、触れるその瞬間、マテリアルにより形成された光の剣がその姿を現し斬りつけた。

(動きの速いミジンコ型を優先したほうがよさそうね)
 狭さによる射線の問題はあるが、マリーシュカの狙いやすい位置に一匹いる。
「そこのあなた、目の前のミジンコを撃つから、左側には来ないでちょうだい!」
 兵庫に声をかけてから、リボルバーの引き金を引いた。

 取り逃がしがないかを確認し、回復を行う中。誠一の主動で雑魔の特徴を話し合い、纏めていく。
「この情報は早めに周知したほうがいいでしょう、お願いできますか?」
「わかった、まだ隣の班も近いと思う」
 イェルバートはトランシーバーを取り出し、Uiscaへとつなぐため操作をはじめた。

●Verbindung『連絡』

「ミジンコだけで出現したという話は、今のところ出ていないみたいだよ」
 遊撃班と共に現れたシャイネの言葉を信じるなら、イタチムシが居るところにミジンコも現れるという可能性が高い。本部に集められた情報を足で運んでいるようで用件だけを伝えすぐに去ってしまったが、新たな情報を手に入れたことで、情報の精度は上がった。
 まず隣の班へ、さらに隣りへ……各班に無線機を持つ者は居る。段階的にだが、作戦参加者に敵の情報が伝播していった。

 ミジンコは水中にいる場合も、イタチムシの群れに交じって天井にいる場合もある。

 イタチムシは初撃を落下により行うため、はじめは天井に貼りついている。
 外敵を感知すると、頭上に集まって何匹かでまとまってから落ちる習性がある。
 まとまっている段階で衝撃を与えれば、その単位分のイタチムシをまとめて落下させることができる。
 一度落下してしまえば、攻撃も回避もほとんど行わず逃走を優先する。

 ミジンコもイタチムシも、ほぼ一撃で倒せる程度の強さである。
 両種合わせて、数十匹単位で群れている。
 逆に、それだけの数が入れない広さの場所には、居る可能性が低い。

●Gruppe A

 情報の連絡を受けたとき、明影達はまだ雑魔に遭遇していなかった。
 それはただタイミングや確率の問題で、彼らに不備があったわけではない。
 おかげで、消耗することなく雑魔に対して万全の体制を整えることができるのだ。

(警戒が全方向なのは変わらないが、多数からの奇襲を予防できるのは大きい)
 思いがけないイレギュラーの雑魔が居れば話は変わるが、現状その可能性が低いことを明影は感じ取っていた。
「雑魚とは言え数が数だ。皆、気を抜くなよ」
 自分も含め、皆まだ新人の範疇だ。気を抜くことが無いように、自分への戒めも込めて明影は言葉を口に乗せる。煙草の煙を吸い直し、細く煙をはいていく。
「さて、次の角を右だ」
 地図に書き込まれた順路をもとに先頭のJyu=Beeに伝える。
(この地図では道幅が広いか狭いかくらいの目安しかわからない。担当区画のすべてを確認するなら……)
 自分達の覚醒できる時間も体力も有限だ、最大限の結果を導くために明影は地図と実際の道の相違を確認し、案を練り上げていった。

「あながち下水道の掃溜め掃除ってトコか。ま、こんな薄汚え場所に長くいたくもねえしさっさと終わらせるぜ」
 シャルラッハ・グルート(ka0508)も愛煙者で、ぷかりと煙草の煙を吐き出している。
「うわっ鼻が潰れそうですね、早く仕事を終わらせなければ」
 鼻をつまむ仕草を大仰にして見せるライガ・ミナト(ka2153)に、リュー・グランフェスト(ka2419)が笑う。
「慣れちゃえば気にならないって! むしろつまんだままじゃいつまでも慣れないぜ?」

「下水のメンテナンスでも、あんなおまけ付きでは酷な仕事か」
 師団における通常業務の巡回では殲滅できないほどの数、調査隊が行方不明になるほどの事態。そんなイレギュラーの連続では戦力の采配、その匙加減も難しかろうとCharlotteは考える。彼らは下水の巡回だけで国を支えているわけではないのだ。他の業務を疎かにするわけにもいかない。
(私達が泥に塗れよう。帝国民の不安払拭と、仕事後の熱いシャワーとビールの為に)
 帝国の空気は祖国に似ているような気がして、だからこそ関わってしまうのかもしれない。

 警戒はアリス・ナイトレイ(ka0202)が主動して行っている。彼女は仲間たちより立体感覚に秀でていたので、イタチムシの落下予測範囲や、ミジンコの動きの把握に有利に働いていた。
 他班からの情報が届くより前から、天井に敵がいる可能性を考慮していたこともあり、雑魔の発見は彼女が一番早く、的確だったことも仲間の信頼を集めたのだろう。
「居ました、気づかれる前に落としましょう」
 ライトでイタチムシの群の場所を指し示すアリスの言葉に、射撃を行えるハンター達がイタチムシの群に狙いを定めはじめる。
 残りのハンター達は護衛をしつつ、ミジンコへの警戒を強めた。
 ナハティガルの視線の先、水面に小さな波紋が広がった。
「――さて。飛んで火に入る何とやら、……ってな?」
 ここに一匹いたぞ、と仲間に一声かけながら、クレイモアを突き入れた。
 手ごたえを感じ得物を引き戻す。ぷかり。透明な何かが汚水に浮き上がった気配に、ミジンコを一匹始末したことを確信するのだった。

「集団戦闘じゃ何より穴をあけない事。騎士の基本だぜ!」
 イタチムシの落ちてくる予測範囲よりも外側で、ハンター達は円陣を形成していた。大量であっても一度で囲い込んでしまえば、イタチムシの逃走は防げる。道が何本も合流するその場所は他よりも広さがあるからこそ行える作戦だ。
「コレはまた、たくさん湧いてますね……虫けらなんざぶっ潰してやればいい! 湧いてくるなら潰せばいい」
 ライガが頭上のイタチムシにほうとため息をついた後、覚醒して準備を整える。
「撃鉄を起こせ!」
 Charlotteの声が引き金となり、イタチムシの群に攻撃が集中する。イタチムシ達は驚いたかのようにぽろぽろと天井から剥がれ落ちていった。移動し集まっている状態ではなかったが、彼らに同時に攻撃し衝撃を大きくさせることで群全体を落下させる作戦が成功したのだ。

「抵抗少ないとこは物足りねえけど、手ごたえが変わってるしトントンってとこか?」
 片っ端からイタチムシを薙ぎ倒していくシャルラッハの目は笑みの形をとっている。ぷるぷるした見た目のイタチムシは、背側に刺があることもあってそこそこの強度がある。それでも一撃で倒せるほどなのだが、ぐにゃりとした弱めの弾力からはじまり、斬り倒した時の体液の粘性。人の頭ほどの大きさがある分、鮮明に手に伝わる感触はこれまでに味わったことのない類なのだった。
「一匹居たら百匹居る“黒光りしてるアレ”に似てるな?」
 落下させられ、渾身の一撃を封じられたイタチムシを、ぷちぷちと地道につぶしていく。奇妙な感触を深く考えないようにと考えを巡らせた結果、思いついたのは黒いアレ。
 そのナハティガルの例えは女性受けしなさそうだが、4人とも動じていない。耐性のある面子が揃っていたらしい。
「虫けらなんざぶっ潰してやればいい! 湧いてくるなら潰せばいい」
 戦闘を楽しむ欲求を開放したライガは口調がガラリと変わっているが、動きは冷静に敵に対処していた。

 リュー達前衛がイタチムシの群を斬り潰していく間は、アリス達が周囲を警戒しミジンコによる奇襲へと備えることになる。しかしミジンコは素早いため、なるべく声をあげて居場所を連絡しあうことで、傍にいる前衛のハンターがその都度協力するよう打ち合わせていた。
(更に敵が増えるかもしれないって状況は燃えるけどな!)
 とっさに投げつけられるよう用意したナイフの柄をリューは握る。戦いの緊張感さえも、楽しんでいた。
「疲れたら後に続けられないし、時々場所変えないとねー」
 イタチムシが減ってきたところで、Jyu=Beeが仲間に声をかける。担当区画は想像しているより広い。数が多い分一戦ごとに時間はかかるし、この後もまた残りの区画を巡回して別の敵と戦闘になるはずなのだ。体力もスキルも可能な限り温存しておくべきだ。
「敵も倒して味方も守る。美少女侍たるジュウベイちゃんの辛いところよね」
 なりきっている彼女は、戦闘中でも自然体だ。しかしなりきる対象が剣豪なので、油断しているというわけでもない。
「侍ソウルの持ち主、このジュウベイちゃんの目はごまかせません!」
 包囲網を抜けるため這い出ようとしたイタチムシが、日本刀で斬り伏せられた。

「雑魔の居た場所、地図に書き込んでもらっていい?」
 一戦を終えた後のJyu=Beeの提案に、明影も考えていたようで深く頷く。
「数が多いことの理由にも、つながるといいがな」

●Erfolg『成功』

 開始前に高い位置にあったお日様も、全ての班が帰還するころには傾き始めていた。
 作戦中にスキルを使い切った者は多く、待機していた聖導士班により治療を受け回復するハンターも少なくなかったようだ。

 雑魔を斬り倒した時の体液や、跳ね返った汚水が各自の服等に染み込んでいる。
「きっと俺ら臭うんだぜ。会社戻る前にどっかで風呂入りてーなあ」
「会社にお風呂はあると思いますが」
 両腕を頭の後ろで組んで歩く旭の言葉にシルヴィアは冷静に返す。
「私も早くシャワーを浴びたいですね……臭いが身体に染み付いてしまわないうちに」
「ニオイや汚れが気になるのでお風呂でゆっくりしたいです。近くにないですかね?」
 アリスの言葉に、事前に預けていた着替えとサンダルを引き取った麗美も頷く。
「なんとも気持ち悪い、帰ったら体を洗わないといけませんね」
 今すぐ脱ぎ去ってしまいたいほどだが公衆の場ではそれもかなわない。ライガはせめてと、脱いだ上着で汚れをぬぐい少しでも身だしなみを整えようとした。
「いっそ湖にまで出て水浴びに行かないか? この人数だし、近場はどこも混雑してるだろうよ」
 帰宅前か後かで意見が割れる中、兵庫の言葉が飛び込む。悪くない提案だった。

「やっぱ酒が飲みてえな、勝利の美酒ってヤツ。飲んで騒いで喜び合えば、戦いの疲れも吹っ飛ぶぜ?」
 シャルラッハの声に、近くを歩いていたCharlotteが振り向く。
「ビールのある店なら付き合おう」
 互いに行ける口だということを、視線だけで確認しあう。
「帝国にはヴルストが多いから、ビールもあると思う」
「それは楽しみだ」

「あんな辛気臭ぇ所を見てみてぇだなんて変わってんな。なんか気になるもんでもあんのかい?」
 ハンター達でごった返す中。シャイネを見つけたアーサーが声をかける。
「知っていても、実態を見たことがないエルフが大半なんだよ。近寄るだけで不快になるから仕方のないことなんだけれどね。だからこそ、この目で見たいと思った。ふふ、それだけだよ」
「しかし貧乏籤だったな? 一服どうだ?」
 葉巻を勧めるのはナハティガル。
「ありがとう。でもそれは、君が楽しむためのものだろう? 気持ちだけもらっておくよ。僕は唄歌いだからね♪」

 シャイネの詩集に、新しい詩が書き込まれた。
『バルトアンデルスの地下下水道は全長1000km以上あり、迷路のように張り巡らされている。それは帝国が勢力を拡大していく様に似て、全体の把握も維持も一筋縄でいくものではない』

依頼結果

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MVP一覧

  • 蒼の意志
    セレン・コウヅキka0153

  • アリス・ナイトレイka0202
  • 金色の影
    Charlotte・V・Kka0468
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司ka0705

  • オウカ・カゲツka0830
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一ka2086
  • 激しき闘争心
    ライガ・ミナトka2153

  • マリーシュカka2336

重体一覧

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイ(ka0023
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 蒼の意志
    セレン・コウヅキ(ka0153
    人間(蒼)|20才|女性|猟撃士
  • 輝きを求める者
    弥勒 明影(ka0189
    人間(蒼)|17才|男性|霊闘士

  • アリス・ナイトレイ(ka0202
    人間(蒼)|12才|女性|魔術師
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士
  • 金色の影
    Charlotte・V・K(ka0468
    人間(蒼)|26才|女性|機導師
  • 蒼き世界の守護者
    アーサー・ホーガン(ka0471
    人間(蒼)|27才|男性|闘狩人
  • 威を放つ猛獣
    シャルラッハ・グルート(ka0508
    人間(紅)|25才|女性|闘狩人

  • 上泉 澪(ka0518
    人間(紅)|19才|女性|霊闘士
  • 黒鉄の金獅子
    飄 凪(ka0592
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士

  • オウカ・カゲツ(ka0830
    人間(紅)|18才|女性|霊闘士
  • 心の友(山猫団認定)
    天川 麗美(ka1355
    人間(紅)|20才|女性|機導師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • Beeの一族
    Jyu=Bee(ka1681
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • →Alchemist
    イェルバート(ka1772
    人間(紅)|15才|男性|機導師
  • 炎からの生還者
    ライル・ギルバート(ka2077
    ドワーフ|27才|男性|闘狩人
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 狂戦士
    バルバロス(ka2119
    ドワーフ|75才|男性|霊闘士
  • 激しき闘争心
    ライガ・ミナト(ka2153
    人間(蒼)|17才|男性|闘狩人

  • マリーシュカ(ka2336
    エルフ|13才|女性|霊闘士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
弥勒 明影(ka0189
人間(リアルブルー)|17才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2016/11/05 19:14:28
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/07/02 23:36:41