• 東征

【東征】遠い約束の先へ

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/06/16 19:00
完成日
2015/07/06 06:25

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●昔話
 ――それは昔。150年も前のこと。
 幼い頃からずっと聞かされていた話。
 その頃、東方領域に大規模な歪虚が出現。エトファリカも歪虚に侵攻された。
 歪虚に蹂躙される我が国を救いにやってきたのは、とある辺境部族の者……オイマト族の男だった。
 自分の祖父である先々代エトファリカの帝は、その男と深い友情で結ばれていたらしい。
 戦って戦って、消耗していったある時、その男はひとつの決断を下した。
「このままでは手が足りぬ。必ず増援を連れて助けに戻る」
 そう告げて、去っていった彼を……祖父は、その言葉を信じて待ち続けて――。
 1年、5年、10年……待っても待っても、その男が再び現れることはなかった。
 ――果たされなかった約束。遠い遠い、昔の話。


 ――運命とは皮肉なものだ。
 あんなに待ち続けた『オイマト族の男』が祖父の元には現れず、自分の元に現れるなんて……。
 辺境部族の大首長であり、オイマト族長だと名乗ったバタルトゥ・オイマト(kz0023)を見た時、スメラギはそんなことを考えていた。
「ようこそ、エトファリカへ。我々はキミたちを歓迎する……と言いたいところなんだけどさ。オイマト、お前何しに来たんだよ」
「……聖地奪還の手助けの恩もある。……義理と、約束を果たす為に先行して助けにきた」
「なーにが義理と約束だよ。人の気も知らねぇで。第一お前、なりたての辺境代表だろ? こんなトコいていいんかい」
「……だからこそ、今度こそ。約束を果たす為に……俺達の祖先は、結果的にお前達との約束を破ってしまったと聞いている。どんな理由があれ、それは許されるべきことではない。エトファリカの者達に謝罪をすべきだと思っている」
 きっぱりと断じるバタルトゥ。
 遠い昔の話だ。己自身が犯した過ちでもないのに。言い訳もしない、逃げもしない……。
 スメラギは髪をくしゃくしゃと掻いて、深くため息をつく。
「あのなぁ、部族の長が軽々しく謝罪とか口にすんなよ。……今のオイマトに罪がないのは俺様だって分かってる。だけど、そうは思わない連中もいるってことは分かるよな」
「勿論だ」
「あーもー。お前、物分り良くてやりにくいなぁ。……まあ、お互い過去の因縁を引きずるのはしんどいし、ここらで一回精算したいよな? さすがにタダでって訳にはいかないんだが……この条件を果たしたら、今までのことはお互いチャラにしようぜ」
「……分かった。その決定に従おう。俺は何をすればいい?」
「話が早いなぁ、オイマトよ。あのな、天ノ都近くにある城を奪還して欲しい。正確に言うと、用があるのはその下の龍脈なんだけどな。大昔に歪虚に制圧されて、今も歪虚がウヨウヨしてるようなとこだが、行ってくれるか? 文字通り命がけになるが」
「……行かぬ道理はない。その為に来たのだから」
「マジかよ。まあ代表が命張るのはキライじゃないけどな。俺もそうだし。まあ、その誠意ってやつを見せてくれ。他の奴らと、俺の爺様が納得せざるを得ないくらいのをな!」


●結界の元へ
 ハンターズソサエティに現れたバタルトゥは、黒髪の女性を伴っていた。
「お、バタルトゥじゃないか。どうしたんだ?」
「彼女と共にエトファリカ連邦国の結界強化作戦に参加することになった。協力を頼みたい」
「伊集院 白藍と申します。スメラギ様にお仕えする巫子の一人ですわ。どうぞお見知りおきを」
 表情を変えずに言うバタルトゥと、恭しく頭を下げる女性に、ハンター達は顔を見合わせる。
「話が良く見えないんだけどさ。そもそも結界って何だよ」
「エトファリカの結界については、わたくしからご説明差し上げます」
 にこやかな白藍に、思わず姿勢を正すハンター。
 エトファリカ連邦国では独自の結界術が発展しており、これが国土防衛の要を担っている。
 結界は黒龍の力を『龍脈』と呼ばれる大地のマテリアルの流れに乗せて各地を繋げており、かつては東方全域を覆っていたこの結界も、度重なる歪虚の侵攻で現在は首都近辺を残すだけとなってしまっている。
「あー。要するに、その『龍脈』のある場所へ乗り込んで行って、結界の範囲を広げるってこと?」
「はい。そういうことになります」
「龍脈の起動って言うのはそんな簡単に出来るものなんですか?」
「わたくしが龍脈の元へ行って、祈りを捧げれば起動するはずですわ」
「ふーん。それじゃ白藍も一緒に行かなきゃいけないってことなのか。なるほどな。それで、その龍脈がある場所ってのはどこなんだ?」
「……天ノ都近くにある大きな城だそうだ。城と言っても、歪虚に占拠されてから長く、今は廃墟のようになっているそうだが……」
 続くバタルトゥの説明。
 エトファリカの各地にはかつて四十八家門が守っていた大小様々な城がある。
 今回目標となる城もその中のひとつであり、龍脈はその城の地下に存在する。
 そこに到達するまでにはその城にいる歪虚を殲滅させないと難しい。
 城の周辺と中には、憤怒の歪虚がうようよしていると言う情報もある。さほど強力な個体は見当たらないと言うことだが、数の多さはどうにもならない……。
「……敵の数が分からない以上、こちらもそれなりの人数を用意して進撃する。それでも、危険な任務になると思う」
「なあ。バタルトゥはそれでも行くのか?」
「大首長になったばかりなんだし、控えていた方がいいんじゃないかしら」
「……昔の話になるが、辺境部族とオイマトは、救援を待ち続ける東方の民を結果的に見捨てた。先祖が犯した罪は消えぬし、許して貰えるとも思えないが……せめて、オイマトの者のして、この手で約束を果たしたい。どうか協力してくれ」
 真剣な眼差しのバタルトゥに、言葉を失くすハンター達。
 辺境部族の信を問われていると言っても過言ではない状況。
 東方と、辺境部族の未来は、ハンター達の手に委ねられた。

リプレイ本文

「ほーん? これが東方の城ねぇ。確かに天守閣っぽさは感じるわなぁ……」
 頭をぼりぼりと掻きながら呟く鵤(ka3319)。
 目の前の朽ち果てた城は、自分がリアルブルーにいた頃に見たそれと似ている気がする。
「朽ちてなきゃ東方風の城も悪くないかもな。四十八家門とやらになれば住めるのか?」
「わたくしも住んでみたいですの!」
 どことなく楽しげなレイオス・アクアウォーカー(ka1990)に、双眼鏡を覗きつつ頷くチョココ(ka2449)。1、2、3……と呟いて、くるりと仲間達を振り返る。
「歪虚、数え切れないくらいいっぱいいるですのよ」
「もぞもぞ動いてるのは全部歪虚でしょうか」
「……そのようだな」
 不安そうなアルシュナ・ウィンゲーツ(ka5052)に、遠くの歪虚を睨みつけるラルス・コルネリウス(ka1111)。
 城の周りを亡霊のようにうろうろしている歪虚。
 人が訪れなくなって長い場所。新手の獲物を探しているのだろうか。
 ――望みとあらば相手をしてやるまでだが。
「えっと。どうせやるなら城の完全奪還を目指したいと思います。その為にもまずは結界の起動を最優先で行いましょう」
「結界が起動すれば、城壁外の歪虚は自動的に追い出せるはずなのよね。そうよね? 白藍さん」
「はい。その通りですわ」
 大まかな作戦立案を説明したエリー・ローウェル(ka2576)に、付け足すフェイ(ka2533)。それに巫子である白藍がこくりと頷く。
「ふむふむ。結界を起動させて、あとは内部の掃除をすればいいってことかな」
「了解しました! 同じ辺境の出身として大首長様の願い、叶えたいので頑張ります!」
 しきりに頷くアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)に、気合十分で応えるUisca Amhran(ka0754)。
「遠い約束を果たそうってのは、なんだかロマンチックだよね」
「……そんなにいい話でもない。我々の先祖は、東方の王との約束を違えたのだからな」
「大首長殿の一族とスメラギ殿の一族の間には斯様な過去があったのですね……」
 ルピナス(ka0179)の呟きにため息をつくバタルトゥ・オイマト(kz0023)。麗奈 三春(ka4744)がそっと目を伏せる。
 150年も前の遠い約束。
 助けを求めていたもの。助けに行きたくても行けなかったもの――。
 力及ばず敗走し、この地へと落ち延びた一族を持つ三春にとっても、他人事とは思えなかった。
「……もっと早くに果たすべきだった。東方の民の怒りも当然だ。赦して貰おうとは思わぬが、今度こそは……遠い先祖の分も、この国を護る手伝いをしたい」
「大丈夫。皆もいる。きっと成功するよ」
「……そうじゃな。友の大切な約束なれば、妾のそれと同じ。……バタルトゥが望むなればいくらでも手を貸そう」
「ああ。やるなら最後まで完璧にやり遂げよう」
「約束、果たされるといいな」
「勿論! その為に頑張るんだから!」
 励ますように言うルピナスに頷く蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)とユリアン(ka1664)。
 真摯な眼差しを向けるレオン・フォイアロート(ka0829)に、時音 ざくろ(ka1250)の元気な声が続き……。
 感謝の言葉を口にするバタルトゥを、じっと見つめるエアルドフリス(ka1856)。
 わざわざ先祖の約束を果たしに行くと言う彼。
 大首長戦ではファリフに協力したが、バタルトゥもまた興味深い人物だな……と思う。
「エアルドフリス様、ジュード様。こちらが城の見取り図になりますわ」
「ありがとうございます。助かります。が……」
「……でも、本当にいいの?」
 白藍から図面を渡され、丁寧に頭を下げるエアルドフリスに、心配そうなジュード・エアハート(ka0410)。
 城は国の防衛拠点。その見取り図というのは、立派な軍事情報に該当する。
 潜入の助けになればと思い依頼した二人だったが、そこはやはり気になっていて……それに白藍は、悲しげな微笑を浮かべる。
「ここは占拠されて長く、歪虚にはもう構造を知られておりますわ。今更隠し立てして何になりましょう。……それに、万が一のことがあれば、わたくしの首を差し出せば済むことですから」
「わー。怖いこと言わないでよ」
「そ、そんなことさせませんわっ」
 苦笑するジュードとアワアワと慌てるモニカ(ka1736)に、白藍はにっこりと笑みを返す。
「皆様も、わたくしの祖国の為にこうして命を懸けて下さっているのです。わたくしもそれに応えませんとね」
「妾も、東方の民として皆に礼を言わねばならぬ」
「やだねえ……ったく。そんなこといちいち気にするんじゃないよ!」
 豪快に笑いながらバシバシと白藍と紅薔薇(ka4766)を叩くボルディア・コンフラムス(ka0796)。
「……さてと。それじゃ行くとするか。皆、見取り図を頭に叩き込めよ」
「了解っす! 任せてくださいっす!」
「おう! ……ってまあ、要はアレだろ? 歪虚ぶちのめせばいいんだろ?」
「合ってますけど……闇雲に突っ込んだら危ないかなって……思います」
 言いながら見取り図を食い入るように見つめているレイス(ka1541)に、負けじと続く神楽(ka2032)。
 あけすけな岩井崎 旭(ka0234)に、ルカ(ka0962)が見取り図を書き写しながらおどおどと言う。
「ルカさんの言う通りですよ。くれぐれも無理はしないようにお願いしますね。命を大事に、作戦を遂行しましょう」
 仲間達を見渡す神代 誠一(ka2086)。リアルブルーにいた頃の癖が出たのか、子供に言い聞かせるような彼の声に、仲間達も強く頷き返し――目指すは、歪虚が占拠した城。その奥にある龍脈……。


「ヒャッハーー! 突撃っすーー!」
「……うわっ。今歪虚踏んだんだけど!」
「だいじょーぶ! 問題ないっす!」
「馬さん、気持ち悪いもの踏ませてごめんねえ」
 ノリノリで馬を駈る神楽に、思わず馬に詫びるジュード。
 下の方で『めきょっ』とか『ぐげぇ』とかという嫌な音が聞こえて来るが振り返っている暇はないし、この状況で轢いたのならトドメになるだろうし、問題はないはずだ。
 ――城の入り口までは、拍子抜けする程あっという間だった。
 ハンター全員が馬や魔導バイクに騎乗し、チョココのファイアーボールとラルスのデルタレイが前方の歪虚を吹き飛ばし、追いすがる敵は銃撃で蹴散らしながら駆け抜けたからだ。
 高速で押し寄せたハンター達に、歪虚が対応しきれず及び腰になっていたのも運が良かったと言える。
 馬やバイクの持ち合わせのないものは事前に馬を借りたり、相乗りしたりといった対応をしたので全員欠けることなく揃っていた。
 勿論、城の庭は護りの要とあって広かったし、庭には瓦礫が転がっているし、地形的に高低差もあったが、そこは操縦で何とかなった。
「ここまでは完璧です! 皆さんすごいっ!」
「エリー、歪虚が迫って来てるよ!」
 馬から降りて興奮気味のエリーに、後方を見て叫ぶアルト。
 城の中、往く手にも沢山の歪虚が見える。
「この先は、馬やバイクでは進めない。……問題はここからだな」
「このまま立ち止まってたら囲まれる。とにかく先に進もう」
「さあ、お前達は避難するんだ。ここは戦場になるから……ここまでありがとう。後で会おうな」
 馬を降り、槍とサーベルをそれぞれ構えるレイスとユリアン。レオンが馬達の首を優しく撫でると、嘶いて走り去る。
「この後ですが、斥候班の皆さんはそのまま進軍を。護衛班の私達は白藍さんの護衛をしつつ進みます。討伐班の皆さんは防衛拠点に辿り着くまでは、私達に同行し敵を1匹でも多く減らしてください」
 テキパキと指示を出すエリー。その間も迫る歪虚。彼女に背を向け、敵を見据えたまま、誠一が笑う。
「了解しました。……さあ。皆さん、行きましょうか」
「任せとけってんだ! いっくぜえええ!!」
「ぶっ潰してやるからかかってきなあああ!」
「よっしゃ! 負けるかあああ!!」
「ドワーフが舞刀士、アルシュナ! 参ります!」
 巨大な斧を閃かせて突撃していく旭とボルディア。
 二つの斧が、美しい弧を描き、歪虚を纏めてなぎ払う。
 その隣を、刀を手にしたレイオスとアルシュナが疾り――それが戦端を開く合図となった。
「フェイ、俺達も出るぞ」
「ええ。……バタルトゥはこちらに。歪虚の殲滅をお願いね」
「……判った」
「祭りが始まるようじゃの。どれ、妾も舞台に上がるとしようか」
 銃を構え、狙いを定めるラルス。フェイの声に応えるように、バタルトゥが双剣を抜き、その背を守るように蜜鈴が立つ。
「ルカ、祭壇ってこっちで合ってる!?」
「はい。間違いないです。……そこの壁、崩れてますから気をつけてください」
 敵を切り伏せながら問うざくろに、こくりと頷くルカ。
 手には、白藍に見せてもらった見取り図を写し取ったもの。
 そこに城内外で見てきたもの、推測されることがびっちりと書き込まれている。
 龍脈と、結界を起動する祭壇は城の地下に存在すると白藍は言った。
 見取り図によるとそこへの入口は一つだけ。
 それは決して広くはなかったが……潜入し難いということは、護り易いという意味でもある。
 防衛線を張るには最適な場所と思われた。
「目標地点まであとどれくらいだい?」
「……現在地点が三の丸で、祭壇が本丸なので……約500mというところでしょうか」
「おいおい。まだ大分先じゃないか。さすがに広いねえ」
 チャクラムを器用に操作して、歪虚を次々なぎ払いながら問うルピナスに、キビキビと答えるルカ。
 囲まれぬように迅速に移動し続けるハンター達の前に次々と沸いてくる歪虚。あとどれくらい撃てばいいのかねぇ、と鵤が肩を竦める。
「わが国の城は元々複雑に作ってあるからのう」
「防衛の拠点ですからね。攻め辛いのは仕方ありません」
 それに答えながら、舞うように刀を振るう紅薔薇と三春。
 結界も城も……全ては歪虚から民を守る為に、こういった文化を発達させて来たのだろう。
「もうすぐ二の丸ですし、本丸もまもなく見えてくると思いますが……」
「あ、白藍さん。前出ちゃダメなのよ!」
「そうですよ。白藍さんがいなかったら結界起動できないんですからね!」
 申し訳なさそうに案内をしようとする白藍を慌てて引き戻すモニカとUisca。
 この作戦の成功の為にも、何としてでも彼女を守らなくては……!
 武器を持つ手に力が入る二人。
 ハンター達は順調に歪虚の数を減らしているように見えたが……それ以上の数が、彼らを追いすがっていた。
「……我、均衡を以て均衡を破らんと欲す。……灰燼に、帰せ」
 本丸へと続く道。エアルドフリスの何度目かの詠唱で、立ち塞がる憤怒の歪虚の一団に穴が開く。
 ――次から次へと、一体どこから沸いて来るのか。忌々しい……!
 すぐさま次の詠唱を始めようとした彼。歪虚の隙間に、崩れた小さな門が見えて――間違いない、あれが祭壇へと続く道……!
「……目標地点発見!」
「よし! 皆、突撃……って、門扉が入口塞いじゃってるよ! あれじゃ入れない!」
 彼の声に一瞬喜んだざくろだったが、その顔にすぐさま失望が宿る。
 エアルドフリスはふむ、と考え込むと、すぐさま後方の白藍に向き直る。
「門扉を退かしている時間が惜しい。火球で吹き飛ばしたいと思いますが……白藍様、構いませんか?」
「はい。お好きなようになさってくださいませ」
「ありがとうございます。……斥候班、潜入用意!」
 頷く白藍に軽く頭を下げた彼。次の瞬間、門扉が火球に包まれて、歪虚と共に吹き飛び……神楽とレイス、ジュードとユリアンが先行して進入を開始する。
「ルカ。この先は祭壇しかないな?」
「はい。そのはずです」
「よし。予定通りここに防衛線を敷くぞ」
「そうね。エリー。ここで敵を食い止めるわ。中にも歪虚が入り込んでいるかもしれないけど……」
 確認するラルスにこくりと頷くルカ。厳しさの中に、どこか気遣いを感じるフェイの声に、エリーが微笑みを返す。
「それは私達で何とかしてみます。それじゃ皆さん、手筈通りに……30分、何とか持ち堪えてください……!」
「任せてくださいですの!」
「皆も気をつけてね!」
「おや。誰がついてると思ってんだい!?」
 殿を務めるチョココとアルトに、ニヤリと笑い返すボルディア。
 戦乙女の先導と、ボルディア達の護衛があれば……きっと。歪虚くらい片手で捻り上げてくれるだろう。そう思う。
「ご武運を……!」
 白藍の手を引き、門を潜っていくモニカとUiscaに、手を振る三春。
 その後方に、憤怒の歪虚達が集まり、波となって押し寄せつつあったが……それを待ち構える旭は何だか楽しげで――。
 そして誠一もまた、ぱちんぱちん、と。斧から剣へパズルのように組み換えながら、くすりと笑った。
「……残念。ここから先は通行止めです。お引取り願えますか?」
「ウォアアァアァ」
 彼の声が聞こえているのかいないのか、吼えながら飛び掛ってくる歪虚。
 その手が誠一に届く前に、紅薔薇の刀がズバッとそれを両断する。
「全く。誠一が丁寧に忠告しておるというのに無粋よの……!」
「この歪虚は低級なようですから、理解出来ないんでしょうね」
「ふむ。こやつらに美しさが理解出来るとも思わぬが……黄泉路への餞別じゃ。ここらで我らも舞を披露するとしようかのう」
 ひらひらと扇いでいた扇をパチリと閉じる蜜鈴。
 ――討伐班の、防衛線を守る熾烈な争いが、静かに幕を開けた。


 祭壇へと続く道は緩やかな坂になっていて、表と同様、あちこちが崩落して歩きにくい状況だった。
「やっぱりここにも入り込んでるね」
 往く手を阻む歪虚に、顔を顰めるジュード。
 薄暗いが、離れたところにも敵の気配を感じる。
 動きはバラバラだし、統率された感じはしないけれど、数が多いのだけが厄介だ……。
「祭壇までは一本道だったよな」
「そのはずっす。思ったより敵多いっすね……。レイスさん、大丈夫っすか?」
「ああ、問題ない。銃撃を続けてくれ」
 ゆらりと現れる歪虚に銃弾の雨を降らせるユリアンと神楽。
 レイスは3人の銃撃をすり抜けて来た歪虚を、戦槍で潰し続けていた。
 勿論、彼らの銃撃は確かなもので敵の数を減らし続けてはいたが、手数の多さだけはどうにもならない。
 最前線で対応しているレイスが、じわじわと消耗して行って……そこに、Uiscaの伸びやかな歌声が響く。
「折れない心 胸に秘め♪ 希望の翼で 舞い上がれ♪」
 同時に仲間達を柔らかい光が包み、癒えて行く傷。
 鼓舞するようなそれに、微かに微笑むジュード。ふと、奥から空気の流れを感じて、目を凝らす。
「……壁が崩落してるね。風が流れてるってことは、上と繋がってるのかな」
「歪虚、あそこから出入りしてるのか?」
「多分ね。でなきゃ、こんな狭い場所にわらわら沸く訳ないし」
「んー。ってこた、あそこ潰せば後続の歪虚は入って来られないっすよね」
 ユリアンの言葉に、こくりと頷くジュード。続いた神楽の声に、3人はやけに爽やかに笑って……レイスを見る。
「……お前達の考えていることは概ね理解した。結論だけ聞く。何分持ち堪えればいい?」
「10分……いや5分! できる?」
「分かった。努力しよう」
 ジュードの伺うような目線に、強く頷くレイス。そこにボルティアが声をかける。
「戦力、足りてねーんじゃねえの? 俺も手伝おうか」
「いや、ボルディアさん達は先に進んでくれ。祭壇まであともう少しのはずだ。ここを潰したらすぐに追いつく」
「奥にも歪虚が残っているかもしれないっすから、ぐれぐれも気をつけて!」
「……分かった。死ぬんじゃないよ!」
 ユリアンと神楽の背を景気づけるようにバシッと叩き、奥へ向かう彼女。
 その後を、護衛班の者達が続く。
「さーって! 地下道の修復始めるっすよ!」
「突貫工事やむなしだな」
「言っとくけど、足止めする程度でいいからね!?」
 そう。今は、結界が起動する間、新手を封じ込められればそれでいい……。
「……さて。こちらは掃除の時間だな」
 通路に残る歪虚の前に立つレイス。
 次の瞬間、彼の身体から立ち上る黒炎。一瞬で天井まで駆け上がり、確実に急所を狙う――!


 坂を下りきると、そこは広い空間だった。
 時間による劣化か、結界を壊す為に歪虚が暴れ回ったのかは分からないが、大きな瓦礫がごろごろと転がっていて――そしてここにも数体の歪虚が待ち構えていた。
「白藍さん。ここが祭壇……ですか? 瓦礫しか見当たりませんけど……」
「……結界、起動できそうですか?」
「はい。ここで間違いありませんわ。ちょっと瓦礫が邪魔ですわね……」
 エリーとUiscaの問いかけに、考え込む白藍。ボルディアが剣呑な眼差しを歪虚に向ける。
「そうかい。ここも仕事の前に掃除が必要だね、こりゃ」
「そうだな。俺が瓦礫を何とかする。モニカとUiscaは白藍さんの傍に! エリーとボルディアは敵を潰せ!」
「了解なの!」
「東方の巫子の白藍さんは、西方の巫女の私が必ず守ります!」
 レオンの声に応え、モニカとUiscaが白藍の双璧となる。
 そして、全身の色という色が消え去り、氷のような白い戦乙女……エリーが双剣を抜き放つ。
「……これより、殲滅作戦を開始します。目標、憤怒の歪虚」
「かかってきな! 全員叩きのめしてやらぁ!!」
 冷たいエリーの声と対照的なボルディアの熱い叫び。
 今までの歪虚は、簡単になぎ払えたが……ここにいる歪虚は、ボルディアの一撃を受け止めて見せた。
「お。さっすが一番奥にいるだけはあるね。ちょっとは強いみたいじゃないか?」
 ニヤリと笑う彼女。どうせ戦うなら、強くなければ面白くない。
 ギギギギ……と軋む斧と腕。お互いを受け止めたまま押し合うが、微かにボルティアの方が優勢だった。
「どきな! テメェに俺が止められるかよ!」
 彼女の一喝。それ共に、押し合っていた腕ごと歪虚を両断する。
「おっと……」
 瓦礫を退けながら、ひょい、と歪虚の攻撃を避けたレオン。
 そのついでに手にしていた岩を敵の上に投げ落とす。
 正直、瓦礫の撤去をしながら敵の相手をするのは辛かったが、これくらい出来なければ真の騎士にはなれまい。
 更に襲いかかってきた歪虚を、力強い跳躍で避けた彼。
 それは、機械のように正確な動きで走りこんで来たエリーによって紙切れのように切り刻まれて消えていった。
「……敵、残数2」
「エリー、もうちょっと引き付けられるか? 祭壇の周囲にこれ仕掛けて来るから」
 そう言うレオンの手には鳴子がついた紐。祭壇に、何者かが入り込んでもすぐ分かるように……と彼なりに考えたらしい。
「了解です。残りも掃討しますのでご心配なく」
「ああ、頼んだ!」
 跳躍し、敵との距離を一気に詰めるエリー。ボルティアが、もう一体の歪虚を切り伏せている間に、レオンが杭を打ち込んで行く。
「レオンさん、皆さん。ありがとうございます。これだけ綺麗にして戴けたら大丈夫ですわ。結界の起動を始めます」
「はぁい。白藍さん、何かモニカにも手伝えることある?」
「そうですね。では、モニカさんもUiscaさんも、ここに立って……手を貸して戴いても宜しいですか?」
「……手? これでいいですか?」
 白藍に請われるままに傍に立ち、手を差し出したモニカとUisca。
 彼女は二人の手を取ると、目を閉じて――。

 ――かけまくも畏き 諸神等の廣前に……。
 キィィィィィ……。

 祭壇に響く白藍の詠唱。
 その途端、周囲の空気が張り詰めて……白藍と、そして二人の周囲から、ふわりふわりと光がこぼれ出す。

「きゃあっ!?」
「この光は……!?」

 目を丸くするモニカとUisca。
 感じる、暖かで膨大な力。大量なマテリアルの流れ。
 出口を探しているそれは、己の身体を通って外に飛び出し、光へと変化していく。
 その光はどんどん集まり、線から柱になってゆき――地上に向かい、光の奔流が溢れ出す。

「あはは! 結界起動しましたよ!」
「でかした!」
「これがエトファリカの結界……」
 無邪気に喜ぶエリーとボルティアに、光の奔流に目を細めるレオン。
 そこに、神楽が走りこんで来た。
「皆、無事っすか!? こっちは無事……って、うわぁっ!? 眩しいっす……!」
「わー、すごい。これが結界なんだね」
「ここまで出来れば大丈夫だな。よし。観察は後だ。戻って、討伐班の手伝いをしよう」
「……そうだな」
 立ち上る光柱を見上げるジュードを方向転換させながら言うユリアン。
 それにレイスが頷きながら考える。
 結界は、黒龍の力を龍脈に流し、歪虚の進入を阻むものだという。これは、剣妃に対する札の一枚になり得るだろうか――。


 その異変は、地上で戦っている討伐班の者達もすぐに気付いた。
「わあっ!? 何? あの光……」
 突然背後から立ち昇った光の奔流に驚きの声をあげるアルト。
「光が溢れて広がって行きますね……もしかして、あれが結界ですか?」
「そうです。我々エトファリカの民を守ってきた結界……戻って来て良かった」
 小首を傾げるルカに頷く三春。彼女にとってそれは、懐かしい、暖かな光。
「これはまた美しい。清浄な光だな……」
 城の周囲を包み始める光に、目を細めるルピナス。それに鵤がふむ、と考え込む。
「……結界が起動したってこた、あとは城内の敵を一掃すればいいってこったな?」
「そういうことになるわね。今までは交代制で頑張って貰ってたけど、もう総力戦で行けそうね。怪我をした人は奥へ。出られる人は出てちょうだい。……バタルトゥ、旗取りを頼める?」
「……フェイはやらぬのか?」
「適材適所って言う言葉があるじゃない。あなた仮にも大首長なんだから、その辺は得意でしょ?」
「おいおい! 仮にもって、そりゃ失礼だろ……」
 フェイの何も隠す気のないストレートな言葉に、でっかい冷や汗を流すラルス。
 バタルトゥはくつりと笑うと、鷹揚に頷く。
「……出られるものは俺に続け。敵を殲滅する!」
「そーこなくっちゃな! 大首長!」
「もーチクチクやらなくていいんだよね! 思いっきりやっていいんだよね! よし! いっくぞー!」
「よーし! 俺も付き合うぜええええ!!」
 今まで防戦一方で鬱憤が溜まっていたらしい。飛び出していくレイオスとアルトの後を追おうとした旭をアルシュナが呼び止める。
「旭さんは休まないとダメですよ! 怪我してるじゃないですか!」
「休む? おいおい、これからが本番だろ! 俺は出るぜ!」
「もー。止めても無駄なのは何となく分かってましたけど。仕方ないですね……。分かりました。私が壁になってあげます」
「ハァ!? い、いいっていいって。俺強ぇし! 戦えるし!」
「大丈夫です! 私、こう見えて頑丈ですから!」
 ぐいぐいと押すアルシュナにたじたじになる旭を、誠一が微笑ましげに見守る。
「さて。俺も出ますか。……数が数です。出来るだけ早く、且つ沢山捌かせてもらいますよ」
 一転、すう……と目を細めて意識を集中する誠一。
 右腕から武器へ、這うように茨型の光が浮かび、風と共に新緑のオーラが飛散し――次の瞬間、打ち込まれた連撃。
 一陣の風によって、歪虚が次々と屠られて行く。
「一体残らず斬り伏せて、ざくろが未来の道を開く!」
「歪虚共には過ぎた塒だ。返して戴こうか……!」
 大剣から爆炎を吹き、歪虚を次々となぎ払うざくろ。そこに追撃のように、エアルドフリスの燃えさかる火球が投げ込まれる。
「やれやれ。これも仕事なんでねぇ。大人しく死んでくれねぇかな」
「ここから逃がす訳にはいかないな!」
 そして鵤が作り出す、光の三角形から放たれる光の槍。ルピナスから放たれる広角射撃が、沢山の敵を巻き込み、面白いように倒れていく。
「舞うは炎舞、散るは徒花……。さぁ、華麗に舞い散れ」
「北の一族を苦しめた報いは受けて貰いますよ!」
 二つの剣を振るい、踊るように戦うバタルトゥ。
 今は、大首長殿のために刀を振るうと決めた三春の大太刀が閃く。
 そして二人の攻撃の隙間を縫うように、蜜鈴が放つ炎矢が吸い込まれ……紅薔薇は、その戦いぶりを目に焼き付けるように、じっと見つめていた。
 剣の頂を目指す者として、バタルトゥの背負うもの……そして戦士としての戦いぶりはとても興味があった。
 己の知らぬ太刀筋。あれは辺境の戦士ゆえの戦い方なのだろうか……。
 世界は広い。まだまだ知らぬ流派が沢山ある。
「あっ。歪虚が撤退を始めましたよ」
「結界があるから逃げられないのにね……」
「気付いてないのかもしれませんね」
 ルカの報告にため息を漏らすフェイ。己自身もファイアーボールを歪虚の群れに打ち込むと、仲間達を振り返る。
「敵は総崩れよ! もう遠慮は必要ないわ! チョココ、ファイアーボール全部ぶち込んじゃって!」
「了解ですのよ!」
「ラルスは討ち漏らしを残らず銃撃しちゃってくれる?」
「言われなくても分かってるって!」
 彼女に応え、火球を生み出してえいやと投げつけるチョココ。
 それを運よく避けた歪虚を、ラルスの銃が縫い止めるように狙撃していく。
「おいこら! 逃げんなぁ!」
「逃げたら鬱憤晴らせないでしょうがー!」
 逃げ惑う歪虚を追い掛け回し、ぶちのめして行く旭とアルト。
「お前ら丁度いいとこに来た! あいつら一緒に追ってくれ!」
「ういーっす!」
「俺から逃げようなんざ100年早いんだよおおおおお!!」
 丁度戻って来た斥候班と護衛班に声をかけたレイオス。
 神楽とボルディアが凄い勢いで追いすがる――。


「報告します。城内の敵、全て討伐完了しました」
「……ああ、感謝する」
 ぺこりと頭を下げるアルシュナに、頷くバタルトゥ。蜜鈴がふう、とため息をつく。
「スメラギとの約束は無事果たせたの。これで大手を振って帰れるというもの」
「……約束を果たすのは最低条件だ。そんなに威張れることではない」
「おぬしは相変わらず己に厳しいのぅ……」
 相変わらずの友人にくつりと笑う蜜鈴。紅薔薇がふむ、と考え込む。
「……150年前の男もバタルトゥ殿の様な男だったのかのう。確かに時間はかかったが、こうして援軍に来てくれた。妾達にとってはそれで十分なのじゃ。改めて礼を言うぞ」
「はい。スメラギ様も、きっとそのように思っていらっしゃると思います」
「うん。そうですかね。そうだといいです……」
 紅薔薇と三春の言葉に頬を染めるエリー。
 結界の起動に成功したことは勿論嬉しかったけれど、約束を果たせたことが……何よりも嬉しかった。
 服をくいくい、と引っ張られ、目線を落としたバタルトゥ。そこには、己を見上げるチョココがいて……。
「……チョココか。どうした?」
「あの、バター様。今回のことを、先々代の帝の墓前に報告するというのはいかがですの? お墓参りですわ」
「……墓参り?」
「はいですの。約束は忘れていないって……遅くなれど、約束は果たされましたの。バター様が墓前に来たら、先々代様もお喜びになるかもですの」
「そう、だな……。全てが終わり、スメラギの許しを得たら……行ってみるのもいいかもしれぬ」
「どうせなら、皆で行こうよ! 墓参り! 昔話は冒険の源だよ!?」
「え。マジかよ」
「賑やかな方が先々代の帝も喜ぶかもな」
 ぐっと拳を握りしめるざくろに、仰け反るレイオス。
 そんな二人に、ルピナスがくすりと笑った。


 ――結界を起動させ、城を奪還し、約束を果たしたハンター達。
 皆で勝ち取った勝利。皆で果たした約束――。
 東方を守る作戦は、まだ始まったばかりだけれど。
 依頼成功の報せは、作戦に協力する各国を始め、エトファリカに幾許かの安堵と希望を齎すものとなった。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 12
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MVP一覧


  • ルカka0962
  • 勝利をもぎ取る強運
    ラルス・コルネリウスka1111
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリスka1856
  • 劫火の軍師
    フェイka2533
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェルka2576

重体一覧

参加者一覧

  • その心演ずLupus
    ルピナス(ka0179
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 堕落者の暗躍を阻止した者
    レオン・フォイアロート(ka0829
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人

  • ルカ(ka0962
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 勝利をもぎ取る強運
    ラルス・コルネリウス(ka1111
    人間(紅)|20才|男性|機導師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 愛しい女性と共に
    レイス(ka1541
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 【騎突】芽出射手
    モニカ(ka1736
    エルフ|12才|女性|猟撃士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 劫火の軍師
    フェイ(ka2533
    エルフ|17才|女性|魔術師
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェル(ka2576
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 戦場の舞刀姫
    麗奈 三春(ka4744
    人間(紅)|27才|女性|舞刀士
  • 不破の剣聖
    紅薔薇(ka4766
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 城壁での攻防に勝利した者
    アルシュナ・ウィンゲーツ(ka5052
    ドワーフ|12才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓2!
エリー・ローウェル(ka2576
人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2015/06/16 18:19:34
アイコン 相談卓
ジュード・エアハート(ka0410
人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/06/16 17:54:16
アイコン バタルトゥ様に質問
エアルドフリス(ka1856
人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/06/16 03:18:49
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/06/14 16:45:11